「医療」tommyのつぶやき2002年

 日経新聞の“「長寿と老化」考”によると、人の老化が促進する病気“早老症”というのがあるそうですねぇ! 最も老化速度の速いのが“ハッチンソン・ギルフォード症候群”で、20歳までも生きられないそうです。また、“ウエルナー症”という遺伝性の早老症は、特定の遺伝子の異常で通常の2倍の速さで老化するのだそうです。それに、思春期が終わってから発症し、30歳台で動脈硬化や脳卒中、骨粗しょう症などを引き起こし、40歳台で生涯を閉じるという悲惨なものです。

 それが、最近の遺伝子解析技術の進歩で体内のヘリカーゼという酵素がかかわっていて、ゲノム(全遺伝子情報)を安定に保つために働くらしい。これらの研究によって、人間の老化現象が解明されて、老化が人為的にコントロールできるようになれば、老化しないで寿命を延ばすことが出来るようになって、人間の究極の願望“不老不死”が実現できるようになるかもしれない。そうなれば、老人医療や老人介護、はたまた老齢年金制度はどうなることやら…。また、政府の頭が痛い問題が増えるのではなかろうか?( Dec. 8. 2002 )


 VRE(バイコマイシン耐性腸球菌)と呼ばれる耐性菌による院内感染が大きな問題になっています。従来問題となっていたMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)と呼ばれた耐性菌による院内感染とは異なり、抗生物質による治療で次第に耐性を増した菌に対して、最近はバイコマイシンと呼ばれる抗生物質が用いられ効果を挙げてきたが、これもまた万能ではなく、バイコマイシンに対する耐性菌が現れるようになって、病院内の患者の汚物処理を通して、他の患者に耐性菌が蔓延する結果となって大きな問題となっている。

 院内感染の対策として、患者の汚物処理や看護婦などの処理担当者の消毒などを完全にする方法が有効と言われているが、肝心の抗生物質の安易な使用や抗生物質自身の問題には言及していない。抗生物質による菌の耐性については、既にペニシリンが発見された当時から示唆されていて、それを無視してきた医学会の責任の方が大きい。

 患者である私達も、風邪や炎症に対して安易に考えて、抗生物質を要求しているのではなかろうか? 確かに、抗生物質は“魔法の薬”で、感染症に対して絶大な効果を示すことは論を待たないが、抗生物質に頼る限り耐性菌の問題は避けて通れない。その結果、院内感染のみならず、家畜の飼料などを経て、食肉などによる感染の心配も出てこよう。

 また、肉食から野菜中心、あるいは魚介類を用いた食生活が勧められているが、野菜の肥料として使用される家畜のし尿などを用いることで、野菜についても耐性菌による汚染が考えられるため、私などは家庭菜園には牛糞などは用いていない。

 これらのことを総合的に考えて、抗生物質の使用方法について今の内に根本的な対策を考えておかないと、取り返しのつかないことになろう。( Oct. 7. 2002 )


 日本テレビ「おもいっきりテレビ」。例の“みのもんた”さんの主婦の人気番組です。今日は、私の注目する高岡英夫氏(運動科学研究所所長)の指導で、肩こり、腰痛、身体の歪みを一瞬で解消させると言うものです。

 既にこのホームページで紹介していますが、高岡英夫氏は、自身で研究され体系付けられた運動科学で、広くスポーツや武道のみならず、音楽関係や料理、教育、医療分野でも、その理論を応用し多くの人達を育成しておられるのです。特に、その「ゆる」と呼ばれるからだの筋肉を“ゆるめる”ことにより、健康な身体をつくり、歪んだ身体を矯正することによって正常な身体に戻すことが出来ると言うものです。実際に私もテレビを見ながら一緒にやってみました。

 先ずは、肩こり解消のための「ゆる体操」ですが、肩の周りの筋肉が硬くなっているのをほぐすために、肩の力を抜いて腕を振り子のように振りながら、だんだん身体を前に倒して行きます。素手よりも水気のある洗濯物などを手に持って振ったほうが効果があるそうです。あまり重いものだと逆効果です。それだけで肩こりは良くなりました。

 次に、腰痛解消のための「ゆる体操」ですが、これは机などに手を掛けて身体を支えながら腰を曲げて、腰から下の筋肉を緩めるために、くにゃくにや運動をします。これだけでかなり効果がありました。何しろリラックスすることがポイントです。

 そのほか、身体の歪みで起こる両肩のアンバランスや、お腹のふくらみ(お腹の筋肉が弱くなって弛むそうですよ)をなくす呼吸法をやりましたが、私のお腹の周りは78cmありましたが、呼吸法の後では何と74cmに減っていました。しかし、これらの運動は毎日習慣づけてやらないと効果がありませんので、簡単ですから朝夕実行すれば健康を保つことが出来るでしょう。もし、高岡英夫氏の「ゆる」などに興味のある方はディレクト・システム社(TEL. 03-3816-1591)にお問い合わせ下さい。各地で色々な講習会が行われていますので、会場が近くならば是非参加して、健康な身体を造って下さい。( Sept. 30. 2002 )


 やっと秋らしい爽やかな季節になって、元気良くジョギングを再開したまでは良かったのですが、しっかりガンバりすぎて腰痛になってしまいました。走っている時は何とも無いのですが、ソファーに座ったままじっとしてテレビなどを長時間見ていると、腰に痛みが走ってじっとしていられなくなります。身体を伸ばしたり、曲げたり、色々してみるのですが、ちっとも良くなりません。

 痛みは、左側の腰の背中側なので、自分で指圧してみたり、鎮痛剤を塗ったりしてみましたが、一時的に痛みが和らぐだけで、たいした効果もありません。左側の足首は、若い頃、柔道の練習で捻挫して痛めたのが、未だもって影響していて、石ころだらけの悪い道を歩いていると、時々足首を捻挫してしまいます。気をつけているので動けなくなるようなことはありませんが、しばらくはビッコを引いてしまいます。

 腰痛は、これが原因で、砂利道を走る時に捻挫しないように左足をかばって走るため、どうしても左の腰に負担が掛かるためのようです。それに、自分のベスト・タイムを更新しようと頑張りすぎたせいもあるようで、お陰で、走り初めのタイム、28分08秒を、10日目に26分39秒まで、一気に1分半も短縮してしまいました! これはやり過ぎです。腰痛になるのも無理ありません。年寄りの冷や水ですねぇ!

 そこで、この腰痛を治す方法を考えました。医者に行くのも体裁が悪いので、自分の力で治すことにしました。普段から、ご存知のように自然治癒力を大切にしていますので、身体の骨格を矯正することにしました。先ず、操体法で治そうと試みましたが、あまり効果が現れません。次に、お相撲さんなどがよく用いる(合気道の練習の時には準備運動として用いています)真向法(まっこうほう)の体操をやってみました。この中の、正座をして後ろに身体を反らせて倒し、足首と膝の筋肉を伸ばす方法(これは少々きついので、これだけ省いて夜寝る前にやっていたのですが…)が、最も腰痛予防に効くそうですので、やってみましたら、何しろ左足首が痛くて正座するのが容易でなく、後ろへ反るどころではありません。やはり、捻挫した左足首が原因のようです。

 初日は、痛みを少しガマンして、正座の姿勢だけやってみました。二日目は、痛みをガマンしながら正座して、お尻をしっかり足の脹脛まで降ろす練習をしました。まだそっくり反ることは無理です。3日目は、正座しながら、そろそろ後ろへ身を反らしました。少し痛いですがどうやら80%位できるようになりました。そうしたら、どうでしょう! 腰痛がウソのように良くなって痛みがほとんど無くなりました。無論、この間はジョギングを止めていますので、多少痛みは少なくなっているでしょうが、この体操は,大変効果がありました。またこれで、記録更新に挑戦できます!(未だ懲りないの?/まだまだっ、この歳に負けてたまるかッ!/やせ我慢もホドホドにねッ!)

 腰痛気味の貴方、ぜひ真向法(簡単な4つの体操で5分間位)をお試しください。寝る前にフトンの上でやるのがやり易くて、毎晩継続してやれるので効果的ですよ。インターネットばかりに夢中で眠らない人はダメですが…。
真向法のビデオ・テープは、NHKのビデオ・ライブラリー(問い合わせは TEL. 03-5478-0828 NHKソフトウェア ファミリー倶楽部)で入手(3500円)できます。無論、私は持っております、ハイッ!( Sept. 23. 2002 )


 こう毎日猛暑が続きますと、元気印の私めもあごを出してしまいます。夏に強い私は、暑さにめげず食欲は旺盛(大好きなビールが飲めるからではないの?/それもそうだ!)で、夏バテ知らずのはずですが、歳は争えず、少々バテ気味の毎日です。「心頭滅却すれば火もまた涼し」と言いますから、大きな木の陰で“座禅・瞑想”すれば、暑さも感じないでしょうが、お釈迦さまでもあるまいし、なかなか無心にはなれません。しかし、更に呼吸法などを行って“平常心(リラックス)”になれば、猛暑も克服できるかも知れません。

 若い貴方は、暑さもものともせずガンバっておられるでしょうが、発汗によって身体の水分が不足勝ちになり易く、血液の粘稠度が上がり、思わぬ事故になりかねないので、常に水分の補給(ビールの補給ではないですぞ!)を忘れないようにしましょう! 何時も言うように、夜寝る前にコップ一杯の水、朝起きたらやはり水を一杯忘れずに飲みましょう! 特に夏は、もう一杯余分に水を補給した方が良いでしょう。

 ところで、中国製のダイエット食品での健康被害が増大しているようですね。健康食品ブームのようですが、特にダイエットに良いと言うふれ込みにつられて、女性の被害者が多いのではないかと思われますが、自分の容姿を考えて、必要以上にスリムな身体にすることはないのではないかとも思います。

 太りすぎるようなら食べなければよさそうなものですが、見ていると、女性はよく食べますねえ! 会社の食堂でも、一番多そうなお皿を選んでいますし、全部食べるのかと思いきや、ちょっと口をつけただけで、ほとんど残飯にしているんですよ! それなら少ない盛りのお皿を取れば良いのにと思いますが、食べたいのを無理して、“私は小食なの”とアピールするためのようです。ですから、食堂の帰りには、売店に直行して沢山のお菓子やアイスなどを買い込んで、職場の休憩室で食べ直すわけなのです。これじゃぁ、太らないわけはありませんねぇ。

 太るから痩せようと、ダイエット食品に頼るわけですが、しょせん、そんなものでスマートな容姿になれるわけは無いのです。今回のように、ダイエット食品の成分に有害な医薬品が含まれていて、思わぬ事故に巻き込まれる事になります。太りすぎずスマートな身体をつくるには、偏食せずに何でもよく食べ、よく働き、よく運動する(汗をかく…暑いことはいいことだ!)ことが一番です。(何時までも若くて元気一杯の“由美かおる(「水戸黄門」見てる?)”さんを見てください!/うらやましいねッ、それに比べうちのカアちゃんは!/姿・形より中身ですッ!/どこがぁ?)

 科学的に説明するなら、必要以上のカロリーを摂取しないことですよ! 甘いものや脂っこいものはカロリーが高いのです。だからと言って生野菜のサラダばかりでは、栄養が不足したり、消化・吸収が悪いので身体に良くありません。また、女性に限ってタバコを吸ってヤセようとする人がいますが、これこそ本末転倒で、身体に悪いことは明らかです。特に若い女性に増えていて、最近は女子高生や女子中学生に喫煙者が増えているのは憂うべき状況です。これも喫煙する若いお母さんの増加と無縁ではないのでは?

 日経新聞によりますと、国立保健医療科学院(厚生労働省の付属機関だそうで)のアンケートで、自分が吸わなくても受動喫煙によって妊婦の流産の危険が増えているし、乳幼児の突然死症候群のリスクも増えるそうですから、タバコは健康の敵です。最近では、中高年の男性の禁煙族が増えて(健康が大事ってことが身に沁みて解かるのです)、JT(日本たばこ産業)では国内25工場の内、8工場を閉鎖する計画だそうです。WHO(世界保健機関)の勧告もあることですから、いっそのことタバコの葉の栽培を止めて、水質浄化のための“ホテイアオイ”等の栽培に切り替えたら如何? ( Jul. 31. 2002 )


 年を取るほど健康には気をつけるようになりますが、健康を維持することはそれほど大変でもないのに気づきます。“健康に良いこと”をしようと、ことさら何かをやり始めることでもないようですね。
「朗読で気分すっきり 腹式呼吸が冷え性改善」。これは、日経新聞の『元気悠々』欄に掲載されたもので、小学校の頃に、毎日始業前に全員で国語の朗読をやらされたことを思い出しませんか?

 「朗読は、実は健康にいい効果がたくさんある」と『声に出して読みたい日本語』(草思社刊)の著者、明治大学教授の斎藤孝教授は指摘されています。大きな声を出すと言うことは、脳がリラックスして(リラックスしていないと大きな声は出せませんョ。周りを気にしていては、バカじゃなかろうかと思われますからねぇ)気分が爽快になるのは無論ですが、大きな声を出すと言う動作で、横隔膜が上下に大きく動いて呼吸が促進される。即ち、これが深呼吸となる腹式呼吸と呼ばれるものなのです。

 腹式呼吸が健康に良いことは、いままで何度も繰り返して述べておりますからご存知でしょうが、ことさら腹式呼吸などと言うと難しくなって、“気功”とか“ヨガ”とか、“座禅”などと特別なものを思い浮かべて長続きしません。しかし、“朗読”なら、自分の好きな詩や物語を気ままに声を出して読むとか、大きな声で子どもに本を読んで聞かせるとかすれば実行が簡単です。

 しかし、ただ大きな声で読むだけではなく、姿勢が悪いとかえって身体に無理が掛かるので、背筋をピンと伸ばして、正座して、なるべく息継ぎの回数を少なくして一息で長く読むと、深い呼吸となって良いそうです。更にリズムをとって名調子でやれば、気分も盛り上がって、血圧も下がり(調子に乗ってあんまり気分を出しすぎると、かえって血圧が上がりますょ!)、血液の循環が良くなり、代謝がアップして体脂肪が燃えてダイエットになり、気分爽快、健康、間違い無しッ! さっそく今日から実行しよう!

 “ゆとり教育”で困っている先生方にも教えてあげてね。
朝の眠気冷ましは、全員で大声出して“朗読”です。そして、そのあとは習字を太い筆にたっぷり墨をつけて、大きな字を息を詰めて一気に書き上げる。書き上げたあと息を深く吸ってリラックス。適度な緊張と集中力も養える。
目が醒めてきたところで。ソロバンです。もちろん速算で全員競争です。息を詰めて神経を集中させます。終わった後は、大きく息を吸ってリラックス。指先の運動は脳を刺激して頭が良くなります。(だから私は健康で、頭が良いのです!/ウソつけッ!!)
“読み”、“書き”、“ソロバン”全てが健康のための教育(?)なのですぞ! ( Jul. 16. 2002 )


 日経新聞の「科学」欄に、京大で、犬の骨髄から取った幹細胞をコラーゲンと混ぜて注射して、失った声帯が再生したという。再生した声帯が正常に機能するかどうかは今後の確認によるが、私の友人も喉頭ガンで声帯を切除して声を失ったが、訓練によって声帯なしでどうにか発声できるようになったが、会話はきわめて困難なのが実態である。もしも、自らの幹細胞から声帯を再生できれば、声を失った多くの人に朗報となろう。

 同様に、臓器を再生できれば、多くの臓器提供を期待している患者の救済に光がさすだろう。特に自分自身の幹細胞を用いることが出来れば、拒絶反応が生じないので、他人の臓器を移植しなければならない従来の臓器移植の概念を覆し、その利益は計り知れない。( May. 14. 2002 )


 最近、特に徘徊老人の尋ね人を、市役所の緊急放送で聞きますが、老齢化社会にあっては、増えるかと言っても減ることは無いようですねぇ。他人事のようですが、何時自分の身に起こらないとも限りません。

 日経新聞の記事を見ていましたら、“縫い付け可能 布製アンテナ”という見出しで、通信総合研究所が、15cm角、厚さ1cmのフェルト生地の裏表に電波遮蔽などに使う導電性布を張り付けて、2.5ギガヘルツの電波を送受信できる布製アンテナを開発した、とありました。色々な用途が考えられるでしょうが、むろん徘徊老人の位置の特定に、GPS(全地球測位システム)と併用して、安価で簡単に応用できる点で期待できます。

 気になる彼の背広の裏地に密かに縫い付けておけば、私立探偵いらずで行状を探知できるとかで、思わぬ需要があるのではないかと、くだらない想像を巡らしているのです。(まったく、とんでもない思考形態だねぇ!/現代版、電波デバカメだッ!)( Apr. 21. 2002 )


 最近特に、運動不足が気になってきているんですが、構えて運動をするというのも億劫なものです。そこで、自然に運動となる方法はないかと思っていましたが、「新世」の3月号(倫理研究所発行)に「ながら運動」の紹介がありました。

 運動を始めてみても、結局続かないわけは…? ということで、その原因の一つに、「生活スタイルを変えようとしてしまうこと」があります。“夜寝る前に腹筋(体操)をする”と決めたとしても、もともとその時間はテレビを見たり、晩酌することが習慣だったとしたら…? というわけで、長年繰り返してきた心地のいいライフスタイルを変えて運動しようとしても、なかなか続かないものです。

 では“どうすればよいか?”ということですが、日常生活の中に運動を取り込んでしまえ、というわけです。
アメリカのエアロビクス研究所が「35〜60歳までの男女を二つのグループに分けて、ひとつのグループには、日常生活の中で1日30分だけ意識的に身体を動かさせた。もうひとつのグループには、週に5日、トレーニングジムで激しく運動をさせた。その結果、6ヶ月後の健康診断では、両グループともコレステロール値や体脂肪、血圧などの値が、同じ程度改善されていた」というもので、つまり、日常生活自体を運動にしてしまう、これが、いわゆる「ながら運動」というもので、毎日の生活をより活発にして、ほんの少し工夫を加えるというものです。

ここでちょっと日常生活の動作強度を比較してみましょう。

   掃除(電気掃除機)          2.7
   バレーボール(9人制)        3.0
   サイクリング(時速10Km)     4.4
   掃除(雑巾がけ)           4.5
   布団の上げ下ろし           4.5
   エアロビクス             5.0
   階段を上る              7.5
      (『第六次改定日本人の栄養所要量―食事摂取基準―』第一出版発行による)
ためしに、足の筋肉を鍛える「ひざの曲げ伸ばし運動(スクワット)」を日常生活の中でどれだけできるか考えてみると、
  「布団の上げ下ろし」
  「洗濯物を干す」
  「タンスの下の方の引出しを開ける」
  「靴を履く」
  「床に落ちているものを拾う」
  「スーパーや本屋で下の方の棚を見る」
  「荷物を持ち上げる」
  「自動販売機の品物を取る」
等々、今まで中腰で行っていたことを、きちんとしゃがんでやるように意識するだけで、1日に100回は越えてしまう、というものです。スポーツで300キロカロリー消費するのは容易ではありませんが、普段の生活習慣に少し意識するだけで、十分な運動量が得られるわけですから、ぜひ「ながら運動」を習慣づけて、健康作りに励みましょう!

 普段着は、なるべくタンスの下の引き出しに入れて置こう!
 ソファーや椅子はやめて床へじかに座ろう!
 車でスーパーへ行くなら、駐車場の一番遠くへ車を止めよう!
 買い物は早足で、そして商品棚の一番下の棚をしゃがんで探そう!
 デパートや駅では、エスカレータやエレベータはなるべく使わないで、階段を利用するようにしよう!

まだまだあるからね、“「日常ながら運動のすすめ」 長野 茂著  講談社+α新書”も参考にして下さい。( Mar. 1. 2002 )


 新聞によりますと、妊娠しにくい高齢女性の卵子の核を若い女性の卵子に入れて卵子を若返らせたうえ、体外受精させることに成功したとありました。

 むろん、これは妊娠しにくい高齢女性の不妊治療を目的としていますが、夫婦以外の女性の卵子を利用するため倫理的な問題が残ります。なぜこのような問題が起こるかと言いますと、この方法は、厚生労働省の定める不妊治療の制限の範囲外であるらしい。これが、研究の範囲に止まっている間はよいが、実際に不妊治療として実施される可能性もあるので、今の内に十分検討しておくことが重要だろう。これらの問題については、雑誌「世界」(岩波書店刊)の3月号の特集“生命科学の最前線”で、ヒトゲノム(DNA)やヒトクローン胚と幹細胞研究などについて、その詳細を知ることが出来るので、参考にして頂きたい。

 「幹細胞」というのは、細胞分裂の度に、分化した細胞を生み出すことのできる細胞の総称であって、一般に「体性幹細胞」あるいは「胚性幹細胞」(ES細胞 Embryonic System cell)と呼ばれるもので、特に「胚性幹細胞」は、皮膚や臓器の再生技術として注目を浴びている。また、クローン人間で注目をあびる「クローン胚」は、未受精卵の核を取り除いた後に体細胞の核を挿入することでできる。これらには、特定の人の卵子(生殖細胞)の核が用いられるわけではない為、前述のような血縁や家族と言う倫理的な問題ははるかに少ないが、クローンとなると、また別な生命倫理の問題が発生する。

 人工受精の問題は、結局、人が“生命”か“物”なのかと言う問題に帰着するのではないか? 生命科学の発展に従い、益々、“命の大切さ”の重要性が再認識されるようになるのではないだろうか? ( Feb. 20. 2002 )


 愛知県で、50代の女性が死亡宣告を受けた20分後に奇跡的に息を吹き返し蘇生したと言う報道がありました。

 一旦死んだと思われた人が生きかえったと言う臨死体験者の話は、よく聞きますし、本も出版されていますが、一度心臓が停止し、心臓マッサージによって心臓が動き始めたため、一般病室に移した後、再度心臓が停止して回復せず、医師が死亡宣告したところ、自発呼吸によって生きかえったと言うことです。その間、30分間も心臓が停止していたというのですから驚きです。普通ならば、血液が循環しないわけですから脳や内臓が壊死してしまうはずです。よほど閻魔さまに嫌われて、あの世で玄関払いをくわされたのでしょうか?

 それはそれでご同慶の至りですが、この事実は大変重要な意味を持っています。
そうです、臓器移植の問題です。現在、臓器を移植する場合は、脳死が認められてから、内臓が壊死してしまわない間に処置し、その臓器をなるべく早く移植しなければなりません。即ち、心臓が停止して血液の循環が無くなり、臓器が損傷を受ければ移植できなくなるからです。それゆえ、わざわざ人の死に“脳死”という特別の死亡判定が加えられているのです。

 もしも、当該女性が、臓器移植のドナーとして登録されていれば、脳死判定の段階で“死の判定”が下されて、速やかに当人の必要な臓器は取出されて、再びこの世に帰還することはできなかったかも知れません。

 人の臓器移植は、医療において本当に正当な医術や権利なのでしょうか? 確かに臓器移植によってでも助けたい、助かりたいという気持ちは分かりますが、“脳死”と言う判定で、人の死の尊厳が不当に扱われているのではないかと危惧しています。
貴方は、どうお考えですか? ( Jan. 24. 2002 )


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