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孔雀王-曲神紀-

  • 孔雀王-曲神紀-、第1巻表紙です。
    孔雀王-曲神紀-
    第一巻『孔雀、飛翔!!!』
    初版:2006/08/23発行
  • 孔雀王-曲神紀-、第2巻表紙です。
    孔雀王-曲神紀-
    第二巻『神々の戦譜』
    初版:2006/11/22発行
  • 孔雀王-曲神紀-、第3巻表紙です。
    孔雀王-曲神紀-
    第三巻『牙奪り』
    初版:2007/03/24発行
  • 孔雀王-曲神紀-、第4巻表紙です。
    孔雀王-曲神紀-
    第四巻『創生の記』
    初版:2007/07/24発行
  • 孔雀王-曲神紀-、第5巻表紙です。
    孔雀王-曲神紀-
    第五巻『二人の神皇』
    初版:2007/11/24発行
  • 孔雀王-曲神紀-、第6巻表紙です。
    孔雀王-曲神紀-
    第六巻『神々の統一』
    初版:2008/03/24発行
  • 孔雀王-曲神紀-、第7巻表紙です。
    孔雀王-曲神紀-
    第七巻『桜の下の誓い』
    初版:2008/08/24発行
  • 孔雀王-曲神紀-、第8巻表紙です。
    孔雀王-曲神紀-
    第八巻『神界の汚点』
    初版:2008/11/24発行
  • 孔雀王-曲神紀-、第9巻表紙です。
    孔雀王-曲神紀-
    第九巻『八岐大蛇』
    初版:2008/03/24発行
  • 孔雀王-曲神紀-、第10巻表紙です。
    孔雀王-曲神紀-
    第十巻『殺神事件』
    初版:2009/07/22発行
  • 孔雀王-曲神紀-、第11巻表紙です。
    孔雀王-曲神紀-
    第十一巻『信者の返還』
    初版:2009/11/24発行
  • 孔雀王-曲神紀-、第12巻表紙です。
    孔雀王-曲神紀-
    第十二巻『零』
    初版:2010/03/24発行

とりあえずこれが孔雀王シリーズの集英社版最後の発売作品となります。まあ、感情的なトラブルは多数ありましたが、決め手はこの作品の大山津見の登場。作者的にはノリノリで大笑いしながら書いたキャラでしたが、それがYJ誌の編集方針とはまるで違ったらしく、北○○○登場の歌合戦(YJ嫌いの女性達にはかなりウケたみたいですが)が決定打となり、予告も無しのいきなり打ち切り決定、本誌からの追放、12巻が続巻無しの完全完結巻にされてしまいました(普通は人気がまったく無くても第一部完になるんだけど・・・)。

しかし大山津見もYJ誌には嫌われましたが、コトの始まりは虫ジジイ少彦名だったと思います。これに続くネコ娘織姫、黄の息子明星、チビデブ海幸彦などなど・・・、どれもオバカでオマヌケなキャラばかりで、YJ読者大好きなハードな熱い男達の戦いの足を大いに引っ張るヤツ等ばかりでした。

「だったらそんなキャラ出さなきゃいいだけじゃないか。」と思われる方は多いと思いますが、実はこのようなトラブルは孔雀王を始めた二十年以上前からあったのです。

孔雀王の初期の頃、最澄という男が登場します。大きなお寺の跡取り息子で、術も使えず戦いも出来ない現実にもよくいる街のアンちゃんでしたが、戦いに明け暮れ、飯もトイレも、当たり前の坊主修行すら満足できないハードな孔雀唯一の「フツーの友達」でした。私的にはあまりに孤独な孔雀が可愛そうなのと、ガリガリと戦いばかり書いている現実の自分に嫌気がさし、息抜き気分で書いたキャラでした。ところがこの「フツーのやられキャラ」が二度目に登場した時、YJ編集部から文句が出ました。

「こんなつまらないキャラ、二度と出すな!」

ワケが解らず理由を聞くと、「YJ読者は熱い男の戦いが見たいんだ。それ以外に出していいのは、思わずヤリたくなる女だけだ。」それでも納得がいかない私に彼等は言いました。

「つまんないフツーの男で女にもモテないような男が、そんな自分を見てうれしいワケ無えだろ。」そう、彼等の言うつまんないキャラとは、読者である皆さん自身のことだったみたいです。

しかし私自身も漫画などを書いている自分を、さしてエライ人間だとは思いませんし、漫画の登場人物みたいなシンドイ大活躍をしたいとも思いません。趣味の釣りでも某夢○氏のようにTVに出まくるワケでもなし。銀座の飲み屋にも六本木のキャバクラにも付き合いで一度だけ行った程度で、そもそもが「大学中退で根性も野心も無い、行き当たりばったりの小心者」です。

問題の根本はどうやらココにあるようで、フツーではないキャラばかり書いていると私自身の心のバランスが壊れるようで、そのムリを続けた結果が、心臓病による入院に発展したみたいです。ですから入院先のお医者サンにも言われたのが、「今までのような仕事をしないのが一番の薬」。

ところが退院してから待っていたのはやっぱり孔雀王的な「ハードな男達がガリガリとテッペンを目指し、戦い続ける熱いドラマ」の依頼のみ・・・。

まあでもYJ誌から引導を渡された結果、何やらスッキリとふっ切れた気もします。現在連載中の「サルビアの海」も、スーパージャンプでやった「15の春」もそのふっ切れ感で書かせて頂いた作品です。その意味でもこの「孔雀王曲神紀」は私自身の作家としての大きな転換点となる作品ですし、個人的にはさんざん儲けさせてくれた孔雀クンへの「感謝のお休み」といった所でしょうか。

長引く不況の中、フツーの男になることすらシンドイ現在、熱い男の戦いに疲れた読者の方々にも、このちょっとユルい孔雀クンの活躍が「一番の薬と感謝のお休み」となれば幸いです。(荻野真・2011/3/4)

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「孔雀王」シリーズ

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