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2003年夏−南アルプス大縦走(続編)[後半]
2003年8月1日(金)〜6日(水)
地図はこちら
 
 待ちに待った夏休み山行(今夏は梅雨明けが遅くて気をモミました!!)。 今回は、これまで歩いていない南アルプスの稜線をつないで歩く計画をたてました。 まずは、二度行き損ねた笊ヶ岳(1989年、1991年)。 次は、白根三山と笊の稜線を結んでいる白根南嶺。 これで農鳥までたどり着きます。 今夏は広河原へのバスが出ていないこともあり、さらに足を伸ばして、 昨秋断念した仙丈岳地蔵尾根を降りる計画にしました。 予定では延べ6日の行程になります。途中水場が少ないのが不安ですし、また6日間天候が持つといいのですが、どうでしょうかネ?

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第1日目:
 老平(雨畑)(0850)→広河原(1035-1110)→造林小屋(1325-35)→檜横手(1615)
第2日目:
 檜横手(0415)→布引山(0630-0700)→笊ヶ岳(0825-55)→上倉沢源頭(1000-1030)→生木割(1140-1200)→転付峠(1515)
第3日目:
 転付峠(0420)→奈良田越(0650-0700)→白剥山(0815-25)→黒河内岳手前の展望台(1205-15)→白河内岳(1410)
第4日目:
 白河内岳(0550)→大籠岳(0615)→広河内岳(0805-25)→大門沢下降点(0905)→農鳥岳(1005-25)→西農鳥岳(1105-30)→農鳥小屋(1200)

 農鳥小屋の水場は、手入れの良い道を10分程荒川側に下ったところでした。 その冷たい美味しい水とともに、途中のお花畑の花も、今回の一番の収穫だと思います。 時間をかけてじっくりと撮影を楽しんでいました。
西農鳥岳への道 お花畑(1) お花畑(2) お花畑(3)
お花畑(4) 農鳥岳が見えてきた 農鳥小屋から望む西農鳥岳
タカネスイバ(????) ミヤマキンバイ キバナコマノツメ ヨツバシオガマ
モミジカラマツ タカネヤハズハハコ キバナコマノツメ ハクサンイチゲ
キバナコマノツメ タカネグンナイフウロ ハクサンチドリ シナノキンバイ
クルマユリ アキノキリンソウ(?????) タカネトリカブト(??) タカネニガナ(??)
ハクサンフウロ テガタチドリ イブキトラノオ(????) オオヒョウタンボク
テガタチドリ チシマヒョウタンボク ハクサンフウロ ウサギギク
タカネヨモギ(??) クルマユリ
第5日目:
 農鳥小屋(0310)→間ノ岳(0505-30)→三峰岳(0600)→野呂川越(0815-35)→高望池(1035-1100)→大仙丈岳(1400)→仙丈岳(1450)
 今日は(も?)間ノ岳を越えて、野呂川越から再び仙丈へ登り返す、長く厳しい道。 暗いうちに出発したものの、途中で迷って時間をロスし、結局間ノ岳山頂での日の出に間に合いませんでした。
雲海に浮かぶ富士山 ご迎光 朝の農鳥岳 朝日に染まる間ノ岳山頂
南ア南部の山々 間ノ岳山頂にて 間ノ岳山頂からの北岳 仙塩尾根
 間ノ岳から三峰岳を過ぎ、野呂川越へと、急坂を下ります。 倒木帯もかなり整理されて歩きやすくなっており、傾斜が緩くなると、やがて野呂川越に到着します。
雲海に延びる山陰 西農鳥岳がデカイ これから辿る仙塩尾根 三峰岳を振り返る
チシマギキョウ コケモモ(??) コケモモ(??) ハクサンシャクナゲ
ツマトリソウ コガネイチゴ(??)
三峰岳が高くなった 仙塩尾根を辿る登山道 野呂川越にて
 野呂川越からの急坂を登りつめ、横川岳からは上下を繰り返して、高望池に到着。 池は干上がっていますが、柳沢の源頭で水が得られました。大休止・・・・の後、再び仙丈への坂道をたどります。 苳平を過ぎ、森林限界を越え、大仙丈へと急ぎました。
間ノ岳も遠くなった 仙丈岳へと続く稜線 高望池にて一休み 高望池にて
ダイモンジソウ マルバダケブキ
苳平にて タカネグンナイフウロ ハクサンフウロ ツマトリソウ
ウサギギク(??) アオノツガザクラ コイワカガミとアオノツガザクラ トウヤクリンドウ
仙塩尾根の稜線 大仙丈カールの展望 イワオウギ
 大仙丈への稜線付近からガスが出始めていたのですが、大仙丈岳に着いたその途端、大粒の雨が降り始めました。 幸い雷がなっているわけではないので、雨具をつけて、仙丈岳を越え、仙丈カール内の仙丈小屋へと逃げ込みました。 夕方にかけて雷も鳴り始めたので、本当に幸運でした・・・・。
第6日目:
 仙丈岳(0525)→松峰小屋(0835-40)→柏木(1225)→市野瀬(伊那里)(1300)
 明くる朝、一面の雲海!!。再び仙丈岳山頂から、北岳・間ノ岳、富士山、甲斐駒を始めとする山々の眺めを楽しんでいました。 やがて山頂を後に、西へと長大な地蔵尾根を下ります。市野瀬まで7時間近く・・・・。
北岳の頭だけ見えた ご迎光(1) ご迎光(2) 北岳の頭だけ見えた
ご迎光(3) 仙丈岳にて 仙丈藪沢カールを覗きこむ 北方の甲斐駒
北岳と富士山 南方の大仙丈岳 雲海に浮かぶ南ア南部の山々 これから辿る地蔵尾根
ミヤママンネングサ イワキキョウ オヤマノエンドウ(??)
 傾斜が緩くなった山稜をたどるようになると、やがて松峰小屋分岐。 時間が足りないかもしれないため、休憩せずに通過します。 なかなか標高が下がらなくてイライラしてきた頃、いきなり林道に飛び出しました。 道標に従って、林道を横切る旧(登山)道をたどると、ドンドン標高が下がります。
地蔵尾根の倒木帯 松峰小屋分岐 松峰小屋への分岐点
センジュガンピ センジュガンピ ホタルブクロ マルバダケブキ
登山口の道標 カワラナデシコ(??) ノハラアザミ(??)
 柏木で車道に出た後、ウダルような暑さの中を市野瀬へと下りました。 バス停の『伊那里』って、市野瀬のことだったのですネ、急ぐんじゃなかったのかな・・・・。
キキョウ
 高遠の「さくらの湯」につかりさっぱりした後、「一瓢」四合瓶を買って、意気揚々と伊那へ向かいました。 華留運(ケルン)のお蕎麦は、定休日でお預けでした。 帰り、岡谷付近では再び大雨になりました、甲府までには止みましたが・・・・。 電車の中で新聞を拾い読みしていたら、5日夕方はどこも大雨だったようですネ。 テントではなく仙丈小屋で大正解でした。
 
 二年前大縦走した南アルプス主脈とほぼ平行して走る白根の稜線。 笊ヶ岳から大門沢下降点までに会ったのは、二人と1パーティーだけ。本当に静かな道でした。 また、仙丈から西に延びる地蔵尾根も同じ静かな道でした。 林道に出るまでは道標も皆無、赤テープだけを目印に踏み跡微かな道をたどるのも、ずいぶん新鮮だナ、と感じながら歩いていました。 白根南嶺の道も予想したより悪くなく、苔むした倒木の道景色を楽しんでいました。 ただ、途中水場が本当に少なく、二日分3.5リットルの水を担ぎ上げるのにはまいりましたが・・・・。
 今年は夜叉神<->広河原の林道が崩落のため不通になっています。 そのためかどうか、仙丈<->熊ノ平(仙塩尾根)を歩く人が多いような気がします。 前回この道をたどったときは、野呂川越まで誰にも会わなかったのに、 今回は20人近くの人とすれ違いましたから・・・・。 # 一部は仙丈小屋が営業小屋になった影響もありそうですが・・・・ #  大門沢から登ってくる人々も多かったようですし、やはり、広河原への林道の不通の影響は大きいようですネ。

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制作:加藤 輝男 2003年8月10日
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