JCBのカードをお持ちですか? カードくらい何枚でも持っているよとおっしゃる方も多いとは思いますが、たかがカード、されどカードなどと粋がっているわけではありませんよ。しかし、今回はJCBカードの利用者でないといけないのです。

 と言うのは、JCBカードの利用者に送られてくる情報誌(PR誌か?)の「NOON」の12月号に“新・呼吸改善計画”というのが掲載されています。ちょっと見出しを拝借しましょう。

   現代人は呼吸が浅くなっているらしい。
   ふだん何気なくしている呼吸を
   意識して考えたことがあるだろうか。
   呼吸の質を高めることで心身のバランスを保ち、
   緊張を解きほぐしたり、集中力を高めたり、
   精神力を強化することもできるらしい。
   正しい息の吐き方。吸い方、とめ方とは?
   呼吸の達人たちから正しい呼吸法を学び、
   体の中から新しいエネルギーを生み出そう。
   生まれたときから自己流で始めた呼吸を見直す
   新・呼吸改善計画。
と言うことで、美容と健康のために重要な「呼吸」について見なおしてみたらと提案している。“新・呼吸”=“深呼吸”に通じることであろうか?

 このホームページでも“呼吸法”や“ゆる”(リラックス)が健康に重要だと再三述べているのをご存知だとは思いますが、改めて、この情報誌の特集でよく考えて是非実行してみたらどうかと思います。特にここで紹介している西野流呼吸法の講師でもあり、美貌と健康のサンプル、女優の由美かおるさんの呼吸法の効用や、最近“ゆる体操”でお馴染みになった高岡英夫氏などの武道家(運動科学総研所長)や斎藤孝氏、医師の帯津良一氏などの健康法も同じであろう。

 運動不足で肥満が気になる貴方、一度これらの呼吸法などを試されては如何?(お前はどうなのかって? ごもっとも、ごもっとも、近頃運動不足でお腹が気になっているのョ。おまけに赤ワインの誘惑にヨロメイてさぁ! しかし、お風呂での“tommy式呼吸法”や寝床での“tommyの真向ゆる体操”で何とか健康維持なのょ。貴方にもナイショで教えようか?)( Dec. 1. 2004 )


 赤ワインを飲む人は、他の人より白内障に罹る率が半分くらいであると言う記事が日経新聞に掲載されていました。これはサントリーの研究成果だというので、さては? と言う向きもありそうですが、金沢医科大学、国立アイスランド大学医学部の共同研究で、ドイツの学会で報告されたそうで、間違いはなさそうです。

 年をとると、緑内障や白内障などの心配もあるので、気になるわけですが、最近、血圧が高くなって大好きなビールを制限されるようになってから、以前から、ちょくちょく赤ワインに手を出していたのですが、最近、循環器病院の帰りに、デパートのワインコーナーによる機会が増えて、少々赤ワインに病みつきになっているのです。

 先日も病院の帰りに寄って、気に入ったのを3種類ばかり手に入れたので、その中の一番安い「グールガゾー(Gourgazaud)・カベルネ・ソーヴィニョン」(1,280円)を飲んでみたのですが、渋みもそこそこでGood! でした。産地はフランスのラングドック地方(スペイン国境近くの地中海沿い)だそうですが、このお店(ヴイノスやまざき)は、産地を歩き回って掘り出し物を探してくるそうですし、生産者(蔵元)を日本に招待してパーティーを催しているので、直接蔵元の人と話しができる(フランス語はムリか?/Bonjour monsieur! Beaujolais nouveaux! Bon voyage!/何だ、こりゃ! )楽しみもあります。

 この記事を見て、益々赤ワインの酒量が増えそうですが、いくらポリフェノールが身体に良いといっても…“ほどほどにしなさいッ!!! ”、向こうからカミサンの声!

 一方、同じ紙面で、政府が掲げる国民の健康づくり運動健康日本21」(そんなの知ってましたか?) で厚生労働省の発表によると、“食生活や病気など国民の健康に関わる改善目標に対する進捗状況を調べたところ4割弱が目標とは逆に悪化していることが判明した”のだそうです。特に「20〜60歳代男性肥満」と「20歳代女性のやせすぎ」は大幅に悪化、「日常生活における歩数の増加」は成人、高齢者ともに男女とも減っていると言います。
実際には、管理項目が70項目も定められているんだそうですよ。(てへぇ〜、そんなに努力できっこないよねぇ!)

 国に連動して、地方公共団体での計画も、健康増進法で定めるよう義務付けているそうですが、実際には、努力義務だけの市町村などはどうなっているんでしょうね?
それに、私だって運動不足で血圧上昇、日がな1日のんべんだらりで、女房のヒンシュクを買っているんですから、他人のことは言えませんが、皆さん、「健康は何にも勝る宝」ですから、国のお節介に頼らず、自分自身で気をつけて下さいね!

 今もテレビ報道によると、国民の喫煙率は毎年減少してきており、男女合わせて30%を割ったそうですが、30〜40歳代の女性の喫煙率は微増しているそうですから、子育て真っ最中のお母さん方が子ども達の受動喫煙の影響への認識が低くて困ったものですねぇ! ( Oct. 19. 2004 )


 運動科学総研からメルマガの号外が届きました。

 またまた“ゆる体操”が、高岡英夫氏の指導でNHKの総合テレビで、5日間にわたって放映されます。

 すでに日常の生活に“ゆる体操”を取り入れて健康に役立てている方は良くご存知でしょうが、腰痛、肩こり、筋肉痛などは無論のこと、特に運動が不足勝ちの中高年の方々にとっては、手軽にやれる健康法としての“ゆる体操”はとても重要です。

 今回は、更に詳しく5回にわたって高岡英夫氏の指導による“ゆる体操”が放送されますので、お見逃しの無いように録画の準備もお薦めします。日程と放映時間は次の通りです。

  放 送 日  9/13(月)〜9/17(金)までの5日間
  放送番組  『お昼ですよ! ふれあいホール』
  放送時間  毎日昼の 0:20〜0:43           高岡英夫氏の登場時刻は 0:40頃になります(予定)。
また、TBS系のテレビ番組「王様のブランチ」でも、9/18(土)の正午頃から“ゆる体操”が放映されるそうですので、ご覧下さい。

 貴方の健康をお約束する“ゆる体操”をはじめ、高岡英夫氏の主催する訓練や文献に付いては、運動科学総合研究所のホームページでご覧下さい。( Sept. 12. 2004 )


 unicef(国連児童基金)とWHO(世界保健機関)が8/7日、「赤ちゃんにやさしい病院」として、新たに5施設を認定した、と日経新聞にありました。国内で認定された施設は、これで34施設になるそうです。

 「赤ちゃんにやさしい病院」というのは、出産直後から母子同室にすることや、出産後30分以内に母乳を与えられるよう援助することなど、「母乳育児を成功させるための十か条」を実践している医療機関を対象に毎年認定されているそうですが、ユニセフとWHOが1991年から認定をはじめ、日本の施設認定は、産科医や母親達で作っている「日本母乳の会」に委嘱しています。

 先日、「教育について」のコンテンツでも述べている通り、多発している青少年犯罪の背景には、出産および出産後の育児の方法が大きな要因となっているのではないかという指摘がなされているのです。出産する胎児への取り扱いが、幼児の精神の発達に非常に大きな影響を与えている懸念があるのです。今まで私たちは、病院での出産や母乳に代わるミルク(人工乳)での保育を疑問も持たずに容認してきましたが、それが今日の青少年の精神発達の異常に関係しているとしたら、とんでもない間違いを犯してきたことになります。

 出産と保育について、私たちはもっと慎重になるべきではないでしょうか? 今一度、出産と育児の見直しが必要ではありませんか? ( Aug. 12. 2004 )


 「ゆる体操」が、4月にNHKの「こんにちはいっと6けん」で2回シリーズで放映されましたが、大好評につき、再度、同番組で取り上げられ、新しく3回シリーズで放送されることになったと、運動科学総研からメルマガが届きました。

 前回お見逃しになった方は無論のこと、もうご覧になった方も、今度は新しく登場する体操もありますので、是非ともご覧下さい。放送予定は、次の通りです。

   番組; NHK総合テレビ(第一)「こんにちはいっと6けん」(首都圏1都6県)
   放送日; 7月8日(木)、7月15日(木)、7月22日(木)         (3回とも内容が異なりますのでお見逃し無く)
   放送時間; 午前11:05〜11:45
但し、時間や内容は多少変更されることがありますので、録画の準備をして待機していて下さい。
「ゆる体操」は、フジテレビでも特集されましたが、特に運動が苦手の方や、運動の時間や場所がとれない方、それに高齢者などには最適で、何処ででも、無理なくでき、体操の効果もすぐに顕れますので、是非お薦めします。私も、毎日暇を見つけては、1体操2,3分づつ行い、夜は寝床で「真向法」と「ゆる体操」を組み合わせて行い、すこぶる快調そのものです。これからは、老人会などで是非とも普及させたいと意気込んでいます。( July 6. 2004 )


 日経新聞の健康欄に「尿酸値は生活の鏡」として生活習慣病に関わる食事や運動について述べられているが、特に“痛風”と“プリン体”との関係が良く知られており、アルコール依存症(?)の私などは、ビールにしようか、ウイスキーにしようかなどと決断を迫られていますが、所詮好きなものは止められず、“量を減らせば”大丈夫、“休肝日”を置けば多少は沢山飲んでも大丈夫、などと自分に都合の良いように解釈しているわけです。

“痛風”の痛みを知る人はとんでもないと言うようですが、まあ、その痛みを知らない私などは、まだまだ天下泰平です。ところが、私に似てビール党の長男がタイに出張中に、突然“痛風”を発症し右往左往したと云うのです。何しろ思いも掛けぬ激痛に歩くことも出来ず、2,3日寝たまま動きが取れなかったと言います。

 それを聞いたからではありませんが、尿酸値の新聞記事は時宜を得て私の目を釘付けにしたわけです。しかし、それによると、食品に含まれるプリン体の量(100g当り)は、次の通りで、ビールが必ずしも非難を受けるものではないことが判りました。

     @ 鶏レバー   312mg
     A マグロ    157mg
     B タラコ    120mg
     C 豚ロース    90mg
     D ビール     73mg(ビール大瓶1本、約460mg)    
     E 発泡酒     34mg(350ml缶で、約120mg)
     F 白米      25mg(ご飯1杯で、約38mg)
と言うわけで、焼き鳥やマグロの刺身、タラコや豚肉などの方がよほどプリン体を含んでいるではないか? 発泡酒が良いといっても、沢山飲めば大して変わらないし、ご飯好きの私は、大食しては何にもならないではないか?

 ということが判ったわけですが、実は、プリン体と言うものは、人間の体内でも作り出されていて、激しい運動をすると代謝のバランスが崩れてエネルギー源のATPがプリン体に変わると言う。また多くの食品に含まれていて、こうしたプリン体が体内で分解されて“尿酸”となって、その排出と生成のバランスが崩れると血中で増えた“尿酸”が結晶化し、“痛風”の原因となるそうです。

 だから、体内の“尿酸”の多くは飲食によるプリン体ではなく、エネルギー代謝や新陳代謝によるもので、ビールを仇にするのはお門違いではないか? と言うわけで、今日は安心して「ビールを飲もう」っと!(またまたッ! 単純細胞っ!!/いやいや、それともビール会社の回し者か?)
 まあまあ、過激な運動は止めて、ゆったり、ゆっくりウォーキングでもして、お腹がすいたところで自然食品を偏食せず、腹八分目、一杯のビールで一家団欒、心のゆとりが健康の元ですねぇ!( Jun. 19. 2004 )


 フジテレビの“ゆる体操”の徹底特集、ご覧いただけましたでしょうか? 熊野市の地域全体での取り組みをご覧になって、健康体操“ゆる”の効果の素晴らしさを確認されたと思います。厚生労働省が力を入れているのもうなずけるでしょう。

 ところで、この私も、運動不足で血圧が高くなり病院に通っていますが、血圧には“黒豆の煮汁”が良いと言うことですので、その効果を確かめています。
“黒豆の煮汁”については、“丹波の黒豆”の産地にあるノザキクリニックの野崎院長さんが、食品メーカーや行政の各研究機関と共同でその薬理的作用を調査された結果、黒豆の煮汁に有効成分が多く溶出していて高血圧に効くことがわかり、多くの患者さんに用いて好結果を得られたため、血圧降圧剤よりも自然で安全だと薦められています。

 それでは、“黒豆の煮汁”に含まれているものと、その効用は何でしょうか?

   @ グリシリン、リノール酸、リグニン、レシチン…血中の悪玉コレステロールを下げる。
   A リノレン酸…血中の中性脂肪を下げる。
   B カリウム…塩分を体外に排出する。
   C ビタミンE…血管を広げてくれる。
   D イソフラボン、ソヤサポニン…血液をサラサラにしてくれる。
   E カルシウム、マグネシウムなどのミネラル…血管の筋肉をゆるめる。
 初めは、“マユツバ”だと思いましたが、NHKテレビでも紹介され、当の野崎医師が出演されて説明されましたので、安心して使用してみることにしました。野崎医師の治験によれば、高血圧や低血圧だけでなく、糖尿病、便秘症、アレルギー、不眠症、耳鳴り(私は耳鳴りも持病なのです)、白髪、抜け毛、肝臓疾患などの予防・改善(これもアルコールを愛する私には重要事項です)への有効性などが挙げられて、その効果に期待がかかっています。

 さて、その効果のほどですが、昨年の10月に高血圧(190−109)を指摘されてから病院で治療を受け始め、今年の1月13日から“黒豆の煮汁”を併行して飲み始めました。この時点では、末梢の血管を拡張して血圧を下げるアンジオテンシン・受容体拮抗薬ディオバン80mgを服用していました。
毎朝血圧を測定してデータをグラフ化し、血圧が正常値130(最近は基準値が見直され、130/85未満を正常血圧というそうですよ)より−10の120以下になったら、循環器病院の主治医の院長さんの合意を得て(半ば強引に)、処方され服用している薬の量を自分勝手に減らして行く事にしました。(根拠となるデータは提出しています)

・ 2月1日から錠剤を半分の40mgに減らし、3月3日の検診時の病院での測定では、(163−91)になっていました。

・ 更に、4月13日からは、その又1/2の20mgに減らして、4月28日の検診時の測定では、(149−91)になりました。

 現在は、更に1/2の10mgに減らしてしまっていますが、自宅での起床時の測定では、問題無く130前後で推移しています。その内に、0mg(服薬を止めて)にしても大丈夫だと感じています。

 この結果が、即“黒豆の煮汁”の効果だと断定はできませんが、服薬量を減量して、ほぼ6ヶ月で130の正常値に近づいたのは、やはり“黒豆の煮汁”が寄与しているのではないかと感じています。最低血圧側が、(91)と高いように思われますが、自宅での測定値では(136−83)なので、これは病院と自宅の自動血圧計の測定差異ではないかと思います。(一般に病院で測定した際には、白衣性血圧と言って高目に出るのが普通だそうですねぇ/そりゃあ、若くて美人の看護婦さんを見れば、当然血圧は上がるわなぁ!)

 と言うことで、“黒豆の煮汁”は薬剤よりも安全で効果があるとしてお薦めできると思います。また、黒豆は、“丹波の黒豆”でなくても効果は同じだそうですので、私は安い北海道産の黒豆などを用いています。

“黒豆の煮汁”の作り方は、1リットルの水に黒豆50gを5〜10時間浸した後、沸騰させてから20分間とろ火にして煮て煮汁を取って冷まします。それで約1日分となります。その煮汁を毎食前にコップ一杯飲みます。飲む時は体温より高めに温めたほうが良いそうです。その前後にはコーヒーやお茶などは飲まないようにします。それらに含まれるタンニンが“黒豆の煮汁”の有効成分の吸収を妨げるそうです。

 “黒豆の煮汁”が飲みにくい場合は、(糖尿病の場合以外は)黒砂糖や蜂蜜を加えて飲んでもかまわないそうです。糖尿病の場合は、黒豆を10分ほど煮出した煮汁を、冷蔵庫で冷やして飲みます。(再加熱してはいけません)

また、“黒豆の煮汁”は、血圧だけでなく身体に良いそうですので、普段からお茶代わりに飲む習慣をつけると良いでしょう。では、「健康のために、もう一杯ッ! まずいッ!!! 」(コマーシャルでした!)
では、貴方も美容と健康のために、明日から“黒豆の煮汁”をお茶代わりにどうぞ!( May. 5. 2004 )


 緊急連絡です!!! またまた朗報です。“ゆる体操”の徹底特集がフジテレビ系で放映されるという運動科学総研からのメールマガジンの号外が入りました。日時は、明日4/30(金)の朝、8:00からの「とくダネ!特捜部」で、“ゆる体操”を多角的に取材するコーナーは、9:20頃より約15間放映される予定だそうです。これはバッチリ録画しておくことをお薦めします。

 高岡英夫氏の解説付き実技指導がありますから、貴方もよく覚えてぜひ実行してくださいね。お年よりだけではありませんよ! 美容と健康維持には絶対お得な(?)体操なのですょ!! では、テレビの前でお会いしましょう(!?)( Apr.. 29. 2004 )


 どうですか? NHK総合テレビ『こんにちは いっと6県』での2回シリーズの“ゆる体操”ご覧いただきましたでしょうか?

 さすが高岡英夫氏出演での直接指導は素晴らしいものでした。氏の“ゆる”動作での筋肉の緩み具合が、目で見てびっくりするほどユルユルになるのに驚きました。私自身がやってみても、“ゆる”どころか“ギコギコ”しているのにガックリしました。訓練が足りませんねぇ!

 第1日は、“手首プラプラ”体操です。私は毎晩寝床で「真向法」体操と組み合わせてやっています。手や手首をさすった後で手を“プラプラ”させると、より効果的だそうです。全身の力を抜いて無心に“プラプラ”させて下さい。

次は“胸フワ、背フワ”体操です。「気持ちよーく」と言いながら、「ふわ〜〜っ」と言いながら胸を大きく開き、引き続いて「ふわ〜〜っ」と言いながら、両手、両肩を前に狭めて背中を大きく開きます。そして合間に「気持ちよーく」と言いながら、上腕や肩甲骨の辺りを「モゾ、モゾ」と言いながらモゾモゾ動かします。

おしまいは、“足ネバネバ歩き”です。最初は大手を振ってその場で歩く運動をします。そして、そのまま足の爪先を床にくっつけたまま歩く動作を続けます。ちょうどパントマイムで歩く動作をするようです。そのとき「ネバネバ、ネバネバ」と言いながら手を振り全身を解きほぐす様にしてネバネバ歩きを続けます。
この動作は腰の辺りにある腸腰筋の動作を活性化させるので、足がよく上がるようになり、高齢者の歩行動作をスムーズにして、つまづいたり、よろけたりすることを防ぎます。腸腰筋を効率よく動かせるのは、この“足ネバネバ歩き”しかないのだそうですよ。

 第2回は、寝て行う体操で、“腰モゾモゾ”体操、“ひざコゾコゾ”体操、“すねプラプラ”体操でした。
“腰モゾモゾ”体操は、仰向けにゆったり足を広げて寝て、全身の力を緩めて、腰を床に軽く押し付けるようにしながら、左右にモゾモゾと腰を動かします。この時も「モゾモゾ」と言いながら行います。

 次は“ひざコゾコゾ”体操です。両足を立てて寝て、片足づつ膝の上に乗せて「コゾコゾ」言いながら、膝の上に載せた足のふくらはぎを下の足の膝頭で擦りながら、ふくらはぎの筋肉を解きほぐします。これをやると最初はふくらはぎが痛く感じますが、だんだん柔らかくなってとても気持ち良くなります。

おしまいは、“すねプラプラ”体操です。両足を立てて寝て、片足づつ足を組んで(膝の上には乗せないで)上になった足を「プラプラ、プラプラ」と言いながら振り子のように動かします。脛骨の裏側にある腓骨の周りの筋肉をほぐし、膝、股関節、腰の不調を治します。

 以上が、放送で紹介された“ゆる体操”の全貌でした。言葉や文字だけではよく分からないでしょう(私は録画しておきました)が、先にご紹介した雑誌「安心」の1月号、2月号、5月号などや、運動科学総合研究所所長の高岡英夫氏の著作「身体意識を鍛える」、「図解トレーニング身体意識を鍛える」などに図解されているので参考にして下さい。
氏によれば、誰でもが容易に続けられる健康体操として、この“ゆる体操”を開発されたそうですので、ぜひやってみてください。それに大事なことは、「コゾコゾ」だとか「プラプラ」だとか言葉に出して言うことで、自分の意識に働きかけて自律神経をコントロールすることなのです。ぜひ、試してみてください。若い女性にはダイエットになり、スマートで運動神経が身につくようになりますよ。お年よりは、それなりに体の不調が解消して健康になり、若さが回復できます。

貴方も、さっそく今日からやって見て下さい!( Apr. 17. 2004 )


 “ゆる体操”については、既に、雑誌「安心」(マキノ出版発行)で紹介していますが、2月号の反響は大きく、売り切れる書店が続出したと、昨日配信された運動科学総合研究所のメールマガジンで知りました。また、そのメルマガでは「安心」5月号に“ゆる体操大特集”が組まれているので、前回入手できなかった方は、ぜひお忘れなく!

 更に、運動科学総研の高岡英夫氏が、NHK総合テレビ『こんにちは いっと6県』に出演されるそうです。番組は下記の2回シリーズで、“ゆる体操”の効果とやり方の実技付き解説だそうですので是非ご覧下さい。

  放送日   4月8日(木)/15日(木)の2回シリーズ
  放送時間  午前11:05〜(約5分のコーナーです)

また、雑誌「ビッグトゥモロウ」5月号(発売中)にも“古武術で勝つ!!”で、ビジネスマンへの誌上指導が高岡英夫氏により行われているそうですので、ぜひ参考にして下さい。以前にご紹介しておりますが、高岡氏の著作“身体意識を鍛える”の姉妹編で“図解トレーニング身体意識を鍛える”が、同じ青春出版社より発売されているそうですので、ご参考までに。主要セブンイレブンでも入手できるそうです。( Apr. 4. 2004 )


 「身近な介護保険・老人介護、健康作りの講話」が「老人大学」の第3日目です。講師は、市の保健医療福祉センター所長です。高齢化というより老齢化社会にあって、老人介護と健康の話はきっても切れない関係にあります。

 現代日本での平均寿命の伸びは世界一だといいますが、医療技術の進歩によって寝たきり老人までも数えての寿命の伸びですから、健康で長生きしていると考えて喜ぶのは早計かもしれません。ですから、市の保健医療福祉センターでも、これら介護を必要とする老人を減らすことが課題です。そのためにどうすれば良いかですが、むろん、病気の予防、ケガなどの予防を含めて、予防医学が重要になってくるわけです。先に三重県の熊野市で健康増進に「ゆる体操」を取り入れ、全市に普及させる取り組みを紹介いたしましたが、当南足柄市でも、遅まきながら市民の健康を維持・増進させる策定委員会を発足させたばかりです。でも話を聞いてみますと、私が考えているのとは少しばかりくい違っています。

 例えば、老人のケガは多く、それも家庭内でのケガの発生が多くて、骨折などで寝たきりになる場合が多いのだそうです。以前、私も述べていますが、老人になるとつま先が上がりにくくなって、少しの段差や障害物にも躓いてしまいます。ですから、住宅のバリアフリー化が必要になりますし、倒れた時の危険な障害物なども減らす必要があります。しかし、いくら気を配って障害物を取り除いてみても、完全に安全にはならないものです。
そこで人間の方に対策が必要なわけで、「ゆる体操」などが考案されているわけですが、市の保健医療福祉センター長の話では、つま先が上がらないのは、つま先を上げる筋肉が弱いので、その筋肉を鍛える運動が必要だといいます。また、歩を進めるためには、踵を引く筋肉が弱くなるので、その筋肉を鍛える運動が必要だといいます。倒れる時に身体を支えるためには、手のひらを開いて物に掴まる必要がありますが、手の指を広げる筋肉が弱くなって、完全に手を広げられなくなって掴まれなくなるので、手を広げるための筋肉を鍛える運動が必要なのだといいます。本当でしょうか?

 最近の運動科学や、古武術の研究から、筋肉を鍛えることは、身体の動きを制約することになって柔軟に動くことができないことが解かってきています。従来の運動選手が、筋力トレーニングを主にしていたのとは逆になります。ですから、筋肉を鍛えれば鍛えるほどそれが障害になって柔軟性を欠き、無理な訓練によって選手寿命が短くなっているのです。若い運動選手のことだからというわけではありません。人間の骨格構造や筋肉構造を解析したり、武術家の身体操作を研究した結果、筋肉は「ゆるめる」ことが必要だと解かってきたのです。適当な例ではありませんが、ストレッチ体操というのが、縮こまって硬くなっている筋肉を緩めるために引っ張る運動になっています。これは、筋肉が硬くなると動きが悪くなり、血流も妨げられるからです。“肩がこる”のは、肩の筋肉が硬くなることで、更にそれによって血流が悪くなるために鬱血して起こることはご存知の通りです。

 それだけではありません。倒れる時に何かに掴まったり、手をついたりしますと、その一点に全体重が集中してかかるため、特に老人などでは骨が弱くなっていて骨折の危険性が高いのです。それを避けるためには、重心を下げて(臍下丹田に気を置く)膝を常に緩めて、重心の移動と同じように身体を移動することです。また、倒れる時はそれに逆らわず、ヘナヘナとお尻から後ろに体を倒し、後頭部を手でカバーして自分から倒れれば安全なのです。私もこの倒れ方で何度もケガを免れています。これらは、NKHテレビの「人間講座 古武術に学ぶ」でも放映されています。

 また、健康と宗教(更には武術)には密接な関係があり、瞑想、呼吸法などが重要になっています。瞑想による心の安定、リラックス、ストレスからの開放など、呼吸法による心身の安定、呼吸力による心肺機能の強化と血液の循環促進などにより自然治癒力の維持・促進などがあります。お釈迦様は“生病老死”からの脱却を目指して悟りを得られたわけですから、その修行は心身の安定と健康の維持に他なりません。武士も武術と共に常に健康を維持することこそが、勝負に勝つために一番重要なことだったに違いありません。

 それ以外に健康に必要なことは、生活習慣、栄養やカロリー・バランスなど食事のとり方が重要ではないでしょうか? 否、食事こそが一番重要なことなのかも知れません。
これについては、先ごろ良い本を見つけました。聖路加国際病院理事長で名誉院長の日野原重明さんと聖マリアンナ医科大学病院栄養部部長で医学博士の中村丁次さんが監修の「食べて治す・防ぐ医学事典」(講談社刊)で、500ページ余りの本を開くと、料理の本かと見まがうようで、病状別に適当な食事のレシピとカラフルな写真が満載です。中医学や漢方、ツボなどの解説もあります。サプリメントの正しい利用の仕方も説明されています。正に、至れり尽くせりの健康バイブルです。ぜひ、一家に一冊備えたいものです。

 参考までに、8章からなる構成内容をご紹介しましょう。

   第1章  一目でわかる体調チェック
   第2章  体を元気にする食べ方と生活態度
   第3章  治す力がいっそう高まる病気別レシピ
   第4章  体調不良を治す食べ方と症状別レシピ
   第5章  女性の若さと美しさを保つ食べ方
   第6章  元気で頭のいい子どもを育てる食べ方
   第7章  いまから間に合う老化を防ぐ賢い食べ方
   第8章  医師がすすめるサプリメントの正しいとり方
 主な執筆者も医学博士、医師、管理栄養士、農学博士、料理研究家など23名のそうそうたるメンバーです。貴方とご家族の美容と健康のために、是非お手にとってご覧下さい。( Feb. 18. 2004 )


 人は、病気やケガから自動的にもとの状態に戻る力 ―「自然治癒力」を持っています。

私が事ある毎に話題にしている「自然治癒力」について、やさしく明快に説明されている本を見つけました。それは、薬学博士の生田哲(さとし)氏の「免疫と自然治癒力のしくみ」(日本実業出版社刊)です。

 「自然治癒力」は、動物全てが、生来備えている回復力で、人間にも備わっていますが、この働きは、身体と心(精神…気)の係わり合いによって微妙に変化するため、現代人の複雑な社会生活においては十分に機能させることが困難になっています。しかし、この仕組みを理解することによって、私たちは自分に備わっている「自然治癒力」を効率良く発揮することが可能なのです。

 「自然治癒力」はどういう働きをするかと言いますと、傷口をふさぐ、折れた骨をつなぐ、皮膚の破れを元通りに戻すという修復作用と、傷口からの出血を止める止血の働きである“自己再生機能”と、外部から侵入してくる病原体や、人体の内部でガン細胞をやっつける“自己防衛機能”があります。ガン細胞というのは、正常細胞が変化したもので、通常人体の内部では絶えず発生しているもので、それでは、なぜガンにならないかと言いますと、免疫系が、侵入してきた病原体や発生したガン細胞を常に撃退しているからなのです。

 免疫系も、その作用が強すぎると過剰防衛となり、アレルギーを発現したり、自分の組織までも攻撃してしまう弊害が生じます。それゆえ、免疫系をコントロールしている自律神経系すなわち交感神経(緊張をつかさどる)、副交感神経(リラックスをつかさどる)のバランスを保つことが重要となります。また、自律神経系は意識してコントロールしているわけでないので、無意識の意識化によって最適に制御するために、人間の“脳力”、五感の感覚能力を上げたり、瞑想や呼吸法によってリラックスしたり、興奮させたり、意識を変化させることによって調節することができるとも言われています。

 それでは「自然治癒力」とそれらの関係はどうかといいますと、“脳”と“内分泌系”と“免疫系”が三位一体となってバランスを保ち、「自然治癒力」を形成しています。
「自然治癒力」を実行するのは“血液”で、その重要な役割は、

  @ 栄養素と酸素を体の隅々まで運ぶこと
  A 侵入してくる病原体やガン細胞をやっつけること
  B 傷を修復すること
とくに最近はテレビの番組でも“血液サラサラになる食べ物や方法”が注目を浴びていますが、これらも同じ目的なのです。
また、酸素を供給するためには、肺呼吸の活性化が重要ですし、血液を循環させる心臓の働きも共に重要ですね。

 ところが、“内分泌系”と“免疫系”は、自律神経によって微妙にコントロールされていて、自律神経も“心”の変化によって微妙に変化することがわかっています。“心”と“脳”の関係については、まだ科学的な解明が十分ではありませんが、“病は気から”とも言われているように、昔から“気”すなわち“心”の動きが非常に関係していることが知られているのです。また“心”の問題から、宗教と健康あるいは医学が密接に関係していて、古代より、病気の患者の心に住む悪魔を追い出すことで病気を回復させる施術法がとられていましたが、これも近代医学に対して、宗教と言う“心”を中心とする非科学的なものとして否定されてきましたが、最近では、“心”と“病気”との間には密接な関係があることが認められてきました。

 このように、「自然治癒力」が“心”と重要な関係があるため、心理的なものを管理することにより「自然治癒力」を高めることで、私たちの健康を維持し、病気やケガを自らの力で回復させることができるのです。しかし、「自然治癒力」が全てではありません。健康を管理する(予防医学)ためには、その他にも

  @ 食事による栄養素およびミネラルの摂取(栄養の偏りを無くすこと)
  A ストレスのコントロール
  B 適度な運動、体操など
  C 身体の歪(骨格の歪み)の矯正
  D ユーモアと笑い(リラックス)
などが健康の重要な要素となっています。

 ここで、この著作の全てをお伝えできませんが、私たちの健康は、私たち自身の「自然治癒力」によって維持されるということがご理解いただけるのではないかと思います。ぜひご一読をお薦めします。なお、西洋医学が不要というのではなく、「自然治癒力」を補助するために上手に用いることが重要なことではないかと考えます。西洋医学は、あくまで対症療法(症状を抑える)と考えて、薬剤はおおむね副作用を伴うので、十分注意して用いることが肝心です。( Feb. 7. 2004 )


 “ゆる体操”第2弾として、「安心」2月号(マキノ出版発行)に再登場していますので、前号でお見逃しの方はどうぞ本屋へお急ぎ下さい。

 前号でも述べられていますが、三重県の紀南地区での取組みについても、更に詳しい情報が得られます。“ゆる体操”という呼称が、何となくふざけているように感じられるし、“腰モゾモゾ体操”とか、“すねプラプラ体操”、“ひざコゾコゾ体操”などと聞くと、尚更、何なんだ! と言うことになってきますが、これは、高岡英夫氏が武道の研究から、身体構造と身体意識の関わりを体系付けられたもので、れっきとした科学的な健康体操なのです。それゆえ、熊野市などの5市町村で大規模な「健康づくりプロジェクト」がスタートしています。これを主宰する紀南健康長寿推進協議会の会長である河上熊野市長からもメッセージが寄せられています。

 単に誰でも指導できるというものではなく、“ゆる体操指導者試験”が高岡英夫氏の主宰する運動総合科学研究所で実施され、その試験に合格した県職員の山口さんが中心になって、公民館や熊野保健所や老人医療施設などで“ゆるのセミナー”などの活動もしているのだそうです。

 “ゆる”は、元来武術の動きを研究した結果、人間の身体構造と意識の接点を解明された高岡英夫氏の成果ですが、最近、特に古武術の身体操作や意識が究明され、それが武術の奥義や健康維持に重要な役割を果たしていることが解明されつつあります。昨年後半には、NHKテレビの「人間講座」で、甲野善紀氏の“「古(いにしえ)の武術」に学ぶ”が8回にわたって放映されました。(テキストを入手できない場合は、「古武術に学ぶ身体操法 甲野善紀著 岩波アクティブ新書」をご参照下さい)
 私も合気道を習っていましたので、今でも木刀の素振りをしますが、その時、木刀が空気を切り裂く音がします。しかし、素振りの仕方によっては風を切る音がしません。力を入れて勢い良く振り下ろしても、“ビュッ”という音が出る場合と出ない場合があるのです。むしろ力を入れすぎると、音がしないばかりか腕の筋肉が痛むのです。最初は、素振りをした翌日は腕の筋肉が痛くて、しばらくは大変でした。しかし、最近は要領が良くなってきたのか、筋肉の痛みもなく、風を切る音も鋭くなりました。これは、身体操法の問題なのだと理解できたのです。

 高岡英夫氏も述べられていますが、ムダな筋肉を動かすからそうなるので、筋肉を“ゆるめる”ことが大事なのです。現代の運動選手が、筋力トレーニングによって筋力を高めて鍛錬していることが、体の健康にも良くないし、身体の動きも阻害しているというのです。一般的に運動選手の選手寿命が短いことが証明しています。(正に、一部の柔道では、本来の“柔”ではなく、剛力の“柔道”となっています。勝負は瞬間的に決まるもので、身体操作に無理の無い井上康生選手の柔道が理想的な柔道でしょうね)

 高岡英夫氏の最新刊の「身体意識を鍛える」(青春出版社刊)には、それらについて優しく分りやすく書かれているので参考にして下さい。また一般的ではありませんが、武道について詳しく研究され、“気”、“丹田”、“正しい姿勢”、“呼吸法”等についても詳しく論じられている「古武術と身体」(大宮司朗著 原書房刊)等も参考にして下さい。
 今まで、私たちは、武術と健康(身体と意識…心)は無関係に思っていましたが、密接な関係がある、というより心身が共に健康でなければ、武術は正しく習得できないことを知りました。また、健康を維持するための運動は、身体と意識を正しく理解しなければ健康に反することになることを知る必要があると思いました。( Jan. 10. 2004 )


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