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1994年盛夏−南ア:仙丈から塩見・荒川三山へ
1994年7月31日(日)〜8月4日(木)
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 このところあまり歩いていない南アルプスへ行くことに決めて、ガイドブックをめくりながらあれこれ悩んだ末、 歩いたことのない仙塩尾根を中心に計画を立てました。 熊ノ平までの二日足らずの歩きの一泊目は、仙丈を越えた途中でテント泊の計画です。 これで、4-5日で歩けるところまで、ということで、千枚から二軒小屋・転付峠へ足を延ばすことにしました。

第1日目
 北沢峠(0930)→五合目(1050-1100)→小仙丈岳(1155-1255)→仙丈岳(1345-1400)→大仙丈岳(1440) →苳平(1600)→伊那荒倉岳(1635)→高望池(1640)
 前夜のうちに甲府駅に移動し、駅前広場で広河原行き(4:00発)のバスを待ちます。 広河原で北沢峠行きのバス待ち# この接続の悪さはどうにかならないものですかね #。  今日のうちに大仙丈岳を越える予定なので、急いで小仙丈を越えて、仙丈岳に1345着。 ガスが出始め、気温も下がってきたので、急いで慎重に大仙丈岳の急斜面を下りました。 踏み跡を追いながら、伊那荒倉岳を過ぎ、高望池に到着。 池は干上がっており、水場も見つけられなかったので、明日熊ノ平に着くまでは、北沢峠で水筒に入れた2リットルの水だけ・・、トホホ・・・・。
広河原から見る大樺沢
第2日目
 高望池(0450)→横川岳(0605)→野呂川乗越(0620-30)→2420m(0700-10)→2570m(0745)→2699m(0815-30) →三峰岳(0945-1000)→間ノ岳(1035-1100)→三峰岳(1125-30)→熊ノ平(1230)
 上下を繰り返しながら横川岳の降りを過ぎると、野呂川乗越に到着。ここで両俣から上がってくる人に出会いました。 樹林帯の中、風も通らない急坂を黙々と登り詰めると、ようやく三峰岳の狭い頂上に到着します。 3000mにあと少しとはいえ、間ノ岳の肩に引っ掛っているような山でした。 時計を見るとまだ10時前、熊ノ平までは2時間もかからないので、間ノ岳を往復してきましょう!。 三峰岳からガラガラの下りを過ぎ、樹林帯の中に熊ノ平がありました。その水場の水の美味しかったこと!。
第3日目
 熊ノ平(0435)→展望台(0535-45)→北荒川岳(0700)→避難小屋(0705-30)→雪投沢源頭(0800) →塩見岳肩(0830-0900)→塩見岳(0930-50)→塩見小屋(1040-50)→本谷山(1220)→三伏小屋(1300)
 暗いうちに熊ノ平を出発し、樹林帯の中を塩見岳方面に向かいます。小さな岩峰となった展望台を除けば、展望無し!。 ようやく北荒川岳のガレ場から南東面のお花畑に抜けて大休止。さて、いよいよ兜のような塩見岳への登りです。
展望台から見返す間ノ岳 展望台から見返す大仙丈岳 塩見岳が朝陽に染まる 塩見岳が近くなる
北荒川岳から見る塩見岳 北荒川岳東面のお花畑""
 雪投沢源頭の分岐を過ぎると、道はいよいよ急になり、スリップしないよう気を付けながら、ようやくで北俣岳に到着。 # こんな場所で会社の同僚に出合うなんて、なんて奇遇!! # 一息の登りで塩見岳に到着しました。北に越えてきた仙丈からの道が、南に行く予定の荒川三山が望めます。 ついさっきいた気のする北荒川岳が足元に小さく見えています、大感激。 塩見岳の岩場の急なを慎重に降りると、あとは三伏峠への一度歩いた道です。 登り降りはあるとはいえ、緊張感に開放されて、三伏峠のキャンプ場へと道を辿りました。
北俣岳から見返す南ア北部の山々 稜線を歩く登山者、遠景は荒川三山 蝙蝠岳の稜線越しに見る富士山 塩見岳山頂にて
塩見岳西峰を見る 塩見岳から見返す南ア北部の山々 荒川三山と南ア南部の山々 塩見岳の下り登山道
塩見小屋と塩見岳 三伏峠から見た塩見岳
第4日目
 三伏小屋(0455)→烏帽子岳(0540-45)→小河内岳(0650-0700)→大日影山(0810-20)→高山裏(0920-45) →登り始め(1030?)→荒川前岳(1207-30)→荒川東岳(1345-1410)→千枚岳(1455-1505)→千枚小屋(1520)
 今日の行程は長いうえ、荒川岳への登りが控えているので、早々に出発です。 烏帽子岳への途中で陽の出を迎え、小河内岳頂上で展望を楽しんだ後は、一気に下って樹林中の道になりました。 上下を繰り返しながら、板屋岳を越えると高山裏の避難小屋に到着。 何かホッとする雰囲気の小屋の前で、荒川岳への登りに備えて小休止・・・・。
烏帽子岳から見る三伏峠 荒川三山が近い・・・・ 小河内岳への道 小河内岳から見た荒川三山
荒川前岳への登りが見える
 ほとんど水平な道を過ぎると、いよいよ荒川岳への登り。 30分歩いて5分休憩のペースで、あせらず急がず登って、稜線に登りつき、荒川前岳に到着しました。 ガスが出始めたので赤石の方向が望めなかったのが残念でした。 数年前に台風様の風雨の最中に歩いたのを思い出しながら、 荒川東岳から千枚岳を越え、千枚小屋まで歩き着きました。東岳から千枚までが思ったより長かったですね。
荒川前岳から荒川中岳・東岳 荒川前岳にて 荒川東岳にて
 千枚小屋は昨秋に焼失したため、今夏はプレハブでの営業。前回泊った時(1988夏1989夏)は改築直後で木の香の心地よい小屋だったのですが・・・・。 登山者が到着すると、先にいる宿泊者が不安そうにジロっと見まわす様子、テント泊だと分かった時のその安堵の様子、にビックリしました。
第5日目
 千枚小屋(0420)→千枚岳(0455-0550)→万釜沢ノ頭(0620)→大ガレ(0635)→小ガレ(0720) →二軒小屋(0800-30)→転付峠(1000-15)→沢取付(1045)→ホリ沢小屋(1110)→広河原(1230)→新倉(1335)
 今朝は千枚岳の山頂で陽の出を迎えました。塩見、赤石、聖、と目に焼き付けた後は、二軒小屋に向かって出発です。
千枚岳から御迎光を見る 雲海に浮かぶ富士山 どっしりとした赤石岳 朝陽の荒川三山
大井川を隔てて塩見岳と蝙蝠岳
 前回二日がかりで登った道を一日で下りる計画です。快調に下りを飛ばして、二軒小屋に到着。 陽射しが強いので、急いで転付峠へ登り返して、峠の木陰の水場で休憩していました。 急坂を降りた後の、ホリ沢小屋から広河原までが長かったこと。新倉に着いて、バスを待ちながら、今回の山行を思い返していました。

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制作:加藤 輝男 2000年05月07日
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