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荻野真作品の利用について

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孔雀王

  • 孔雀王、第1巻表紙です。
    孔雀王
    第一巻『死人返り』
    初版:1986/11/25発行
  • 孔雀王、第2巻表紙です。
    孔雀王
    第二巻『呪禁道』
    初版:1986/11/25発行
  • 孔雀王、第3巻表紙です。
    孔雀王
    第三巻『黄泉御前』
    初版:1987/01/25発行
  • 孔雀王、第4巻表紙です。
    孔雀王
    第四巻『阿修羅』
    初版:1987/04/25発行
  • 孔雀王、第5巻表紙です。
    孔雀王
    第五巻『倶摩羅』
    初版:1987/08/25発行
  • 孔雀王、第6巻表紙です。
    孔雀王
    第六巻『黄幡星』
    初版:1987/12/25発行
  • 孔雀王、第7巻表紙です。
    孔雀王
    第七巻『黄海峰』
    初版:1988/03/25発行
  • 孔雀王、第8巻表紙です。
    孔雀王
    第八巻『崑崙』
    初版:1988/04/25発行
  • 孔雀王、第9巻表紙です。
    孔雀王
    第九巻『天蛇王』
    初版:1988/05/25発行
  • 孔雀王、第10巻表紙です。
    孔雀王
    第十巻『鳳凰』
    初版:1988/11/25発行
  • 孔雀王、第11巻表紙です。
    孔雀王
    第十一巻『裏高野』
    初版:1988/12/25発行
  • 孔雀王、第12巻表紙です。
    孔雀王
    第十二巻『聖杯』
    初版:1989/04/25発行
  • 孔雀王、第13巻表紙です。
    孔雀王
    第十三巻『青龍』
    初版:1989/06/25発行
  • 孔雀王、第14巻表紙です。
    孔雀王
    第十四巻『天蛇』
    初版:1989/07/25発行
  • 孔雀王、第15巻表紙です。
    孔雀王
    第十五巻『闇曼荼羅』
    初版:1989/08/25発行
  • 孔雀王、第16巻表紙です。
    孔雀王
    第十六巻『孔雀』
    初版:1989/09/25発行
  • 孔雀王、第17巻表紙です。
    孔雀王
    第十七巻『卒都婆小町』
    初版:1990/5/25発行
  • 孔雀王、デジタル画集表紙です。
    孔雀王
    孔雀王曼荼羅~デジタル画集~
    初版:2010/11/05発行

懐かしいですねー。今回ヤンジャン誌とのモメ事(実態は単なる一部個人とのケンカ)がきっかけで始まり、iPad等のネット配信問題が複雑に絡み合い、私個人のゴタゴタを通り越して漫画業界全体がスッタモンダの大騒ぎのあげく、私の過去作品のPC配信がeBookJapanさんに決まりました。もちろん私のゴタゴタはあくまで個人的なことなので、集英社の元の担当さんやスーパージャンプの方々とはしごく円満にお仕事をしております。「だけど一部個人のヤツ等、そっちでケンカ売っといて、二度と会いたくないだの、関係ない人に尻ぬぐいさせようだの、テメエ等はガキか!ケリをつけたきゃ伝言じゃなく一人でとっとと来い。オレも一人で相手してやっからよ。」

…と、危うい話はここまで。eBookJapanのコメントでも書きましたが、原稿回収には何十人もの関係者の方々に、親身になってご尽力いただき大変感謝しております。特に元担当Y君と、元ウルトラのTさん、本当にありがとうございました。

さて「孔雀王」の原稿の話ですが、かなり古ーい原稿のため、持ち上げたとたん切り貼りの孔雀がスポッと抜け落ちたり、写植の文字がバラバラとはがれたり、補修のテープが変質しドロドロに解けて原稿に染み込んだりと、原稿は回収できたものの復元作業にスタッフ四人で丸一週間かかりました。

おまけに単行本未収録原稿の思い出し作業には、一番長いチーフのN君の記憶だけが頼りで、N君が仕事場を辞めないでいてくれたことに安堵しました。なにせ私ときたら、書いた作品の内容すら思い出せないことがしばしばでしたから。このままあと十年もそのままだったらソートー恐ろしいことになっていたと、電子化のお話を持ち込んで下さったeBookJapanさんにも大感謝です。

そして今回の一番の収穫は、多数の色原稿です。退色も変色もほとんど無く、書き上げて以来一度も原画を見たことの無い私は、ほとんど「一孔雀王ファン」と同レベルのミーハーさでワクワクドキドキ楽しんじゃいました。どうか皆さん、二色刷り、単行本未収録原稿入り完全版の本編と共に、「おまけカラー画集」も存分にお楽しみ下さい。(荻野真・2010/8/15)

「孔雀王曼荼羅」-デジタル画集-のコメント

懐かしい…どころか、出版社に渡して以来一度も見たことがない色原稿のオンパレードで、私自身も感慨深く拝見させてもらいました。

見る人が見れば一目瞭然ですが、この色原稿、途中から塗り方が違っています。手書きの塗りはほぼ私自身。でもピーコンを使ったボカシの塗りは、当時アシスタントだった青木クンによるものです。

青木クンはもとアニメーターで、彩色のウデは仕事場でもピカ一。この青木クンから手ほどきを受け、私もピーコンに何回か挑戦してみましたが、色決めの段階でウロウロ迷うため、いつもピーコンの穴の中で絵の具が乾き目詰まりばかりおこす。いいかげん嫌になって、以後は色指定のみで青木クン丸投げになってしまいました。

でも今から見ても青木クンのウデは素晴らしいです。現在は漫画界をやめ、アニメやゲームの世界で背景の構築や彩色のプロとして活躍されています。多くの作品でタイトルクレジットに名前がのっていますので、興味のある方は捜してみて下さい。

なお現在の作品の彩色は、チーフの西町クンです。彼ももう我が社で20年以上のベテランで、水彩による細かで丁寧な仕事ぶりは、単行本装丁のデザイナーの方々にも評判がいいそうです。(近頃はコンピュータ彩色の漫画家さんがほとんで、どれもこれも似たような絵ばかり。デザイナーさん達もやる気が出ないそうです。)

あのアニメ界の巨人、某宮崎御大も「ポニョ」でおっしゃったように、「昔ながらの手作業によるカラー画面」どうぞじっくりお楽しみ下さい。(荻野真・2010/11/05)

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