「環境」tommyのつぶやき2009年


 COP15(気候変動に関する国連枠組み条約締約国会議)が12/7から18日まで、コペンハーゲンで開催されておりますが、今回は、京都議定書の後の2020年までの温暖化防止に対する削減目標を定めることが出来るかどうかが問題になっています。既に日本は政権交代を果たして、民主党の鳩山首相が、アメリカや中国などの排出大国や新たに加わる途上国も含めて、その目標設定に対する合意が成立することを前提とした上で「1990年を基準にして2020年に25%削減する」という目標値を挙げて国連の首脳会議等でも明言し、各国の積極的な削減目標を呼びかけることで、どうにかアメリカや中国の参加を引き出したのですが、目標値に関しては、なかなか思うようには行かないようです。

 温暖化ガスの排出基準にしてもバラバラで、本当に削減する気があるのかどうかも疑わしい目標値も見られますし、先進国こそ温暖化の元凶であって、ほとんどの途上国は、その被害者であるとして、目標値の設定までも拒否しかねないばかりの雰囲気がかもしだされていると聞いています。
しかし、地球温暖化現象は特定の国の問題ではなく、地球全体の環境保全の問題として、削減目標値の高さはともかく、各国が手を携えて取り組まなければ人類の繁栄は無論のこと、地球上の生物すべての生存をも脅かされる問題なのです。国に境界はあっても、空気や水には境界が無いのですから、全ての国が被害者であるし、また加害者にもなりうる問題なのです。既に温暖化の影響が顕著になってきており、事は、緊急を要する事態になっています。

 また、各国の排出基準がバラバラでは混乱し合意が困難になるので、1990年を基準とすることが各国の目標や格差が明確となり、公平性も高くなるのではないかと考えます。
例えば、国内の分野別目標にしても、それぞれの共通認識が得られやすいのではないかと思われます。小生の考え方で言えば、排出量の増加が問題になっている家庭部門においては、その排出量の削減目標は、一戸当たりではなく、一人当たりの排出量の目標値を定める方がより明確になるのではないかと考えています。(実際、データの比較に一人当たりの排出量を用いています)それゆえ各国間の目標値も、同じ考えで決める方が公正ではないかと考えています。

 何しろ、人類や地球上の全ての生命の危機に関することなので、決して先送りできる問題ではないと感じています。
 あなたも、地球の温暖化防止については自分自身の問題ととらえて、全力を傾けて省エネや温暖化ガスの削減活動を続けていただきたいと思いますし、それによって地球環境が一日も早く回復することを期待しています。今朝もテレビで、果樹の生育や収穫の時期や期間が狂ってきており、特産品の境界が崩れており、作物の収穫が困難になりつつあると、農家の方々も危機感をもたれているそうです。
 COP15の決定を待つまでも無く、今すぐ私たち一人一人が、その危機感を共有して地球温暖化防止活動を推進しようではありませんか?(Dec. 11. 2009)


 家庭の省エネ・二酸化炭素排出削減には欠かせないのが“太陽光発電”の導入ですが、それによって一体どうなるのかその実態が明らかにされているわけではありません。標準的な3kwの太陽電池を設置すれば、一般的な家庭の消費する電力のほぼ70%の電力を賄えることは、既にご理解いただいたと思いますが、設置後の設備の経時変化や天候、季節によって発電できる電力は変動するので実際にどうなるのか不安があります。まして、最近の気候変動によってはどうなるのでしょうか?

 そこでH15年3月に稼動を始めてから現在まで、我が家の太陽光発電データを見ながら検討していただきましょう。

 太陽電池の保証期間は10年と言われていますが、これは10年以上のデータの集積が無いために一応10年間を保証しているわけですが、特に可動部分がないため、太陽電池の寿命は10年以上あると考えても良いでしょう。

上の発電量のデーターグラフに示すように、月間変動や年間変動はかなりあるわけで、もっとも少ない月では「181kwh」、最も多い月では「365kwh」で、その差は「184kwh」で約2倍もの差があるのです。
しかし年間発電量になると、最も少なかった年は「2834kwh」、最も多かった年は「3304kwh」となっています。その差は「470kwh」、14%程度で、それほど変動は大きくないことがお分かりいただけるでしょう。

 年間平均発電量は、H16年〜20年で「3154kwh」となっています。
太陽光発電が無かったH14年度の年間使用電力は「4700kwh」だったので、
3154÷4700=0.67となり、3kwの太陽電池によって得られる電力は、年間使用電力の67%(約70%)を賄えることがわかります。(4.5kwの太陽電池であれば、我が家の使用電力量の全てを賄えるのです)

 我が家の太陽電池は、正確には2.92kwですが、発電量は屋根の傾斜や方角によって多少変わってきます。効率よく発電できるのは、南向きで傾斜度が30度であることが要求されます。

しかし、家の構造や向きをそれに合わせることは難しいので、上図に従って補正値を計算し、実際の出力を求めます。我が家の場合は、屋根の傾斜が22度で、方位角が真南から東に15度ずれているため、補正値がほぼ△2%の98.16%になりましたので、実際には2.92kw×0.9816=2.86kwの太陽電池に相当します。方位角のズレが真南より45度以内なら、多少発電効率は下がりますが、屋根の傾斜もあまり問題ないようです。

 ところで、太陽光発電設備を導入するには相当の費用が発生します。設備費(工事費含む)が約180万円で、当時の補助金30万円を差し引くと150万円が支払い費用となります。
昼間発電した電力は、そのほとんどを電力会社に売電となりますので、当時売電契約が1kwh当たり約26円なので、1年当たりの売電金額が「3154kwh」×26円=8.2万円となります。それゆえ、設備費の償却には約16年以上かかることになります。尚、今年から、電力会社の買い取り価格が1kwh当たり約48円に引き上げられますので、そうなれば15.1万円となり、減価償却が10年以内(9.9年)に改善されます。

 実際に売電量がどれほどになるのか、我が家の売電データを見てください。現在、売電金額は支払う電気料金を上回っていますので、電気料金の支払いはゼロとなっていますので、売電金額が引き上げられると儲けの方が多くなってくるかも知れませんねぇ!

 設備の減価償却に16年もかかるのは問題ですので、我が家では、その解決策として暖房と給湯(主として風呂)に用いるプロパンガスの支払い費用の削減に目をつけました。ガスの削減は、COの削減にも大変効果的です。それゆえ、太陽光発電設備と同時にエコキュート給湯設備を設置することにしました。エコキュートは、料金の安い夜間電力を利用してお湯を沸かしますのでガスの使用量の削減と同時に支払い費用の大幅な削減になります。
しかし、電力を使用するため電気によるCOの排出削減はできません。しかし、エコキュートはエアコンと同じヒートポンプの原理で空気の熱を取り込んで温めますので、効率が良いと言われています。

 エコキュート給湯設備は、設備費(工事費含む)が71.4万円で、補助金10万円を差し引くと61.4万円となります。故障しなければ維持費の心配はありませんが、ヒートポンプのコンプレッサ等の稼働部分があるので考慮する必要があるかもしれません。しかし、当初多少のトラブルはありましたが、設備側に問題があったので費用は発生せず、その後は順調に稼働しています。

 エコキュート給湯設備の併設によって、プロパンガスの消費は調理用のみとなり、ガスの使用量は激減してCOの削減に寄与すると同時に支払い費用の大幅な削減となって、太陽光発電設備とエコキュート給湯設備を併せた設備の減価償却期間を16年から11年に短縮することが出来ました。

 我が家のCOの排出削減は、これらの設備の導入とたゆまぬ努力と創意工夫によって、我が家のH14年度を基準にした削減目標“△70%”を、H18年度において達成し(△70.7%)、次の目標“△80%”を目指して邁進しています。この目標は、電気自動車への乗換えとLED照明の導入、オール電化等によって2012年までには達成できると確信しています。
 貴方も、鳩山首相に負けずに、厳しい目標を立てて挑戦してみませんか? まず、現時点での自宅のCOの排出量の確定をするのが先決ですが…。( Oct. 8. 2009 )


 鳩山政権の温暖化対策、2020年に25%削減は、ムリだとか、ええ格好しいだとか、色々外野の批判はありますが、アメリカ訪問でも、国連総会でも、はたまたオリンピック開催国投票のプレゼンでも環境オリンピックを前面に提案して、世界の中の日本の在り様を示しましたが、国内でも少しづつハードルの高さが認知されはじめ、地球温暖化、COの削減の厳しさが共有されてきたようです。

 既に京都議定書に定められた目標△6%の約束期限が迫ってきて、その目標をクリアーすると同時に、2020年の目標が世界で取り沙汰され始めています。経済優先の麻生前政権の前向きでない取り組みは問題でしたが、やっと全家庭での太陽光発電の導入の必要性が認識されてきました。
既に、太陽光発電を設置して7年の我が家ですが、本日、東京電力より、太陽光発電による電力の新しい買取制度についての契約内容の変更について通知書が届きました。従来は約26円/KWH でしたが、来る11月1日より48円/KWH に改訂されることになりました。これによって、太陽光発電の導入が促進されれば、2020年に25%削減も夢ではないかもしれません。現在、家庭で排出されるCOは、削減どころか41%も増加しており、京都議定書の△6%を考慮すると、ほぼ50%もの削減が必要になってきています。

 我が家のCOの削減活動では、平成14年度を基準として△70%を目指して実践しており、既にその目標を達成していることは、先にご報告していますが、更に2020年に25%削減を勘案すれば、新しい目標として△80%が必須となってくるかも知れません。
 現時点での更なる削減目標に対する対策としては、以前から期待している環境技術開発が、少しづつ実現されてきており、次に示す手段によって十分可能性が見えてきています。

  @ 電気自動車の導入(乗り換え)
  A LED/(有機・無機)EL照明(電灯)の導入
  B 省電力化液晶/有機ELディスプレイテレビの実用化
  C 地下水によるヒートポンプ冷暖房の実用化
  D 色素増感型太陽電池の実用化(安価で、太陽光エネルギーを最も有効に利用できる)
  E 固体酸化物型(高温)燃料電池および家庭用リチウムイオン蓄電池
 以上を考えると、これらと高断熱・蓄熱外壁、複層・熱線反射窓、などを備えた省エネシステムハウスの普及が最も効果的と考えられる。

尚、家庭以外の都市計画による省エネ・COの削減手段については、別途改めて検討してみたい。( Oct. 6. 2009 )


 自民党政権に取って代わった鳩山政権は、日本の地球温暖化対策に対する二酸化炭素排出削減の目標を、麻生政権の2020年までに15%を破棄して、25%削減すると公約しました。新しく就任した民主党の直嶋経済産業大臣は、この目標値が業界で問題視されていることに対し、日本が環境問題で世界をリードしていくためには25%を目標としたことは妥当であり、この目標を提案することで、排出大国のアメリカや中国などを巻き込んで、更には先進国が難しい排出削減目標を示すことで、発展途上国の参加を促進できるのだと、テレビの討論会で述べています。

 確かに高い削減目標をクリアすることは大変困難なことかもしれませんが、現在最も優先すべきは地球温暖化対策であり、温暖化を無視して世界の経済発展や人類及び地球上の生物の繁栄はありません。高い目標を掲げてこそ技術の向上があり、世界が連携してこの問題を克服するための知恵が結集できるのではありませんか? ましてや技術立国の日本は、既に環境関連技術において世界のトップにあり、その優れた技術力で世界をリードしていく役割と責任があるのだと思います。またその技術の発展によって、新しい産業が興り、経済の発展につながっていくのではないでしょうか?

 前政権では、アメリカの顔色ばかり伺って、世界から環境問題のリーダーシップを疑われてきました。国内においても、産業界に遠慮するだけでなく、最もCOの排出増加率の大きな家庭の省エネやCOの削減に消極的でした。それは、太陽光発電導入への助成金を削減するだけでなく、地球温暖化防止活動を推進する私たちの要請をも無視して、助成金を打ち切ってしまったのです。経済政策優先だといって2兆円もの「定額給付金」をバラまいたり、ETCを取り付けた車だけに高速道路の利用料金を割り引いて、COの排出を増加させるようなバカげた政策を展開してきたのです。そんな予算があったら、太陽光発電や燃料電池発電などのコ・ジェネレーションの導入にその予算を投入すれば、大きな成果が得られたはずです。そんな政権ですから、京都議定書で約束した6%の削減までも達成が危ぶまれているのです。だからこそ国民は、今回の衆議院選挙で政権交代を望んだのでしょう。

 特に家庭部門のCOの排出量の増加が問題になっていますが、今まで家庭部門への削減目標については何の規制値も示してはきませんでした。ご存知のように、わが国全体のCOの排出量のウチの13%を家庭部門が占めていますから、その部分の排出量が増加すると、京都議定書で定められた△6%削減の部門別負担割合が増えてきます。各家庭での温暖化防止に対する意識がバラバラでは、対策が立てにくいのが現状ですから、省エネ・地球温暖化防止の啓蒙活動と明確な削減目標を示すことが重要です。新政権による地球温暖化防止政策に注目したいと思います。( Sept. 22. 2009 )


 さて、古いテレビにデジタルチューナーを接続して地デジの受信確認は成功して、新しい地デジのテレビを買わなくても良いことが実証できましたが、これは、単に古いテレビの救済による費用の倹約の話です。
目的は、それだけではないのです。せっかくハイビジョンチューナーを手に入れたのですから、古いテレビの画面でガマンしてないで、フルハイビションで美しいデジタル映像を僅かな投資で、かつ、今までよりもっと省エネ型のデジタルTVを作ろうというのが今回の目標です。

 先に実験したように、パソコンのモニターは元々デジタル画像を扱っているわけですから、パソコン用のモニターでこの目的に合うものがないか調べてみました。最近のパソコン誌の広告をしらみつぶしに当たってみたら、その中で新しく発売された三菱電機のパソコン用のモニターで、テレビ用にも使えそうな23〜24吋のものが見つかりました。
早速インターネットで資料を入手して調べたところ、23吋のものが手頃で、値段も2万円少々で購入できます。消費電力が51Wで、省エネモードを利用すれば更に、最高23W低減できそうです。おまけに画面だけをOFFにして更に消費電力を下げることができるようにもなっています。

 前々から、テレビコマーシャルや音楽番組などで、画面だけを消せれば省エネ効果は大変大きいと考えていましたが、残念ながら、そんなテレビはありませんでした。テレビコマーシャルを切られたら商売になりませんからねぇ…。それゆえ、私のシステムでは、音声は画像と分離して、どちらも独立に出せるようにしています。

 この新しくアセンブルしたTVが、次の写真です。省エネモードでは、画面の右下に常時、現在の省エネ値が表示されます。また、累積データは、表示ボタンを押すことにより、詳細を画面に表示させることができます。

   
 

 この新しいフルハイビジョンTVシステムの製作費は、次のようになります。

 
    ハイビジョンチューナー  I/O DATA   「HVT-BT200」     15950円  
    パソコン用モニター    三菱電機    「RDT231WLM」     23800円
    音声用AVケーブル    SONY    「RK-G129」         710円 
                             合計     40460円 
尚、このモニターはスピーカー内蔵なので、ラジカセなどの外部アンプ無しでも音声は出ますが、良い音で聴くには、外部アンプと良いスピーカが必要でしょう。画面は23吋と少し小さいのですが、1.5m位離れて見るのに最適です。我が家では、ダイニングルームに置いて“ながら視聴”しています。貴方も1セット如何ですか?( Sept. 6. 2009 )


 政府も京都議定書の約束期日が迫って、やっと二酸化炭素削減に歩み出しました。とは言っても、エコポイント制度等と言う、いい加減国民をバカにした家電製品の買い替えによる省エネ対策は、テレビなど消費電力の大きな機種ほど獲得ポイントが大で、CO2の発生が増えると言う矛盾! おまけにエコポイント申請の事務の繁雑さ! 電気自動車への助成を優先するのかと思いきや、軽自動車なのに購入価格が、何と250万円以上もして、トヨタやホンダのハイブリッド車なら、CO2を排出しても軽の電気自動車よりも安く買えると言う矛盾。まして、高速道路の料金割引に至っては、ETC設置車だけに限定し、走れば走るだけ(CO2を排出すればする程)安くつくと言う矛盾だらけ! 何が環境に良いと言うの?(麻生総理の唱える経済政策優先ってことよ!/なるほど…)

 我が家では、最もCO2削減の中心となっているテレビを28吋のブラウン管TV(消費電力210W)から20吋の液晶TV(65W)買い替えて、電力消費を1/3に削減した。ところが、2011年7月からデジタル放送になるため買い替えなければならない。一体、庶民の生活をどう考えているの?
ということで、庶民の味方のtommyさんは、無い知恵を絞って考えたのです。最も安くてきれいなテレビ映像が見られる改良デジタルTVの製作です。(新しい地デジTVを買えば、安くても8万円位しますからねえ…)

 デジタル化するには、どうしても「デジタルチューナー」の購入が必要です。価格は、接続ケーブル等を含めて2万円位あれば良いでしょう。TVは、今使っているアナログTVをそのまま使います。省エネ型にする目的で、チューナーとTV、音声を別にするためにラジカセ(外部入力ありで音声出力あるもの)等の電源をそれぞれ接続する個別スイッチつきテーブルタップ(1000円位)を準備します。これで完了です。ケーブルの接続は、それぞれの取扱説明書を見てください。TVの音声はラジカセで鳴らすため、チューナーからの音声出力ケーブルはラジカセに直接接続します。そうすることによって、テレビから離れて音声だけを聞いている場合は、TVのスイッチを切って置きます。テレビ画面は電力消費が大きいので省エネになります。ラジカセは電池でも鳴らせますので、更に省エネになりますし、テレビを見ない時にはラジオを聴いて省エネしましょう!

 私の製作した省エネデジタルTVセットをご覧に入れましょう。

写真のラジカセとその下の大きなスピーカーは、以前に廃品を利用して製作したものです。これだけでも、地デジはむろん、BSの各デジタル放送やハイビジョン放送を、省エネしながら、より美しい品質の画面で楽しむことができるようになりました。( Aug. 31. 2009 )


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