諸行無常 つれづれ日記
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手紙に書いた職業とはまったく違った仕事に就いてしまったが(笑)これはこれで良かったように思う。 あの手紙は配達されるだろうか。今から楽しみである。
いつもの公園の柳の緑がずい分長くなっていることに気がついた。
再び10分が過ぎた。「すみません。あと10分で出来ますから」と店の人。 「さっきもそういたよねぇ?」というと、程なく饅頭が出てきたのでおかわりのお茶と共にもう少しだけ待つことにした。
「まいど!」しばらくして元気の良い男性が店に入ってきた。何やら緑の「あん」を持ってきたようである。「それはもしかして抹茶あん。。」と言いかけた時、すかさず店の人。「本当に、もう10分で出来ますから」
しかし時間切れであった。
やや未練を残しつつ(もう要らんとも思いつつ)店を後にした。
こういう別れ方をすると"どうしてもいつか食べたいものランキング"に入ってしまうものである。(笑)
2月10日
自分はこの家に来た。祖父に会う為に。
「とぉい所をようきてつかぁさったのぅ」
玄関を入ると、祖父の声が聞こえたような気がした。
すぐに自分は祖父に会いに行った。中に入ると20人以上の親族が集まっていた。 皆、一区切りついたような様子だった。
祖父は背の高い人だったが、祖父の横たわる新しい木の箱は以外に小さく見えた。
彼はまるで眠っているようにしか見えなかった。
「ようきてつかぁさった」再び祖父の声が聞こえ、突然涙が溢れてきた。
本当に、ただ眠っているようにしか見えなかったのだ。
2月11日
静かに葬儀が行われた。式の後、皆で棺に花を添え
そして釘で閉じた。やはり眠っているようにしか見えない。
もしかしたら生き返るかもしれないのに、なぜ火葬などするのだろう。
そんな思いもむなしく自分の手で棺を運び。。。
そしてほんの一時後には骨を拾った。
本当に祖父は帰らぬ人となった。
祖父は穏やかでやさしい人だった。
遺骨と共に家に戻ると、あんなにはっきりと聞こえていた彼の声は
全く聞こえなくなっていた。
10日から降り続いていた雪がやっと止み、今日は星が見えている。
祖父は星居山の星になった。
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