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荻野真作品の利用について

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サルビアの海

  • サルビアの海、第1巻表紙です。
    サルビアの海
    第一巻
    初版:2012/06/05発行
  • サルビアの海、第2巻表紙です。
    サルビアの海
    第二巻
    初版:2018/05/04発行

ついに出ました!、「サルビアの海」単行本。本来、昨年の今頃には出るはずだったのが、一年遅れでようやく出ました。その主たる原因はもちろんあの東日本大震災。

震災後の被災した東北関東の港整備の遅れや、原油高による船の燃料高騰、海の放射能問題と、船宿を取り巻く環境の激変で、船釣り業界もかつて無い苦境に直面しました。その上船釣り雑誌は、十年以上も続く出版不況に加え、紙不足・インクの値上がり・節電などで、印刷経費は上がり、発行部数は減らされ、さらに釣具関連の公告収入激減と、「これでもか!」と言うくらいの逆風の連打にさらされました。

そのためこの漫画の出版も無期延期となり、本来昨年度内で連載も終了となるはずだったのが、「つり丸」編集部の編集長小林さんや編集者の笹木さんのご好意で今春まで続けさせて頂き、出版元のマガジン・マガジン社の営業の方々のご努力で、ついに単行本発行までこぎ着けました。皆さんホントにありがとうございました。

そして彼等がここまでガンバッテ下さったのは、もちろんこの漫画を愛し、支持して下さった数多くのつり丸読者の皆さんのおかげです。

この漫画の反響を初めて知ったのは、取材で行った一昨年夏の沼津の船宿「真成丸」の高橋 判(さだむ)船長の船で同船したお客さんでした(ズバリ!防人サダムのモデルです)。この人、平塚の本屋さんで、「サルビアの海は面白いから絶対仕入れる!」とのありがたいお言葉。その頃からつり丸本誌での人気も急上昇し、取材に行く先々で数多くのお客さんから「面白い!」との熱烈な反響をお聞きしました。中でも特に喜んで下さったのが、船宿の女性スタッフの方々で、「ギンコが大好き!」「ギンコはサダムと漁太どっちが好き?」「真っ先に読むのはギンコ!」と、ギンコへの共感と応援のお言葉を多数頂きました。

ここまで読者の方々の反響が大きかった作品は、私自身も「孔雀王」以来で、ボチボチ漫画から足を洗おうかと迷っていた私に、再びやる気を起こさせてくれるきっかけとなりました。

今回の「サルビアの海」愛蔵版は、二年間の連載のほぼ半分のエピソードが収録されています。残り半分の出版はまだ未定。ですがこれがある程度売れてくれれば、マガジン・マガジン社では二冊目の出版も検討して下さるそうです。皆さん、どうかお買い求め下さい。本屋さんではなかなか手に入らなくとも、ネット通販や釣具店でもお求め頂けるそうです。発売日は6月5日、買ってネー。(荻野真・2012/6/5)

「サルビアの海」連載時コメント

以前ビジネスジャンプ誌で、「おぼこ」という釣り漫画を書きました。主人公は女子高生で、船宿の主だった父の死で、女ばかりの一家が船宿存続の危機にたたされ、それを釣り初心者の担任の高校教師が手助けするという、恋愛釣りバトル漫画でした。

当時釣り仲間の副編集長Mさんと始めた企画でしたが、連載開始直前にMさんが人事異動、直後の私の入院騒ぎと、トラブルの連続。最後は新編集長の突然の編集方針の変更で、連載わずか一年で終了となった未完の作品でした。

…しかし、当時取材を手助けして下さったKさんという釣り好きのフリーライターの方が、「つり丸」の編集長さんに「おぼこ」を紹介、それが縁となり「おぼこリニューアル版」として「サルビアの海」の連載が始まりました。

ところがいざ始めてみると、お話は似ても似つかぬ方向に展開。おぼこな女子高生の主人公「海ちゃん」は、もとヤンキーで出戻りの28歳のオバさん「鬼カマスのギンコ」に化け、傍若無人な海のトラさんになってしまいました。

すると世の中何が幸いするのか、これが「つり丸」誌では意外なほど好評なようで、「この調子でガンガンお願いします。」との編集長さんの弁。私自身もそれまでの大手出版漫画専門誌に無い、現在の読者環境に妙になじんで筆も進み、気分は正に大爆釣モードであります。

現在連載は毎8ページのため、単行本化は早くても来年の春頃になってしまいそうですが、それまではお近くのコンビニ、キオスク、釣り具店で「つり丸」をご購入、ご確認下さい。それでは半月に一度のギンコの大活躍(同居人の鉄平的にはただのハタ迷惑)をお楽しみ下さい。(荻野真・2010/8/15)

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