数年前に、所属するNGOから、経済産業省が募集する地球温暖化防止に関する提言に応募するようメールが配布された時に、2000字余に及ぶ提言書を提出した。その中で主として太陽光や風力発電等への補助金の増額や化石燃料の使用量の削減のために自動車の燃費削減を義務付け、かつ排出ガスの多い中古車の規制(この方が重要と思うのだが…)も提案しているが、この記事からは中古車のCO2の排出量規制に付いては述べられていない。
自動車の燃費削減は世界的にも重要視されてきており、現行のガソリンエンジン車では、燃費向上と同時に、バイオエタノール等の植物由来の燃料の使用が進められてきているし、ハイブリッド車のプラグイン型化(家庭用電力による充電)も進められ、更には電気モーターで走る電気自動車の開発も急速に進められてきている。家庭電力の使用は必ずしもCO2の排出削減に直接つながるとは限らないが(夜間電力利用による電力負荷の平準化)、太陽光や風力発電などのクリーン・エネルギーが充電用として使用できると、完全にクリーンな無公害車となる。
電気自動車の開発については、既に三菱自動車や富士重工(スバル)等が先行しているが、最近、日産自動車も2009年までに電気自動車を商品化する方針を発表した。日産自動車の電気自動車開発方針によって、一挙に電気自動車の実用化が推進されることになって、私の念願が実現する日も近いのではないか?(それまで元気でいられるの?/それまでは死ねないのだ!/あと3年だぞッ!/運転免許の期限は2011年まであるのだょ!)
バイオエタノールのフレックスエンジンが先か、電気モーターによる電気自動車が先か、はたまた、トヨタのプラグイン型のハイブリッド車が巻き返すのか? いずれにしても、今後のお楽しみ!( Nov. 5. 2006 )
一口に電気自動車と言っても、電気モータで走行する自動車だけではなく、燃料電池自動車やトヨタのプリウスのような電気とガソリン・エンジンを併用するハイブリット・カーもありますし、実用車ではない競技用のソーラーカーも展示されていました。むろん、周辺機器や要素技術の展示もありますので、見応えは十分です。
その中でも最も期待するのは、純粋に電気モーターで走行する車で、特に車輪に組み込んだインホイールモーターが主体で、それも近い将来市販予定のある軽自動車R1をベースにした富士重工の電気自動車や、同じように軽自動車“i”ベースの電気自動車です。そして、世界から持ちこまれているだろうと思われる電気自動車でしたが、残念ながら“REVA”というインドから展示された2ドアハッチハックの軽自動車(158万円)だけで、期待したイタリア製の電気自動車は見ることが出来ませんでした。
期待していた富士重工の“R1e”と三菱の“MiEV”は、メーカーの話では市販する予定は???でガッカリしました。“R1e”は、元々東電の構内用として3,000台余りを供給することだそうですし、“MiEV”は試作段階ですからと、曖昧な返答でした。やはり石油工業会や自動車工業会の圧力やハイブリッドのトヨタの力の前には、電気自動車の実用化にはハードルが高過ぎるのか?
しかし、トラックやバス、公道を走らなくてよい企業内や空港などでの用途では一般車とは競合しないため、それらのための大型や小型のインホイールモーターの展示を見ることが出来た。
それではハイブリッド陣のトヨタの戦略はと聞くと、アメリカでトヨタのハイブリッド車に広く行われているプラグイン型と呼ばれる、電池を積み増しして家庭用の電源で充電する式の改造で、通常はモーターで走行し、電池の消耗時にはエンジンで走行するもので、大幅にガソリンの使用を減らせることが出来、CO2 の排出も削減できると言うものである。つまりは、予備エンジンを積んだ電気自動車というものだ。
いずれにしても、ここで注目を浴びるのは、軽くて大容量、しかも小型の充電池の開発と言うことになる。三菱重工が開発を目指す軽量・コンパクトな大容量リチウム・イオン2次電池は、家庭用で太陽光発電力や夜間電力を貯蔵し、EV車にも供給できるようなものを目指す。
一方、コンデンサーメーカが開発する大容量の電池は、急速充放電が可能なキャパシタと充放電速度をコントロールする電気二重層電池とを組合せて、電気自動車やハイブリッド車の性能を向上させる。
国土交通省のブースで電気自動車の形式認可について質問してみた。国土交通省には、自動車の性能評価をする部門と形式認可のための自動車の規格を決める部門があるそうで、電気自動車については、現在規格が決められていない。(だから、認可するかどうかは決められない?)その理由が、電気に対する安全性で、電気モータには一般的に400Vの高電圧が印加されるため、漏電した場合に人体に危険を及ぼす。特に水が侵入したり、浸水した場合に問題があるという。では24V以下なら安全では? という質問に対しては、24Vではモータの能力が低下して実用化が難しいし、電流が大きくなってモータの巻線が太くなってコイルが十分巻けない。また、直流だから低電圧でも人体には危険だ…。という説明だが、技術的な問題なら何時かはクリアできるに違いない。
ところが、電気の問題といえばハイブリッド車でも同じなはずで、やはり、現在ハイブリッド車に対する規格は完全に決まっていないという。こちらは主としてエンジンで走行するため、電気モータは補助だから? そうではあるまい。UL規格など電気安全性にうるさいアメリカにも輸出しているわけだから問題無いんだろう? やはり日本では「電気自動車は認可出来ない」ということなのではないのか?
何だか、納得のいかない説明を聴いて、どっと疲れが出て重い足取りで帰路についた。日本製電気自動車のオーナーは夢となるのか? まだ希望は捨てないぞッ!(しぶといねぇ!/CO2 削減の最後の切り札なんだ。これで我が家の地球温暖化防止対策は完結するんだょッ !!!)
( Oct. 26. 2006 )
以前から照明用にLEDやEL(エレクトロ・ルミネセンス)の開発に期待していましたが、やっとLEDの照明器具の市販が本格的に始まりそうです。LEDは、消費電力が少なく、長寿命の上、アカ、アオ、ミドリの発光の比を変えることで自在に色を作り出せるばかりでなく、明るさも自由に調節することが可能で、発熱もほとんどないため、使用する場所の制限をあまり受けません。欠点と言えば値段が高いことですので、量産効果により価格が下げられれば、一般家庭でも容易に普及することが考えられ、省エネの難しかった照明の問題が一挙に解決し、地球温暖化防止に貢献することは必至です。(白熱灯を蛍光灯に替え、更に、余分な電灯を消して暗いのをガマンして、手探りでウロウロすることも無くなるよねッ!/俺なんか、目をつぶって歩く訓練してんだぞッ!/ウソつけッ!)
一方、面光源として期待される有機ELや無機ELによる照明にも期待がかかっていますが、技術的には可能と考えられますので、LEDと同様に早期に実用化を期待したいものですねぇ。
地球温暖化防止の大ポイントの自家用車のガソリン消費削減、電気照明、暖房のためのエアコンやガス・灯油などの大幅な省エネが実現できれば、京都議定書のマイナス6%も十分可能性がありますね。技術屋さん、ガンバッてねッ!( Oct. 21. 2006 )
試作車では、最高速度は「130km/h」ですが、1回の充電で走れる距離は「130km」と十分ではないと、今後の改善が必要となりますが、どうせ軽自動車ベースですから、ゲタカーとしては十分だと思いますがねぇ? 早いとこ頼みまっせ!
また一方、ガソリンを使用しない「バイオ・エタノール車」は、年内にホンダが「シビック」と「フィット」で、エタノール比率が20−100%に対応するフレキシブル・フューエル・エンジンを搭載して、ブラジルで生産するとありますし、トヨタも既に参入を発表していますから、国産車で入手できる日も近いのではないかと(但し、エタノールの生産はどうなってるのでしょう?)、地球温暖化防止のための、最も期待される自家用車のCO2削減の決め手となる電気自動車とエタノール自動車が、近日一挙に実現するとあって、かねてから経済産業省や神奈川県の環境計画課に提言している私としましては、誠にご同慶の到りであります。
ところが何としたことか、もう一方のCO2削減の決め手である「家庭用太陽光発電」の助成金交付事業が、今年(平成18年)の7月を最期として中止されることになったと、新エネルギー財団より通知がありました。家庭でのCO2削減は、標準家庭で3kwの太陽光発電を導入することによって、総電力使用量の70%、総CO2発生量の20〜25%を削減できる最も効果的な手段であったため、助成金の中止はCO2削減行動が先細りになる心配があります。これによって、補助金(助成金)を購入代金の1/2補助(従来は1kw当り10万円→購入代金の15〜20%)を提言していた私はガックリです。京都議定書の温暖化ガス6%削減が、益々遠ざかりますねぇ
あとは、日本近海に莫大な(無尽蔵か?)埋蔵量を誇るメタン・ハイドレートの採掘によるエネルギー確保でしょうか? これだけではCO2の大幅削減と言うわけには行きませんょ! 石油や天然ガスなどの代替エネルギーとして注目されているだけですからねぇ。もっと真剣に、地球温暖化防止に力を入れて下さいね、環境大臣どの! 大臣自身もむろん、家庭でのCO2削減活動を実践しているんでしょうね?( Oct. 16. 2006 )
先日来の大雨で、洪水や土砂崩れで大きな被害が各地で発生しているのも、直接的には温暖化の影響とは言えないかも知れないが、世界的にも年々地球の気温が上昇し、気象・気候変動が激しくなり、台風やハリケーンの被害が拡大しているのを考えると、京都議定書を持ち出すまでも無く、地球温暖化防止のためのCO2 排出削減のためには、自家用車のガソリン消費の大幅な削減が緊急事項ではなかろうか?
囲み記事の「プラグイン・ハイブリッド米国事情」に、米国で家庭用のコンセントから充電できるように、現行プリウスを改造し、充電池を積み増しした「プラグイン・プリウス」が販売され、電池だけで50km以上走行できるという。
普段のゲタカーであれば、1回の充電で50kmも走れれば十分(自家用車のCO2 排出削減のために、我が家では1ヶ月150km程度しか使いませんから、1ヶ月に3回充電すればいいですねぇ!)で、非常時あるいは長距離運行が必要な時だけガソリンエンジンを使用すればよいわけなので、CO2 の排出量が大幅に削減できる。また、充電に太陽光発電や風力発電などのクリーン・エネルギーを利用すれば、究極のEVとなる。ガソリン高騰の今、日本でも“改造プラグイン・プリウス”造りませんか?(石油業界は猛反対だろうなぁ…)
昨日、地球温暖化防止活動推進員の研修会に行ってきました。神奈川県の「神奈川県地球温暖化対策地域推進計画」(数値目標)が発表されました。計画段階で、私たち推進員と何度も激論を交わした結果で、大変解りやすい解説になりましたが、数値目標は、現在のCO2 の増加傾向から言えば、まだまだ厳しさが足りないように思っています。
だからこそ、自家用車の電気自動車化や燃料のバイオ・エタノール化に最も力を注がなければ計画を達成できないのです。
行政は、そのことをよく解っているんでしょうかねぇ?(もちろん、解っているはずです!!! /本当に?)それとも、自動車業界、石油業界の圧力や、経済産業省、国土交通省とのしがらみ等があるんでしょうかねぇ? このままで、100年後、この地球に私達の子孫が住めなくなったって良いんですかねぇ?
産業革命で工業化が進み、化石燃料の使用が増加しはじめてから、たかだか100年ではないですか? 急激に地球の気温が上昇し始めて、地球温暖化の問題が浮かび上がったのは、1988年11月に設置されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)で、更に1997年11月に我が国で開催された京都会議(気候変動に関する国際連合枠組条約締結国会議―COP3)で歴史的な「京都議定書」が採択され、1990年をゼロとする温暖化ガスの我が国の削減量は6%と決められたのです。IPCCの設置から、10年も経っていません。
京都議定書が発効されたのが2002年2月です。議定書が採択されてから4年以上経ています。今年は、それから既に3年以上経過しています。その間、温暖化ガスの中でも主体となっている二酸化炭素(CO2 )は、減少するどころか、年々増加を辿っているのです。その主原因が、運輸部門であり、その内の自家用車の排出するCO2 によるものなのです。
このまま放置しておけば、2100年には気温が更に5℃上昇し、危機的な状態になると予測されています。あと90年余りですよ。私たち高齢者や現在のお父さん、お母さん方は、その時代にはもう存在しないかもしれませんが、これから生まれる子供たちは厳しい現実に遭遇するかもしれません。今こそ私達の意識改革が必要です。そしてCO2 の排出を抑制するために、私たちの生活スタイルを見直す必要があるのです。
未来の人類を含め、地球上の全ての生命のために…! ( July. 21. 2006 )
軽自動車R1に高性能のリチウムイオン電池を積んで、1回の充電で、80km走行できるようですから、ゲタカーとしては十分な能力ではないかと思います。
東電では、自社の業務用車の4割(3000台)を置きかえる予定だそうですが、夜間電力を効率良く、有効に利用することができるので、願ったり叶ったりでしょうが、それによって多少の量産効果が出て、安くで一般販売できれば、これに越したことはありません。
更に、ハイブリッド車で出遅れているニッサンが、軽乗用車の拡販に向けて、電気自動車に乗り出せば、一気に電気自動車が広まって、地球温暖化防止に弾みがついてきます。
また、照明用の有機EL(Electroluminescence)の研究も盛んで、山形大学の城戸淳二教授と共同研究の松下電工とケミプロ化成などが、従来の発光効率の2倍の白色有機EL光源を開発。更に、コニカミノルタホールディングスが、同様に蛍光灯と同様の明るさと寿命を持つ、薄くて曲げられる白色有機EL光源を開発し、2007年度に商品化するとありますので、こちらも照明用途で大幅な省エネが期待できそうです。
バイオエタノールの自動車用燃料としての利用の推進ですが、これも政府がやっと本気になって利用を考えて、従来のガソリンへの混合比率の規制を緩めて、3%から10%まで引き上げて“E10”という混合ガソリンを許可するようです。既に、トヨタはフレックスガソリン使用の車を世界に供給する計画を発表していますから、日本以外では、急速にバイオエタノールを利用するフレックスエンジン車が普及するのではないかと考えられます。ブラジルなどでは、既に“E85”とか“E90”など、ほとんどがバイオエタノールを使用するフレックスガソリン自動車になっているそうなので、遅かれ早かれバイオエタノールの利用が拡大するに違いありません。
あとはクリーンエネルギーの開発ですが、太陽エネルギーを効率良く利用する方法を考えることでしょう。現在の家庭用の太陽光発電では、天気の良い日中にしか発電できないので、何とかこれを雲の上で年中発電して地上に送電することを考える必要があります。更には宇宙空間で発電して、地上に送電する技術を開発することも必要でしょう。その上、今のものよりも更に発電効率の良い素子の開発が必要です。以前にも述べましたが、太陽熱や可視光域でも効率良く発電することのできる技術を開発する必要があります。その1つとして光増感型の物がありますが、太陽の輻射熱を電気に変える技術が開発できれば、発電効率はもっと良くなるに違いありません。
今、問題なのは、例え発電できても充電できる効率の良い蓄電装置が無いことです。ハイブリッド自動車にしても、電気自動車にしても、小型高性能の蓄電器がどうしても必要です。また、太陽光や風力発電にしても、効率の良い蓄電装置が開発できれば、夜間でも強風や無風の場合の変動する発電力を平準化して利用することが可能になります。更に、電気エネルギーの貯蔵が出来れば、電気エネルギーの利用方法が画期的に拡がるに違いありません。
これらの技術が実現できれば、人類は無限のエネルギーを手に入れることになり、さらにそれがクリーンエネルギーであれば、理想的な環境を創り出せるかも知れません。
過去の技術革新は、人間の生活に便利さをもたらしましたが、地球に生息する生物全体から見れば、自然環境の破壊を伴う負の遺産となりました。これからの技術は、地球全体の生命のために役立つ技術による発展でなければなりません。また、私たち人間が、人間優先の傲慢さを捨てて、地球上の全ての生命とともに共存して行く道を選ばねばなりません。( July 2. 2006 )
この環境フェアには、連日、市内の各小学校から4年生が環境学習のために訪れます。先生の引率で来館するわけですが、それらの小学生に、私の展示主題である「環境家計簿」を知っているかどうかを尋ねてみるのですが、何処の小学校の生徒も「環境家計簿」というコトバを知らないのです。“それじゃあ、家計簿は?”と尋ねてみてもほとんどは首を横に振るばかりです。これには困ってしまいました。「カケイボ」という言葉の説明から始めなければなりません。むろん、それもわからないので興味を示すはずもありません。いったい、先生方は、この生徒たちを環境フェアに引率してくる前に、何の指導をしてきたのでしょうか? ひょっとしたら、先生方も「環境家計簿」なる言葉を知らないのではないかと、先生方に尋ねる勇気もありませんでした。
なるほど、地球温暖化防止の京都議定書の意味の理解も、実践活動も進んではいない実情が、市の環境フェアに参加してみて実感しました! 何をか言わんや!!! 結局、私の一 人相撲でした。この1ヶ月間の苦労は何のためだったのでしょうか? ( Jun. 26. 2006 )
現在エネルギー効率のよい光源として一般的な蛍光灯や水銀灯は、封入された水銀を励起して紫外線を放出させ、蛍光物質を発光させ光源として利用しているが、有害物質である水銀が封入されているために、破損したり、リサイクルしたりする場合に問題となっている。もしも、水銀を用いないで効率の良い紫外線発光体が開発されれば、蛍光体を発光させる光源として大変利用価値が高い。その意味で、短波長の紫外線を出すLEDは、今までより高効率な光源の発光素子として、無機/有機EL(Electroluminescence)と併せて、今後の期待が大きい。
家庭でのCO2(二酸化炭素)の発生源としての、総電気使用量に対する照明の占める割合が約16%である。総排出量に対しては約6%となるが、削減が難しい部分なので大いに期待したいところである。( May. 19. 2006 )
ところが、ガソリンの値上がりによって、自家用車で遠出するのが減ったり、ハイブリッド車に乗り替え(電気自動車の開発ってこともあるぞッ!)たりする人が増えたりすると、またトヨタの1人勝ちってことになるだろうし(また、またニッサンは乗り遅れか?/いやいや、キャビンが回転してバックが容易な、女性に優しい電気自動車だ!)、運輸業界では、ガソリンから環境に優しいガス自動車(LNG/CNGやLPG)に改造したり、また自家発電等は、急速に重油から天然ガスに切換える企業が増加することになるだろうし、石油化学製品が値上がりすれば、消費者の買い控えが進んで、地球温暖化防止は否応なく推進されるって事になりますねぇ!
またエネギー問題として、ガソリンは必然的にバイオエタノール(bio-ethanol)への置換えが進むだろうし(トウモロコシからサトウキビに転換ブームが起こるかも?/コーンスープどうしてくれる? いやいや、砂糖の値上がりこそ心配だッ!)、日本近海の海底に無尽蔵に埋蔵されるメタン・ハイドレート(methane-hydrate)の採掘が本格的になって、エネルギー革命が起こるかもしれない。包装材料であるプラスチックなどもトウモロコシから作られる生分解性プラスチックの使用が促進され(やっぱりトウモロコシも増産なのだッ!)、一気に二酸化炭素削減が進むことになって、技術立国日本の面目躍如(技術屋さんガンバってや!)、温暖化で瀕死の地球が救われるというシナリオになることに期待したい。( Apr. 23. 2006 )
このシンポジウムには、トリノ冬期オリンピックの開会式で、ソフィアローレンさんなどと一緒に五輪旗を支えて入場行進されたマータイさんがとんぼ返りで参加され、パネリストとして、神奈川県の松沢知事、横浜の中田市長、横浜国大の宮脇名誉教授が加わって、毎日新聞の瀬川科学環境部長が司会を務められました。マータイさんには同時通訳がつき、私たちは同時通訳を聞くことの出来るレシーバーを借りられましたので、全て日本語で理解することが出来ました。
はじめにケニアで取材されたスライドが上映され、マータイさんの活動の成果や現地の様子がつぶさにわかりました。
次に、マータイさんの基調講演がありましたが、マータイさんは、ケニアの女性たちと共に30年間に約3000万本、荒廃した土地に緑を蘇らせるための苗木を植える「グリーンベルト運動」の成果によって、2004年にノーベル平和賞を授賞されましたが、その自信に満ちた力強い講演には感激しました。その後、他のパネリストの自己紹介があり、環境問題への取組みと課題等が発表されました。
最後に、フロアからの意見や質問の内、2点取上げて、マータイさんの考えが述べられました。40分余りの時間でしたので、十分な討論は出来ませんでしたが、マータイさんの人柄や活動の一端を知ることが出来、有意義な時間を過ごすことができました。私たちももっと真剣に、環境問題、いや地球温暖化防止活動などを通じて、私たちの子孫に、より良い環境が残せるよう頑張りたいと思います。
どうか貴方にも、私たちの地球をより美しい地球として、私たちの子供達に残せるよう、地球温暖化防止活動等に積極的にご参加下さいますよう、心からお願い申し上げます。( Feb. 17. 2006 )
生活道路も雪に埋まるため通行が出来なくなって、村落は孤立し、日用品や食料品の買い入れも出来ず、生活の不安は増しています。自衛隊の緊急支援部隊が出動していますが、相手が自然に降る雪ですから、ままなりません。家屋を積雪から守るためには、結局、人力しかありませんねぇ。また、気温が上がって雪が融け出したら大変です。一気に雪崩れや出水となり、より一層の危険が迫ります。
これらの気候変動は、地球温暖化がもたらすものと考えられていますが、一般には、省エネなどによる二酸化炭素(CO2)の排出を抑制しなければならないとだという発想にはなかなか結びつかないのが実情です。いつも言うように、CO2の排出による温暖化の影響は緩慢で、何十年も経ってから徐々に影響をもたらすために、現在の激しい気候変動は、これまで19世紀の産業革命以降、急速な工業化社会の発達によって、化石燃料の使用で急激に排出が増加してきている温暖化ガス(特にCO2)の影響であろうと考えられています。
それゆえ、1997年の地球温暖化防止京都会議で先進国の二酸化炭素排出量を定めた“京都議定書”が採択され、ロシアの批准によって発効されたわけですが、一番排出量の多いアメリカの離脱によってその効果が疑問視されています。自国の経済優先の、テキサスの石油企業をバックにしたブッシュ政権は、独自の案で進めようとしています。
ここ数年間に発生している気候変動による豪雨、洪水、旱魃、台風(ハリケーン等)そして今回のような豪雪による異常災害を契機として、人々が地球温暖化防止に向けた意識を持つようになれば良いのですが…。
神奈川県では、やっと地球温暖化防止に向けての活動が活発になってきて、県民の意見や提案を採り上げようという集会があちこちで実施され始めています。
ところが当南足柄市は、隣接する市町村と比較するとまだまだ低調で、地方自治体としては環境ISO14001をいち早く取得した方ですが、環境ISO14001の認証取得が目的となってしまい、本来の目的であるはずの、地方自治体全域での地球環境保全につながる地球温暖化防止活動等について、いま一歩、目的意識レベルが高いとは思われません。
昨年の暮れに東京ビッグサイトで開催された「エコプロダクツ・ショウ2005」では、市場テストが開始された一般家庭向けの燃料電池発電装置の様子を調べてきましたが、この方は、“太陽光発電とエコキュート給湯機”を進める電力会社と対抗して、ガスや灯油を利用して発電する“燃料電池によるコ・ジェネレーション”は、ガス会社や石油関連企業がタイアップして進めているわけで、明らかに電力会社とガス会社の競争となっているようです。ですから、既に“太陽光発電”を実施していて、更に“燃料電池発電”を追加する場合には、電力会社がOKするかどうかは保証されていないのです。
実際に“燃料電池”で発電しようとする場合に、各ガス会社の開発している燃料電池(給湯装置付き)は、発電電力が約1kwで、それに用いる燃料は、都市ガス、プロパンガス、灯油等を用いることが出来ます。これらの装置は、年当り6万円で3ヵ年リース契約で使用できます。3ヵ年に限定されているのは、まだ燃料電池の耐久性が低いためで、実用化される場合には、耐久性が10年以上保証されなければなりません。(太陽電池は耐久性10年が保証されています)
また、CO2削減の決め手である自動車ですが、今年は、燃料電池自動車や天然ガス自動車の他に、マツダから“水素ロータリーエンジン車”、「Formula EVプロジェクト」 日本EVクラブ(代表 館内 端氏)から“Formula EV・X-01”の電気自動車のF1が出品されていました。来年の「エコプロダクツ・ショウ 2006」では、市販の電気自動車が展示される期待が高まりました。三菱自動車さん、ガンバってねッ!
一方、経済同友会は、消費者などに地球環境に配慮した行動を促すための「環境税」の導入を提言した、と日経新聞にありました。従来、経団連と共に経済同友会も「環境税」には反対の立場をとってきていましたが、税体系の抜本改革を前提に、炭素含有量に基づいたエネルギー課税の導入を主張しており、
「化石燃料や電力の消費を節約するなど、環境に配慮した行動のきっかけとなり、結果として二酸化炭素(CO2)の排出抑制に結びつく」とし、特に、家庭部門で効果が上がるとの認識を示した、とあります。
いずれにしても、今は“地球温暖化抑制待った無し”ですから、私達1人1人が、二酸化炭素排出削減のために、地球規模の温暖化防止活動を展開しなければなりません。
貴方も「私1人が取り組んだって…」と考えずに、“地球温暖化防止活動”(省エネなど)に積極的に参加してください!!! そのためには、第一歩として“環境家計簿”を記入して、現在、貴方が排出しているCO2の実態を知ってください!
先ず、毎月の電気、ガス、ガソリン、灯油、水道などの領収書を集めて、毎月の使用量を把握してください。(夫々のメータの指針を読み取ってもかまいません)
それに各係数(例えば、電気は0.33/kwh、プロパンガスは6.75/m3、都市ガスなら2.06/m3、ガソリンは2.35/L、灯油は2.53/L、水道は0.59/m3)を乗じて(掛算して)ください。
そうすればCO2換算量(kg)が計算されます。
現在推定される値(3人家族として…)はそれでは、その結果を楽しみに! ( Jan. 14. 2006 )
一戸当りのCO2の平均排出量 約 500Kg/月
京都議定書で定められた削減率(1990年を0として) −6%
現在増加している排出量 +13.8%
2010年までに達成すべき削減量 約 −20%
2010年でのCO2の目標値 約 400Kg/月
※ 11月度の排出量が、ほぼ一年の月平均値に相当しています。