「環境」tommyのつぶやき2004年


 「エコプロダクツ2004」に行ってきました。今年の目的は、むろん家庭用燃料電池発電装置です。来年から実用化試験販売が始まります。まだ本格的な商品としての販売ではなく、実際に市場に出してモニターテストを兼ねた販売です。松下電器、東芝、サンヨーなどが、東京ガス(都市ガス)、新日本石油(プロパンガス)とタイアップして1Kw級の家庭用燃料発電装置を出品していました。これらはガスから水素を取りだして燃料電池に送り込んで発電します。発電する時に発生する熱でお湯を沸かして、風呂や暖房に利用します。

 発電効率やCO2 の発生においては電力会社とほぼ同じと考えてよさそうですが、発電時の排熱を利用してお湯を作りますので、全体としての利用効率は高くなります。また、太陽光発電と違って日照時間に関係無く発電できますので、電力を使いたいときに発電することが出来ますし、都市ガスやプロパンガス以外に、燃料費の安い灯油などから改質して水素を取り出すことも可能です。むろん、液体水素や圧縮気体水素を直接使用して発電すれば、CO2 を排出することもありません。

 但し、発電した電力を効率よく利用するためには、効率のよい蓄電装置が必要になります。そうすれば、太陽光発電装置や風力発電装置など、色々なクリーンエネルギーを発生する電力を使って、水を電気分解して水素を取り出すようにすれば、完全にクリーンな電力を発生して利用することが出来ますので、最も環境に優しくなります。

 家庭用としての風力発電装置も、色々ありますが、ゼファーのプロペラ型のものや東芝の翼型のマイクロ風力発電機、神鋼電機の翼型の風力発電機などがあります。家庭用としては、騒音の問題や設置面積などの制約がありますので、どんなものでもというわけにはいきませんが、いずれも大きな電力を発生するためには大型になるため、当面は太陽光発電と併用して、補助的に使用することになるでしょうね。

 燃料電池以外に注目しているのは、LED(発光ダイオード)を用いた家庭用照明です。LEDは、電力消費が少なくて高輝度の発光が可能なので、視認性の良いことで交差点などの信号灯や自動車のランプに多く使用され始めています。今のところ家庭用の電灯としては開発途中ですが、これが実用化できれば家庭の照明電力を大幅に改善することが出来ます。これらについては、東芝ライテックや(株)ピディックから出品されていましたが、現時点では、配光特性が狭いため特殊な用途に限られてますし、価格も高価となるため、電球や蛍光ランプに匹敵するものは出来ていません。
有機ELの光源も昨年から見るとかなり明るいものが出来るようになりましたが、完全な白色光はまだできていないようです。それらの点が改善されれば、面光源として十分実用的なものが出来ると思われます。

 燃料電池自動車については、トヨタから出品されていましたが、まだ一般市販車になるまでには時間が掛かりそうです。その他には、トヨタの、電気モータとガソリン・エンジンのハイブリッド車のプリウスと、マツダのRX−8に搭載した水素を直接燃料にしたロータリー・エンジン車が出品されていました。また、東京ガスが出品したNGV(天然ガス自動車)がありました。天然ガスは化石燃料のガソリンなどと異なり硫黄などの不純物を含まないためクリーンで、ガソリン車と比べてCO2 の排出も20%程度削減できるそうです。現用のエンジンを少し改良するだけで使えますので、天然ガス・スタンドなどのインフラが整備されれば、普及できる可能性もあります。

 自動車の燃費改善に付いては、(株)テクトムから“燃費マネージャー FCM-2000”という装置が出品されていて、自動車に取り付ければ瞬間燃費や平均燃費、積算距離、積算燃料等のデータが表示されるもので、それによってエコドライブが実行されれば、燃費が20%改善されるというものです。一部の乗用車には燃費計が搭載されているものがありますが、これらの燃費マネージャーの搭載が義務付けられれば、世界中の自動車の燃費が20%改善されるわけですから、地球温暖化防止に大きく貢献できるのではないかと思います。ちなみに、この商品は、日刊自動車新聞社の「用品大賞特別賞」を受賞しているそうです。貴方の車にも取り付けて見ませんか?

 その他に目に付いたものは、ポリ乳酸系生分解性(樹脂)フィルムで、トウモロコシなどの植物の澱粉や糖類などから作られるプラスチックで、石油化学製品と異なり燃やしても燃焼カロリーが低い上、CO2 が発生しませんし、土中の微生物により容易に分解されて土に戻る、環境に優しいプラスチックです。成形も容易ですので、従来のプラスチックの代替品として期待されます。もうすぐタマゴケースとして商品化されるそうです。現時点の難点として、フィルムにした時に柔軟性に乏しいのだそうです。ちょうどセロハンのようにカシャカシャしていました。まだまだ面白いものがありますが、残念ながら全てをお伝えすることが出来ません。( Dec. 11. 2004 )


 季節はずれの台風27号は熱帯性低気圧に変わったものの、暴風を伴って本邦を縦断し、大暴れをして大変な被害をもたらしました。我が家も、2階の雨樋とカーポートの屋根の一部を飛ばされるという予想もしなかった損傷を蒙りました。オマケに台風一過は、12月だというのに真夏のような暑さに慌てて半袖に着替えたほどですが、反対に北海道は極端な豪雪となって、いよいよ地球温暖化の影響が深刻さを増してきたようですねぇ!

 京都議定書の発効を間近に控えて、わが国も環境税の実施について議論が続いておりますが、これに異議を唱えている産業界も、地球温暖化の問題は避けては通れない重要な課題となってきました。
日経新聞の2004年環境経営度・製造業上位5社を見ますと、

  (1)リコー
  (2)富士写真フイルム
  (3)NEC
  (4)松下電器産業
  (5)富士ゼロックス
  (〃)NECアクセステクニカ
となっており、昨年1位のキャノンがそれに続き、昨年は31位だったトヨタ自動車と17位だった三菱電機、71位だったパナソニックモバイルコミュニケーションズが続いていて、環境問題に真剣に取組む企業の姿勢が浮き彫りになっています。

 また、地球温暖化に密接な関連のある自動車工業会ですが、ホンダが、環境規制の厳しいヨーロッパ市場に投入するため、燃費効率を追及した軽乗用車をベースにした排気量1000tクラスの乗用車を、2008年の販売を目指して開発に着手したそうですし、ニッサンも三菱自動車と提携して軽乗用車の世界的戦略を進めているそうですので、いよいよ環境に優しい乗用車に注目が集まります。むろんトヨタは、全車種のハイブリッド化を進めていますし、ダイハツと共同で新開発した3気筒、排気量1000tのエンジンを搭載した21Km/Lの乗用車(passo)を既に販売していますので、ホンダの目指す20Km以上/Lの新型車との戦いとなります。

 私も、実燃費6.4Km/Lのスカイラインから、カタログ値 18Km/Lのティーダに乗換える時に、前記トヨタの21Km/Lの排気量1000tの新エンジン車の話しをしましたら、非力で使い物にならないと笑われましたが…。
しかし、この戦略は究極的には将来の電気自動車の開発につながるわけで、先ず車体を軽くして車体の衝突安全性を確保し、1000tのエンジンでモーターを併用したハイブリッド車を作って、エンジンの非力を補うと共に、更に軽くて容積の小さな蓄電能力の大きい蓄電器(キャパシタ)の開発を進め、モーター/エンジンの駆動比率を高めて、最終的には電気モーター主体の自動車を開発するというシナリオがあるのではないかと推測しています。燃料電池車も開発されてはいますが、水素の供給方法(ガソリンやメタノールからの改質という手もありますが…)や装置の保守性・耐久性などを考えると、解決しなければならない困難な問題が山積しています。

 燃料電池は、家庭用(業務用は既に稼動していますから)燃料電池発電としてクリーンな電力のエネルギーを供給して、二酸化炭素削減に貢献するもので、新聞やテレビで報道された通り、東京ガスが開発した1Kwの家庭用の燃料電池が実用化して、発電時の熱を温水として利用するコ・ジェネレーションとして、日照時でないと発電できない太陽光発電とエコキュート給湯機に取って代わるのではないかと見ています。

 来年の京都議定書の発効が、一挙に日本の産業界の技術革新を進め、世界の環境問題の改善に向けて、新しい産業革命が始まるのを関心を持って期待しています。( Dec. 7. 2004 )


 我が家の“地球温暖化防止対策”も、究極のCO2 削減コースの最終回を迎えました。

この11月20日に、県環境科学センターの例年の講習会「地球温暖化防止コース」で、講演ならぬ、我が家の“地球温暖化防止 環境家計簿の実践報告”を発表しました。一昨年以来、環境家計簿という手段でCO2 の削減を進めてきて、ついに最終段階に到達したのです。最後に残ったのは、自家用車のガソリン削減とテレビの電力消費削減が課題となっていたのです。それらを残してCO2 の削減成果は、平成16年度の達成見通し( CO2排出量 1,207kg )は、

   前年度(平成15年度)CO2排出量( 2,089kg )に対し、約42%削減
   基準年(平成14年度)CO2排出量( 4,136kg )に対しては、約70%の削減
となりました。

 課題となった自家用車のガソリン削減とテレビの電力消費削減は、前者に付いては、従来使用していたスカイライン2000GT車を、小型車(☆☆☆☆)に乗換えましたので、燃料消費量が1/2以下になりそうです。(現在計測中)
また、テレビは、現在使用中の28インチのブラウン管式ハイビジョンTV( 210W )から、液晶式の20インチの地上波TV( 67W )に置換えましたので、電力消費は1/3と成りました。但し、BS放送の場合のみ、従来のTVを使用しますが、使用頻度は極めて少ないので問題ありません。平成11年以降はデジタル放送に全面切り替わりますので、その際には、BS放送も含めて電力消費の少ないTVに置換える予定です。

 京都議定書が来年2月に発効するので、日本も地球温暖化防止には真剣にならざるを得ません。排出権取引やら環境税が問題にされていますが、基本的には“化石燃料の消費を削減”し、自力でCO2排出量を減らすことが重要です。そのためにはどうすれば良いのか、智慧を絞ることが必要です。目標を数値化し、手段を決めて、期限を定めることが重要なのです。政府は、1997年の京都議定書採択以来、それらを怠けていたのですよ!
 私個人でさえ、2年で、従来のCO2排出量を70%以上削減できたのですから、やる気があれば簡単なのです。それを何かと出来ない理由を付けて、反対している人達が多いのです。

 もしも、来年になったら、極地や高山の氷河の氷が溶け出して海面が上昇し(既に南方諸島のツバル国などが水没の危機にあるのをご存知でしょう?)、日本の沿岸の多くの街が水没すると分かったら、そんな悠長なことは言っておられません。要は、“やる気”だけなのです。貴方の考えは如何がでしょうか? 「下手な考え休むに似たり」ではないでしょうね?( Nov. 30. 2004 )


 備長炭(びんちょうずみ)お前もか? 中国政府は、木炭輸出の急増で森林の乱伐が進んでいるため、日本への木炭の輸出を全面的に禁止するという。

 日経新聞によりますと、中国産の木炭の輸入は国内需要量の1/3を占めるという。特に、焼鳥店などで使う備長炭の約8割が中国産であるといい、中国からの輸出がストップすると大変らしい。BSE問題で、アメリカ産の牛肉の輸入がストップして牛丼屋さんが傾いたというのと同様なケースではないか?

 もともと備長炭は和歌山県の熊野地方の特産で、元禄の頃、姥目樫(うばめがし)を材料に備後屋長右衛門が創り出した火力の強い木炭で、鋳物師専用のものでしたが、現在では樫、楢、栗などの材料を、初めは低温、あと高温で熱したのち、窯外に出して消粉と呼ばれる土、炭粉を混ぜたもので消火して造ります。固く火持ちがよく、火力が安定している。表面が灰白色のため、一般の木炭と区別されて白炭(しろずみ)と呼ばれ、専ら茶道で用いられたり、焼き鳥屋などで多く使用されているらしい。それが何時の間にか価格の安い中国産に取って代わられたということですが、焼き鳥屋さんや蒲焼屋さんが大変なことよりも、中国の森林破壊の元凶が日本の食生活に有るというのが、何とも嘆かわしい。これだけではない。住宅などに使用される木材の大半は外国よりの輸入に頼っており、これも熱帯雨林の乱伐と砂漠化を助長しているといいますから、「割箸」で森林破壊どころではありません。

 日本から中国の砂漠の緑化にボランティア隊が多数出掛けて協力してはいますが、元はといえば、日本が森林を破壊して、その埋め合わせに、緑化協力隊というボランティアが救援に出掛けているわけで、正に“鶏と卵”ですねぇ! これもイラクの復興支援と同じで、破壊しておいて、そのために復興支援に出掛けて“人道援助”などと大きな顔をされたんでは、相手も“ありがた迷惑”なのかも知れませんねぇ!

 何はともあれ、日本の食生活や生活習慣を元から見直す必要があるのではないでしょうか? 質素、倹約を旨としたスローライフを実践すれば、自ずと環境に優しく、他人に優しい、世界の平和に貢献できる人間性が養われるのではないでしょうか?

 物・金中心の生活から、他人(他国)、自然共存中心の生活に転換することが必要です(到底できっこないか?)ねぇ! 先ずは、謙虚に政治を正すことが第一でしょうか( 尚更ムリか?)ねぇ? それならいっそ、一億総お百姓になって、農業立国で食糧自給して生活すれば、汗水たらして健康になって、お金も要らない! 物も要らない! 心が豊かになって、自然環境も、人間関係も回復するかもしれないねぇ! しかし…、贅沢三昧の生活は後戻りできないんだよなぁ!! ( Oct. 8. 2004 )


 「世界」10月号(岩波書店発行)には、“気候大変動 温暖化は何を引き起こしているか”が特集になっていて、近年とみに問題になってきている猛暑、旱魃、豪雨による大洪水、季節はずれの台風(ハリケーン)等の異常気象や南極・北極や高地山岳地帯の氷河の溶解による海面の上昇など、地球温暖化によると思われる現象が問題となっています。

 ここでも問題になっていますが、温暖化は急速に変化せず、じわりじわりと進行することで、私たち人類の活動による二酸化炭素などの排出による地球温暖化との関連を明確にすることが難しいこともあって、私たちの温暖化への危機意識が希薄となり、更に問題解決を難しくしていることです。既に1997年の地球温暖化京都会議で、先進国の温暖化ガス排出量の削減が決められましたが、各国の思惑もあって、それから先がなかなか進んでいないのが現状です。

 新聞報道によれば、ロシア政府がやっと京都議定書の批准案を決定するそうで、そうなれば、排出量最大のアメリカは批准を離脱してはいますが、批准した先進国の排出量が、先進国全体の55%以上(61%)となるため、いよいよ京都議定書が発効します。これで紆余曲折してきた京都議定書も活かされてきます。あとは、先進国最大の排出量を誇る(?)アメリカが、自国の産業・経済優先から見送ってきた地球環境優先政策に踏み切るための新しい大統領選に期待するしかありません。もう地球温暖化防止は待ったなしになっきています。また、削減義務が規定されていない排出量第2位の中国をどうするかに掛かっていますが、これもそのままでは困ります。環境技術先進国の日本の役割が重要となってくるでしょう。

 何はともあれ、エネルギー問題として電力と自動車などの運輸関係の化石燃料使用量削減が重要課題です。自然エネルギーである太陽光や風力発電などの推進も重要ですし、自動車などの燃料の改質なども含めて、電気とのハイブリッド・システムや、先日のNHKスペシャルで放映されたように、ガソリンを使用しない純電気自動車の開発なども早急に実用化に向けて進めなければなりません。これには、自動車工業界の協力も必要ですが、現在の自動車産業にとらわれることなく、新しい自動車製造業の参入(自由化)も推進しなければならないでしょう。既存製造業の保護に拘っていては進まないような気がしています。

 産業界全体で、より省エネを進めることはむろんですが、私たち国民一人一人が地球環境問題と温暖化防止に対する意識を向上し、危機感をもつことが先ず重要ではないでしょうか? 今までの便利、浪費生活から転換し、省エネ・節約のスローライフを実践に移さなければなりません。

 貴方の地球環境・温暖化対策の問題意識は、どのレベルに達していますか?

 お前のレベルはどうかって? ええ、ご存知のように、既に太陽光発電は導入済みですから、次の手は、パリ自動車ショウで発表された新しい省エネ自動車が続々発売されますので、近々、今の車からそれらの車種に乗り換える検討をしています。
また、11月には期待の電気自動車が発表される予定ですので、それも併せて検討し、より地球環境に優しい自家用車を選択しようと考えています。(むろん価格にもよりますが…)少なくとも現在使用している自家用車の燃費を50%以上削減しようと思っていますが、これが実現できれば、対H14年度のCO2 排出量で80%程度の削減を達成できる予定です。これが成功すれば、あとは燃料電池発電システムの完成を待って、完全自家発電で完結でしょうか?( Oct. 4. 2004 )


 省エネカーの大会「スーパーマイレッジカーチャレンジ広島大会」が先月末に行われ、地元の「FANCY CAROL」が、ガソリン1リットル当り4079kmの世界記録を達成した、と新聞にありました。むろん、速さを競うものではありませんから、体重の軽い女性が操縦して、全長20kmのコースを走って、走行後に重量を測定して燃費を算出するらしいのですが、それにしても4000km/Lとは想像がつかないですねぇ!

 比較はムリとしても、省エネカーの代表であるプリウスでさえも、実測24km/Lですから、なんと160倍以上になるわけです。実用車でその1/100も走れたら、それこそ画期的なものですが、なかなか現実は厳しいものですねぇ!!

 最近になって、政府は、官民で構成する「地域エネルギー環境対策本部」(仮称)を設置して、二酸化炭素など地球温暖化ガス排出抑制に向けて、全国を9ブロックに分け、各都道府県、市町村等の自治体も参加して、地元の企業やNGOも加わって地域毎に温暖化対策や省エネ対策の効果を点検して、地域ぐるみでCO2 の排出量を把握して対策に取組む事になった、と新聞に報道されていますが、私も同様な施策の推進を、既に経済産業省に提言しておりますが、京都議定書採択から7年近くにもなってから、やっと“しゅくしゅく”と対策に乗り出すってのも“いかがなものか”ねぇ?(何もしないよりましだッ!/しかし、まだ構想段階だからねぇ? 何しろ、組織つくって(天下り先か?)看板を上げるだけはお得意のお役人だからねぇ!! そのつもりで太陽光発電を普及させ、電気自動車を開発すれば、ガソリン自動車はいらないよッ!/石油業界と自動車業界…中古車販売業界の圧力をどうする?/さあ〜?)

 本当にこの調子で“地球温暖化対策”が進むんですかねぇ! 私の6.4km/Lの自家用車の車検が近づいているんですょ!! 早く代替の電気自動車を造ってよねッ!!! ( Sept. 12. 2004 )


 ネットワーク『地球村』から、高木代表の講演会が横浜で開催されるというお知らせが届きました。関東地区にお住まいの方は、是非お出かけ下さい。内容は下記の通りです。

 ☆ 神奈川県 横浜市 地球環境セミナー ☆ …美しい地球を子どもたちに…

  日時  9月5日(日) 13:30 〜 16:00 ( 開場 13:00 )

  場所  神奈川公会堂( 045-432-3399 )
       (JR東神奈川駅下車数百mのところにあります)

  講師  NPO法人ネットワーク『地球村』代表 高木善之氏

  参加費  前売り 1000円、当日 1200円、 学生(小中高生)500円

   ※ チケットのお求めは、

      申し込み; 郵便振替 口座番号 00270−3−130671
                 加入者名 横浜みなみ『地球村』
          ◎ 通信欄に「9/5チケット」と「希望枚数」ご記入下さい
      問い合わせ先; 045-785-0630(T&F)早川 hayakawa.fm@nifty.co.jp               045-712-0174(T&F)今村 mikakoba@cool.ne.jp
  定員  557名(車椅子席 5席)

       ◇◇◇◇◇◇ 木さんのメッセージ ◇◇◇◇◇

       こんにちは!
       講演会で皆さんにお会いできること、楽しみにしています。

       今回、横浜市で『美しい地球を子どもたちに』と題して、
       身近な環境問題をわかりやすくお話します。
       今、本当に大切なことをお話します。

       初心忘するべからず、と申します。
       大切なのは
       (1)現状を知ること
       (2)できることを始めること
       (3)周りの人に知らせること
       きっと、ショックと感動、そして原点を思い出していただけます。
       ぜひおいでください。

ということですので、ぜひ都合をつけてお出かけ下さい。

世界の環境問題の実情・真実がわかり、私たちがどう生きなければならないかが、感動を持って理解できるのではないかと想像しています。ひょっとして、貴方の人生観が変わってしまうかも知れませんよ!( Aug. 20. 2004 )


 Sunday Nikkei α の家計欄に「こつこつ省エネ」で“省エネに努力すれば家計はこれだけ助かる”として、電気・ガス・水道などの節約で、年間5から7万円位節約できるという方法が掲載されていますが、家計を節約するために一生懸命努力すれば、当然、努力に見合った倹約が出来て、支払い金額は少なくなります。誰でも分かっていることを、省エネに限って、どうして大々的に載せているのでしょう?

 そうです、その目的とするところは、最近問題になってきた京都議定書で決めた地球温暖化防止のための二酸化炭素削減6%の達成が困難になってきたからでしょう。だから、「CO2 CO2 省エネ」なのです。そのためには、どうすれば省エネがCO2 削減につながって行くか、その道筋を示しておかなければならないでしょう。ただ単に家計の倹約であれば、ムダな買い物や、金額のはる品物の購入を減らせば、一度に5〜7万円の節約は、1年はおろか、一回の買い物の節約だけで、たちどころに達成できるはずですからねぇ!

 この新聞に記載の主な「省エネ節約法」を見てみましょうか

   @ エアコンの設定温度を、夏は27℃→28℃にする。(これでガマンできるかな?) 
   A     〃      冬は20℃→21℃にする。(     〃     )
   B 冷房、暖房は、1日1時間短縮する。(普段どれくらい使っているの?)
   C 冷蔵庫は、詰め込みすぎない。(安売りで買ってきた沢山の品物どうする?)
   D  〃 のムダな開閉をやめる。(必要な時しか開閉しないんじゃない?)
   E 照明器具の白熱電球は、電球型蛍光ランプに替える。(一個1800円もするよッ!)
   F 洗濯機は、4割→8割位までまとめてから洗う。(沢山まとまるまで洗わないの?)
   G 待機電力のある電気器具は、使用後は必ずコンセントからプラグを引き抜く。(コードを傷めないでネッ!)
   H お風呂は、間隔を空けずに入浴し、追い炊きをしない。(並んで待ってるの? 冬は?)
   I テレビは、視聴時間を1日1時間短縮する。(家族みんなで見る番組が違うんだけど!)
というわけで、これらを全部実行して、年間55020円の節約になるのだそうです。1日にしたら、約151円の節約になるということですねぇ! 貴方、やる気が起こりましたか?

 省エネの目的は、今すぐ、緊急を要する地球温暖化防止と、日本が批准した京都議定書に定められた「1990年を基準として2010年までに6%の削減」という目標を達成することです。この目的を初めから明確にしておくことが重要なのです。お金を倹約することが目的ではないのですよ!! 目的を明確にしないから6%の削減が、何時の間にやら増えつづけて、どうにもならなくなってきて、それなら“環境税”、という短絡的な思考になるのです。省エネを実行するためには、それ相当のお金が掛かるのですよ。節約どころではありません。そこをハッキリしなくてはいけません。

 お役所の試算―シミュレーションを真に受けてはならないのです。実際にやってみた実績を披露しましょう。

最初は、この新聞にも示されているような倹約努力型でやってきましたが、5年経ってもなかなか省エネで二酸化炭素の削減につながらないのです。当然です。日常生活の近代化で、だんだん電化製品が増えてきますし、テレビや冷蔵庫も大型になり、ウチワや扇風機がエアコンに替わり、そのエアコンも1台が2台に、2台が3台に増えてくるのです。電気ポットや電子レンジも使うようになってきました。省エネどころか増エネの要素が大きくなっています。今の日本と同じです。6%削減が、どんなに省エネ努力をしてみても、逆に増加する傾向になってきたのです。

 さあ、どうすればいい? 最初は、環境家計簿を軽視していましたが、H14年9月〜11月を対象に、市が募集した環境家計簿をつけることに参加してみました。しかし、電気やガスの毎月の領収書で計算する環境家計簿では、結果はわかりますが、増減が激しくて原因を究明できませんし、原因がわからなければ対策が打てないではありませんか?

 ちょうどその時、県の環境科学センターが主催する地球温暖化防止コースの講習会の参加募集を見つけ、応募し、受講しました。ここでの環境家計簿は、毎日自宅の電気やガスのメータを読み取り、何もしない最初の1週間の集計と、その結果を見て対策をした後の1週間のデータを比較することでした。これなら、毎日データを検討して原因の追求が出来るのです。このことが、私に環境家計簿の本当の意味を解らせてくれたのです。そして、受講者グループで環境家計簿の会を作り、受講後の半年間試行を続けたのです。

 しかし、これもすぐに行き詰まってしまいました。最初は10%程削減できたのですが、ほどなく暗礁に乗り上げてしまいました。もう打つ手が無いのです。こうなったら、それをブレークスルーする画期的な方法、そうです、クリーン・エネルギーの導入です。ちょうど年末に東京で「エコプロダクツショウ2003」を見学して、心を決めました。太陽光発電と夜間電力を利用するエコキュート(ヒートポンプ式給湯器)設備の導入です。設備費は容易ではありませんが、もうそれしかありません。結果はわかりません。“火中に飛び込んで栗を拾う”心境でした。

 その結果―平成14年度と太陽光発電稼動以降の1年間(平成15/3〜16/2 まで)に付いて、その結果だけ述べますと、

           CO2 排出量   前年度比   支払い費用    前年度比    削減費用
      平成14年度   4132kg          272千円
   平成15/3    〜平成16/2  1270kg   ▲69%    94千円    ▲65%   178千円
というように大幅な削減を果たしました。(但し、導入した設備の減価償却には10年以上かかりますョ!)

 どうしてこのように大幅な削減が達成できたかと言いますと、太陽光発電では、昼間発電した電力は、ほとんど電力会社が購入してくれて、買取料金が使用電力料金より優遇されているため、実際に電力会社に支払う金額は相殺されて、ほとんどゼロとなります。そして、エコキュートによる給湯はガス使用量の大幅な削減となり、エコキュートの稼動が、電気料金の安い夜間電力となるため、その差によって支払いは大幅に減ります。
また、余剰電力の売電量は、クリーン・エネルギーのため、CO2 の発生はゼロで電力会社に戻って行くため、当方は計算上マイナスの値となって、CO2 の発生量も大幅に減少します。

 しかし、太陽光発電の導入によるCO2 の大幅な削減もありますが、冒頭にも述べられているような色々な工夫による削減も合わせて、このような大幅な削減を果たしています。今後の課題としては、自家用車のガソリン消費によるCO2 の排出量の更なる削減があり、電力の完全クリーン化(家庭の全ての電力をクリーン・エネルギーで賄えるようにすること)も含めて今後の問題です。( Aug. 4. 2004 )


 日経新聞によると、日産ディーゼル工業が日本電子の開発した従来の蓄電池に代わる「キャパシタ」の量産化に向けて提携するそうです。

 地球温暖化防止対策には、運輸関係の排出するCO2 の削減が必至ですし、そのためには、当面、自動車のハイブリッド化が望まれていますので、従来の蓄電器に代わる高性能な蓄電装置が必要ですので、独自に「キャパシタ」の開発を進めていた日産ディーゼルが、今後の高性能化に向けて技術協力が必須だとして共同開発を目指す考えなのではないでしょうか?

 高性能な「キャパシタ」の開発は、自動車のハイブリッド化のみならず、更に先の、排出ガスゼロ化を目指す電気自動車の開発に向けてどうしても必要な技術ですし、更には、太陽光や風力発電などのクリーン・エネルギーを蓄電して、必要なときに必要に応じて電力を利用するためには、このような高性能な「キャパシタ」の開発が重要です。

 すでにご存知のように、家庭用として夜間電力を蓄電して、余剰電力を有効に利用しようと、1Kw程度の家庭用の蓄電装置の実用化も進められています。日照に頼る太陽光発電や風任せの風力発電のような発電装置では、設置条件が制約されますし、定常的な電力を供給できませんので、どうしても電力の貯蔵が必要です。もしその発電された電気を蓄電出来るようになれば、好きな時に効率良く電力を使用することができるようになりますし、地球温暖化対策待ったなしの現在では、早急にこれらの開発が望まれます。

 本日の新聞報道でもCO2 削減に関して、大企業に温暖化ガスの排出枠を設定し、削減を義務付けたり、環境税等の目的税を法制化するとした「強制措置」を主張する環境省と、それらによって大きな影響を受けるとした企業側の導入反対により、経済活動を阻害するとして難色を示す経済産業省との間で意見が分かれているが、反対だけで済む事態ではなく、早急に、何らかの効果的な温暖化防止対策が必要ではなかろうか? ( Jun. 19. 2004 )


 ネットワーク『地球村』より“100万人のキャンドルナイト〜電気を消して、スローな夜を”という温暖化とスローライフを考えるキャンペーン実施への参加要請がきました。

 既に昨年に、環境省の「環の国くらし会議」の呼びかけで、東京タワーやビジネス街のビルディングの明かりが消されて、話題になったのをご存知と思いますが、これを6月の行事として定着させ、緊急課題となっている“地球温暖化”について、みんなで考えようと言うものです。また、貴方の地域での、このキャンペーンに参加する施設も知ることが出来るそうです。

 私も、普段から温暖化ストップの活動に参加していて、日常、極力消灯に努めており、通常、夜はリビングでは22ワット一灯の電球型蛍光灯スタンドのみを使用しています。少し暗いですが新聞や雑誌を読むくらいなら、どうにか我慢できます。また、テレビからラジオにシフトして、電力削減とスローライフを実践していますが、ローソクの生活などは、貧乏な学生時代以来(蛍の光、窓の月でした)ですから、昔を思い出して、これもまた楽しいではありませんか?

 早速、ロウソクを探しましたら、有りました、ありましたぁ! 非常用の大きなロウソクが5個ほど隠匿して有りました。関東大震災の再来も近いので、準備してあったのです。(えッ? ローソクなどという古典的なものは無いと? なに、何? 当然、発電機ですと? さすがぁ、恐れ入りやした! しかし、ガソリンはCO2等を排出しますがねぇ? 否、人力発電機ですと? そりゃぁ、もしかしたら自転車じゃないの?/ハハハ、実は、その通りじゃぁ!!)

 何はともあれ、下記の日時合わせて、ご近所ともども、ぜひご参加をお願い致します。

    期日  6月19日(土)〜21日(月)の3日間
    時間帯   夜8時〜10時(3時間)
    問い合せ先   1000000人のキャンドルナイト事務局
            〒106-0032 東京都港区六本木 6-8-15 2F
            大地を守る会内 TEL. 03-3402-8841(9時〜17時)
            E-mail; webmaster@candle-night.org
            URL; http://www.candle-night.org
 ところで、国立環境研究所によると、各部門からの二酸化炭素排出量の2002年の統計では、
     発電等     31%
     産業      30%
     運輸      20%
     家庭       5%
     工業プロセス   4%
     廃棄物      2%
     その他      8%
ということですから、京都議定書の1990年度比6%の削減を達成するためには、自ずと、どの部門をどうすればよいのか見えてくるはずですが、環境省の目標と施策が見えてきませんねぇ? 私の家庭が、一年中ローソクで暮らしたにしても、みんなの家庭がローソクに替えてみても(バ〜カ!!! ローソクでテレビが映るか? そんなに沢山の蛍が、何処にいる? 毎晩、満月が出るか?)6%削減には程遠いよねぇ!

 当たり前の話ですが、明確な方針と確実な施策がないと、トンでもないことに成りますがねぇ! 前記の統計の数字からでは、(漠然としていて)何にも対策が打てないではありませんか? 政治家やお役人はどう考えているんでしょう? やっぱり“原子力発電”と“環境税”…、などと密かに根回ししているのでしょうか? 貴方ならどうします? ( Jun. 11. 2004 )


 いよいよ地球温暖化対策が手詰まりになってきたようで、日経新聞によりますと、昨日、政府の地球温暖化対策推進本部(本部長・小泉首相)は、環境税を含む抜本的な追加対策の検討に乗り出すことを決めた、とあります。(今まで有効な対策を打ってきたのかねぇ?/CO2 排出予測シミュレーションに全力を挙げていたんじゃあないの?/なるほど! その結果、6%の削減が、とても達成できないとわかったというわけか!)

 小池環境相は、“オフィスや家庭でのエネルギーの消費が増えているのが問題だ。ただ、国民の環境問題への関心が非常に高いので、啓発活動を進めれば国民は積極的に動く”との考えを崩していないが、果たして、関心が高いから、進んでCO2 排出削減に取り組むとは限らない。むしろ、インセンティブ(見返り)が無いことには、積極的には行動に移さない。

“電気をこまめに消しましょう! テレビを1時間見ないようにしましょう!”ではCO2 は削減できないんですよ!! 小池さん自身がやってみて、どうしたら削減できるか、自分で実感してみて下さいよ!!!

 政府(環境省)は、「環境税」を金科玉条、水戸黄門の印籠の如くひけらかしているが、化石燃料の消費量に応じて科する“環境税”なら、どの消費段階で科するのが妥当なのかが問題になろうし、薄く広く全体に受益者負担として環境対策への財源とするなら、環境問題への意識付けは薄まるだろうし、財源をどのように使うかを明確にしなければ国民の、あるいは企業の同意は得られまい。まして、財源と考えるなら、“環境税”でなくてもよい。

 「21世紀『環の国』づくり会議」の委員でもあった松下電器の森下会長は、

 “税の論議をする前に、温暖化ガスを減らすために何をしなければならないかを、原点に戻って議論すべきだ。産業界や家庭など、部門毎に削減策を改めて考えるのが本筋で、まず税というのは本末転倒の議論だ”と述べ、
“官民を挙げて省エネ製品や技術の普及促進を図ることがカギを握る。最新の省エネ家電などを全ての家庭が導入すれば、家庭部門で25%ものCO2 排出削減になる試算もある…。(政府が)製品の省エネ性能の基準を作り、企業がそれを目標にしながら努力するという形が良いのではないか…”また、
“一般家庭が燃料電池を導入しやすいよう、費用を補助する(いわゆるインセンティブ)といったことが考えられる。全く新しいエネルギーシステムへの国民の認識を高める効果が期待できる…。”などと述べられている。

 小池環境相の言う「環境税」については、既に昨年の「月刊 地球環境」12月号(日本工業新聞社発行)に“「環境税」を考える”という特集に詳しい。
政府税調会長の石 弘光氏、中央環境審議会税制専門委員会委員長の飯野靖四氏、経団連環境安全委員会地球環境部会長の桝本晃章氏、気候ネットワーク常任運営委員の畑 直之氏などのインタビューがあるが、飯野氏のように、

 “あらゆる対策を講じ、それでもCO2 の削減が不十分ならば、環境税を”と、「初めに環境税ありき」を戒めているし、畑氏は、

 “価格インセンティブ効果を働かせるのが税の役割。環境省案では不充分”だと、税率が高くなければインセンティブ効果は働かないと指摘している。しかし、税率を上げたらどうなんでしょうねぇ?

いずれにしても、「環境税」をそのまま温暖化対策として導入するには、問題が多いとしているので、現在までの温暖化対策が、なぜ目標通り効果がでなかったのか原因を究明した上で、それらの対策を効果的(インセンティブ)にすることと、「環境税」に関しては、国民の合意が得られ、かつ、それらが経済に及ぼす影響と、温暖化防止に十分な効果が得られるように再検討する必要があるのではないか?

 私もささやかながら、毎日、環境家計簿をつけながら、我が家のCO2 の排出削減に取り組んで、市に報告しているが、1年ごとに「ご苦労さんでした。引き続いて努力してください」と、小さな紙切れの“実践認定書”なるものを有り難く頂戴するだけである。これで効果的なインセンティブになると言う人(市長は?)が居たら教えてほしいし、250万円以上も設備投資して(国からの補助金、37万円)、減価償却が13年も掛かるのでは(減価償却が終わる前にこの世から、おさらばかも…、『人は死して“太陽光発電設備”を残す』か?)、国民は誰も積極的に取り組むわけが無いではないか? 環境問題への意識の高い貴方ならそうではないでしょうがねぇ…。( May. 19. 2004 )


 日経新聞の記事によりますと、環境省の諮問機関である中央環境審議会は16日の地球環境部会で地球温暖化防止のための二酸化炭素削減目標について、わが国の削減目標である2010年に達成すべき目標として京都議定書で取り決めた6%減を、はるかに上回る4%増となる試算結果を公表したとあります。

 なぜ減るはずの排出量が増加するのか、その理由として、“家庭やオフィス、運輸部門で、予想を上回る勢いでエネルギー消費が増え続けているためで、パソコンや大画面テレビが普及し、自動車の保有台数も増えた”ということだそうですが、そんなことは誰でも予測できることで、だからこそ京都議定書で約束した6%減の排出量を達成しようと真剣に努力しているわけじゃあないですか? 京都議定書を採択した1997年から、もう6年以上経っているのですよ! いったい環境省はそれまでどんな努力をしてきたと言うのでしょうか?

 環境省はシミュレーションと予測ばかりで、省エネやCO2削減の努力は“貴方まかせ”だったのですか? 私だって、誰にも強制されたわけではないのですが、我が家の一昨年のCO2排出量に対してH15年度のCO2排出量を50%以上削減し、更にそれ以上の削減を目指してガンバっているのです。中央環境審議会の委員の皆さんは、それぞれのご家庭でどれだけの削減を達成しているのですか? あなた方が真剣にやらなくて誰がやると言うのですか?

 そんなことはおかまいなく、“切り札は環境税の導入だ!”などと、またまた“貴方まかせ”なことを審議しているんでしょうねぇ! まずは、お役所の自動車の全てをハイブリッド車や天然ガス車、あるいは電気自動車や燃料電池自動車(早く実用化した自動車会社には特別奨励金100億円を与えようょ。また、買い換えた人には半額補助ってどうぉ?  高速道路造るよりは、はるかに安いでしょう!)に替えてください! 役所の電気は、全て太陽光や風力発電、燃料電池発電のコージェネに置き換えてください。残業は全て止めて、太陽のある内に効率よく働いてください。全ての業界、企業に対して削減目標を設定させて、必ず達成させてください! 一般家庭にも削減目標を設定させて、必ず達成できるよう指導してください! そのためには、各分野のCO2発生量のデータをできるだけ正確に把握してください!(もうとっくに把握できているはずでしょうがね? 私が県の担当部門に各家庭の平均CO2排出量を尋ねてみましたが、正確には分からないとのことでした)

 今更、京都議定書で定められた削減率が達成できないなんて言えたもんではないでしょ? 何のための議定書の批准だったんですか? お役所と言うところは気楽なもんですねぇ。(経済産業省は「環境を重視するあまり、経済活動を抑えるような対策をすべきでない」だと? じゃあ、目標を達成するための代案を出せ!!! )
 運輸部門の総大将のトヨタの奥田さん、何とか言ったらどうです! 日本中の乗用車をプリゥスに置き代えろって? それもそうだ!! ( Apr. 18. 2004 )


 『地球村通信』4月号が届きました。今月号は、高木代表の巻頭言が増ページになっています。
A の「一目瞭然」では、昔から問題にしている割り箸による環境破壊です。私たちは何の気なしに外食などで割り箸を使っていますが(私はほとんど外食はしませんが…)、割り箸の現実のデータ(事実)は何と次ぎの如くなのですぞ!
  @ 割り箸の消費量  257億膳/年 (林野庁 2003年度)
  A 調達先   国産  3%
          輸入 97%(内訳 中国99%、東南アジア等途上国1%)
なのです。実際に手元にある割り箸を計って見ました。1膳=5gでした。すると、
   5(g)×25,700,000,000(膳)=1,156,500トン/年
                      =3,168トン/日
とすると、実際に割り箸を作るために使用される木材は、表皮や切ったり削ったりする分を30%位とすると、この1.3倍の材木 約4,118トンが消費されていることになりますね。“たかが割り箸、されど割り箸”じゃ。

 だから、これだけでも相当量の緑が失われ、環境が破壊されるということですから

『外出時には、是非“マイ箸”を持参して、割り箸を消費しないようにしましょう!』ということです。是非、実行に移しましょうね!

C−D は、『地球村』とは何でしょう? 『地球村』の原点は“愛”なのです。

『地球村』はボランティア。ボランティアの語源は「志願兵」、「無償」、「奉仕」です。だから、

  ・「自分の意志で、無償で奉仕する」
  ・「見返り」を求めない。「見返り」がなくても不平不満は言わない。

『地球村』は生き方です。美しい地球を実現するために、自分の生き方を通して周りを変えていくのです。

  ・基本は、“非対立”。事実を伝え、実行し、提案する。
  ・自分の実践で、伝えていく。それを自分の生き方としてやる。難しいことですが、それが「真の平和の実現」には不可欠なのです。

『地球村』はプロジェクトです。『地球村』は地球規模のネットワークとして設立され、『地球市民国連』(UGC)としてスタートしたのです。このコンセプト(概念・構想)の発案者は、高木善之さんです。私たち会員は、それに賛同しています。
国家や国境を超え、イデオロギーや思想、主義・主張など、あらゆる壁(バリヤ)を超えて手をつなごうというものです。そして、その根本理念は、“非対立”なのです。

どうか貴方も、この『地球村』の考え方にご賛同下さい。そして、会員となって一緒に行動し、「美しい地球を子どもたちに」残そうではありませんか?

 この地球は今大変な危機に陥っています。既に、新聞やテレビ報道などでご存知かも知れませんが、地球温暖化の問題は、海面の上昇や気候の激変などによって、多くの災害や食糧飢饉などを引き起こし、それらに起因する紛争などを誘発しています。今すぐやらなければ温暖化は抑制できないのです。既に長い時間をかけて少しづつ温暖化は進んできたのです。私たち一人一人が自分のこことして受け止めて、直ちに地球温暖化ストップのために行動を起こさなければならないのです。これは、貴方自身の行動にかかっているのです。1990年以前に戻ること、すなわち、スローライフを選択する必要があるのです。

 日経新聞に連載されている「揺らぐ京都の誓い 増えるCO2」を見ても分かるように、中央環境審議会で検討されている“環境税”の導入についても、産業界が反発しており、排出量の多い業界の団体が小委員会への出席を拒み、審議できないようである。京都議定書によって、わが国の削減目標は1990年比6%であるが、このままでは到底目標を達成することができないと言われていて、削減が進まない日本と比べ、欧州の主要国は確実に実績を上げているという。

 京都議定書の批准を放棄したブッシュ政権のアメリカは別として、これは、一国の国益だけを優先する問題ではなく、地球益、人類益のためにどうしても地球温暖化をストップしなければ、地球の未来はないし、人類の存続も危うくなるのである。と言うことは、そこにある国自身や国民自身の存続も危うくなるわけであるし、ましてそこに在る企業の活動さえ危ぶまれるわけで、CO2の排出の多い業界、企業こそ率先して地球温暖化防止に取り組まねばならないわけであるから、“環境税”が良い悪いではなく、地球や人類の未来を考えた“環境税”を審議するために、積極的に参加しなければならないのは当然のことであろう。自己の利益ばかりに固執している産業界、企業団体の経営者の倫理・義務感、責任感の意識の凋落が良く分かる事例であろうか。

 私たち一人一人も、事実を良く知り、何が大切なのか、地球の未来や子どもたちのために、今私たちが何をしなければならないかを良く考え、“愛”のために正しい行動を選択し、実践・実行しなければならないのは当然のことでしょう。
 私も1997年の京都議定書の採択以来、地球温暖化防止活動を実践してきましたが、平成13年度に限界に達した後、太陽光発電の導入とエコキュート給湯設備の導入に踏み切り、電力消費の削減とプロパンガスの消費量を削減し、平成13年度CO2排出量の実績に対し、CO2の排出量を1/2以下の56.9%削減することができました。(県環境科学センターには実績の詳細を報告しています)
しかし、これで完結とは考えていません。更なる削減に向けて活動を強化するつもりです。

賢明な貴方の、正しい選択と実践活動を期待しています。( Apr. 5. 2004 )


 充放電を繰り返しても劣化しない理想的な蓄電池「ナノゲートキャパシタ」が、ホンダのハイブリッド・カーに搭載されていますが、この「ナノゲートキャパシタ」について日経新聞によると、このキャパシタを開発した日本電子が、ベンチャーキャピタル3社と共同で新会社「アドバンスト・キャパシタ・テクノロジーズ」を設立して、生産・販売するという。

 この蓄電装置を、ハイブリッド車や太陽光発電システム向けに、11月頃を目途にサンプル出荷する計画だといいますから、早ければ今年中には、新しいハイブリッド車や電気自動車がお目見えする可能性と期待もありますし、家庭用の蓄電装置として、太陽光や風力発電の電力の蓄電や夜間電力の蓄電が可能になり、CO2排出削減に向けて大きな期待がかけられます。

 既に、太陽光発電と夜間電力を利用するエコキュート給湯器を導入して、CO2の削減を目指している私ですが、最後の切り札である自家用車のガソリンの消費削減と、太陽光の不足をカバーするための夜間電力を蓄電して利用することができれば、もう我が家の地球温暖化対策は万全です。更には、プロパンガスによる家庭用燃料電池による発電装置が実用化されれば、家庭用のCO2排出削減対策は完結しますねぇ!

 ところが、貴方の地球温暖化対策の青写真は、どこまでできていますか?
 年金生活者には、とってもムリな話って? 食べるものも節約して、寒いのもガマンして、どこへも行かず家にこもって、じっと耐えているしかないって? それは、それは、お気の毒(バカ〜!! お前も、年金生活だろうが!/ハイ、ハイッ! ごもっとも…)、ちょいとッ、小泉さん、サマワへの自衛隊の派遣や復興支援(国連に判断をまかせよう!)を直ちに中止して、国内の家庭全部へ、地球温暖化対策キット一式を無料提供してょねッ!!! ( Mar. 20. 2004 )


 千葉の友人の奥さんが亡くなって、近くの友人と二人で車で告別式に出掛けました。初めての場所で、自宅から千葉まで約170kmありました。道が不案内のため車のナビゲータと助手席の友人のナビで、東名高速、首都高速、湾岸道路、東関東自動車道、京葉道路、東金道路を経て会場までの往復、344.4kmの道のりです。“往きはヨイヨイ、帰りはコワイ”。帰り道はナビゲータの音声通りに従ったら、予想しないコースに迷い込んでしまいました。なかなか高速道路に入れません。地図を頼りの友人のナビで、田舎道を走って、それでも何とか首都高7号線にオンしました。ところが、この方が近道だったのは“ケガの功名”でした。

 問題はコースのことではないのです。久しぶりの高速走行で燃費がどうなのかと言うことです。普段の走行では、6.4km/L しか走らないのですが、今回の走行では、12km/L を記録しました。先日、高速なら14km/L は軽いと豪語しましたが、今回は一般道もかなり走ったことも確かですが、改めて、お詫びして訂正いたします。
それゆえ、この一回の走行でのCO2の発生量は、67Kgで、通常1日の(電気、ガス、水道による)CO2の発生量4.2Kgの約16倍で、16日分を1回の走行で消化してしまいました。ソーラー発電を含めた1日の発生量2.5Kgでは、何と27日分、ほぼ1ヶ月分を発生したことになります。

 このことを考えると、自家用車の燃費改善は当然ながら、化石燃料を消費する自動車の使用は極力削減することと、当面は、トヨタやホンダの進めているハイブリッド自動車への代替を早急に推進する必要がありますね。日産は2007年以降と出遅れていますが、ヨーロッパ出身のゴーンさんではジーゼルエンジンの改善を重点にしているせいなのかも知れません。それとも一気に電気自動車でしょうか?

 3/11の日経新聞によると、福岡の正興電機製作所が、夜間電力を1日分蓄えることのできる小型家庭用蓄電システムを開発して、九州地方に普及させるとありますから、電気自動車の実用化も期待できるのではないでしょうか? 家庭用の蓄電システムが実用化されれば、現在の蓄電器搭載型の電気自動車の欠点である走行距離約35kmという制約が無くなって実用性が出てくる期待がありますねぇ! 待ってますよぉ、電気自動車!! ( Mar. 12. 2004 )


 地球村通信2月号によりますと、世界の食糧問題が危機的な状態だと言います。
しかし、これが食糧の生産量が不足しているのではないのです。穀物の生産量は、年間19億トンあるのです。これを世界中の人(62億人)が生きていくのに必要な量の、およそ2倍あると言うのです。

  年間一人あたり必要量 180kg×62億人=11.16億トン

ではなぜ危機的状態になるのでしょうか?
一つは、先進国の飽食や多くの廃棄を生み出す浪費によることと、家畜に使用される飼料として6割(約4億トン)が消費されているのです。最近、BSE問題や鳥インフルエン ザなどの拡大によって明らかになったように、先進国への食肉の供給のために大量生産(?)の家畜の養育に多くの飼料が使われている現状に唖然としました。これは、家畜ばかりではありません。大量に死亡したコイ・ヘルペスでもご存知のように、魚の養殖にも同じように、日本人がもっとも好むブリ、ハマチの養殖では、その餌にイワシやアジなどが大量に使われているのです。

 ですから、飽食や必要以上の消費をしている私たちの生活の見直しが必要なのです。

私も常々、妻に質素な食事を勧めていますし、スーパーの2割引きでの大量購入を戒めています。安いということで、不必要なものまで、つい購入してしまいますし、大量購入は、大量消費と大量廃棄をもたらします。冷蔵庫は保存庫ではありませんので、新鮮なものを長い期間保存はできません。いきおい消費を早め飽食になりますし、腐敗などによる廃棄の割合が増えるのです。
事実、日本の食料品の廃棄量の半分以上に当る1,000万トンが家庭から捨てられたものであり、残飯の総額は、11兆円にもなり、日本の農水産業の生産額とほぼ同額だそうです。

 必要な時に必要な量だけを購入する習慣をつけたいものです。

 実際に世界の穀物の自給率をみてみますと、

   オーストラリア  280%
   フランス     191%
   アメリカ     133%
   ドイツ      126%
   インド      107%
   中国        94%
   北朝鮮       54%
   日本        28%
         (農水省食糧需給表より)
どうですか? 北朝鮮より自給率の低い日本が、北朝鮮に食糧支援をしようとしているのですよ? この矛盾は、わが国の厳しい経済・財政不振の中で、緊急必要でもないイラクへの支援のために自衛隊を派遣して、援助費用に対して償還無用とミエを張るのと似てはいませんか?
私たちは、先ず世界の真実を知ることが必要なのです。
『地球村』では、私たちグリーン・コンシューマとして、次のことを実行することを提案しています。
  @ まず、1割食事を減らそう! (肥満が解消して生活習慣病が改善され、倹約になりますね)
  A 1日に2食の日を作ってみよう!(江戸時代までは一般に2食だったそうですよ)
  B そうして余ったお金を、義捐金として有効活用しよう!(『地球村』では、海外支援募金口座を設けています)
  C 肉食を減らして、野菜を食べよう!(BSEや鳥インフルエンザも心配無し)
  D ブリやハマチなど養殖ものを食べるのを減らそう!(天然もので日本産を確認しよう)
  E 輸入品を食べたり、使ったりするのを減らそう!(貴方、できる?)
本当に実行できるかなと思うほど、日本は、外国産依存の体質にどっぷり浸かっているのですぞ!。今一度、私たちの身の回りのものを確かめてみましょう! ( Feb. 4. 2004 )


 「JAFMate」の1・2月合併号が届きました。最近の「JAFMate」では、積極的に地球温暖化などで環境問題と自動車の関係を積極的に論じるようになって、大変好感が持てるようになりました。自動車を利用する私たちにとって、環境問題は最も関心を寄せる話題であり、それは自然環境保全にとって大きな課題でもあります。今号では、ハイブリッド車の燃費の問題と、将来の自動車環境においてハイブリッド車の置かれる立場を考えています。

 ご存知のようにハイブリッド車は、エンジンで発電した電気を搭載した蓄電池に充電して、大きなトルクを必要とする登り坂などでは、エンジンを電気モータで補助駆動するようにして燃費を改善し、それによって排出ガスが減少して環境に優しくなるわけですが、効率の良いモーターを使って走行すれば一番良いのですが、電気を蓄えるバッテリーの性能が問題で、今のところ、電気自動車よりもエンジンと電気モータを併用したハイブリッド車の方が実用的なようですねぇ。

 それでは、実際に市販のハイブリッド車で走った場合の燃費はどれくらいかと言いますと、JAFが行った走行試験の結果(1リッター当り)では次のようです。

                   総合燃費    カタログ値(10・15モード)
  @ 新型プリウス          24.5km     33.0km
  A シビック・ハイブリッド     16.9km     29.5km
  B アリオン(従来車 直噴 CVT ) 12.1km     16.4km
  C ミラ(軽自動車)        21.8km     30.5km
と言うことで、確かに燃費は改善されていますが、それほど驚くような値でもありませんし、沢山乗って走行距離が多くなれば、やはり環境汚染は免れません。そういう使い方であれば、軽自動車の燃費の良いものの方が実用的ですねぇ。(私のスカイライン2000GTでも、高速で走れば14km/Lは軽いですから、単純に長距離走行が悪いとは言えないのです)

 これらを考え合わせると、理想的には燃料電池自動車か電気自動車で、それまでのつなぎがハイブリッド車と考えるのが妥当で、軽くて場所を取らない効率の良い蓄電池(ナノゲート・キャパシタなど)が実用化されれば、環境問題に強い自動車評論家、舘内端氏も考えるように、電気自動車が期待できる。今年中には、期待する適当な価格の電気自動車(イタリア製なのだ!)に会えるかな?( Jan. 24. 2004 )


 厳しい冷え込みが続く毎日ですが、風邪など引かないように御気をつけ下さい。今年の冬は暖かいのかと思っていましたが、なかなかの寒さで暖房による二酸化炭素の排出量がグッと上がりますねぇ。我が家では、冬に備えて寒さの原因となるところを点検し、対策を考えました。

 前年のデータから見ると、勝手口、浴室、トイレ、玄関などが夜間から明け方にかけて冷え込みます。前年度では、夫々の窓ガラスに透明な断熱シートを貼りましたが、まだまだ十分な効果を発揮しませんでした。何しろ、これらの部分は単層ガラスなのです。
そこで細かくチェックしたところ、サッシの隙間から外気が入りこむことが判りました。“エコブロダクツ・ショウ2003”の見学の際に展示されていた、後付けの二重サッシ窓に改造すれば効果的ですが、聞けば工事費込みで1箇所当り8万円位掛かると言うのです。何箇所もやれば莫大な費用が掛かりますので、とても出来そうにもありません。何しろ効果が上がれば良いのです。コストパフォーマンスの良い対策はないかと、無い知恵を絞りました。あります! 窓と出入り口を断熱材で塞いでしまえば良いのです。そうすれば、外気の侵入も防止できるし、冷気も遮断できて一石二鳥です。(じゃあ、どうやって窓や戸を開けたり、出入りしたりするの?/それが問題なのです!)

 それらの問題が解決されて、かつ素人でも簡単に出来て、更に費用が安くなければならないのです。そこが頭の使いどころです。DIY店に出かけて、適当な材料が無いか探しました。ありました、有りました、15mm厚の発泡スチロールの板です。断熱性が良くて、軽くて、取扱いやすく、ナイフで容易に切断加工ができます。これをサッシの窓枠や出入り口のサッシ枠に嵌め込んでしまえば良いのです。勝手口は外気の侵入を防ぐため、多少複雑な加工になりますが、ナイフで自由に切断できるので、どうってことありません。取り外しが容易に出来るように、二分割にすることにしました。これで勝手口と洗面所とトイレの窓の遮蔽は完成です。後は浴室です。

 浴室の窓は大きくて、入浴時に美観が問題になるため、発泡スチロールの板ではあまりにもお粗末です。そこで、ここは、窓枠に、厚手(0.5mm)の透明なビニールシートを貼りつけることにして、着脱が容易なように、ポスターなどの仮張り用の両面テープとカーペットなどを固定する、床に糊のつかない吸着テープを使うことにしました。これで美観と着脱は解決しました。むろん、効果/費用は抜群です。90cm平方の発泡スチロール板5枚で1500円、厚手の透明ビニールシートが約1000円、テープ代少々で完成です。その効果の程は、

			      前年度    対策後
   外気温 0℃で  勝手口    6℃    10℃
            トイレ他   9℃    10℃
勝手口の並びに、トイレ、洗面所、浴室があるので、勝手口の温度低下が少なくなった分、それぞれ温度が上がり、サッシからの冷気が遮断され、スースーした体感温度の低下が無くなり、暖かく感じるようになって大喜びです。
これで暖房費が少なくなって、CO2 の排出が少なくなれば、万々歳なんですが…。(暖房費に影響しないってこと?/トイレやお風呂の寒さはガマンして入っていた…/ガマンの必要がなくなっただけってことか?/そう、それだけCO2の削減って大変なんですょ)

 しかし、お陰でリビングやキッチンも冷え込みが少なくなって、朝の暖房使用が短くなってはいます。それに、現在、エアコンの暖房温度の設定は18℃にしています。お宅の暖房は?( Jan. 16. 2004 )


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