翻ってわが国では、地球温暖化防止の京都議定書による二酸化炭素排出削減のためには、現在の火力発電の比率を下げるのに、原子力発電で代替しようとしています。確かに、原子力発電の比率を高めて火力発電の比率を下げればCo2排出は削減されるでしょう。単なる数字合わせたけで言えばもっともですが、現に、浜岡原発などの事故や故障の原因を見ても、原子力発電設備の耐久性や安全性は、決して安心できるものではありません。
それに、最近特に東海大地震を始め、関東地方に発生する大地震の危険が迫っていることでもあり、火山国日本の各地で発生することが予想される地震災害による原子力設備の損壊は、重大な環境汚染を引き起こす危険性があります。これ以上の原子力発電施設の建設は進めるべきではなく、逆に現存の原発を早期に停止して、火力発電において、天然ガス(LNG)等のCo2の排出の少ない燃料への転換や、別の自然エネルギー(例えば、風力発電や太陽光発電、燃料電池、RDF発電など)を利用した発電設備や地域別、企業別、戸別による分散化発電によって解決すべきではないかと考えます。
それだけではなく、コジェネレーションを含めて、更なる省エネルギーを推進して電力の使用自体の削減を行うことが重要なことだと思いますが、全てをお役所に任せておいたのでは一向に埒があかないのではないでしょうか?
先ず、私達国民一人一人が環境問題に対する認識を深め、小さな改善でも実行に移すことが肝心です。例えば、テレビのスイッチをこまめに切る。(見てもいないのにテレビがつけっぱなしになっていませんか?)エアコンをできるだけ使わない。(大して暑くも寒くもないのに、使う癖がついていませんか?)普段の買い物には自家用車を極力使わない。(大量のまとめ買いをしたり、車を自転車代わりに使っていませんか?)など、実行できることから、早速始めようではありませんか? ( Dec. 21. 2001 )
世の中、原発廃止に向けて進んでいる中で、時代に逆行した選択にあきれています。今も、中部電力浜岡原発で事故が発生して、次々と問題が浮かび上がっています。停止せざるを得ないでしょう。同じ中部電力で、芦浜原発計画は住民の激しい反対で断念していますし、新潟県でも反対が多くて、計画が進んでいません。それよりも、環境に優しい風力発電で町興しに成功している、同じ県内の久居(ひさい)町があるではありませんか?
北川知事でさえ芦原原発を白紙撤回させたと言うのに、海山町の考えは時代錯誤も甚だしいではありませんか? 環境問題を無視して、町興しはあり得ないでしょうに! ( Nov. 16. 2001 )
地球温暖化やオゾン層の破壊が深刻化している現在、大きな朗報です。あとはフロンの回収と無害化技術が待たれますね。京都議定書の批准についても、米国抜きででも、日本は批准を決めたようですから、まさに環境技術先進国日本として、技術屋さん!石に噛り付いてでもガンバッて下さい!! ( Nov. 8. 2001 )
しかしですよ、衛星を打ち上げるための費用や、マイクロウエーブへの変換装置や地上での電力変換設備を含めたシステムなどの費用を考えると、本当にやる意味があるんですかねェ? それに、現在の放送電波や携帯電話の電波でさえも人に対して悪影響があるのではないかと心配されているわけですから、宇宙から大電力のマイクロウエーブが地上に降り注いでも、はたして大丈夫なんですかねぇ?
それよりも、今注目されている方式の天然ガスや、灯油などから水素を取出して発電する燃料電池による分散型発電の方が現実的で、しかも、現在のような発電所から高圧線による送電も無くせるし、町並みから電柱が無くなるだけでもせいせいするし、コジェネレーションで排熱を給湯や暖房に使えて、更に従来より環境にも優しく、発電効率もよくなるらしいので、この方が期待が持てるのではないか?
私も今、自家発電を、屋根の上に太陽電池パネルを設置しようか、それとも、小型燃料電池が実用化するまで待とうかと、迷っているところです。(ウソつけ、そんな金も無いくせに!/いやいや、本当に、そんな夢を見ているんですよ!)
地球環境のためにも、早く、クリーンなエネルギーを得られるような技術を開発してよね。期待してますよ! ( Oct. 31. 2001 )
今回の調査では、製造業とエネルギー産業全体の76.7%、36業種で、その内の22業種で増加したそうですから、もっと計画的に、削減目標を定めて努力しないと京都議定書で定められた目標を達成出来ない。
1990年度比を業種で見れば、
・電力 +9.1%となっています。
・石油 +27%
・化学 +8.7%
・製紙 +7.6%
・製薬 +27%
これだけでは何とも言えませんが、私達も電力や石油の消費の削減に努力する必要があるのではないでしょうか? 現在は、景気も低迷していますから、当然これらの消費も落ち込んでいると思いますから、景気が上向くまでに、しっかりと削減計画を策定しないと、とんでもないことになりかねません。今こそ削減のチャンスです。思いきった施策転換を図りましょう! ( Oct. 21. 2001 )
それゆえ、年々それらの水質が低下してきていて、原水に含まれるカドミウムやシアンなどと共に、水質基準を守るために加えられる塩素による消毒副生成物に不安が寄せられています。その中でトリハロメタンは、水中の有機物と塩素が化合してできる発ガン性の物質としての疑いがあるものです。
また、生活排水や工場の排水に含まれる窒素や燐による富栄養化により、プランクトンが発生しやすく、アオコによる浄水処理障害にもなっています。それだけでなく、地下水の汚染も進んでおり、工場で使用されていると思われるトリクロロエチレンなどの有機塩素系化学物質や硝酸性窒素なども問題になっています。
以前に、水道水の水質を心配して、我が家の浄水器を取り替えたことをお話しましたが、単に浄水器を交換しただけでは問題の解決にはなりません。私達が安心して飲むことの出来る水を得るためには、もっともつと水に関心を持ち、森林などを含めた水源の保全と、河川に流入する排水などの管理を強化すると共に、安全な地下水の確保のために雨水の地下への浸透性を高めるような都市計画を進めなければなりません。
県では、水源環境保全のために「水源環境税」を検討しているようですが、これは大気汚染防止で「自動車に対する環境税」と同じ発想ではないかと思います。自然環境保全を無視した都市計画や、十分な森林涵養を行ってこなかった行政の失政を、県民に「税」と言う形で押し付けるものです。無駄な公共事業を止め、行政の無駄を省いて費用を捻出し、施策によって自然を回復させるべきではないでしょうか?
環境税に反対するわけではありませんが、あくまで“環境税”は市民の環境に対する意識を高めるための効果を求めるものではないでしょうか? 既に、多くの市民が環境保全のための自主的活動を始めています。県民をバカにしてはいけません! また、私達も無関心であってはなりませんし、行政に対して遠慮無く意見を述べ、しっかり行政を監視しなければなりませんぞ!( Oct. 14. 2001 )
調査結果を見てみますと、
・知っている 19.5%(男28.3%,女12.7%)だそうですが、特に、知っていると答えた20代の女性は、6%弱と異常な低さは、どう言うことなんでしょうか? お化粧とファッションと彼氏のこと以外には関心が無いと言うことではないでしょうね? (勿論、貴女はそんなことありませんよね?)
・言葉だけは聞いたことがある 47.4%
・知らない 31.3%
それに関連して、オゾン層破壊物質として問題のフロンの回収率についての環境省などの調査では、2000年における回収率は13%で、前年の回収率18%を下回っていることが判りました。フロンについても、地球温暖化防止のための削減対象になっていることはご存知の通りです。
「京都議定書」に定められた日本の削減目標は、2010年のCO2の排出量を、1990年におけるCO2の排出量より6%削減したものとすることですが、既に環境省は、“努力すれば可能である”との試算を示しています。
また、温暖化ガス削減対象として、CO2およびフロンなど6種類を指定しています。
@ 二酸化炭素(CO2)地球温暖化防止の問題については、環境省や関連サイト、首相官邸などのホームページでも公開されていますのでチェックしてみてください。( Oct. 1. 2001 )
A メタン(CH4)
B 亜酸化窒素(N2O)
C ハイドロフルオロカーボン(HFC)−−−冷蔵庫、エアコンなどで使用
D パーフルオロカーボン(PFC)−−−−−半導体の洗浄用
E 六フッ化硫黄(SF6)
立山と言えば、黒部渓谷と黒部ダムが有名ですが、ここでは、立山の自然を守るために、乗り物は環境に配慮されていて、扇沢から黒部ダムまではトロリーバス、立山ロープウェイとケーブルカーはむろん電気、大観峰から室堂まではトロリーバス、阿弥陀ケ原をハイブリッドバスで美女平のケーブルカーの駅まで、ケーブルカーで立山駅までとなっています。
立山博物館館長の米原さんは、
「立山山麓は大洪水が多かったのですが、そんなどうしようもない災難で生き地獄を見た時に、人間は自然の力に気付き、謙虚になります。つまり自然とどう付き合うのか…」
自然を大切にするためにどうしているかという質問に、立山黒部アルペンルートの間坂常務は、
「例えば乗り物で言うと、ほとんどの乗り物を排ガスが出ない電気で走る物にしています。ディーゼルバスが残っている最後の区間に、毎年3台づつハイブリッドバスを導入しています。乗り物の他にも、現地でゴミが発生しないようにしたり、県が認定するナチュラリストが自然保護を啓蒙したりと、さまざまな活動を行っています」とのことです。
“2001年充電の旅”のリーダーである舘内端氏も、
「環境対策については、Think globally, Act locally 地球規模で考え、行動するという言葉があります。充電の旅も、まず身近なクルマのことから考えてみようというものです。いろいろな人にコンセントを借りながら全国を回って、車と環境のネットワークを広げています。環境問題は大きな問題なので、自分だけやってもダメだと思いがちですが、何もしないと何も変わりません。実は、その自分がやるという気持ちが大切なんです」と述べられています。
正に、環境問題は、一人一人が環境について関心を持って、自分が出来ることを実行し、そのネットワークを広げて行くことだと思います。ネットワーク『地球村』の主宰者、木善之さんも、小さなことでも一人一人が出来ることを着実にやっていくこと、そしてその輪(ネットワーク)を広げて行くこと、だとおっしゃっています。木さんが一人で始められたこの運動が、この8月にはグリーンコンシューマと呼ばれる会員数が、11万人を超えました。環境NGOとして国連に登録して、更には「地球市民国連」構想を提言し、『地球村』の理念「非対立」(要求ではなく、実践と啓蒙を通じて社会を変えていく)をモットーに、世界平和の実現を目指しています。
貴方も、今すぐ出来る“地球と自然に優しいこと”を実行に移してくださいね。電気をこまめに消すことだって良いんですよ! そして、家族でそのことについて語り合いましょう。友達にも話してみましょう! もう貴方は立派な“グリーンコンシューマ”です! ( Sept. 20. 2001 )
しかし、これでは議定書の6%を達成するにはどうするかの議論はない。ここでは「地球温暖化防止のための税の在り方検討会」での報告書のまとめらしい。実際には、これさえも産業界からの反発は必至と言うから、さらに複雑である。二酸化炭素排出の点だけで言えば、化石燃料の使用を削減することに他ならない。特に、石油から作られるガソリン、重油、軽油、灯油などを燃料として消費する量が問題となるといって良い。産業界の言い分は、多分、工業の発展は止めようが無いから、消費量が増大するのは当然で、増大する消費量に加えて、更に環境税を上乗せされてはたまらないと言うことだろう。
ところが、こと地球温暖化の問題は、もう先延ばしに出来ない深刻な地球環境問題の1つであるため、何としてでも達成しなければならないことである。特に、石油消費量の最も多いアメリカに次いで、日本と中国がその半分を占める大量消費国である。以下に示すように、ヨーロッパ諸国などは、既に自然エネルギーへの転換を図っていて、消費量は日本や中国よりも少ない。
2000年における主要国の石油消費量(万バレル/日)これで判るように、アメリカの議定書批准が重要であるし、小さな国、日本も重要な位置を占めている。それゆえ、無論、省エネルギー問題も含めて、技術立国日本ならば、Co2の排出の少ない石油に代わる燃料(天然ガスや水素、メタンハイドレードの利用など)や太陽光、風力、潮汐力などを利用した自然エネルギーへの転換が可能だろうし、今後の技術開発に期待したい。( Sept. 11. 2001 )
アメリカ 1874.5
日 本 552.5
中 国 484.0
ド イ ツ 276.0
ロ シ ア 247.5
韓 国 220.0
フランス 201.0
イタリア 194.5
イギリス 167.5
(日経新聞広告による)
昨年暮れのハーグ会議では、アメリカに同調して森林による吸収や排出権取引を主張し、真剣に取り組んでいるEU諸国から非難を浴びました。その後、先月行われたボン会議でも、アメリカの批准を引出すことが重要とかで、日本自身の批准を明確にせず、手厳しい非難を浴び、京都会議の議長国のメンツは丸つぶれでした。今更、地球温暖化対策推進本部の設置でもないでしょう! 削減目標は、京都会議の直ぐ後に決めなければならなかったはずです。たとえ1日の遅れとて、将来に大きなマイナスとなって降りかかってくるに違いありません。
アメリカのテキサスの石油界をバックにしたブッシュ大統領のように、巨大財閥や工業会の思惑とか圧力で、既に合意した京都議定書を反故にする気は無くても、やはり、多量の温暖化ガスを排出している先進国のトップクラスの日本なればこそ、率先して批准すべきなのではないのでしょうか? まして、目標も決めないでずるずる批准を引き延ばしてきたことは、国際信用を失墜させるに足る行為でしょうに…。
今こそ、政・官・財(企)が一致協力して温暖化ガス削減に努力することこそ、京都会議議長国の責任と義務であり、世界に対して技術立国日本の信用を高めるチャンスではないでしょうか? 無論、私達国民一人一人もそれに見合った努力を怠ってはなりませんぞ!( Aug. 8. 2001 )
既に欧州連合(EU)では規制しており、対策の遅れている日本が批判を受けて追随する形のようです。何時も考えるのですが、外国での規制に遅れるのも不甲斐ない対応ですが、環境ホルモンの実態はすでに多くの化学物質について明かにされており、国内だけにとどまらず、河川から海洋への流出・拡散によって全世界に影響をもたらすものであって、寸刻をも争う重要な問題なので、相変わらずの厚生労働省の対応にはほとほと呆れてしまいます。
それだけではありません。塩ビの問題は、可塑剤の環境ホルモンは無論のこと、焼却時のダイオキシンの問題も重要で、単に環境ホルモンで厚生労働省だけで検討するのではなく、環境省も含めた横断的な検討が必要(益々時間がかかるってことか?)なのではないでしょうか? 省庁再編はそれが目的だったように思いますが、組織が膨れ上がっただけで、相変わらず縦割り行政の弊害が残っているのでは、何のための行政改革なのでしょうかねぇ! もっと大局的に物事を捉えられないものでしょうか?( Aug. 5. 2001 )
それによると、トビケラやサワガニ、カワゲラなどが多く住む“きれいな水”と判定されたのは、64%で例年並みだったそうです。これだけ環境保全が叫ばれていながら、依然と改善されていないと言うことは、本気で環境保全に取り組んでいないのか、良化しているのと、悪化しているのとが半半である、と言うことなのかとも考えられます。
先日、稲作の分けつを促進する為に、田んぼから水を落として日干しにする土用干しという作業で、近くの河川も水が止められて日干しにされました。その間は、家庭の排水以外は流入しませんので、ほとんど水は無くなりました。水が流されている間は気がつきませんでしたが、水の流れが止められた途端に、川底の汚泥の悪臭が漂い、まるで都会のどぶ川のようになりました。ところがビックリしたことに、魚が沢山腹を上にして浮いたのです。久しく魚の姿を見なかった川に、まだ魚が住んでいたのです。汚染されつづける川の中に必死で生きていたのかもしれません。
先の調査の水質判定基準は次の通りで、関東地方が“大変汚い水”が17%で全国最悪だそうですから、この辺りも例外ではないのかも知れません。
@ トビゲラやサワガニ、カワゲラなどが多く住む“きれいな水”−−−64%だそうですが、やはり東北、北陸、北海道などが“きれいな水”と評価されたのが70〜80%と言いますから、多分都市開発や人工密度とも関連するのでしょう。
A ゲンジボタルやコオニヤンマなどのいる“少し汚い水”−−−20%
B タニシやヒルがいる“汚い水”−−−12%
C アメリカザリガニやサカマキガイが見られる“大変汚い水”−−−4%
先日、白根山に林道を造ることに反対して、村八分にされながらも、ついに開発撤回をさせ、白根山の自然を守った一人の写真屋さんと地元マタギの人達との努力のルポルタージュを見ましたが。他人ごとではなく、私達の町でも緑と水の里を標榜しながら、その裏では、私達市民の知らない間に、人目につかない山の中やみかん畑の中に、何時の間にか6mの舗装された農道や林道が造成され、そのせいか生息していることもよく知られていなかった日本猿などが、あちこちで麓の民家に出没するようになって問題になっています。私もバス道路を悠々と横切る猿の姿を目撃し、一瞬自分の目を疑いました。
豊かな自然が有り過ぎて、その大切さを軽視しているように思います。口では“自然を守る水と緑の町”と言いながら、行政を司る市長も市会議員達も、自分の出身部落の利権構造を守る為に、票に結び付かない環境問題には関心が薄いに違いありません。
今こそ、私達住民一人一人の意識改革と、環境問題への感度を高めることが、一番重要なことではないかと思います。( July 26. 2001 )
宵待草は、月見草とも呼ばれていますが、現代では鑑賞用の花としての栽培はされておらず、北アメリカからの帰化植物(雑草?)として河原などに自生しているオオマツヨイグサを見かけるくらいですが、一般には関心が薄くて、今回も近所の人に「へえ? それ、宵待草って言うの?」とびっくりされました。今年は暑さが厳しくて、特に生育が悪く、本当に雑草としてしか見られないひどい状態でした。
しかし、季節は確実にやってきて、雑草の中のオオマツヨイグサにも、いつもの綺麗な花を咲かせてくれました。ところが、宵待草の名の通り、夕闇が訪れてきてはじめて花びらを開くのです。そして、暁と同時に花びらを閉じてしまいます。昼間は花びらはしぼんで、汚い雑草の姿に変わってしまいます。
オオマツヨイグサの花は、宵闇の中か、明け方の暗闇の中でしか撮影することが出来ません。最初は、いつ開いて、いつ閉じるのか見当がつきませんでしたので、日が落ちてから観察に出かけました。やはり、宵闇の中でほのかに開いた黄色い花弁を確認できました。それでは、朝は何時頃まで花びらが開いているのでしょうか? 先日は、畑の水遣りに朝早く出かけた時に花は開いていましたが、帰りにはもう閉じてしぼんでいましたから、きっと決まった時刻に正確に閉じてしまうに違いありません。
今朝は、日の出前の4時に観察に飛び出しました。まだ暗闇ですが、その中でオオマツヨイグサは沢山の花を開いていました。しかし、撮影しようと構えたデジカメは、暗すぎて、電子ファインダーしかない私のカメラでは花を確認できません。これではフォーカスを合わせることも出来ません。じっと我慢して空が明るくなるのを待ちます。4時半になると空が明るくなってきました。花が次第にすぼんできました。しかし、まだこの暗さではファインダーで花をどうにか確認することは出来ますが、フラッシュを使わないと撮影は出来ません。フラッシュを使うと自然な雰囲気が損なわれてしまいます。
やっとファインダーの中に花をはっきり捉えることが出来ました。時計を見ると4時32分です。まだ幾つか開いている花がありましたので、やっと撮影を終えました。
私達は、植物の自然についてあまりにも知らなすぎることに気がつきました。知っていることといえば、図鑑や百科辞典の中のことでしかありません。ふだん野菜についても、季節に関係無く、八百屋やスーパーで手にいれることが出来ますし、イチゴやトマトはいつでも食べることができるのを不思議に思わなくなっています。幸いにして、小さな畑を借りて家庭菜園を始めてから、旬という言葉を改めて認識しましたし、農薬や化学肥料に頼らない野菜が、日保ちがして美味しいことを知りました。
そしてそれ以上に、植物(作物)が気温や湿度そして地質(地味)に敏感で、神経質なくらい世話が必要なことを感じるようになりました。(しかし、福岡正信さんは自然に逆らわない自然農法をすすめています。余計な世話はいらないのでしょう。)水遣りが、雨に代ることが出来ないのも痛感しています。水遣りは、雨のように満遍なく、ゆっくり地中にしみ込むようにやることは出来ませんし、暑い日差しの中で葉や果実に水を掛けると、かえって作物をいためてしまいます。いきおい根元だけにしか水を撒くことが出来ないのです。雨の後は、作物が生き生きとしますが、私がいくら水を遣ってみても生き生きとしてはこないのです。ですから、植物が何を要求しているのかを良く感じ取って、植物と対話しながら育てなければなりません。水と肥料さえやれば大きく育つと思ったら大間違いなのです。
私達は、自然環境を守ろうと一生懸命に、環境NGOとしても活動しようとしていますが、本当に、自然について良く知って活動しようとしているのでしょうか? 単に私達人間だけが都合の良いような環境を要求しているに過ぎないのではないでしょうか?
自然のサイクルを無視して自然環境を守ることは出来ないのです。今朝も、朝早く近くの川の水をバケツでくみ上げて家庭菜園へ水を遣りました。5時半頃は、川の水もきれいに見えました。しかし、6時頃になると、各家庭で洗濯が始まるらしく、川の水には洗剤の泡が目立つようになりました。この水を菜園に運ぶのには躊躇してしまいます。まして、この下流には取水堰があって、川の水を取り入れ、水道水として周辺の大都市へ送られています。水道水は浄化するから大丈夫なのでしょうか? 何が大丈夫なのでしょうか?
最近、水道水の浄化器を換えました。今までは、単に塩素吸着のものでしたが、今度は、N社のトリハロメタンをも除去するものに交換しました。ところがビックリしました。浄化した水を飲んでみてあまりにも違いすぎるのです。以前の物は確かにカルキ臭はなくなりましたが、味は変わらないような気がしました。こんどの浄水器の水は飲んでおいしいと感じるのです。トリハロメタンが除去されているからかどうかは知りません。でも、文句無くおいしい水が得られるのです。むろん、今では地下水を直接飲料水としては許可されていませんが、果たして水道水は問題無いのでしょうか?
環境問題は簡単ではありません。しかし、私達自身がもっと自然と自然の仕組みを十分理解(単なる知識としてではなく)することが必要です。レーチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」にあるように、自然の神秘に触れることが大切なのではないでしょうか?( July 21. 2001 )
今までは、治水のために(本当にそうかしら?)流れを直線的にし、流れの勾配を均一にして瀬や渕をなくしてスムーズに流れるようにしてきたが、それを自然の流れに近く、蛇行する流れに戻すと言う。湿地の再生では、水生植物や水鳥などの生息に適するように、生物の生息環境を整え、環境保護を主な目的にした工事に取り組むのだと言う。(本気で?)
既に、1975年に国際条約で水鳥の生息環境保全計画を作成して実施することが義務付けられているにもかかわらず、何もしなかったのか? 否、何も考えずに環境破壊工事を平然と実施しつづけてきていたのか? 相変わらず「あたしが…、あたしが…」を連発する某国土交通相が、平気で整備新幹線の着工を決め、自分は知らん顔でモリソバ元首相を起工式に出席させたりと、何を考えているのかさっぱり分からないが…。
女性大臣の数だけ多ければ良いと言うわけでもなし、環境問題にしても、京都議定書批准にしても、批准に反対するアメリカを何とか離脱させない様にしようと働きかけるのは良いとしても、もともと批准する気のない自国利益優先のアメリカに無益な抵抗するよりも、アメリカ抜きで京都議定書を批准し、発効させることこそ大事で、環境問題は、1日遅れれば、それだけ未来に取り返しのつかないツケを残すことになる。今やれることをやることこそ重要だと思うがどうだろうか? それから世界の世論をバックにアメリカと交渉しても遅くはあるまい。このままでは、日本とアメリカは結託して京都議定書の批准をボイコットするとEU連合から非難されても仕方あるまい。
19日から始まる地球温暖化防止ボン会議まで、もうそれほどの日数は無い。今は、日本の姿勢を世界が注目しています。ここでの決断が重要なのではないでしょうか? ( July. 11. 2001 )
それと時を同じくして、ついに待望の“小田原「地球村」”が設立されました。今日、初めてのMM(Menber's Meeting)が、おだわら市民活動サポートセンター(市民会館の4階)の第1会議室で行われました。この前の6/16の最初の交流会に、残念ながら風邪を引いて出席できなかったので、今回は何をおいてもと、かけつけました。
スタッフを含めて、女性5人を含む13人が集まり、自己紹介やら近況を話合いました。偶然、私の知人2人も顔を合わせて、一層心強く思いました。参加されたメンバーの年令は様々ですが、一見おとなしそうな方が多いように思いました。環境問題に強い関心や現状に危機感を持っていられるようには見えませんでしたが、話をして見るとなかなか鋭い考えを述べられたりして、なるほどと妙に納得してしまいました。
これからが正念場です。小田原に続いて、いよいよ“金太郎の「地球村」”設立準備に向けて始動しようと決心しました。むろん貴方もきっと応援してくれますね?
また、インターネット博覧会(インパク)で、ネットワーク『地球村』のホームページが「社会貢献賞」5月のベストテンに入ったそうですので、一度覗いて見て下さいね。 ( July 8. 2001 )
先ず、第一には、環境ISO14001を取得している市内の大企業の展示が大きく目を引きます。そして、次は、市内のボランティア活動グループの展示が大半を占めています。例えば、消費者の会とか、古着のリサイクルの会とか、食生活改善の会とかが活動内容の展示を行っています。むろん、環境ISO認証取得企業は、企業活動として真剣に環境問題に取り組んでいます。目標値やデータも明らかになっています。説明員も何人か準備されて質問にも応じています。
ところで、主催者である市の取り組みはどうでしょうか? 展示されているものは、市の広報誌に見られる、ありきたりのゴミの収集の仕方とか、生ゴミ処理機への補助の申請案内とか、また、今年は太陽電池の展示で、電灯の光で電気が発電される仕組みを体験できる模型などが示されていました。
市は、環境問題について市民に何を訴えようとしているのでしょうか? 市民の環境への取り組みについて、何を要求しようとしているのでしょうか? 企業の展示を担当している管理者も、ボランティアで出展している責任者も同様の不満をもらしています。市は、環境フェアを開催したという実績だけを目的にしているのではないか? 環境フェアによって、市民に環境に対する責任と義務をしっかり認識させ、環境の保全に対する正しい知識の啓蒙をすると言う、行政の責任と義務を果たしていないのでないか? と異口同音に言っています。
市の環境保全推進委員に任命されている私でさえも、ここに来て、市の直面している問題点が何かを知ることは出来ません。当環境フェアの実行委員会の責任者と言う人に紹介されましたので、その点を質してみました。しかし、当方の質問には至極迷惑顔なのです。何故そんな事で文句を言うのかと、逆に食って掛かられました。
では、展示されている太陽光発電について、市は市民に対してどうしろと言うのですか? 生ゴミ処理機は補助をしますと言っていますが、それによって何が解決できるのですか? 実際に稼動して効果を上げている家庭はどれくらいあるのですか? と質問してみましたが返答はありません。では、この環境フェアは、何のために開催しているのですか? と追求する私に対して、益々迷惑そうな顔をするばかりです。
いじわる爺さんのつもりはないのです。今世界的に大きな問題になっている二酸化炭素の排出による地球温暖化の問題は、エネルギー問題と合わせて、化石燃料の消費をどう削減するかにかかっているのではないでしょうか? そのためには、市民が化石燃料の削減のために、電力や石油あるいはガソリンの消費を少なくする努力をしなければならないでしょう。それには、自家用車を使わないで公共機関を利用することを進めるとか、家庭での太陽光発電を推進し、電力を自給するために、市が積極的に補助する制度を作ってPRするとか、ゴミの排出によるダイオキシンの発生を抑制するために、現在の市のゴミ収集と焼却や埋め立ての実態と必要な削減目標を市民に示す事などが、重要なことではないかと考えます。それらのことが、この環境フェアに、当然表現されていて然るべきではないかと考えます。“環境フェアを開催すること”が目的ではないのです。目的と手段とが入れ替わってはいませんか? もしも、一般市民から、環境保全推進委員である私に質問が向けられた時に、私はどのように答えればいいのでしょうか? ( Jun. 23. 2001 )
やりました!! ネットワーク『地球村』の国連登録! 一次審査をパスしました。
『地球市民国連』構想に向けて、ニューヨークの国連本部に、木さんをはじめ6名の方々が登録申請のために訪れました。ところが、既に数千もの応募の中から15団体がパスし、受付は締め切られていました。
しかし、せっかく遠い日本から来てくれたからと、責任者の方が会って話しを聞いてくれました。そして、ネットワーク『地球村』の現状と理念,及び『地球市民国連』構想を説明すると、
「現状の国連は行き詰まっている! この構想は素晴らしい! 平和の実現の希望がある!」と絶賛され、「あなた方の努力と勇気に最大限の敬意を表し、私も最大限の努力をしたい!」と、すぐさま、あちこちに電話を入れるや、その場で審査、チェックなどの後、
「喜んで下さい! あなた方は16番目の団体として一次審査をパスしました!」
何という幸運でしょう! いや、木さんたちの熱意と努力が国連を動かしたのです。非対立の平和的な思想と地球環境の悪化を本当に憂える気持ちが、人の心を揺り動かしたに違いありません。
まだ、二次、三次の審査も経なければなりませんし、グリーンコンシューマが10万人に達する必要がありますが、きっと貴方も賛同して下さって、グリーンコンシューマに参加して下さるだろうことを期待しております。
今回、木さんたちは、国連のあとブラジルへも寄られ、環境都市として有名なクリチバ市を訪問され、環境に対する取り組みをつぶさに見てこられました。その報告を全てご紹介することはできませんが、最後にこう述べられています。
「ゴミ一つ落ちていない町を歩くと、レイネル元市長や元環境局長の中村さんの、環境だけでなく、そこに生きる人にやさしい街作りの情熱を感じる。人を活かし、自然を活かし、税金を無駄に使うことなく、全ての人が誇りに思えるようなこのクリチバ市にきて、日本各地で行われている街作り政策が、いかに街壊しや人壊しを続けているか痛切に感じました」
私たちの街が、世界中で一番人にやさしい街だと言われてみたいと思いませんか? ( Jun. 6. 2001 )
ついこの間のハーグ会議では、川口環境庁長官が難色を示していたとあったが、こりゃ又一体どうしたことか? 小泉首相の下で、新しく環境省に昇格した結果、やる気を起こしたと言うのか、京都議定書にうたわれた6%を更に上回る排出量の削減を実現できると言うのだ! 別におちゃらかすつもりはないが、やる気になれば不可能ではないッ!“日本の辞書に『不可能』という語は無いっ!”くらいに言ってもらいたいねぇ!
それに家庭用の太陽光発電の補助に12万円/1kWなどとけち臭いことを言わないで、市の生ゴミ処理機の購入補助金のように、半額くらいは補助してどんどん普及させれば、たかだか100万円位/1戸だから、総額100億円/年も有れば10000戸が太陽光発電に代わり、益々太陽電池パネルのコストも下がって、一気に自然エネルギーを用いた電力へのシフトが進み、石油に頼ってきた発電が、天然ガス(LNG)や太陽、風力等を用いた発電によって、二酸化炭素の排出の削減に大きく寄与してくるのではないか? 利用価値の少ない高速道路などを一本減らせば、100億円など目くそ鼻くそだ!
既に企業では、重油を用いた自家発電から、LNGに切り替えつつあり、更には、水素を燃料とした燃料電池によるコ・ジェネレーションの普及による省エネと電力の分散化が進めば、危険性の高い原子力発電もなくせるのではないだろうか? 要は、目標を定めてやる気になると言うことが一番重要なことだ! それを端的に示しているのが小泉内閣ではないか? ( May. 26. 2001 )
今月号は100号記念号で、主宰者の高木善之さんのプロフィールと『地球村』の歩みが特集されています。各界からのメッセージも届けられました。地球環境平和財団専務理事の重本勝弘さん、作曲家の坂本龍一さん、絵本作家の葉祥明さん、高知県知事の橋本大二郎さん、東海大学教授で柔道の山下泰裕さん、それに船井総研の船井幸雄さんなど多くの方が賛同して下さっています。
南極の上空におけるオゾンホールが過去最大になっており、オゾン層破壊による紫外線の影響は、DNAを損傷し、皮膚がんや失明、免疫低下を引き起こす恐れがあります。日本の厚生省でも問題にし、母子手帳から小児の日光浴を奨励する文章が削除されたそうです。欧米諸国でも紫外線を直接浴びないよう呼びかけていて、天気の良い日には戸外で遊ばない、あるいは帽子をかぶるように指導しています。
オゾン層の破壊の原因は、ご存知のように廃棄する冷蔵庫やエアコン(自動車のエアコンも含めて)に使用されているフロンガスの放出です。フロンガスの回収は義務づけられていますが、実際にはフロンガスを分解して無害化しなければなりません。
また、二酸化炭素(CO2)による地球温暖化が大きな問題となっていますが、こちらは主として化石燃料を燃やす時に発生し、火力発電や自動車の燃料消費に関係します。これらの消費を減らすことが一番大切です。それらについて私たちに出来ることを今すぐ実行しようではありませんか? 一人一人の力は小さくても、集まれば大きな力となります。既に『地球村』のメンバー、7万4000人は行動を起こしています。どうか『地球村』の考え方にご賛同を頂いて今すぐ行動に参加して下さい! ( May. 6. 2001 )
自動車の排気ガスによる大気汚染と、地球温暖化の問題が云々されておりながら、一向に自動車の低公害化が促進されてこなかったのは、単に技術的に困難なのではなく、行政が消極的で(自動車工業会の思惑に左右されてか?)、自動車会社にとってメリットが少ないからなのではなかろうか?
先般行われた三回目の市の環境推進委員会において、市の所有する自動車の低公害車の導入問題について質したところ、現在所有する低公害車はゼロで、これから環境ISO14001の認証に向けて、低公害車一台の予算を計上したと言う。現在所有の自動車の老朽化を見ながら2003年迄に導入したい考えだそうだが、自動車が老朽化する前に代えないと意味無いし、無駄な公共事業に投資することに比べれば、自動車の買い替え費用は大したことではない。行政が率先して実施することによって一般市民の意識も変わるのである。
小泉新首相のこの指示によって一気に低公害車の普及に弾みがつけば、国民の意識も変わり、自動車工業会も低公害車の開発競争にも一層の熱が入るし、税制優遇措置も活用されれば、それによって、また市場も買い替え需要等で景気に刺激を与える効果もあるのではなかろうか? ( May. 3. 2001 )
国境のない星ご存知でしたか? これはビートルズのジョンレノンの唄うイマジンの歌詞です。
イメージしてごらん
天国や地獄なんてないんだ
ただ空が広がっているだけさ
みんな今を生きているんだ
国家なんてないんだ
戦争の必要なんてないんだ
僕たちは家族なんだ
みんな幸せに生きられるんだ
所有なんてないんだ
欲張りしたり、競争したり、飢えることもないんだ
僕たちは家族なんだ
分かち合えばみんな幸せに生きられるんだ
君は僕を、夢見る人って思うかもしれないけど
君もいつかきっとわかるさ
そして君もいつか仲間になってくれるんだ
そのとき、世界は国境のない一つの星になるんだ
『地球市民国連』構想とは、世界中の市民が人類共通の願いに反する国に対して、みんなで「○○をやめて!」と意思表示をすること、さらに「○○をやめるまで貴方の国のものを買わない!」という世界規模の不買運動を呼び掛けて問題解決を図ろうとしています。
それだけではありませんが、現在の国連では解決できない多くの問題を市民レベル(国家や政治レベルでなく)で解決しようとするものです。
国連本部(ニューヨーク)の平和担当の方から「『地球市民国連』」は素晴らしい構想だ。是非実現させたい」と賛同を得て、一緒になって国連登録の準備を始めています。是非みなさんの「地球村」へのご参加をお願い致します。( Apr. 7. 2001 )
その一つが遺伝子組換え食品の表示義務付けです。アメリカから輸入されるトーモロコシに遺伝子組換えのスターリンクが混入していて、これがわからずに一般の食品に使用されてしまい大騒ぎになりましたね。それを当時の厚生省は黙認していたと言います。スターリンクなどの遺伝子組換え作物については、日本では規制の対象になっておらず、輸入され食品に加工されれば、後から混入を検出することは難しくなります。いくら表示を義務付けたとしても、遺伝子組換え作物の規制が無ければザル法と言わざるを得ません。表示を義務付けるためには、遺伝子組換え作物であることを先ず明確にすることこそ必要です。また、何故その表示が必要なのでしょうか? その目的を先に明確にする必要があるのではないでしょうか?
もう一つは、有機栽培された作物への表示として改正JASマークが表示されますが、本当にこのマークを表示できる作物が存在するのでしょうか? 有機・無農薬栽培は厳しい条件が課せられています。単に3ケ年以上有機・無農薬栽培しただけでは、このマークを表示できないのです。もし周囲の農地が化学肥料や農薬を使用していれば、飛散や灌漑用水の共用によって汚染される可能性があると言うのです。完全に周囲と隔離された純粋培養の作物でなければならないのです。
私達消費者は、完全無欠の有機・無農薬を望んでいるわけではありません。栽培方法が改善されて全ての農地が有機・無農薬になることを望んでいるのです。そのため、一生懸命、有機・無農薬を実践している農家の足を引っ張るような制度はやめて欲しいのです。土地や地下水や大気は全てつながっているのです。風は農薬を遠くまで運ぶでしょう。それをどうして防げと言うのでしょうか? 目的と手段を取り違えていませんか?( Mar. 31. 2001 )
今月の巻頭言は、「ペイ・フォワード」です。これは、担任の先生から“世界を変える方法を考えなさい”と言われて、トレバー少年が考え出した「3人の人になにかいいことをしてあげよう、そして、もらった人もまた3人に、相手が本当に必要としていることをしてあげよう」と言う映画「ペイ・フォワード」のアイデイァだそうです。自分の生き方を変えることことが世界を変え、自分が癒されることで、周囲に幸せを広げて行くのです。この映画は、現在全国の松竹・東宝系の映画館で上映中だそうですから、機会があれば鑑賞しましょう。
今、世界は、環境破壊だけではなく、飢餓、貧困、戦争などによって破局に向かっています。それを避けるために、次のような「世界を変える7つのステップ」を提案しています。
1.自分が変わる⇒自分のできることを始めるそのために、当面の目標「10万人」のグリーン・コンシューマを目指し、地域の「地球村」の設立に向けて頑張ろうと思います。どうか応援して下さい。( Mar. 10. 2001 )
省エネ、節電、買い物袋を持つ、ムダや贅沢を止める等。
2.家庭が変わる⇒環境家計簿
毎月の電気、ガス、ガソリン、灯油等の使用量を削減する。
3.企業や行政が変わる⇒環境ISO14001の取得
例えば、ISO14001によって環境に対する姿勢を正す。
4.企業が変わる⇒グリーンコンシューマのための買い物ガイド
地域のスーパー等の環境商品や環境に対する取り組みを調査し、発表することで、各店が評価を上げる努力をする。
5.地域が変わる⇒地域環境会議
市民と行政が地域の環境問題について学び、解決に取り組む。
6.国が変わる⇒環境にやさしい政治家を選ぶ
経済優先から環境、福祉、教育を重視した政治家に投票する。
7.世界が変わる⇒『地球市民国連』の設立を!
「地球村」が提唱する『地球市民国連』を実現し、人類共通の願い“真の平和”の実現をめざす。
Co2の排出抑制については、ハーグ会議で森林による吸収や排出権取引などを前面に押出した日本は、自国の削減努力を怠っているとして非難を浴びているが、国連の作業部会でも、植物での吸収などは、温暖化対策技術が普及するまでの猶予措置であるとの見解が示されている。
わが国の温暖化対策については、最も基本となる削減目標と、それを達成する為に何をなさねばならないかという、戦略や戦術が明らかにされていないことであろう。これは地球温暖化による問題に危機感が不足していることであろうか? 環境問題は、一刻を争う課題であり、失すれば子々孫々までその影響が持続して行くことである。政府予算の国債償還の先送りとは訳が違うのである。
既に、ヨーロッパでは、Co2の発生原因となる化石燃料の削減のために風力発電やバイオマスによる発電やコジェネレーションの普及に取り組んでいる状況が、NHKテレビ番組の「エネルギーシフト最前線」などでも紹介している。要は、その為に国家予算を優先的に注ぎ込むことがどうしても必要になるのである。利便性だけの公共事業のために予算を注ぎ込む古い体質の政治では対応できなくなってきている。わが国だけでなく、世界や地球環境のために、今や“環境政策”が最も優先課題となっていることを認識すべきであろう。国会の予算委員会でも“環境予算”で与野党の議論が白熱することを望みたい。(Mar. 6. 2001 )
今月号では、木さんがバリ島へ行って来られたのだそうです。バリ島でも、日本人の観光客のために開発が進められて、どんどん物質的な豊かさがあふれ、便利快適さが進んでいるそうです。私たちは、言葉の上では“カンキョウ! 環境! ”と叫んで、いっぱし自然環境保護を唱えていますが、本当に自分自身がどれだけわかって、実践しているんでしょうか? 木さんはおっしゃっていますが、「心に危機感、憤り、怒りがあれば対立が生まれる。本当の非対立は、優しさ、感謝、そして愛が大切なんだ!」と。
何かを活動すると言うことは難しいことですね! 私も、偉そうなことをこのホームページで論じていますが、いつも妻が私に言うように“それは貴方の論理よ。私の考えではないわ!”。その通りですね。私の勝手な論理なのです。しかし、私の考え方も少しは認めてもらいたい気がしています。なかなか本当の非対立には程遠いですが…。
それでも、今年こそ本格的に“金太郎の「地球村」”設立に向けてガンバって行こうと決心しています。貴方も応援して下さいね!( Feb. 5. 2001 )
既に、昨年の11月に環境庁国立環境研究所の調査で、三番瀬に生息するシオフキガイやアサリなどが、数日間のサイクルで三番瀬一帯の海水を濾過していることが判明し、実験の結果から三番瀬の水深が1〜2mなので、2〜5日で海水の全量が浄化されると報告されている。貝の軟体部分1g(乾燥重量)当りの海水濾過能力は、毎時3リットルという。これによって、二枚貝の生息地である浅瀬や干拓には高い環境浄化機能のあることが裏付けられたとしている。
確かに、私達が小さい頃泳いだ川では、特に瀬では多くの巻貝や烏貝がいたし、魚の餌になる水虫が河の中の石にへばり付いていたので、泳いだ後、魚釣りに興じたものだったが、これらがきっと川の水をも浄化していたに違いない。
今の川には、魚はおろか、イモリや水虫、巻貝やカワニナさえ見当たらない。川が汚れ、そのうえ川を浄化していた貝類も死滅してしまったのだろう。いくら夏の夜空にホタルを蘇らそうと養殖して見ても、カワニナが自然に川に戻ってくるような環境にならない限り、人間が蛍を郷愁するだけのエゴでしかない。
三番瀬や干拓の開発が、はたして自然環境保全の中で最優先させるべき事業なのだろうか? 新年の大西さん(富士フイルム取締役会長)のトップメッセージでも
「環境保全は、21世紀の世界にとって再優先課題であり、世界全人にとって、世界の全企業にとって、第一義的関心・関与を持つべき所の倫理的責務課題である」と強調されている。
行政は予算計上したものは、何が何でも計画を推し進め、使い切ることだけに懸命である。予算切替え時のいま、軒並み道路工事が集中し、通行を妨げている景色は相変わらずであろう。税金を使うことで自分の懐が痛むわけではなし、投資効果を云々されるわけでもなし、計画が失敗であろうが無かろうが、責任者は次々と異動していて、責任追及もされないお役所体質は、省庁再編で膨れ上がった各省庁官僚の益々の独壇場ではないか? 先日も、元県職員の知人と行政のあり方で議論したが、官庁は民間とは違うんだと言う、旧態依然とした頭の硬さに閉口した。
いまこそ川口環境相や扇国土交通相の見識と真価が問われる時だ! 行政改革担当相の元総理の橋本さんにも理想の政治に向けてガンバってもらいたいものだ。( Jan. 24. 2001 )
国の環境行政を待ってはいられないと言うことか? こう言う形で税金を活かして使うことは大いに賛成である。他府県も見習って国の交通行政を批判して欲しい。やろうと思えば国が先に立ってやるべきだろうが、なぜやらないのか? 不必要な児童手当拡充や新たに広軌にすると言う整備新幹線に使用する予算を道路公害防止に使用すれば、もっと予算の有効利用が図れるではないか? 政治家の頭の中は、やはり金と票しかないか? ( Jan. 11. 2001 )
従来は、とかく口先だけで実行力の薄かった地方行政(地方自治体)がやっと率先垂範を示そうと言うことか? こういう事は大いに歓迎で、とかく政府や運輸業界はコストばかりを盾に(本当は石原知事の追い落としが目的だったりして!)反対してきたが、これからは地方自治体が主導権を握ることに誰も異存はなかろう。政府が業界の顔色をうかがっていては、これからの政治は行えないのだ! ( Jan. 5. 2001 )
「大切なものってなーに?」 「大切なものって、お店に売っていないものなんだ」そうだ! ほんとに大切なものは、平和や自由、幸せや未来、愛や感謝は、お店に売っていない。お店で売っているものは、大切なものではないんだ。大切でないものをたくさん売ろうとするために、いろんな問題がおこっているんだ。
この言葉を見たとき、感動しました。
「みんなが幸せになる社会」の実現に向かって、ネットワーク「地球村」は環境NGOの一員として、いや世界の環境NGO…NGO国連の設立に向けて、木さんを中心に精力的に活動しているのです。会員が10万人になれば、国連に登録することが出来るのです。どうか貴方も「地球村」のグリーンコンシューマになって下さい。年会費5000円(家族会員は1000円です)を「みんなが幸せになる社会」の実現のために活かして使って下さい。そして毎月の「地球村通信」によって、正しい環境情報を知り、世界の環境情勢を知ってください。そして一緒に活動しようではありませんか?( Jan. 3. 2001 )