間取り図からの部屋寸法計算
◇ 使い方について ◇
使用方法は次の.操.作.例.から察してください。記号 / (60 ↓) は『テキストボックス / [0 ]mm に '60' を入力して〈 ↓ 〉ボタンを押す』を意味します。間取り図の一辺を定規で測った値が 60mm である、という想定です。
.操.作.例. / 開始位置は [左上 Ξ] 倍率は [× 3 Ξ] となっていることを確認してください(脚注):その上で、"(60 ↓) (60 →) (40 ↑) (20 ←) (20 ↑) (40 ←)" を実行し、テキストボックス / 広さ: [0.0 ] に '4' を入力しましょう。〈計 測〉ボタンを押すと、部屋の各寸法が m単位で表示されます。
その間取り図のまま、広さの数値を変えたりラジオボタンで単位を選択し直して〈計 測〉ボタンを押せば、その場合の寸法が表示されます。たとえば、◇帖 (◎団地間) に変えて〈計 測〉すれば若干小さめな部屋です。また、[6.48 ] ◇m^2 (◎平方メートル) として〈計 測〉すると、[4 ] ◇帖 (◎公取規約) で〈計 測〉したときと同じ寸法が表示されるはずです。なぜなら、1帖 = 1.62m^2 が公取規約だからです。
使用方法がわかったところでいくつかの注意をします。
"広さ" の単位である "帖" にはいろいろな規格があるようなので、ラジオボタンで適切なものを選択してください。(団地間: 1.44m^2)<(江戸間: 1.54m^2)<(公取規約: 1.62m^2)<(中京間: 1.65m^2)<(京 間: 1.82m^2)です。
(60 ↓) などで部屋の各寸法(mm単位)を入力する前に、開始位置と倍率を決めて『〈で描き始める (Click!)〉ボタンを必ず押し』てください(このとき、開始位置に '*' が表示される)。このボタンはリセットボタンを兼ねています。テキストボックスに入力する数値は『倍率に関わらず定規で測ったままの数値』です。選択した倍率に変換されて描画されます。
間取り図のサイズ (mm × mm) | 適切な倍率 |
---|---|
(250×250) 〜 400×400 程度まで | × 0.7 |
(125×125) 〜 300×300 程度まで | × 1 |
(80×80) 〜 150×150 程度まで | × 2 |
(50×50) 〜 100×100 程度まで | × 3 |
(35×35) 〜 60×60 程度まで | × 5 |
(25×25) 〜 40×40 程度まで | × 7 |
(10×10) 〜 30×30 程度まで | × 10 |
描画範囲は 400×400 の範囲(開始位置は描画範囲のカドからタテ/ヨコ 70ずつ内側に入った位置)に設定してあるので、はみ出ない程度の大きさに拡大/縮小して描きましょう。表を参考に適切な倍率で描くとよいでしょう。ちなみに、描画範囲からはみ出た線は見えないだけで〈計 測〉はできます。
結構複雑な部屋でも〈計 測〉はできますが、描画は線が交わらないように一筆書きで描いてください。線が交差した図は、正しくない計算結果や計算不能となります。
〈一線取消〉ボタンを押すと直前に描いた線をキャンセルできます。繰り返し押して希望のところまで戻せます。また、定規で測ったときに当然誤差が生じて、最後に図形が閉じない、または突き抜けるかもしれませんが〈計 測〉はできます。
で、いちばん大事な注意! そもそも間取り図は、部屋の位置関係を見るためのものですから、実際の部屋の精密な縮図になっていないはずです。さらに定規で mm単位(整数値)までしか測らないので誤差もあります。よって、たとえ間取り図が精密な縮図であっても、数cm 程度の誤差は生じます。示された寸法は、ほんの参考程度と心得ましょう。
誤差があることを前提としているので意味がないと思うが、〈計 測〉ボタン横の(ゴ.トー丸め)をチェックして〈計 測〉ボタンを押すと、計測値 xx.x5 前後の切り捨て/繰り上げを、xx.x5 に丸めます。具体的には、xx.x0 〜 xx.x24 が切り捨てで xx.x に、xx.x25 〜 xx.x74 がゴ.トー丸めで xx.x5 に、xx.x75 〜 xx.x99 が繰り上げで xx.[x+1] に、となります。それっぽい雰囲気(ってなんだ?)を楽しんでください。
- 脚注
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実際のところ倍率は、線が描画範囲からはみ出ないように調整するためのもので、倍率によって計測値が変わることはありません。つまり "同じカタチの図" に "同じ値の広さ" を指定すれば当前、図の大きさに関係なく "同じ計測値" になります。たとえば、.操.作.例.の値をすべて 1.5倍 / "(90 ↓) ..." などとして、同じく 4帖の広さを指定して描いてみればわかります。