「医療」tommyのつぶやき2001年

 “化学物質過敏症”の続編です。
「食べ物文化」(芽ばえ社発行)9月号別冊の「化学物質過敏症から子どもを守る」に、化学物質が子どもに与える脅威について、北条祥子さんが詳しく述べられています。

 化学物質の生物への影響に付いては、古くはレイチェル・カーソンの「沈黙の春」や、シーア・コルボーン博士の「奪われし未来」で既にご存知のことと思いますが、ここでは、身の回りの化学物質が、人のホルモン系、神経系、免疫系に及ぼす影響の大きさについて多角的に解説されています。その中で、“化学物質過敏症”の原因と症状について述べられていますが、“化学物質過敏症”の原因となる化学物質と、環境ホルモン(内分泌撹乱物質)と呼ばれる化学物質とは共通したものらしいのです。ところが、環境ホルモンは、生殖系に影響を及ぼし、生物のメス化が大きな問題になっています。

 しかし、環境ホルモン物質の特定がはっきりしているのに比べ、“化学物質過敏症”の場合は、該当する化学物質と症状との間に特定の関係が見出されていないばかりか、一旦“化学物質過敏症”を発現すると、特定の化学物質に反応するだけでなく、通常は影響のない物質の匂いとか刺激によっても身体の異常が発生するという、極めて防御が困難な状態に陥るのです。そのために“化学物質過敏症”の適当な薬や予防する方法が全く見つからないのです。

“化学物質過敏症”を治すには、現在のところ、反応する対象から隔離するより他に方法はありません。いわゆる現代人の免疫系の機能低下ではないかと考えられるのです。

 そうなると、予防方法は、人の自然治癒力と言うか、免疫システムを回復させて、人に悪い影響を及ぼす化学物質が体内に侵入してきた時に、遅滞なく排出されるように身体を強化しなければなりません。通常の異常物質の侵入に対しては、肝臓や腎臓の働きで排出し、その機能を上回る異常物質の侵入時にのみ排出困難となって症状として顕れるのです。
現代は、あまりにも多くの不必要な、と言うより有害な化学物質が日常使用されているため、肝臓や腎臓の排出能力をすぐに上回ってしまって“化学物質過敏症”となるわけです。

 とはいっても、打つ手はないというのでは仕方ないので、先ずは、何が原因物質かを突きとめて、その物質を排除するか、その影響が小さくなるように身体を慣れさせることしかない。特に、子どもは親から受け継いだ遺伝的な免疫システムによって対応しなければならないため、体力的にも不充分な時期であり予防することが難しい。
現在アレルギーと呼ばれているものも、その多くは“化学物質過敏症”と共通するものであって、ダイオキシンや農薬、除草剤、殺虫剤、食品中の保存料として使用される薬品、プラスチック製品に使用される添加剤、可塑剤などの化学物質や建材に使われている化学物質などが影響しているものと考えられている。

 特に“化学物質過敏症”は人による差が大きく、Aさんに影響している物質が必ずしもBさんに影響を及ぼすかどうかはわからない。また、今影響がなくでも、将来まで影響しないとは限らないのである。何しろ化学物質に対して“敏感”に反応しないような身体を作ることと、有害な(この定義も難しいが)化学物質(昔無かった物はほとんど全て)を極力排除すること(これも大変難しいが)が大切である。

 参考に原因となりうる物質の一部を紹介しておこう。

  化学薬品 殺虫剤、除草剤、抗菌剤、消毒薬、防虫剤、漂白剤、洗浄剤、洗剤など
  有機溶剤 塗料、クリーナー、シンナー、芳香剤、ワックス、化粧品など
  衣料   布、じゅうたん、カーテンなど
  金属   貴金属など
  食品添加物 食品色素、酸化防止剤、人工甘味料、香辛料など
  医薬品  飲み薬、塗り薬、点眼薬など
  其の他  タバコの煙、ガス、排気ガスなど
これを見れば、現代人のほとんどは、多少とも“化学物質過敏症”か、その予備軍であろうか? ( Dec. 26. 2001 )


 “化学物質過敏症”と言うのをご存知でしょうか? この名前を初めて知ったのは、確か、東京都杉並区に広域清掃工場ができた時に、清掃工場でゴミを圧縮する際、目に見えない化学物質が排出され、附近の住民が異常を訴えて調査したところ、微量の化学物質が検出され、それに反応して身体の異常を引き起こすのが化学物質過敏症であると言うことで大問題になりました。これは個人差が大きく、ひどい人は日常生活に支障をきたすほどになるそうです。

 それ以降、シックハウス症候群など、新建材やビニルクロスの接着剤などからでるホルムアルデヒドなどのガスで身体の異常を訴える人が多くなり、一躍、化学物質過敏症なるものが注目を浴びてきました。厄介なことにこれらの症状は個人差がひどい上、反応する化学物質が多岐にわたるため、原因特定も困難であり、その症状を軽減させるのは容易ではありません。何しろ、反応する化学物質が存在しない所で生活するしかないため、人によっては山奥に引越さざるを得ない場合もあって、生活さえも困難を極めます。しかし、一旦過敏症になると、特定化学物質だけでなく香料の匂いや洗剤の匂い、焚き火の煙や匂いにまで反応するようになって、住む場所もなくなってしまうそうです。

 私の尺八の先生が、家を改装して塗装したり、畳替えして防虫剤を使用したところ、奥さんが突然“過敏症”の反応が出て、その家に住めなくなったそうです。現在は、遠くに別の家を借りて住んでおられますが、やはりそこでも色々な匂いや刺激があるわけで、その度にそれを避ける工夫をしなければならず、大変苦労されています。

 家の改装による化学物質は、調査の結果“パラジクロロベンゼン”だと言うことで、定期的に測定して減感するのを待つしかないそうですが、相当長期間かかるようで困ったものです。何か良い対策はないものかとインターネットで探して見ましたが、全国で多くの人達が被害を蒙って居られるようで、「化学物質過敏症患者の会」などのホームページもありました。有効な対症療法はないようで、そのような化学物質を使用しないように働き掛けるしかないようです。

 現代は、便利社会になりましたが、その反面、色々な予期しなかった不都合に悩まされることになりました。科学が発達すればするほど、身の回りを取り巻く多くの化学物質に悩まされるとは、真に情けないですねぇ! これに対処するには、身体機能…人の自然治癒力(免疫力)の強化しかありません。本来の動物である人間生来の能力を取り戻すしかありません。
その為には、瞑想・呼吸法の訓練と共に、良く働き…肉体労働や運動によって汗を流して新陳代謝を盛んにして、自然な食事…日本人なら米飯と野菜や魚介類を中心として、かつ生活地域で産出される無農薬作物(自分の家庭菜園で作るしかないか?)を主に食べるようにしなければ改善されません。生活の近代化と共に、食生活の欧米化が進み、更に、化学添加物の多い加工食品の飽食三昧で動くことが少なくなった結果ではないでしょうか? 少なくとも昭和30年代の自然環境、生活環境に戻らなければならないのかも知れませんねぇ! ( Dec. 13. 2001 )


 「食べもの文化」12月号(発行 芽ばえ社)の“特集:子どもの食事”によれば、現代の子ども達の食生活が偏っており、このままでは、この子ども達に明るい将来はない。

 幼児について、食品群の摂取状態を1950年代と比較すると、乳・乳製品や肉類、油脂類の摂取が著しく増加し、高コレステロールや高血脂症、糖尿病など成人病の症状を抱える子ども達が増加している。これらは、単に食生活の欧米化というものではなく、テレビコマーシャルや外食産業の影響もあり、親の世代が子どもに対する食生活の重要性を無視した結果でもあり、厚生省の食生活改善・指導の不徹底にも起因していると考えます。

 1980年当時、厚生省と農水省では「日本型食生活」即ち、野菜類と魚介類を中心にした副菜を食べるよう推奨していたようですが、それが現在まで徹底されてこなかったということでしょう。一般的には、総エネルギーの15%位を蛋白質で、脂質は25%位、残り60%を炭水化物で摂るということが、健康的な身体を維持するのに最適だとされています。しかし、実際には、エネルギーのほとんどを肉や、油で揚げたり炒めたりした物を好んで摂取する傾向にあり、肥満体質の子どもの増加に見られる通りです。

 魚介類からの蛋白質の摂取は、EPA(エイコサペンタエン酸)やDPA(ドコサヘキサエン酸)などの高度不飽和脂肪酸を多く含んでおり、これらは、脳の発達や血液をサラサラにして動脈硬化を予防するのに役立ちます。
また、子どもが“キレる”ことが問題にされていますが、これはカルシウムやビタミンBなどの不足が原因とされており、EPAやDPAが長期間不足するとイライラが昂じることが実験で確かめられているそうです。野菜類や魚、海草類には豊富なミネラルやビタミンが含まれており、これらを多く摂ることでそれらを防止することが出来ます。

 また、現代では食物の軟質化が進んで、良く噛むという習慣が失われてきており、歯や顎の発達や頬の筋肉の発達が阻害されると同時に、咀嚼による脳の発達への影響や消化吸収への影響も心配されています。更に、甘い物を多く食べる習慣などによって虫歯の増加が認められていますので、食事の後に、牛乳やジュースではなく、お茶を飲む習慣をつける必要があるようです。お茶にはカテキンが含まれていて、口腔内を清浄にする役割やガンを予防するものとして注目されています。
事実、私自身、昔から食事の後には必ずお茶を沢山飲みますので、歯磨きの必要性をあまり気にしておらず(と言うより、しょっちゅう歯磨きを忘れています。むろん朝だけしか磨いたことはありませんが)65才の現在でも、歯は、事故で折れた前歯1本と、虫歯でもないのに無理に抜いてしまった1本以外は全て健在で、スルメやセンベイ、丸干しや沢庵など、歯ごたえのある硬いものを、今でも大好物です。

 健康な身体をつくるために重要な食習慣は、乳幼児期から適切な食事環境を作ることが大切で、その食習慣が大人になってからの健康維持に繋がるものであり、近代医療の発達が長寿を約束しながら、高齢者医療費の増大につながらないよう、現在の食習慣を改めて見直し、改善しなければならないのではないでしょうか? そして、そのためには、是非とも「日本型食生活」の良さを再認識して、現在の欧米型の食生活を改めることが必要でしょう。( Nov. 19. 2001 )


  新聞の報道によりますと、広島の病院が、米国で不妊治療のための卵子斡旋などを手掛ける団体と提携して、米国の病院から提供された第三者の卵子と、夫の精子との受精卵を妻の子宮に入れて妊娠させ、出産させる不妊治療を実施するようだ。

 以前からこの問題は、親権や養育権、あるいは遺伝上の親と子の関係が複雑になって、法律上と倫理上の問題について十分検討する必要があろう。不妊による子の獲得方法については、別に養子縁組等があり、わざわざ第三者の卵子あるいは精子を使用した体外授精を必要としない。単に、病院経営のための医療技術者の技術の誇示や自己満足の延長にあると考えるのは私だけだろうか?

 厚生労働省や法務省でも、この(子の)問題については慎重に検討中でも有り、拙速は慎むべきではないか? コンピュータによるプログラム(コンピュータ・ウイルスの如く)と同様に、出来るから、技術的に可能だから、やっても良いという勝手な判断は許されるものではない。

 母体が、単に子どもの生産設備として用いられるようになっては、大きな問題だと思うのだが…? その心配は、ひそかに進行しつつある。早急に歯止めをかけないととんでもない事態に発展する危険があるのではないか? 貴方の考えは如何でしょうか? ( Nov. 8. 2001 )


 健康保険組合の主催する野沢温泉での「健康セミナー」に参加して、自分の普段の生活をつくづく反省しました。それだけでなく、いつも私の主張している心と身体の健康について、意識の重要さ、「気」と自然治癒力について、体験により確信した次第です。

 プログラムの中から、特に効果の大きかったものについて述べてみましょう。

  @ 野沢上の平の平ブナ林での自然観察ウオーキング
     紅葉を満喫すると言っても、山坂道のウオーキングは、老人の足では並大抵で      はありませんでしたが、自然の中での森林浴は心が洗われるようでした。
     健脚を標榜する私でさえヒイヒイ言いましたのに、歩けないのを病気のせいに      していた妻が、何と、私以上に元気に歩き通したのに驚きました。      セミナーから帰って来てからも、足が軽くなったと言って平気で歩き回ってい      るのが不思議です。      きっと、健康セミナーだと言う意識が不安を取り払ったのでしょうか?
  A リラクゼーションの体験
     リラックスして、心地よい音楽(1/fゆらぎ)を聞きながら、良い香り(アロマテラピー)      の中で横になっていると、いつのまにか眠ってしまいました。      むろん、巧みな催眠導入や歩き疲れたせいもありましたが、普通なら大勢の中      で横になっていて、容易に眠れるはずは有りません。      「瞑想」とは何か? を考えるチャンスをもらいました。
  B 健康づくりのための料理実習
     これは、グループ作業のため右往左往するだけでしたが、顔に似せず包丁使い      の上手な男の人もいて、ほほう! と感心しました。      研修中の食事も、カロリーと塩分を計算しながら食べるため、常に、カロリー      と塩分を意識するようになりました。
     研修後、妻と二人で食材を測りながら造っていますが、今までの食習慣が何の      裏付けもなかったことを痛感しています。      カロリーと塩分を計算するようになって、食事にかかる費用も少なくなりまし      た。如何に無駄が多い食事だったと言うことになります。      自分では、食事に気をつけていたつもりですが、単に“量”の感覚だけだった      んですねぇ! しかし、栄養バランスについて考慮するまでには至っていませ      んし、実際には、予め計算されたレシピを利用しない限り、なかなか難しいで      すね。
 健康は、身体と心の両面がありますが、「病気にならない」ためには、五感を鋭くして「未病」のうちに治すことが大切です。そのためには、自然治癒力を養うことが重要ですね。動物を見習わなければいけません。好きな物を食べたいだけ食べて、運動もせず、タバコや酒の飲み放題では、自然治癒力も追っつきませんよ。( Oct. 31. 2001 )


 日経新聞の特集として「地域通貨の 全国に」が掲載されました。

“地域通貨”については、「さわやか福祉財団」の堀田 力氏が提唱し、始められたもので、福祉活動においてボランティアなどの労力に対し、お互いが感謝し合いながら、それぞれの地域で発行する、金券ならぬ“ボランティア券”をやり取りして利用するものである。それゆえ、地域、地域で、特徴の有るネーミングがされていて、なかなか面白い。

 例えば、滋賀県の草津市では“おうみ”と言う単価が用いられ、1おうみ札と10おうみ札があり、それを管理する委員会に千円寄付すると「おうみファンド」として積立てられ、“10おうみ”を受け取ることが出来るようになっているそうです。

 北海道の栗山町では“クリン”、東京の渋谷では“r(アール)”、兵庫県宝塚市では“ZUKA”という地域通貨であり、福岡市では“よかよか”などと名付けられた地域通貨が用いられています。元々はボランティア団体から発祥した地域通貨ですが、現在は、その運営主体や目的も多様化して、民間企業主導やNPO法人による公共サービスに利用されるものにまで発展しつつあると言うことです。

 確かに、地域のコミュニケーションが失われつつある現在、『地域通貨』と言う形で市民がお互いのコミュニケーションを求めて創り出したものですが、本来の通貨に代る価値を持つものとして流通することになれば、まだまだ多くの問題を解決する必要に迫られるだろうことは、想像に難くないでしょう。そもそも、目的とその手段を考えたとき、ボランティアの活動を“通貨”という“価値(=金銭的価値)”に置き換えなければならないことに、ボランティア問題の根深さがあるように感じるのですが…? ( Oct. 18. 2001 )


 NHKのハイビジョン放送で「テレビを使って健康になろう 〜めざせ健康家族 予告編〜 」を見ました。
健康のバロメータとして、現在の自分の状態を判定するために、次の4つがあります。
   1.高血圧
   2.高脂血症
   3.肥満
   4.糖尿病
栄養過多で運動不足の私達は、多少ともこれらの症状が見られるのが普通ではないでしょうか? これらを予防することが健康を維持することになるのでしょう。番組では、その為の色々な方法や手段が展開されます。既にデータ放送では、常時これらのデータについて見ることができるようになっているそうですが、デジタル放送の受信機でない私のテレビでは確認できません。
 この番組は、12月24日の10時から放送の予定になっているそうですので、健康に自信のない方はお忘れなきよう…、ご期待下さいとのことです。

 もっとも、健康を維持するには、当然、食生活と運動が大切です。現代は便利社会のために、食事も外食、通勤にも自家用車、暇な日曜日はテレビという生活習慣になっていることが多いのではないかと思います。そして、高齢化によって豊かな食事の割には運動の機会も少なく、楽しみの晩酌によって、更にカロリーを摂取し過ぎる傾向もあり(これは私のことですが…)、タバコの好きな方は、健康に悪いと思いながらもなかなか禁煙できないでいるのではないでしょうか? 喫煙と飲酒がガンの発生と密接な関係があることは、既にご存知でしょうが、実際に当事者にならないと他人事だと思っているものです。

 最近は、厚生労働省でも、高齢化社会における医療費の増加に伴い、やっと予防医学に真剣に取り組むようになりました。テレビでも、高齢者向けの体操やら、健康に考慮した食材の調理などについての放送番組も多くなってきました。西洋医学が病気を治すものではないことにも気付いてきました。対症療法より、未病という考えから、病気を予防する東洋医学(中国医学など)が注目され、更には、病気にならないための基本的生活習慣である瞑想、呼吸法、気功などが注目されています。

 病気になると言うことは、人間(動物)が本来持っている自然治癒力と身体の異常を感じ取る感覚が、文化的生活(?)によってだんだん失われてきているのではないかと思われます。また、熱が出たり、下痢をしたりする初期症状が、身体の防御反応にもかかわらず、それを薬で抑えてしまい、肝心の身体機能を働かなくしていることもあります。それゆえ、生来持っている身体機能、早期発見と自然治癒力を高めるためには、瞑想、呼吸法、気功などが有効なわけです。これらは難しいことではなくて、容易に生活習慣の中に取り入れることができますので、参考文献を参照の上、ご自分に合わせて実行されることをお薦めします。

 ちなみに、私が実行していることをご紹介しましょう。

   @ 朝起きたら“交流高電圧電位治療器”に20〜40分間座ります。
      これは9000ボルトの電位を身体に与えることにより、血液の中の有害な燐やマグネシウムが
      減少し、Ca及びCaイオンが増加し、血液のPHをアルカリ性(アルカロージス)に傾ける
      また、交流電圧によって全身の細胞、筋肉に震動を与えて、運動したような効果があり、便通が
      良くなった。
   A 食事は、肉食を極力少なくして野菜と魚を中心にしています。
   B “気”の健康体操「ワンネス・リズム体操」を15分する。
   C 2kmほどジョギングした後は、西野流呼吸法(体操)を30分位行います。
      (毎日ではありませんし、ラジオ体操もやります)
   D 最近は、運動不足解消のため、木刀の素振り100回等を行う。
      (ゴルフクラブの素振りは良くありません!)
   E お風呂へ入った時、ぬるめの半身浴で両手を前に伸ばしながら腹式深呼吸を5〜10回行う。
   F 風呂から上がって“交流高電圧電位治療器”に20分間座ります。
   G 寝る前に、コップ一杯(250c.c)の水を飲む
   H 寝床で操体法(腰痛体操)と腹式深呼吸で真向法体操を行う。
 一般に、1日一万歩運動で十分と思われていますが、一万歩と言うのは基礎代謝量300kcalを消費するのに要する運動量であって、1日の食事などで、少なくとも1000kcal以上摂取していますから、もっと沢山消費する運動量が必要です。
一万歩運動は、足腰が衰えないようにするだけだと考えます。まして晩酌でアルコールなど摂取すれば、更に肥満になる可能性が高くなります。

 健康のためには、よく身体を動かして働くことが一番良いと言えます。但し、過剰なストレスは身体によくありませんから、楽しく、無心に働くことが良いでしょう。そうすれば、身体を壊すこともありませんし、健康のためにも良いでしょう。では貴方も(むろん私も)シッカリ働いて下さいね! ( Oct. 6. 2001 )


 千葉県で発生した狂牛病の問題は、調査が進むにしたがって管理のずさんさが明らかになってきました。更に、この問題を管轄する農水省と厚生労働省との責任のなすりあい、又もや縦割り行政の弊害を露呈することになりました。

 狂牛病については、イギリスで発生した1987年以来大きな問題となり、人間に感染した疑いのある“新ヤコブ病”として、その危険性が注目され、狂牛病の疑いの有る牛については、全て焼却処理されてきました。一番大きな問題は、狂牛病の原因がウイルスなどの病原菌ではなく、プリオンと呼ばれる蛋白質の変異であって、今のところ治療や予防の方法が無く、更に発病までの潜伏期間が長く、20〜30年に至る場合も有るため、少しでも疑いの有る、あるいは可能性の有る牛を早期に発見し、焼却処理するしかない。

 日本では、従来、狂牛病の発生は認められていなかったが、狂牛病の疑いの有る牛体の肉骨粉を飼料に混入して使用する可能性があり(何故、草食動物に肉骨粉の混じった飼料を与えるのか? それだけではない。家畜の病気を防ぐ為に多量の抗生物質を混ぜ、鶏卵の黄身の色をよく見せる為に色素さえも配合していると聞くが、生協が扱う卵は、鶏の餌に赤や黄色のパプリカを使用しているものだと言う)、肉骨粉を混合された家畜の飼料は、豚や鶏にしか使用を許可されていなかったと言う。しかし、肝心の狂牛病の疑いの有る牛が食肉とされていたり、肉骨粉として飼料化されていたりと、全く管理されていなかったことが判明している。

 この事件は、過去のエイズ問題を思い出させる重大問題で、日本の輸入医薬品や家畜などの飼料に対する検査・管理体制の甘さが問題であると同時に、重大問題に対する危機管理意識が極めて低いことを改めて認識させた。何しろ管轄省庁のトップや幹部官僚の他人事としか思えない発言を見れば、責任の重大性に気付いていないとしか思えない。それゆえ、この問題はまだまだ尾を引きそうだ。

 我々一般消費者としては、我が家の食卓から牛肉を遠ざけるしかない。このことは、食肉業者に多大な影響を及ぼすと共に、一般の牧畜農家にも大きな被害を与えることになるだろう。今回発生した狂牛病の疑いの有る牛と肉骨粉飼料の流通経路を早急に明かにして公表すると共に、検査体制を強化して安全を確保した上で、迅速な対策を望みたい。( Sept. 25. 2001 )


 堀田 力氏(さわやか福祉財団理事長)の講演会に行きました。ご存知のように、堀田氏は特捜の元検事で、弁護士であるという特異な経歴の持ち主で(と言うのは偏見かな?)教育問題にも造詣が深く、テレビの討論会でも度々ご高説を受けたまわっていましたが、この度、ボランティア国際年の記念行事として、市の社会福祉協議会で講演会を企画されたので、実物を拝見できる(失礼ッ!)と喜び勇んで出かけました。テレビで見るのと違って、とてもスタイルが良く、素敵な紳士で、話し方もとてもユーモアがあって、さすが“さわやか”福祉財団であると感じ入りました。きっと女性のファンが増えるでしょうね。(うらやましい!)

 演題は「今こそ築こう! ボランティアネットワーク!」と言うものでしたが、氏の力点は、“人間が幸せになるために何が必要か?”であり、それには、お金では幸せが買えないのだと言うことを知ることが必要であると言われます。確かに、頭では解っていても、所詮シャバは金次第ではないかと、心の奥底では思っているのではないでしょうか? “金なくて、何のこの世の桜かな”とよく言われる通りではないかと思います。(私はそうは思っていませんよ/じゃあ、何で今更働いてるの?)

 特に豪華な老人ホームを訪れて、お金持ちの老人の生活を見ると、豪華な暮らしの裏に心の寂しさををひしひしと感じるそうです。人と人とのつながり、心と心の触れ合い、笑顔と笑顔の会話が満ちていることこそ、幸せな暮らしだと言うのです。
 堀田氏の“良い老人ホームを見分ける方法”によると、

  @ 訪問した時に、職員が気軽に声をかけてくれる。
  A その施設にボランティアが入っている。
  B 食堂で、入所者の老人同志が仲間と談笑している。
だそうです。おおかたの施設が、外来者(ボランティァも含めて)の訪問は煩わしいし、内部の事情が明らかになるのを好まないと言います。そして、入所者同志に対話がなければ、幸せな暮らしができないと言います。あまつさえ、残された人生をどう過ごせるのかが、その人の一生の幸せに関わってくるわけです。

 地域の人達の関わりについても、周りの人がお互いに声を掛け合うこと、近所でも声を掛け合い、お互いが困った時に頼んだり、頼まれたり出来る関係をつくることが重要なのです。その意味でも、堀田氏は、“地域通貨”という手段を薦められています。
これは、通貨というよりは、ボランティア券とでも言うのでしょうか? 何かを頼んだり、頼まれたりした時に、その行為に応じて対価として“地域通貨”なるボランティア券をやりとりして、その券が地域で買い物をした時に、地域の商店などで割引きの対象になったりして、ボランティアに対する報償となるわけです。このように地域ぐるみ、県域ぐるみで輪が広がれば、ボランティアという行為のネットワークが生きてくるのではないかと思います。

 もともとこの構想は、堀田氏の発案になるもので、日本の各地、および広く世界各地でもその実践が広まってきているそうです。
また、氏のこれから進めたいこととして、

  @ 子供達の育成に“学校教育勝手連”をつくる。
     地域に住む人達が自主的に、それぞれの得意を活かして学校教育に関わっていく。
  A グループホームづくり。
     老人達がお互いに一緒に生活をしながら、かつプライバシーを守って協同自立する。
これは、行政が入らない方が、心温かい助け合いができるし、心のふれあいが促進される。行政は、法律や規則で定まったことにしたがってキッチリ仕事をするだけの方が良いそうです。
堀田 力氏の講演内容全てをお伝えできませんが、機会があれば氏の講演なり、テレビ討論なりで確かめて下さい。

 とにかく福祉は、人が幸せに生きることであり、そのために、ボランティアは、自分が他人のために役立つことができたと思えることではないでしょうか? その根本は「愛」であり、他人のために尽くすことであると思います。この考えを共有できてはじめて良い福祉社会が成り立つように思います。これこそ「神(仏)の意志」そのものではないでしょうか?( Sept. 6 .2001 )


 “味覚障害”が増えていると言う話を聞いていました。今日、NHKの「クローズアップ現代」で放映されましたのでお分かりになった方も多いと思いますが、これは食物に含まれる亜鉛の摂取が少なくなっていると言う事だそうです。

 以前、「ためしてガッテン! 骨が喜ぶ・ミネラル健康法」と言う放送で、ミネラルが身体に重要な成分であることを知ったのですが、亜鉛はその中の一つなのです。ですから、普通に野菜を食べていれば十分なのでしょうが、“味覚障害”に陥る人のほとんどは偏った食事か、ほとんど食事らしい食事をとらないで済ませている人が多いことを知りました。太りたくない為に、パンと牛乳だけという女性もいるようです。

 食事は、生きていく上で一番大切で、かつ最も楽しみなものですから、味の感覚が麻痺してしまったら、きっと生きる楽しみもなくなってしまうのではないかと思います。美人でスマートだけが重要ではなく、健康であることこそ一番大切なことなのではないでしょうか
むろん、痩せることに命をかけている女性には“馬耳東風”でしょうが、飽食日本でミネラルの欠乏症が増えていると言うことは憂慮すべき問題です。飽食三昧、グルメ主体の放送番組も多いようですが、まずは農業日本、漁業日本(いや、食糧自給率が27%では、そうも言えないか?)の“コメと旬の野菜や魚を食べていれば、健康間違いなし”なのですがねぇ。ところで、貴方はどう? 偏食なんかしないでしょうね? (Aug. 29. 2001 )


 テレビ報道によりますと、アメリカの下院でヒトクローン技術の応用を全て禁止する法案を可決したそうです。クローン人間の研究だけでなく、クローン技術の医療への応用も含めて全て禁止すると言う事ですから、人についてのクローン応用技術全てが禁止になると言う事のようです。

 とかく日本では、アメリカの右へ倣えですから、さっそく検討するのでしょうか? クローン技術だけでなく、遺伝子の操作や生殖医療についても、世の中に要求や需要があるからという理由だけでなく、100年先、1000年先、否、人類の将来までも良く考えて検討してほしいものですね。

 先日の新聞報道にありましたが、臓器移植ネットワークの交付金の不正流用など、特に国からの交付金(私達の税金ですよね?)を政党への献金に流用するなど、とても許せない所業です。結局、人のため、難病救済のためと言う口実で設立された法人が、自分たちの権益のためにやっているのではないかと疑わずにはいられません。

 どこかの医師が、子どもを産めない人や欠陥を持つ人を救済するという理由で生殖医療の解禁を主張していましたが、結局は、自分たちの技術の優位性と名声のために主張しているようにも感じます。
産みたくても産まない人や、結婚さえも望まない女性も多いですし、子どもがいなくても生涯幸せにおくる人達も多いわけですから、それが可能だからと言って良い選択だとは限りません。単なる個人の欲望だけで、人類の未来までも勝手に決める権利は無いのです。30億年の歴史を受け継いできたDNAを勝手に操作してはなりません。そうではありませんか? ( Aug. 1. 2001 )


 新聞の報道によりますと、京都で開催中の国際発生生物学会議で、クローン人間づくりの自主的な禁止を宣言する決議をしたとあります。

 人間のクローンについての実験は、既に韓国で行われていて可能性が確認されたことが報道されていましたが、最近クローン動物において深刻な発育異常や原因不明の死亡が多発していることで、人への応用は「重大なマイナスの結果を招く」という見解によるものらしいが、通常の生殖から逸脱した行為は、人への応用に限らず、生物の生態系に危険を及ぼす恐れがあると考えて禁止すべきであると考えます。

 また、クローン技術ばかりでなく、遺伝子の操作についても同様に、将来において予測できない危険性を考えれば、当然厳しく規制すべきではないでしょうか? 人間のエゴによる科学技術への盲信は、将来とんでもない結果として人間に降りかかってくることを忘れないで欲しいと思います。現に、冷凍保存による精子を用いた体外授精や、死亡した夫から精子だけを取出して人工授精を行ったり、代理母などによる出産は、家族関係や姻戚関係をも破壊しつつある。自然の摂理までも破壊して己の欲望だけを満たすことは、神をも恐れぬ犯罪にも等しいとは思いませんか? ( July. 11. 2001 )


 厚生労働省が、代理出産を禁止する法律の整備や体外授精などに関する医療体制づくりについて具体的な検討を進めるために、生殖補助医療部会(仮称)を設置することを決めたとあります。

 生殖医療については、以前から問題になっておりましたが、出生後の親族関係など現在ある法律上の問題や自然の摂理にそむく生命倫理の点からも、厳しく制限を加える必要が生じるだろうと思われる。これらの医療の制約が無く、医療技術の進歩を考えると、1日遅れればそれだけ問題が大きくなることは確かで、クローン技術も含めて、先ずは迅速に歯止めが必要だろう。( Jun. 2. 2001 )


 ハンセン病訴訟をテレビで見て、初めてハンセン病患者の隔離政策の実態を知り、びっくりしました。
昔、子どもの頃、ハンセン病(らい患者と言われていましたが)は恐ろしい伝染病で、瀬戸内海の島に隔離されて療養しているのだと聞きました。ところが、既に、らい菌に対する特効薬が発見された結果、容易に改善されてハンセン病自体が極めて感染性の低い病気であることがわかりました。ところが、従来のらい予防法で“強制隔離政策”が見直されることなく続けられ、隔離されている患者に不当な強制労働が課せられていたと言うのです。

 今回、熊本地裁の判決で「ハンセン病患者に対する国の強制隔離政策は違憲であり、患者やその家族に対する人権侵害の責任を認め謝罪すると共に、生活保証や医療体制を充実させる」などの要求を全面的に認められた。

 これは、先の水俣病の問題や非加熱血液製剤によるエイズの問題と同根で、旧厚生省の責任が極めて大きいように思える。同様の訴訟は東京や岡山など全国で争われていて、熊本地裁の判決結果が、事態を大きく前進させる結果になるものと思われる。国の責任は当然であるが、我々国民も、何も知らず(知らされずか?)差別意識を持っていたことの責任も否めないだろう。今後、更に情報公開して、強制隔離政策の真相が明らかにされて(患者やその家族の人権には十分配慮して)責任の所在を明確にすると共に、一刻も早く救済措置が取られることを期待したい。( May. 12. 2001 )


 新聞報道によれば、タバコに関する初めての国際条約制定を目指す「たばこ規制枠組み条約」の多国間交渉が本格化してきたとある。

 やっとタバコの害を防止しようとするWHO(世界保健機関)の勢いが活発化してきた。もっとも、それに反発しているタバコ産業(特に日本たばこ産業やアメリカのたばこ業界)がネックになっていることは既に述べたが、タバコの健康被害については既に明らかになっているので、少なくとも未成年者へのタバコの規制は当然必要であろう。

 議長草案によると、

   @ 18才未満の青少年が近づける場所への自販機の設置禁止
   A 18才未満を対象とする広告を禁止
   B たばこ購入時に18才以上の証明を義務化
   C 健康に害が少ないと思わせる商品名の禁止
などとなっているようだ。
 しかし、“反たばこ”NGOなどは、またまだ手ぬるいと厳しく批判をしているようだ。年齢にかかわらず全ての自販機販売や広告の禁止、たばこ税の大幅引き上げを主張しているという。いずれにしても、健康被害のあるタバコへの規制は強化すべきであろう。
 そうなれば、タバコを吸っている高校生や中学生を追っかけ回して止めさせている私の苦労も報われると言うわけだ。我が家でも屋内での喫煙は禁止事項となっているが、お宅は如何? ( May. 3. 2001 )


 日経新聞によると、厚生労働省はインターネットを利用して標準的な治療法について公開する方針だという。現在、日本の医療現場では医師によって様々な治療法が行われており、治療を行う医師においても,治療を受ける患者においても、標準的な治療法と容易に比較できるため、医療の透明性が高まる効果があると見られている。

 確かに、治療法のデーターベース化による標準化は必要かもしれないが、それによって標準的だと定められた治療法に固執することになり、それ以外の有効な治療法を抹殺する恐れもでてくる。外科治療ではそれほど問題はなかろうが、病気の治療については、必ずしも科学的な最新の治療法が正しいとは限らない。東洋医学などで科学的に証明されなければ認めないという現代医学(医術)の弊害がでてくる心配がある。

 インターネットを利用した個人カルテなどの照合や特殊な治療法を必要とする病院等の公開や、検索の可能性については有効だろうが、これは必ずしもインターネットを利用する必要性までないのではないかと考える。逆にインターネット上の医療情報が悪用される危険性もあって、インターネットの利用には充分なセキュリティーの確立と配慮が必要だ。もしも、医療情報が改ざんでもされたら大変なことになってしまう。 IT改革には拙速は禁物であろう。( Apr. 19. 2001 )


 NHKテレビの「ためしてガッテン」は、私たちの日常生活の中の疑問点を科学的に解明してくれる興味ある番組であるが、前回は「ガン徹底予防策」のAでタバコ、酒、肉、油、塩などとの関わりについて驚異的なデータを示された。
 既に、肺ガンとタバコとの関連についてはWHOでも勧告されているが、更に驚くべき事実が示された。例えば、食道ガンとの関わりを見ると、
                          ガン発生率
    タバコも酒も飲まない人             1
    タバコを1日1箱以内の人            2.3
    タバコを1日1箱以上の人            3.9
    タバコ1箱以内、酒1日1.5合飲む人       4.1
    タバコ1箱以内、酒1日1.5合以上飲む人     8.2
    タバコ1箱以上、酒を1.5合以上飲む人     39.9
 また、ガンの発生率に及ぼす影響は、タバコが30%、食生活によるもの(肉食や油物が多くて野菜の摂取量が不足など)は35%、更に環境汚染の影響が25%だと言うことだ。いずれにしても、タバコがガンを発生することに大きく影響しており、同時に飲酒が併用されると極めて影響が大きくなることが分かった。

このことから、中・高校生の喫煙は極めて健康被害が大きいことを改めて認識すると共に、成人の喫煙も制限する必要があることが明らかであり、また食生活も肉食や油を減らして、野菜を多く摂取することが非常に重要なことであろう。( Apr. 15. 2001 )


 NHKの「ようこそ先輩」の“死をみつめて、生を考える”で、ホスピス医の森津純子さんは、故郷の奈良にある小学校を訪れて、小さな後輩たちに医療を通じて得た大切な心を伝えようとします。

 これは少し前に放映されたものを録画して温めていました。人が生きる上で大切なことをじっくり考えたいと思ったからです。むろん、森津純子さんの考え方は素晴らしいし、彼女自身が天使のような方ですから、伝えるべき内容に慎重を期したからです。ところが、雑誌「明日の友」の“21世紀への期待と決意”のハガキ回答の中で、気負い無く、さらりと“ありのままの時代の姿をみすえていきたい”と述べられていいるのを見て、その裏にある言葉を考えなければならないような気がしたのです。

 森津純子さんは、インターン時代に、病院で末期ガン患者が延命のために医療機器に繋がれて死んで行く姿に、別の方法をさぐります。そして医療の何たるかを思い悩んだ末、ポスピスへの道を選んだそうです。ホスピスでの医療の中で、人と人が関わることで生まれてくる力の大きなことを実感します。そして、小さな後輩たちを前にして、ホスピスで得た心を伝えようとします。
先ずは、“お医者さんゴッコ”(懐かしい言葉ですねぇ! 貴方も小さい頃やりませんでしたか?)をして、患者になった男の先生に子供たちが、点滴や酸素吸入や色々な治療の為の管を次々と取付けて行きます。患者の先生は身動きも出来ません。これが現在行われている現代医療の実態であることを感じてもらいます。

 ポスピスでは、6ケ月以内に死を迎える患者を対象にしていますが、強い治療はせず、患者の安らかな最期をみとるための医療を行うのです。医師の自分が一生懸命なでたり、さすったり、いろんなお話をしてあげたりする中で、安心して亡くなって行く患者さんを見た時に、医者は、“亡くなる”と言うことに、もう少し意識をもつ必要があるのではないか。命の最期をおくる病院として、死の不安を軽くするホスピスの重要性がここにあるのです。

 しかし、人の命、人の死はそう簡単ではありません。子供たちに、“後3ケ月の命だとしたら、どちらの医療を選びますか?”と問いかけます。むろん、ほとんどがホスピスを選びます。しかし、“もし家族が病気だとしたら、手術をしたら延命できるかもしれないとしたら?”との問いかけには、子供たちは考え込んでしまいます。
 実際、6ケ月前に森津さんのお母さんがガンで手術した方が良いと思った時、お母さんは“これは、私の命の問題だから”と手術の道を選ばずに亡くなったそうです。又別の家族で、家族が少しでも長く生きていてほしいと懇願し、家族のためにつらい手術や苦痛を選んだ方もあり、ともに安らかに亡くなったと言います。

 そこには、いろんな生き方があるのです。自分一人で生きているいるのではなく、周りの人に支えられ、また周りの人を支えている自分があるのです。大切なのは、どんな死に方をするかではなく、思い合い、支え合うお互いが存在すると感じることであり、だからこそ、自分は必要があって生かされてきた、また、どこかで誰かに必要とされているので、生まれてきて良かった、生きているのが楽しいと感じられることではないだろうか?

 最後に、2人1組になって、介護する人とされる人になり、介護する人は介護される人が気持ち良くなるように優しくさすったり、ゆっくり揺すったりします。そして本当に相手の事を考えていたわった時に、初めて相手も自分も気持ち良くなることを知ります。相手に優しくすることは、自分にも優しいことなのです。( Feb. 22. 2001 )


 「漢方・現代医療への新展開」がNHKテレビの“金曜フォーラム”で放映されました。20世紀の科学的医療の発達で、人類は多くの恩恵を受けましたが、反面、取り返しのつかない薬害や化学薬品に対する耐性ウィルスの増殖とのイタチゴッコに悩まされる結果を招きました。その反省から20世紀末から21世紀に向かって、東洋医学が注目をあび、予防医学の重要性が認識されはじめてきました。

 東洋医学の特徴の一つは、人の活動が“神経”、“内分泌”、“免疫”が相互に係わり合って自然治癒力というシステムをつくりあげていて、外敵、即ち病原に対する抵抗力を発揮しているという考え方から、“未病”と称される病気の予兆をとらえて、病気にならないようにするという予防医学的な考え方に有ります。
 もう一つは、病気になった時に、症状の現われたところを集中的に治療(対症療法)するのではなく、人の身体を総合的なシステムとして見て、その歪みを治すことを目的とし、人の自然治癒力を増すように働く、“養生、漢方方剤”を施すことなのです。
更に、代替・相補医療としての“鍼灸”、“ヨガ”、“気功”、“瞑想”、“指圧”、“整体術”、“食物療法”、“アロマテラピー”などが併用されます。また自然治癒力が心のありよう(意識とか気)などによって高められると言うことにも注目されています。

 では、なぜ西洋医学に問題があるかというと、西洋医学では科学的な厳密性と合理性が要求される為、3000年の歴史を持ち、効果が体験的に実証されてはいても科学的なデータが示されない限り認められないのです。反面、西洋医学は、検査による科学的なデータを重視する為に、検査に現われない現象に対しては病気とみなされない矛盾があり、検査値で示された局部の異常に対症療法が行われる事になります。
これは、先の30年間も苦しんだ生命科学者の柳澤桂子さんの例や、私の妻が急患で訪れた県立病院での医師の対応に見られる通りで、貴方も少なからず経験されたことがあるのではないでしょうか? そのため、慢性疾患や検査不可能な身体の異常や病気に対して西洋医学はお手上げなのです。

 高齢化時代に入って益々慢性疾患の患者が増加し、精神的な部分の大きい患者に、人間を部分の集合と捉える縦割りのシステムをもつ病院の医療システムでは破綻をきたし、老人介護制度においても、医療費の問題においても、行き詰まることは目に見えています。
既に、諸外国では東洋医学の導入に進んでいます。西洋医学では世界の最先端を行く日本ですが、科学に溺れ、人間の本質を見落としているのではないでしょうか?( Feb. 17. 2001 )


 花粉症についてのホームページが新聞に紹介されていました。「日本アレルギー協会」や花粉防止用対策グッズの「アレルギー対策本部」などがありました。花粉症で困った時はクリックして見て下さい。 ( Feb. 10. 2001 )


 またまた花粉症のシーズンがやってきましたね。貴方は大丈夫ですか?
春になると花粉症の私たち、私も妻も花粉症で憂鬱になってしまいます。しかし、テレビで花粉の飛ぶ季節の話しを聴きましたが、実は、春先に飛び始めるのは杉花粉だけだそうで、どうやら全国で沢山の杉が植林された結果、杉花粉の飛散がダントツに多いせいではないかと思われます。杉と並行してヒノキ科の花粉、続いてイネ科の花粉、帰化植物のブタクサなどの花粉と続いて、一年中花粉の飛散があって、これらによってそれぞれ特異の症状を引き起こし、人によっては春だけでなく、一年中鼻炎に悩まされていることになるようです。

 ちなみに、私はどうやら春先だけですから杉花粉、妻は私より少し遅れて始まりますのでヒノキの花粉、知人は一年中ほとんどマスクを常備していますので、全ての花粉に敏感に反応する全気候型(?)の花粉症のようです。昔はこんな花粉症なるものは聞いたことも無かったので、現代病のように思いますし、お隣さんは、全く花粉症知らずですから、生活習慣に何らかの違いがあるのではないかと、よくよく観察してみました。
お隣さんは、いつも朝早くから窓を開け放して、家の中の空気を入替えていて、たとえ杉花粉の飛ぶ季節でも無防備なのですが、影響を受けないようです。ひょっとすると、電気掃除機などであまりにも埃をなくしすぎ、更にアルミサッシュ窓の普及で外と家の中を遮断してしまった結果、埃に対する感受性を高めてしまったのではないかと考えました。
 しかし、花粉症は病気ではなく、花粉などの微粒子の侵入に対する体の自己防衛機能の結果なのですから、何とかして薬などで防衛せずに、自然の力で対抗できるようにしたいですねぇ。

 そこで、去年から、お隣さんのまねをして、毎朝窓を開け放して空気の入替えを充分行うように生活を変えて見ました。さて、今年の花粉に対する結果はどうなるでしょうか? それに呼吸法によって“気”を養い、更に“高電圧電界治療器”で自然治癒力を高めていますから、その効果も期待しています。

 鼻炎の原因は、花粉やジーゼル車などの排ガスによる微粒子汚染の増大と同時に、プレハブ建築や真空掃除機の普及、庭や道路の舗装化等も含めて、生活空間の埃を極端に減らしたからかも知れませんよ。昔は埃だらけでしたし、掃除と言えば箒とハタキだけでしたから、逆に埃を舞い上がらせていたわけですね。今は極端に埃の無い清潔さを好みますから、身体もそれに合わせて変化してきたのかも知れません。近々この辺りの田んぼの中の道もほとんど舗装化されてしまうようで、自然がだんだん無くなり、花粉症で益々悩むようになるんですかね?(Feb. 7. 2001 )


 ギックリ腰をやってしまいました。仕事で70kg程あるブロア(送風機)が故障したため、分解修理するために台車に乗せて運ぼうと持ち上げた時、ギクッと腰を捻ってしまいました。とにかく台車には乗せましたが、動けなくなってしまいました。ギックリ腰やった人はご存知でしょうが、立つことも歩くこともできません。月に1,2度ある作業ですが、お正月休みで身体が鈍っていた上に、狭い場所の作業で姿勢が悪くムリに持ち上げた為でしょう。痛い!と簡単に言える痛さではないのです。近くには誰も居ないので助けてもらえません。緊急笛は何時も首に掛けていますが、吹くのを躊躇してしまいました。

 何しろそのままではどうしようもありません。すぐに操体法(文献参照)で腰痛を直す方法を実践することを思い付きました。それに呼吸法を併用してみようと考えました。
床に寝転がったまま、膝を立て、つま先を台車に引掛けてつま先を持ち上げ、しばらく力を入れていて、すっと力を抜きます。これを5回程繰返し、次に立てた膝をそろえて左右に倒してみます。倒し易い(痛みの少ない方)に倒し、その膝を壁に当てて倒れないように阻止し、力を入れて、しばらくしてすっと力を抜きます。これも5回程繰り返します。そのままは起き上がれませんので、そろそろと寝返ってから、腕を前に伸ばしながら腹式呼吸をゆっくり(1回30秒ぐらいかけて)5回ぐらい行いました。どうやら“気”が出てきましたので、注意しながら腰を手で押えながら立ちあがりました。どうやら立ちあがることができましたので、その場で再度両手を伸ばし、腰を前に曲げ、指先を両足のつま先に向けて伸ばし、ゆっくり呼吸法(文献参照)を行いました。どうやら歩くことが出来るようになりました。

とりあえず、ブロアを整備室まで運び込みました。しかし、作業はムリなので管理室まで戻りますが、3階から1階まで階段を降りて行かなければなりません。そのままでは歩くのがやっとなので、もう一度呼吸法で気合を入れます。大丈夫です。腹式呼吸を繰返しながら階段をゆっくり降りて行くと大丈夫です。すぐに病院へ行こうと思いましたが、椅子に座っていればどうやら痛みも少ないので、そのままデータ処理の仕事を続けました。
椅子から立ちあがって歩くことは出来ません。定時までそのままで過ごしました。帰りのバスまでは、再度呼吸法によって気を入れると、立ちあがって歩くことができましたので、ゆっくり歩いてバスに乗ることが出来ました。呼吸法に頼りながら、やっと帰宅することができました。

帰宅後すぐに、ご存知の「交流高圧高電位治療機」の椅子に座りました。9000Vで40分〜60分くらい掛かります。そして腰に温熱パッドを併用しました。それに「ひとりで操体法」(文献参照)を見ながら操体法による矯正です。立って歩く時は呼吸法です。総合東洋医学の知識の集約です(大げさな!)。妻は、馬鹿げていると言って直ぐに病院へ行くようにすすめますが、病院へ行けば機械的に引っ張る物理療法とコルセットの着用に決まっています。ひどい場合は入院です。私のやり方が間違っていなければ治るはずです。自分の身体を使って試すのです。

 痛みもひどく、動くことが困難なので、2日間は仕事を休んで私流の治療?に専念しました。3日目には歩くことが出来るようになり、デスクワークだけに限って仕事をすることが出来ました。まだ痛みはひどいため、念のため病院へ行ってレントゲンで調べてもらいました。全く問題はありません。骨も椎間板も医者が驚くほど正常でした。痛み止めの薬を貰って飲むことにしました。念のため針を打ってもらいました。シップ薬はむろん貼っておきました。風呂にも入って十分腰を温めることにし、風呂の中でまた呼吸法を行い、腰の痛い部分に両手の指先から“気”を当てました。
偶然、私と1日違いでギックリ腰をやってしまった人が、同じ職場で仕事をしていた技術課の人が居ました。2人揃って腰をかばいながら動き回っているので、皆から笑われてしまいました。当人同志は笑うどころではありません。2人とも腰に手を当ててへっぴり腰です。

 1週間経った月曜日にはほとんど痛みも消えてブロアの分解・整備作業をこなすことが出来ました。階段の昇り降りも平気です。5階にある加工工場まで出かけましたら、ギックリ腰の技術課の人に会いました。「まだまだダメだよ」と渋い顔で痛みをこらえながら仕事をしています。忙しいのでのんびり休んでも居られないのでしょう。
 この結果だけで私のやり方が良かったかどうか決めることは出来ませんが、何しろ、3日で歩けるまでに回復し、1週間でほとんど回復できたことは確かです。これを全て「交流高圧高電位治療機」の効果だとは言えませんが、呼吸法と操体法による相乗効果だと言えます。即ち、第一に腰椎の矯正を操体法で直し、呼吸法で“気”を出し、身体の自然治癒力を喚起し、「交流高圧高電位治療機」で血流を良くして、温熱で筋肉をほぐし、痛みは残念ながら鎮痛薬と針の助けを借りました。

 何れにしろ動くことも出来なかったギックリ腰を征服しました。もしもギックリ腰になった場合は参考にして下さい。しかし、普段の運動や体操(朝のラジオ体操もお薦めです)などで身体の筋肉の衰えを防止したり、作業の前のウォーミングアップは励行して下さいよ。それに自分の力を過信せず、ムリな姿勢は避け、重量物は充分腰を落として持ち上げ、何事もムリをしないことです。当然なことを当然にやることこそ大事なのですね。( Jan. 18. 2001 )


 日経新聞によれば、経済産業省(通産省と科学技術省の一部)は地域の病院に電子カルテを普及させるため、システム開発や導入を支援する事業を始める、とある。これによって患者の診断情報を、地元の診療所や中核病院の間で共有できるようにし、通信網(例えばインターネットなどの)を通じて複数の病院共有すれば、大病院への紹介状なども不要になり同じ検査を繰返すムダも省ける。厚生労働省とで共管する財団法人医療情報センターを通じて支援するそうだ。
 やっぱり天下り先の財団法人の仕事を確保するためか? と邪推してはいけないだろう。なにしろこのようなシステムの運用ができるインフラ整備を期待していたのだから…。実現すれば、医療の地域格差が解消できるので大いに歓迎したい。( Jan. 8. 2001 )


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