各日本語入力プログラムの特徴(Mac OS 9.x以前)

このページは、Mac OS 9.x以前で動作する日本語入力プログラムの特徴を、リコーの太田純さん提供の文章と画面写真で紹介しています。

(このページで紹介する日本語入力プログラム(Mac OS 7.x)
(このページで紹介する日本語入力プログラム(Mac OS 8.x)

Mac OS 9.x以前の日本語入力プログラム

環境設定 変換画面 ことえり(95-03-28) 漢字Talk7.1以降に付属するアップル純正のIM。学習機能が貧弱で「おばか」であると言われていた。設定項目も少なかったが、開発者のひとりが公開した「ことえりTuner(画面写真)」を使うと学習のon/offや辞書/学習バッファサイズなどを変更できた。漢字Talk7.5以降ではControlキーを押しながら環境設定を起動すると現れる[詳細設定]で同様の設定が可能になった。画面は漢字Talk7.5.5のことえり。[辞書サイズ:1.0MB]	環境設定 変換画面 ATOK8(94-05-12) Macに対応した初めてのATOK。AI変換を搭載した初めてのATOKでもある。辞書はMS-DOS版やWindows版のATOK8と互換性があった。当時のジャストシステムはMacのアプリケーション開発に参入してからまだ日が浅く、このATOK8もさまざまなシステムトラブルの原因になっていたらしい。[辞書サイズ:2.6MB]
環境設定 変換画面 MacVJE-Delta 1.0A(96-01-12) 漢字Talk6時代からVACSと提携してMacVJEを開発していたダイナウェアによるVJE-DeltaのMacバージョン。2バイト漢字と1バイト英数字を混在して入力するMacVJEでおなじみの「おもに半角を入力」モードも健在。現在はVACSがサポートを引き継いでいる。[辞書サイズ:2.2MB]	環境設定 変換画面 SweetJAM(94-11-03) 漢字Talk登場以前のMac黎明期に英語システム上で日本語を入力するためにA&Aが開発・販売していた日本語環境。単文節変換と単漢字変換が可能だった。漢字Talkの進化とともに存在意義が失われ、現在はA&Aの厚意によりフリーウェアとして公開されている。日本語OS上でも利用でき、最終的には漢字Talk7.5に対応。[辞書サイズ:0.4MB]
環境設定 変換画面 ことえり2(99-03-29) MacOS8.x/9.xに付属する進化したことえり。辞書サイズが格段に大きくなったところをみると、何らかの形でAI変換を採用しているようだ。また再変換辞書を搭載し「変換のやり直し」で確定文字列の再変換ができるようになった。画面はMacOS8.6のことえり。[辞書サイズ: 5.3MB]	環境設定 変換画面 ATOK12(99-01-29) PPCMac専用となった最初のATOK。漢字Talk7.5.3以降、MacOS8.x〜9.xに対応する。過去の入力を再利用する「省入力機能」を搭載した。[辞書サイズ:8.5MB]
環境設定 変換画面 ATOK13(00-01-24) 「手書きATOK」や推測変換、再変換機能が追加された。テキストファイルからAI用例やカタカナ語を読んで自動学習するAI辞書トレーナーが付属する。漢字Talk7.5.3以降、MacOS8.x〜9.xに対応。[辞書サイズ:9.2MB]	環境設定 変換画面 EGBRIDGE11.8(02-01-31) エルゴソフトのMacOS8.6〜9.x対応IM。同音語意味表示機能や確定履歴機能を搭載する。11.8はMacOSX対応のEGBRIDGE13に同梱されたバージョン。[辞書サイズ:7.7MB]
環境設定 変換画面 ATOK14(01-02-21) インターネットに接続して検索サービスやユーザー辞書の同期を行えるiATOKを搭載した。コンピュータ・インターネット用語辞書など4種類の専門用語辞書が標準で付属する。MacOS8.6および9.xに対応。[辞書サイズ:10.2MB]

このページの先頭 -- 「日本語入力プログラムについて考える」の目次
各日本語入力プログラムの特徴　現行へ／過去へ／MS-DOS時代へ／Windows3.1時代へ／Windows95/98時代へ／Mac OS X時代へ／その他のOSへ