「環境」tommyのつぶやき2005年



 「夏涼しく 冬暖かい 快適な住まいづくり セミナー」の第2回に行ってきました。今回は、家を建物として見るだけでなく、自然環境の一部分、町並みとして考えます。

 私達は、住まい、住宅(建築物)として便利な暮らしを追求してきました。保守性に手間暇の掛かる住宅は快適性を損なうと考えています。ボタン一つ、スイッチ一つで思うような作業が出来る便利さが、近代的な住環境なのです。
確かにおっしゃる通りです。ぐるりを見まわせば快適そうな、色とりどりで綺麗な家が一杯です。自動車もあります。テレビやエアコン、電気冷蔵庫、電気掃除機など、電化製品が一杯です。駐車場はもちろん、お庭のほとんどはコンクリートやブロック、石畳などで雨が降っても大丈夫、雑草もシャットアウトで草取りの手間無しです。

 暑ければエアコンで冷房。寒ければエアコンで暖房。冷えたビールやアイスクリームはいつでもOK。テレビはお部屋ごとに一台。子ども達に一台づつだって珍しいことではありません。「京都議定書」なんのその、二酸化炭素の削減って何なの? 省エネより快適性でしょ! 除草だって、必要なら除草剤まいとけばいいのよ! 手間暇いらず、文化生活! おっしゃる通りですねぇ! 我が家もそれに似たりよったり。せまい庭に木が一杯あって、雑草も含めて草花が沢山あるだけの違いです。

 貴方がたは、昔の住まいは不便で、今の住環境は便利で快適だと考えていませんか? と講師は言われます。快適とは自然を巧みに採り入れて、エネルギーを消費しないことなのです。前回の講習でも説明されたように、「快適とは、人体が適切に放熱して、身体の体温や湿度を最適に保つようにすること」なのです。即ち、「エクセルギー」の考え方なのですねぇ!

 沖縄の昔と今の住まいを比較して説明されました。沖縄は台風の通り道なので、どこの家も四方が防風林となる大きな木で囲まれていました。夏は涼しく、冬は暖かい環境になっています。今では、そんな町並みは見られません。近代的なコンクリートの建物は、防風林が無くても、台風にびくともしませんし、エアコンで夏でも冬でも快適に(?)暮らせます。
しかし、それにつれて、お互いが助け合う必要も無く、近所とのコミュニケーションも重要では無くなりました。庭もコンクリートで固められ、木も雑草もない手間暇知らずの住まいになりました。(ちょっと、高層マンションの考え方に似てませんか?)

 昔の人の智慧に学べば、夏の暑さは、窓の外側に簾を立てかけて陽射しを遮り、水を掛けて、風を通して涼をとります。それを発展させれば、植物の遮蔽物を作ることになります。ツタやウリ類を植えて絡ませることで出来ます。キュウリやゴウヤなどは収穫も出来て一石二鳥ではありませんか?
冬には葉を落としますので、陽射しが入るようになり暖かくなります。冬は、室内の熱が外に出て行かないように、窓の内側に対流を作って温めます。外の冷気が中に伝わらないような工夫が必要です。これは温風で空気を攪拌するエアコンでは不適です。風は身体から潜熱を奪います。床暖房などが良いと考えられています。我が家では試験的にオイルヒータを導入しました。対流と放射熱なので適しています。現在テスト中です。

 何しろ、1軒だけではどうにもならないようです。そのような住環境を作り、森や林と共に公園がある町並みを作るという都市計画の構想につなげなければなりません。私達の街では、あちこちで区画整理事業が行われていますが、便利さが主体で、自然を大切にした、エネルギーを浪費しない住環境の整備という考え方はありません。いわゆる、「便利=快適」という論理でしかありません。「心・豊かさ=快適」にならなければなりません。というのが結論でしょうか? むろん、省エネ、地球温暖化防止を忘れてはなりませんぞ!!! 第3回は、「家づくり」が主題になります。お楽しみに!( Dec. 9. 2005 )


 地球温暖化防止活動の推進運動が忙しくなってきました。
神奈川県の推進母体である「かながわアジェンダ推進センター」から、ひっきりなしに研修会や講習会の案内が送られてきます。先週は、小田原の合同庁舎で「地球温暖化を考える集い」がありました。“今更何を考えるの?”という思いで参加しました。

 先ず、神奈川県の環境計画課長さんから趣旨説明がありました。「京都議定書」が発効してから、もう何ヶ月か経ちました。一向に温暖化防止対策が見えてきません。アメリカでは、とてつもないハリケーン“カトリーナ”や“リタ”の大災害で、ブッシュ大統領も予防・復旧対策が後手に回り国民から大ブーイングで支持率が急降下してしまいました。地球温暖化防止の京都議定書の批准を、自国の経済を圧迫するだけで国益に沿わないと、批准をボイコットしましたから、それが神の怒りに触れたのではないでしょうか?

 何しろ事は急を要するのです! 日本でもアメリカの様子見でもたもたしていましたが、ロシヤが批准してやっとエンジンが掛かったと思いきや、それからが中々進んでいないのです。目標値の設定はこれから検討して決めるということです。CO2 削減6%を約束した2010年までに達成できるような実施目標値が決まるのでしょうか? またまた“環境税”ってことにならないでしょうね?

 そんなことで、この“集い”も、りっぱな基調講演「地球温暖化とエネルギー戦略」がありましたが、毎年CO2 の排出量が増加の一途を辿る中で、どうやれば削減できるのか見えてきません。意見交換の時間も少しありましたが、具体的な施策や提案は誰からも出されず時間切れとなってしまいました。一体何のための“集い”だったんでしょうか?
むろん私メは、事務局に提案書と、現在活動している手段や結果の資料を、後から郵送しておきました。

 その次は「夏涼しく 冬暖かい 快適な住まいづくり セミナー」が、横浜で開催されました。これは、全3回の講習です。家庭の温暖化防止は、先ず省エネ住宅から、ということでしょうか? 確かに、我が家も土地区画整理の結果、立退きとなって新築を余儀なくされたために、温暖化防止対策を出来る限り盛り込んだ省エネ住宅を建てたのです。今では、自分で設計・考慮しなくても、ちゃんとした温暖化防止対策を盛り込んだ住宅を各住宅メーカーが提供しています。ですから、先ずはどんな話しが聴けるのか興味を持って参加しました。

 第1回は、住宅設計事務所ではなく大学の環境情報学部の先生でした。特に温度と熱に関する専門家から見た、住環境の快適化と省エネに関する研究についてでした。私達は、夏暑ければ冷房する、冬寒ければ暖房する。そのエネルギー消費によって発生する温暖化ガスである二酸化炭素(CO2)の排出量をどう減らすか、そういう点に注目して、冷房や暖房の設定温度をガマンできる限界まで制限しているにすぎないように思います。

 しかし教授によれば、熱と温度という関係はそう単純ではなく、住人である人間の発熱、発汗を含めた人体の熱量のコントロールシステムに関係している。いわゆる人体に関する熱力学の問題として解ける。高校でも「熱力学」は難解で、一番面白くない学科でしたよねぇ! その話しがここでまた聞くことになろうとは、思いもよらないことでした。
しかし、人間の快適という感覚は、単なる周囲温度に依存することではなく、人の身体が消費する“エクセルギー”(熱力学の概念で、エネルギーを拡散させる能力を表す)がどのようになるか、ということで、エクセルギーが最も小さくなる条件が快適であり、その時が最も省エネになる条件となるのだそうです。

 研究によれば、人体のエクセルギー消費と室内空気温度・周壁平均温度の関係が、最小のエクセルギー消費(2.5W/u)となるのは、室内気温が18℃で、周壁平均温度が25℃のところにある、ということです。それによって、人の身体で熱エネルギーが発する速さが、身体から熱エネルギーが周囲に出て行く速さと釣り合う点であるという。(体温を平均に保つために、身体で発熱する熱量を滞らせないように発散させなければならず、発散し過ぎないようにしないと、体温が保てなくなります。それを上手く保つことが快適性になるというわけです。)

 ちょっと理解するのには時間が掛かるが、要するに、人生の大半の時間を過ごす建物を快適にするということが、住み易さであり、省エネにもつながるというのである。まあ理屈はともかく、エクセルギーという考え方が、人間の住まいと省エネに関係し、地球温暖化防止とう課題に解決策を与えることにもなるのです。

 具体的には、夏には、外気温より周壁温度を2〜3℃低く保ち、通風を良くすれば快適さを保つことができる。周壁温度を上がらないようにするには、壁の断熱に加え、窓ガラスの外側で日射しを遮ることが重要であり、冬は、周壁温度を高く保つために、壁の断熱と窓の複層ガラス化が重要です。また、風を遮ることも重要で、家の周囲に樹木を配して、夏は日射しを遮り、冬は日射しを採り入れる工夫が必要です。(当たり前か?)

 何しろ、生活の快適性と省エネ(温暖化防止)とは相反する性質もあって、一筋縄では行きませんが、ここで学んだ“エクセルギー”の考え方を採り入れた、快適で省エネとなる住まいというものを改めて見つめ直したいと感じました。
次回からは、いよいよ住まいづくりの話しとなりますので、さて、その成果や如何に? どうぞお楽しみに!( Nov. 11. 2005 )


 無機EL(エレクトロルミネッセンス)材料で、クラレが従来品の3,500倍の明るさのものを開発した、と日経新聞にありました。最近では有機ELが中心で、当初開発され実用化していた、無機ELは、丈夫でしかも交流100Vで直接使用できる手軽さもあって、期待されていましたが、明るさが上がらないために最近では話題にも登りませんでした。

 ところが、明るさが従来の無機ELの3,500倍に上がって、有機ELと比べても350倍の明るさが得られるということですから、一躍、電力消費の少ない家庭用光源の用途にも希望が出てきます。従来の無機ELでは交流で点灯していましたが、今回のものでは直流3〜10Vで点灯が可能ということですから、その用途もますます広がるのではないかと期待しています。

 技術の進歩は留まるところを知りませんから、今日不可能な技術でも、明日には可能になるかもしれません。地球温暖化防止対策としても、現在、ボトルネックとなっている自動車の排ガスや家庭用の電力消費によるCO2排出の削減にしても、明日の技術が、温暖化から地球を救える可能性が出てきます。それまでは、少なくとも今考えることの出来る技術を用いて、その対策を真剣に実行することが重要ではありませんか?

 明日に向かって、1人1人が一歩一歩たゆまず努力を積み重ねて、私たちの子孫に、安全で住み良い、美しい地球を残して行きたいですねぇ!( Oct. 15. 2005 )


 東京モーターショウ(10月21日〜)に、日産自動車が電気自動車のコンセプトカーを出品する、と日経新聞にありました。この自動車は三人乗りで、運転席が360度回転するので、バックする時は180度回転すればそのまま逆戻りすることが出来るそうですから、バックの苦手な女性ドライバーにはうけるでしょうね。写真ではあんまりカッコ良く見えませんが、いっそのこと手塚治虫描くテントウ虫型の自動車にすれば未来型になったのではないでしょうか? 見たところ何となく車台の上に酒樽を載せたようで、わざとらしい形ですねぇ。

 何はともあれニッサンから電気自動車が出ることは大歓迎です。既に、三菱自動車や富士重工(スバル)からは電気自動車の商品化が進められており、2、3年後に発売される予定ですので、一気に電気自動車の商品化が加速するのではないかと、ワクワクしてきました。これで、自家用車の二酸化炭素(CO2 )排出削減ができれば、家庭の地球温暖化対策は大幅に前進します。当面は、夜間電力からの充電ですが、ゆくゆくは太陽光や風力発電の電力を蓄電しておいて、夜間にでも電気自動車を充電すれば完全にクリーンなエネルギーの利用になりますし、現在市場テスト中の燃料電池発電の電力を使えば、CO2 の排出を極めて低減できるのではないでしょうか?

 電気自動車と言えば、当然、蓄電器の性能が問題ですが、こちらの方もリチューム・イオン充電池やキャパシタの改良も進んでいるようですから、あとは値段がどれくらいになるのか、興味深々です。早く量産して手ごろな価格となるように、国土交通省や環境省がタイアップして地球温暖化防止特別助成金や購入費補助を奮発して下さいネ。( Oct. 1. 2005 )


 日経新聞によりますと、省エネ支援サービスの省電舎が、家庭のコンセントに差しこんで電気製品の電源プラグを繋ぐと、その電気製品の消費電力や待機電力が瞬時に測定できる「パワーモニター」という商品を開発し、11月中に発売するという。

 従来から、これに似た製品はあったが、価格が三万円以上もして一般家庭では手が届かなかったが、省電舎の「パワーモニター」は5,800円とのことですから、環境問題に熱心な人なら喜んで購入するかもしれません。私などは、電気製品の電源プラグを差しこんでおいて、使用時間による消費電力を測定する「エコワット」という3,000円の商品を使って測定しました。それを電気製品に接続して30日間運転し、1日当りの平均消費電力を計算して、二酸化炭素削減対策の目安としましたが、瞬時に消費電力や待機電力が測定できないのはちょっと不便な気がしていました。

 最近の気候変動や自然災害が地球温暖化の影響によるものと言われていますので、益々電化製品による消費電力を知ることが必要ですし、省エネを進める上でこれらの商品の重要性も認識されてくるでしょう。自動車に組み込んで、燃料消費量が瞬時に測定されて表示され、省エネ運転ができる製品(3万円位だそうです)も実用化されていますから、電化製品にこれらの装置が組み込まれるように成るかもしれませんね。

 原油の高騰ということもあって、地球温暖化の問題でなくともエネルギー危機が迫っており、省エネが必至になってきている現在、家庭での省エネも大変重要になってきています。どうか省エネを進めて“エコライフ”を是非とも実践してください。( Sept. 28. 2005 )


 アメリカで発生したハリケーン「カトリーナ」の被害者は、50万人以上に及び、被害の最も大きいニューオーリンズでは市内の8割が水没したという報道ですが、この排水に2ヶ月もかかるといいます。被害の詳細も十分にわからないほどの大規模な災害となっている模様です。
 日本でも、大型の台風が時期を早めて発生しており、今日も既に九州全土をすっぽり覆う大型台風14号が襲ってきており、その進路によっては日本全土に大きな被害をもたらすのではないかと心配しています。これら自然災害も偶発するものではなく、化石燃料の消費増大などによる地球温暖化により年々気温が上昇し、それによって気候の変動が生じて発生しているのではないかといわれています。

 地球温暖化の主原因である二酸化炭素排出削減は、既に京都議定書によって定められており、わが国では1990年を基準として、2010年までに6%削減することになっていますが、化石燃料消費の元となっているエネルギー使用量が毎年増加し、温暖化防止対策が後手後手にまわっています。また、特に一般家庭では、個人消費の増大と共に電化や自家用車の普及増大に伴って、発生するCO2 は既に13%を超えているといわれています。CO2 排出による地球全体の温暖化は、20〜30年かかって影響が出てくるといわれ、今すぐ省エネを実施しても、その効果は、早くても次世代にならないと顕われません。だからこそ、今すぐCO2 削減活動に取り掛からねばならないのです。

 当南足柄市においても、地球温暖化防止活動の一環として、家庭での“環境家計簿”の取組みによるCO2 排出量削減の管理を目指していますが、まだまだ一般的には“環境家計簿”に対する重要性の認識が高くないのが実情です。しかし、6%削減の目標時期は、もう既に目の前に迫っています。

 では、当市の一般家庭でのCO2 排出量を、提出された“環境家計簿”のデータから推定して、どうすれば良いか考えてみましょう。
当市のデータは、参加戸数が52戸で全市の約0.3%に相当します。対象家族総数は137名ですから、1戸平均2.63人で、神奈川県の平均2.61人とほぼ同じです。データは、1人当り、1ヶ月当りのCO2 発生量として、神奈川県の平均値、我が家のH14年度及び太陽光発電導入後のH16年度のCO2 発生量と比較しています。

 これから見ますと、当市のCO2 排出源として灯油が大きな割合を占めています。プロバンガスも県平均値の都市ガス+プロパンガスよりも多くなっています。この2つは、給湯(風呂)、暖房で主に用いられているもので、特に灯油は安価であるために多く用いられているものと考えられます。この部分の削減が重要です。我が家では夜間電力を利用したエコキュート給湯機を太陽光発電と同時に導入することによって大幅に削減できました。

 冷房については、最近のエアコンの効率は良くなっているので、冷房温度を26〜28℃にして長時間使用しなければ問題ありませんが、暖房については、エアコンでは電力消費は多くなるため家屋の断熱構造も含めて削減手段を検討する必要がありそうです。最も効果的なのは、衣服で調節するようにして削減する方法が単純で効果的です。

 ガソリンの消費については、県の平均値と比較しても低く、我が家のH14年度よりやや多い程度なので、なるべく無駄な運行を控えることで良いでしょう。自家用車を買いかえる際には、燃費の良いものを選びましょう。できれば「☆☆☆☆」マークのものを選びたいものです。

 電力の消費については、県の平均値よりも多くなっていますので、冷蔵庫やテレビの買い替え時に電力消費量の少ない機種を選択するようにすれば削減出来るでしょう。テレビの視聴時間を減らすことも効果的です。

 平均値によって削減方法を考えてみましたが、実際には各家庭でのCO2 の排出割合から削減手段を検討することが重要です。出来るだけ多くの家庭が“環境家計簿”の取組みに参加していただいて総合力によって1日も早く削減目標を達成したいものです。

 どうか貴方のご家庭でも“環境家計簿”に取組んで頂いて、2010年には、目標の−6%(現在の排出量からは−20%を目標にして下さい)を達成しようではありませんか?
もしも予算がゆるすなら、太陽光発電(燃料電池発電との併用も効果的です)を導入されることをお奨めします。( Sept. 7. 2005 )


 世界の石油需要が上昇しエネルギー不足が問題になってきており、そのとばっちりでレギュラー・ガソリン1リットルが125円という、以前ならハイオク1リットルの値段に高騰しています。それに対応するべく、各国では代替燃料として、液化天然ガス(LNG)やジメチル・エーテル、バイオ・ジーゼル用の植物性のエチル/メチル・アルコールの実用化を検討し始めているようです。むろん、一部には実用化されてはいますが、本格的には採用されてはいません。

 過去2回のオイル・ショックにも耐えてきた日本の技術革新で、今回の石油危機も更なる技術革新で、化石燃料問題だけでなく地球温暖化対策を含めた二酸化炭素排出削減(CO2 削減)となるような一石二鳥の技術を確立してほしいと願っています。
ともあれ、民生部門(一般家庭)のCO2 の排出削減の重点部分は、自家用車によるガソリン消費の削減にあることは既にご存知の通りです。

 今一度、我が家のH14年度のCO2 排出量のグラフを見てください。
全体の中でのガソリンによるCO2 の排出量の割合は24%になっています。単純に考えれば、自家用車の使用を止めれば、削減目標の20%を簡単にクリアーできるのです。では、このグラフで表している24%のガソリンの消費量を調べてみますと、1ヶ月当り34.3リットルですから、年間消費量は411.6リットルで、燃費が10Kmの自家用車での走行距離は、一年に4116Km走ったことになります。

 そうしますと、1日当りの走行距離は約11.3Kmになりますので、例えば、毎日2.8Km離れたところのスーパーへ1日2回(2往復)買い物に行ったことになります。
あるいは、8.6Km離れている会社に毎日自家用車を使って通勤している(年240日)場合に消費するガソリンの量になります。この場合、例えば、買い物は自転車に変えるとか(我が家では、重量物の運搬以外はほとんど自転車に代えました)、通勤は公共交通機関(バスや電車)を利用すればガソリンの消費をなくせます。

 そうすれば、今回のエネルギー不足による石油価格の高騰に対処できますし、むろん、地球温暖化対策に大きく寄与できます。ガソリンの価格が125円にもなった今がチャンスです。どうか自家用車の使用を止めて、健康のためにも自転車の利用をお奨めします。

 なんですって? せっかくの愛車がもったいないって? では24%の内、4%分だけは、ドライブを楽しんで下さい! 4%ポッチですって? しかし、距離にすれば686Kmにもなりますよ。片道343Kmのドライブができます。
毎月一回なら、片道約28.6Kmのドライブが楽しめます。
日曜日毎に出かけたいって? それじゃあ、片道6.6Kmだから、お弁当もって少し遠くの公園ですねぇ! 一家団欒、何て幸せな家庭サービスでしょうか!( Aug. 5. 2005 訂正)


 地球温暖化防止活動の家庭編第2弾で、太陽光発電による二酸化炭素(CO2)排出削減について考えてみましょう。

 前回と同じように、排出量の基準として“我が家のH14年度の排出量”を元に考えます。そうしますと、総排出量は4,132Kgで、その内、消費電力によるCO2の発生量は1,469Kgで全体の36%を占めています。
そこで、太陽光発電設備を導入して、電力消費によるCO2発生量を削減することを考えます。一般家庭では、3Kwの発電能力のものが標準となっていて(我が家の設備も2.92Kw)十分な日照が得られたときに、約3Kw/1時間当りの電力を発生できるようになっています。

 太陽光発電は、天候や気候変動、日照時間等により一定ではありませんが、一年間でほぼ3,000Kw余り発電でき、通常の家庭での使用電力の70%程度を賄うことが出来るといわれています。
 我が家では、太陽光発電を開始してから2年間で6,326Kw発電しましたので、1年間の平均では、3,163Kwとなり、H14年度に適用したと仮定すると、使用電力(我が家では、4,453Kw)の71%を賄うことが出来ることになります。但し、実際には、発電している昼間にはほとんど電気を使用せず、朝晩の日照のない時間帯で使用するために、発電した電力のほとんどは電力会社に売電することになります。即ち、クリーン・エネルギを電力会社に供給するということになります。

 次図に、家庭でのCO2発生量と、太陽光発電によるクリーン・エネルギの発生割合を示します。

一年間の太陽光発電によるクリーン・エネルギによるCO2の発生抑制量と家庭での発生量の割合を計算しますと、太陽光発電設備を設置することにより、家庭で発生する総CO2の約25%がクリーン・エネルギに置き換わり、その分CO2の排出が削減できることになります。ですから、

全家庭に太陽光発電設備の導入を推進することが、家庭での地球温暖化防止に最も効率的で、効果的

ではないでしょうか?
 貴方が、もしそれをご検討中でしたら、迷わず導入されることをお薦めします。もしも、既に導入されていられましたら、更に削減効率を上げて、70%以上削減できる方法を、この次の機会にご案内致しましょう。( Jun. 30. 2005 )


 蓄電量が従来の10倍というキャパシタの性能を高める技術を、横浜市のパワーシステムズという会社が開発しサンプル出荷をするという記事が日経新聞に掲載されました。

 佐賀大学の芳尾名誉教授と協同で開発したものだそうですが、現在使われている活性炭電極と比べて、エネルギー密度を10倍に向上できたそうで、これによってハイブリッド車用の電源に用いれば、軽量化できる上に1分間位の時間で充電を完了する事が出来、更に充放電を繰り返しても劣化が少なく寿命が長い利点がある。

 ハイブリッド車は無論のこと、将来の燃料電池車や電気自動車用電源、家庭用の電力貯蔵装置として広く活用できるようになる。材料はアルミニウムと炭素が主ですから、高価な材料でもないし、リサイクルも容易ですから、1日も早い実用化を期待しています。( Jun. 28. 2005 )


 6/21付の日経新聞によりますと、シチズン電子が蛍光灯並みの発光効率をもつ白色LEDを開発したとありました。

 照明用としてのLEDは、電力消費が極めて小さいために省エネランプとして期待されていますが、輝度が高い割に配光特性が狭く、明るさが白熱灯や蛍光灯のように照度を高くとれませんでした。今度開発された白色LEDは、1ワット当りの発光効率は70ルーメンと、ほぼ蛍光灯に匹敵する明るさが得られたことで、発光素子を複数組み合わせることによって自動車のヘッドライトや蛍光灯の代わりに使用することができるようです。

 家庭での二酸化炭素の削減を推進する際に、照明の省エネが重要になってきますが、今のところ、白熱灯を蛍光灯に置換えるくらいで、もう既に多くの家庭では蛍光灯による照明が一般的になっており、あとは、なるべく不要な電気を消すくらいの対策しか残されておりません。(今年の夏も、“100万人のキャンドルナイト”とかのキャンペーンで、東京タワーやベイブリッジなどの夜間照明を一時的に消してPRしていますがねぇ…/各家庭では電気を消して、ローソクでムードを盛り上げようってか?/そうよ!“蛍の光、窓の月”さ !! /なるほど、1990年ではなく、遥か1945年頃の灯火管制、空襲警報時代を体験しようってことか !!! )

 いずれにしても、LED照明が実用化できれば、低消費電力で寿命が極めて長く、組み合わせによって自由な色の発光が可能ですから非常に優れた照明といえますが、現時点では価格が一般照明よりはるかに高価なので、早く普及価格になることを望むところです。
 今後、人感知装置と組み合わせた、低消費電力・長寿命の照明器具ができれば、家庭用での省ネエはバッチリですねぇ! 現在、苦労している電灯照明のCO2排出削減対策がクリアーできます。後は、三菱自動車の電気自動車の実用化と市販を待つだけです!( Jun. 22. 2005 )


 最近の日経新聞などを見ていますと、やっと地球温暖化防止についての記事やパネル・ディスカッション等の掲載が増えてきました。政府の考える“クールビズ”などは別として、真剣に省エネや二酸化炭素(CO2)の削減に取組む必要があります。

 しかし、何をどうすれば削減できるかを、明確な目標と手段を示さないと、何時までたっても頭で考えるだけで進捗するわけがありません。ここは、家庭のCO2排出削減に限って話しを進めましょう。
環境省の推定でいきますと、家庭の電化が進むにつれてCO2の排出は増加しており、現在でも1990年を基準にして+13.8%も増加し、京都議定書で定めた−6%を考慮すると20%程度削減しなければならない勘定になります。

  それでは、一体何をどうすれば削減目標を達成できるのでしょうか? 太陽光発電導入以前のH14年度の我が家のデータを参考にして考えてみましょう。このデータは、神奈川県の家庭の平均CO2排出量とほぼ同じなので、日本の家庭の平均CO2排出量とイコールであると仮定して検討してみます。まず、CO2発生量の各比率を調べてみますと次図のようになります。省エネは電気が主として考えると、一般的な電力消費比率は次の通りです。

 ここで、省エネを簡単に実施するには、エアコン、冷蔵庫、テレビの“三種の神器”を標的にしましょう。これらの電気機器は省エネ化が進んでいて、買い替えるだけで大幅な省ネエが達成できます。購入時期から5〜10年も経っているものは、買い替えることによって電気代も大幅に節約できます。(財団法人 省エネルギーセンターのデータによる)

 @ エアコンの最近の機種は、以前の旧型に比べて、約40%節減できます。
 A 冷蔵庫は、ノンフロン化になって大幅な省エネ機種が増え、約50%節減できます。
 B テレビは、ブラウン管式から液晶式に代えると、約17%節減されます。

この“三種の神器”によるCO2の削減を合わせると、

 @ エアコンによる排出量は、25%の40%削減で → 10%  A 冷蔵庫による排出量は、16%の50%削減で  →  8%  B テレビによる排出量は、10%の17%削減で  →  1.7%

となって、合わせて、電気関係のCO2排出量の19%の削減となり、H14年度の排出量全体の6.8%の削減に当ります。

 残る削減対象は、ガス、水道、ガソリンです。
最も削減しやすいのがガソリンの消費削減です。自家用車に乗らなくすればゼロですから、排出量全体の24%が削減できます。しかし、そうもいきませんから、車検で買い替える時に省エネ車に乗り換えることにします。例えば、現在12Km/Lのカローラだとすると、ハイブリッド車のプリウス(24Km/L)に乗換えます。そうすれば、ガソリンの消費量が1/2になりますので、全体のCO2発生量の12%が削減できます。
 その結果、電気とガソリンによるCO2削減量は、6.8+12=18.8% となりますから、あとは、エアコンの設定温度を工夫したり、テレビの視聴時間を短くしたり、お風呂の残り湯を有効に利用して水道の使用量を削減したりして、全体の2%程を削減すれば、目標の20%削減を達成できます。(但し、現在のCO2発生量が前述の場合に限ります)

 このように削減目標を定めて実施すれば、現在の生活の利便性をなるべく損なわないようにして、CO2の削減目標を達成することが可能なのです。(太陽光発電によるCO2発生量の削減については、次の機会に説明しましょう)

 貴方も、過去一年間の受領書を集めて、一年間の使用量から二酸化炭素(CO2)発生量を計算し、そのデータを元に目標と手段を定めて、地球温暖化防止に挑戦して見ませんか? ( Jun. 21. 2005 )


 梅雨の季節ですが、雨も降らず、気温も真夏のような熱さで、アジサイ祭りで肝心のアジサイが見頃にならず困っているようです。幸い我が家のアジサイは、小振りですが咲きそろいました。

 日経新聞によりますと、トヨタが、アルコール/ガソリン併用車の開発に着手するようです。ガソリン高騰の折から、中南米では、サトウキビから抽出するアルコールを燃料にするフレックス燃料車と呼ぶアルコール/ガソリン併用車が急増しているようで、中南米での販売を目論んでいるということです。日本では、ガソリンに混ぜるアルコールの濃度は3%までに制限があるようですが、ブラジルなどでは制限が無く、かつ、アルコールの価格がガソリンの半値と安いため併用車が2倍にまで上昇しているらしいのです。

 バイオ燃料であるアルコールは、燃やしても二酸化炭素の排出は無いものと見なされるので、地球温暖化防止には最適です。但し、日本では、既にバイオジーゼルとして、菜種油や天ぷら油の廃油から精製した油が試用されている例はありますが、本格的なバイオジーゼルの普及には程遠いようですねぇ。一に、官の規制の問題が普及の妨げになっているのではないでしょうか? 電気自動車の普及が進まないのと同じではないかと思っています。

 これだけ地球温暖化防止が重要な課題となっていながら、家庭用の太陽光発電の普及促進のための助成制度や啓蒙も一向に力を注ぐ気配も無く、クールビズとかで、ネクタイを外して涼しい服装で地球温暖化防止に効果を上げよう(シャツ業界への肩入れか?)というクダラナイ案を、小泉首相自らが宣伝マンになって、発案者の小池環境相とコンビで宣伝していますが、要は、省エネ目的で冷房の設定温度を上げればいい話しなのではないかと思いますし、クールビズのスタイルを宣伝することでもないでしょう。環境税の導入を反対されて苦肉の策の演出ではないかと思います。

 かなり昔から、民間企業では、冷房温度の設定が規制されたり、タイマーによってクーラーのタイムシェアリングによる電力消費の削減や平準化が当然のように行われていて、クールビズなどは、環境問題意識の低い霞ヶ関専用のお役所システムにすぎないのではないですか? 実際的には、エアコンの冷房で消費される電力は、エアコンの改良等により、消費電力が昔よりかなり節減されていますので、熱帯夜の長時間冷房以外は余り気にしていません。

 エアコンで消費電力が問題になるのは、冬季の暖房による電力消費で、暖房温度の設定を18℃に引き下げてもかなりの電力を消費します。これは、外気温の熱量を汲み上げるというヒートポンプ式のエアコンでは、外気温が低下する冬の暖房方式には向かないのではないかと考えています。(エコキュート給湯機も同じです。日中の外気温が高いときに蓄熱できれば良いのですが…)

 我が家の暖房対策では、服装での保温(ホットビズでしょうか?)、早寝・遅起き(定年退職者と暇人だけの特権ですかねぇ?)。昼間は、図書館か、デパートでウインドウ・ショッピング。住宅は、窓ガラス(開口部)からの室内温度の放出を防止する断熱に力を注いでいます。(窓に発泡スチロール板をはめ込むだけで、室温で3℃は稼げますョ)
まだ検討段階ですが、1Kwの燃料電池発電で、オイルヒーター暖房という手はどうでしょうか? 但し、設備の減価償却は考えないことにしましょう。この場合のCO2の排出量は、メーカーに問い合わせても現時点ではハッキリしていません。

 何しろ、国会議員や東大出の官僚などは、自分で実際にやってみて考えないで、頭で考えているだけですから、“下手な考え休むに似たり”ではないですか? ネクタイ業界と言い争いをしている場合ではないですぞ!(クールビズは提案であって、強制ではないって?)じゃあ、派手なパフォーマンスは一体全体何なの? 小池大臣殿ッ!!!
もっと真剣に! 地球温暖化防止対策を練って欲しいョねッ! ( Jun. 14. 2005 )


 「地球村通信」6月号が届きました。ネットワーク『地球村』代表の高木さんの今月の巻頭言は“五事を大切に”です。五事とは、
   @ よく見る。
   A よく聞く。
   B 受け止める。
   C わかる。
   D 変わる。
なのです。

 ネットワーク『地球村』の信条は、

   1.まず、事実を知ること。
   2.自分ができることから始めること。
   3.事実をみんなに知らせること。
それに加えて、木さんの信条でもある“非対立”です。相手の言うことをよく聴いて、きちんと受け止める。そして理解するということが最も大切なことです。自分の主張は正しいつもりだけれど、相手の言うことの方が正しいかもしれない。と謙虚に考えれば対立は無くなります。詳しくは「非対立の生き方」(高木善之著 ビジネス社刊)を参照してください。

 ところで、現在、地球温暖化による気候変動は深刻になってきています。それに伴って食糧危機も深刻です。日本の食糧の大半は外国からの輸入に頼っています。ウソだと思うならスーパーで売っている食料品の原産国表示を見てください。“原産国 日本”の表示のものがどれだけありますか?

 ビールのおつまみの枝豆が、何と“中国産”。焼津の魚市場で、新鮮なワカメを買おうと袋を裏返したら、これも“中国産”。丹波の黒豆と思いきや“中国産”。アジの干物が“オーストラリア産”。シジミは大丈夫かと思いきや、ほとんどが“韓国産”、それも“北朝鮮産”かも知れないと言う。一体これはどうなってるの? だから、拉致問題など無視して、北朝鮮の貨物船が頻繁に日本海を往復しているのか?

 木さんと三上湖西市長との対談では、日本は京都議定書で定められたCO2削減、6%の目標に向けて、真剣な努力をしていない。エネルギー消費がこの100年間で100倍に上がっています。日本は、便利さと引き換えに、環境を破壊し、経済を上げてきたということです。「マイカーが当然」という考えを捨てて、三上市長がおっしゃってる「車をやめて15分は歩こう。自転車で15分なら、車をやめて自転車にしよう」を実践しなければいけないのです。

 木さんが三上市長に次のことを提案しています。

   @ 6月に山形で開催される「環境市長サミット」に参加すること。

   A 「ストップ・ザ・温暖化キャンペーン」を行政として取り込み、市民と一緒にCO2削減を達成しよう。

ということです。CO2の排出による温暖化の影響は20〜30年後に顕われます。今、削減しても尚、その効果は20年以上経なければ判らないのです。
 ネットワーク『地球村』では、インターネットを通じて全国の人たちに、オンライン環境家計簿への参加(ストッコ…Stop The Ondanka Campaign)を呼びかけています。都道府県別、市区町村別、企業別、学校別、自治体別、団体別等のランキングや個人の順位もわかるようになっています。
最新の集計結果( 2005.5.18 現在 )は次の通りです。

     CO2削減率  5.7%
     CO2削減量  277.3ton
     参加者数    6569人
     参加世帯数   2097世帯   
個人1位を目指して、貴方も参加してみませんか? ( Jun. 10. 2005 )


 次世代の電気自動車を三菱自動車が開発したと日経新聞にありました。
電気自動車の開発については、慶応大学の清水教授が、76年国立環境研究所に入所してから、自動車の排ガス公害をなくすために電気自動車の研究開発に没頭して、ついに1991年8月11日に世界初のインホイールモータ式(車輪にモータを組み込む)の電気自動車“IZA”のテスト走行にこぎつけた、と「疾れ! 電気自動車」(船瀬俊介著 築地書館刊)にあるように、実用的な電気自動車が誕生したわけです。Ni−Cd電池を搭載したこの車の性能は定員4名で最高時速176Km、一充電走行距離584Kmといいますから、実に驚くべき性能というべきでしょうか。

 更に研究開発を進めて、2001年2月26日、世界史上初の8輪駆動リムジン“KAZ( Keio Advanced Zero emission)”の登場となりますが、この話題は、スイスのジュネーブで開かれた第71回国際モーターショウに出品され、多くのマスコミを賑わしたので、貴方もきっとご存知でしょう。この8輪車の性能が、何と590馬力、最高時速311Km、一充電走行距離300Kmといいますからバケモノみたいな電気自動車でした。この車には最新のリチウム電池が搭載されました。

 しかし、その後の電気自動車開発の経過(NHKスペシャルでも放映されました)は、惨めなものでした。何処の自動車メーカにも見向きもされず、このままお蔵になるのではないかと心配していました。ところが三菱自動車が、この電気自動車の生みの親、清水教授の熱意を受け継いで、実用車として開発に成功したと言うではありませんか!
 既に、環境に最も優しい乗り物としての電気自動車に期待しているのは、私だけではありません。JAFMate誌上で、自動車評論家の館内端氏がその考えを述べておられます。

新聞によると三菱自動車は、私の考え方と同じで、来年始めに発売する新型軽乗用車をベースにした電気自動車の10年度の発売を目指すといいますが、私が期待していたイタリヤの二人乗り電気自動車の輸入承認が?になったように、ハイブリッド車や燃料電池車の開発・普及を至上としている他の自動車会社や国土交通省などの横ヤリが入らなければ良いのですが…。

 1日も早い実用化を期待しましょう!!! (じゃあ、買い替えたばかりの〈☆☆☆☆〉ティーダはどうするの?/いやあ、もうガソリンエンジンに未練はないねぇ!/その頃には、もうオチバ・マークだものな。乳母車のご厄介になってるさ!/まだまだッ、足腰を鍛えておくぞッ!!) ( May. 12. 2005 )


 神奈川県地球温暖化防止活動推進員の委嘱を受けました。これは南足柄市の環境担当部課から、市の環境家計簿実践者である私に、神奈川県が募集する地球温暖化防止活動推進員の応募要領が送られてきたので、どうでも良かったのですが一応応募してみることにしたのですが、あっさりと合格してしまいました。(きっと応募すれば誰でも合格するんでしょう)

「神奈川県地球温暖化防止活動推進員」という厳しい肩書きみたいですが、簡単に言えば“地球温暖化防止のための活動をするボランティア”だということだそうです。その活動に対しては活動経費についての援助は何もありません。手弁当で何なりとやって下さい、という虫のいい注文なのです。但し、“「神奈川県地球温暖化防止活動推進員」であるという証明(証明カード)は致しましょう”というのです。

 これは次のような「地球温暖化対策の推進に関する法律」第二十三章に基いて定められているというのです。

   都道府県知事は、地域における地球温暖化の現状及び地球温暖化対策に関する
  知識の普及並びに地球温暖化対策の推進を図るための活動の熱意と識見を有する
  者のうちから、地球温暖化防止活動推進員を委嘱することができる。
そして、平成14年6月7日改正から、推進員の活動内容に次の事柄が加わりました。
  「住民に対し、その求めに応じ日常生活に関する温室効果ガスの排出の抑制等の    ための措置について調査を行い、当該調査に基づく指導及び助言をすること」
そして、留意事項として、「推進員の活動は、あくまでもボランティア活動です。自分の生活の中で、できる範囲内のことを行ってください」と念が入っているのですから、改めて感心してしまいます。とても本気で地球温暖化防止を考えているとは思えませんがねぇ? まさか、“地球温暖化防止活動推進員を委嘱すること”が目的になっているんではないでしょうね?

更に、“次に掲げる場合、委嘱を取り消すことがあります”

  ・推進員が活動を行っていないと認められるとき。
  ・その他、神奈川県地球温暖化防止活動推進員委嘱制度の信用を著しく損なったとき。
 ともかく、厳しい難関(?)をくぐりぬけて、運良く(?)委嘱を受けたわけですから、「年間活動計画」を策定して提出し、手弁当で活動した内容について、年末に「活動報告書」を提出し、「活動を認定する」というお墨付きを貰うため、2年間ガンバりましょうか!( May. 6. 2005 )


 2月16日付けで京都議定書が発効しましたが、発効を記念したお祭騒ぎの割には、肝心の小池環境相から国民に向けての熱いメッセージはありませんでしたねぇ。今更民生でのCO2削減は期待していないと言うことでしょうか?

 「男はワイシャツにネクタイをして背広をきちっと着込んで冷房温度を低くするから、女性は冷え性になるので子どもを産みづらくなって少子化が進む。男が軽装になって仕事をするようになれば省エネにもなって、CO2削減にもなり一石二鳥…」なのでしょうか? フザけるでねぇよ! それが国民に対する地球温暖化防止のメッセージかょ? 自分自身がCO2削減に真剣に取組んでいないから、何も分からないんだ!

 これぞ温暖化防止対策の切り札、として出した“環境税”も、産業界を代弁する経済産業省に「NO!」と言われて、出鼻をくじかれてしまったのか? “環境税”もいいでしょう。やり方次第では有効かも知れません。しかしその前に、各業界、国民1人当りの「削減目標」の開示はどうなっていますか? 削減手段や戦略はどうなっていますか? どこを減らせば良いのでしょうか? 京都議定書採択以前と現在で、どこがどうなっているのでしょうか? もう議定書から8年も経っているのですから、そんなことはとっくに調べがついているんじゃないですか? もちろん国土交通省も巻き込んで、戦略は十分立ててあるんでしょう? まさか貴方任せ、NGOや民間企業、果ては国民任せ、てなことは無いでしょうねぇ?

 私の地球温暖化防止活動の経験から言えば、

   @ 太陽光発電とエコキュート給湯装置を導入する。(資金が約250万円必要)
     (最もCO2発生量の大きい電気とガスの使用量を削減する)
   A 冷蔵庫、エアコン、テレビ、照明機器などを、省電力品に買い替える。
   B 自家用車の使用を減らす。長距離は、極力公共交通機関を利用する。      (車検時に小型低燃費車に買い替える)
   C 早寝・早起きの励行。戸外で仕事に精を出す。(サラリーマンは当然か?)
   D “環境家計簿”を毎日つけて、CO2削減状況を管理する。
これをやらないで、どうして省エネ・CO2削減が達成できるって言うの?
 これを実施して、我が家のCO2の発生量を50%以上削減できた。(正確にいうとH14年度に対し、H16年度は、68.2%の削減となった)

 真剣に取組んでよね、小池環境相どの! むろん、貴方もねッ!!! ( Feb. 17. 2005)


「日経ものづくり」誌の1月号によりますと、固体酸化物型燃料電池(SOFC)で発電効率55%が達成され、3,000時間の耐久性が確認できたとあります。耐久性は少なくとも40,000時間(10年)はほしいところですが、そこはこれからの努力目標です。

 今年から実用化試験販売(6万円/年間のリース)の燃料電池では、反応温度が100℃の取り扱いやすい固体高分子型燃料電池(PFFC)ですが、700〜1,000℃の高温となる固体酸化物型燃料電池(SOFC)は発電効率が高いため、コージェネレーション・システム(排熱を給湯に使って総合効率を上げる)を組まずに、単独に発電装置として利用可能となるそうです。

 なぜこれに注目しているかと言いますと、我が家は、既に太陽光発電と、夜間電力を利用するヒートポンプ式のエコキュート給湯設備を備えていますので、日照の無い曇りや雨の日、それに夜間等に発電をして太陽光発電を補う考えで、特に廃熱を利用する給湯を必要としません。そうなれば、夜間の余剰電力も利用でき、太陽光発電の欠点も補えるので、より地球温暖化対策に効果的です。

 コージェネに比べ、モノジェネですと設備の設置が電気屋さんとガス屋さんだけでよくなり、費用が安くて済むのも魅力です。むろん、コージエネにして排熱を利用して、より総合効率を高めるという手もありますが…。
 この固体酸化物型燃料電池は、衛生陶器のTOTOや京セラ、三菱マテリアルなどが取組んでいます。耐久性能がクリアーできれば今後の発電装置として有望です。早く実用化してほしいものですね。( Jan. 10. 2005 )


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