心地よくうろつくための注意書き

このサイトの多くの場所で「文字化け」したかのようなページに出会うかもしれませんが、それは文字化けではありません。原因は、私の HTMLファイルの作り方にあります。

ほとんどのページは、基本的にタイトルと本文からなっています。本文の多くは少々異様な文章になっているはずです。種明かしをすれば、これらの本文は TeX の書式で書かれています。 要するにこれは「文字化け」ではなく「TeX の書式」なのです。したがって、本文を正しく画面に表示させたり、または印刷するためには、TeX もしくは Adobe Reader などのソフトウェアが必要になります。

ただし、一般の webブラウザであればpdfファイルを表示できるので、タイトル横の [pdf]マークをクリックすれば正しく表示された文書を見ることができます。

しかし、pdfファイルで正しく表示された文書を見るだけでなく、実際に TeX を体験するのがよいでしょう。現在ではネット上で TeX を使うことができます。ブラウザでたとえば「tex オンライン」で検索すると、ウェブ上で TeX が利用できるサイトがいくつか表示されるはずです(Cloud LaTeXShare LaTeXなど)。その中のどこかのサイトにログインして、TeX の書式の文章を入力すれば実際に TeX の処理を体験できます。気に入ったところがあれば、ぜひ TeX を使ってもらいたいのものです。

ところで、このサイトは何の画像もなくて殺風景だと感じるでしょうが、ご勘弁ください。単に、自分自身の負担を減らしているだけのことですが、それは同時に閲覧者の負担を減らしているかもしれません。大量の画像を閲覧するのに不向きな機器で見る場合もあるかもしれないからです。素早く各ページを見ることができれば、自分の趣味に合うかどうかを瞬時に判断できると思います。無駄な時間を費やした挙句、趣味に合わないことが分かるよりはよいでしょう。

さて、このサイトは、数学の話題とわずかばかりの TeX の知識を提供しているだけですが、ところどころ専門家の目に堪えかねる記述は存在します。中・高生の知識で収まる書き方をしているのと、私の能力不足が原因です。すべてを鵜呑みにせず、十分納得できないところは、ぜひ専門書に目を通して確認してほしいものです。


TeX

TeX (テフまたはテックと発音されている) は、Stanford 大学の Donald E. Knuth 教授が開発した組版(くみはん)ソフトです。TeX を手なづけるには少々の労力が必要です。どのくらいの労力かは、各ページを見てもらえば分かると思います。私がこの mathemaTeX page! を作成するために使っているのは、「TeXShop + TeX Live」です。TeX は様々なルートからフリーウェアで手に入れられます。TeX の書籍・Internet などを通じて入手 (MacTeX 20YY をダウンロード) するとよいでしょう。

このサイトの主なページは TeX のソースファイルそのものですから、本文を「すべてコピー&ペースト」すれば TeX でそのまま処理できます。ただし、\begin{document} の上の行に \usepackage{tmtmath} が書いてあるものは準備が必要です。TeX で処理する際に tmtmath.styファイル(私が日頃使っているマクロをまとめたもの)が必要だからです。準備といっても実際は、tmtmath.styファイルをソースファイルと同じディレクトリに置くだけです(tmtmath.styファイルは[TeX のマクロ見本] にあります)。

また、\begin{document} の上の行に \usepackage{tikz} や \usepackage{amsmath} などが書いてあるものがありますが、通常は特別な準備は不要です。たとえば TikZ は LaTeX で使える描画コマンド群ですが、LaTeX ではあらかじめ使用できるようになっているはずです(オプションをつけて \documentclass[dvipdfmx]{jsarticle} とすることは必須のようです)。処理が万一うまくいかないときは、オプションの [dvipdfmx] がちょっと違っているせいかもしれません(たとえば [dvipdfm] など)。詳細は TeX の書籍・Internet などで調べてください。

pdfファイル

pdfファイルは Adobe Systems 社が提唱する汎用形式のファイルですが、ほとんどの webブラウザは pdfファイルを表示できます。まれに正しく表示させられない場合があれば、そのいちばんの原因はフォントの種類が不足しているためです。足りないフォントをインストールすれば、正しく表示ができると思われます。