「Weekly Needs」1996.7.18号(Vol.3 No.9)

「まち」から「仮設」へ。「仮設」から「まち」へ。

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インフォメーション 番外編


地域に戻ることは?顔見知りと住むことは?
〜災害復興住宅の入居募集が7月31日より始まります〜
 7月31日より、8月20日まで市営住宅・県営住宅・公社住宅・公団住宅をまとめて一緒にした募集が始まります。主に気をつけておくことは………。

▼地域を5ブロックにわけて募集します。
(2ブロック以上の申し込みはできません)
神戸地域では、
 ○神戸市東部ブロック(東灘区・灘区・中央区)
 ○神戸市西部ブロック
 (兵庫区・長田区・須磨区・垂水区)
 ○北神・三田ブロック(北区・三田市)
 ○西神・明石ブロック(西区・明石市)
 ○播磨などのブロック(被災市町以外の地域)
と、なっています。

▼収入に応じた住宅を選んで申し込むことになります。
(ちなみに公社・公団住宅には家賃の低減はなし)
▼市営住宅は世帯人数によって申し込める住宅の面積が違います。
▼申し込みの案内書は各区役所はもちろん、仮設の「ふれあいセンター」でも配布します。
▼仮設には神戸市の職員が直接説明に行く予定です。

※ちなみに長田区が含まれる「西部ブロック」では、今回2110戸を募集し、そのうち市・県営住宅は1625戸、長田区内では117戸です。今後も1年間に2回ほど募集する予定です。


以下は気になる点を住宅局に問い合わせて分かったことです。

◆顔見知りの人と一緒に住みたい
→基本的に難しいです。募集の内容にもそのことは触られていません。ただし、同じブロックの住宅に申し込めば可能性は、無いわけではないです。ただ、結果的に抽選となるので希望通りにはなりにくいでしょう。

◆やはり、元の地区に戻りたい。
→長田に関してはとにかく戸数が少ないので、とりあえず申し込んでみるか、長田だけにこだわらなければ「西部ブロック」のどれかに申し込んでみるといいと思います。

◆本当は「受け皿住宅」に入りたいが、申し込むべき?
→「受け皿住宅」の建設のめどがなかなかたたない現状ですので厳しいところですが、もし申し込まれて公営住宅に入居できたら、現状では「受け皿住宅」の入居資格がなくなってしまいます。


家賃については大きく配慮をされましたが、その他については非常に難しいというのが実状といえます。
詳しい内容については7月16日にでました「広報こうべ特別号―こうべ地震災害対策広報第43号―」をご覧になるか以下にお問い合わせ下さい。
(住宅の種類によって、お問い合わせ先が変わります)

○神戸市営住宅=神戸市営災害復興住宅募集の係
 078−322−1300
○兵庫県営住宅=兵庫県住宅供給公社
 078−232−9557

※上記以外の住宅につきましては、「広報こうべ特別号」ご覧下さい。
 (書類の書き方・揃え方など、分からないことがあれば、どんどん聞きましょう!!)

(小野 幸一郎)


みんなの伝言板


 皆さんの「声」と「声」をつなぐコーナー。「譲ります」「求めます」「この人を捜しています」などなど、多くの人に呼びかけたいことがあったら、ぜひご連絡を下さい。
 (電話・FAX・郵便で「すたあと長田」まで)

★ふとん譲ります
布団が20組ほどあります。欲しい方はご連絡下さい。
 030−969−5488 関谷さん

★焼肉「四季」再オープン
6月16日、震災で全壊してから1年5ヶ月ぶりに店を再開しました。
若夫婦でがんばっています。ぜひ、ご家族で食事に来て下さい。昼定食も有り。
【営業時間】午前11時半〜午後2時・午後5時〜
焼肉「四季」(西原さん)
 神戸市兵庫区駅前通2−2−33
 078−576−1108
追伸:男子アルバイト募集中!時間等相談


ちょっと「仮設だより」


7月21日(日)、仮設星和台南住宅で夏祭りがひらかれます。
今までの仮設でのイベントとは違い、主催はボランティアではなく仮設の自治会!
新しいものを作り出そうとする、住民の方々のエネルギーを感じます。

(吉田 のぶ)

 

#スナップNo.2#


『新しくなった長田神社前商店街の大鳥居』


長田の人が撮影した長田の写真集 発売中!!


『ホッと写真塾 アプローチ approach』

―生きていく「街」の瞬間―
(監修:黒田福美・中村征夫  三五館発行)

 震災後に長田区近郊に住む人たちが「写ルンです」で撮影した長田の写真集です。新聞や週刊誌に載せられる「被災地、神戸・長田」ではなく、「今ここにあるまち、長田」のそれぞれが感情を持った「素顔」が写真の中ににじみ出ていると思います。
 「このまちをもっと知って欲しい。そして、このまちをもっと好きになって欲しい」そんな気持ちから、この写真集『アプローチ』を多くの人に見ていただきたいと思っております。

(家田 慈子・吉田 のぶ)


あきちゃんかんちゃん、街へ出る 第10回


あき:
長田のおまつり「アジア自由市場」(会場:細田町5丁目化学センタービル跡)には、たくさんの人が来て欲しいわ。27日(土)28日(日)の2日間、「いい天気になーれ」と祈っているの。
かん:
おまつりにJRで来る人は、ぜひ「新長田駅」のホームで、ゆっくりできる時間をとってほしいな。
あき:
全国から寄せられた「元気HAKOBE(はこべ)こうのとり」の応援メッセージがタイルにして貼ってあるでしょ!!
かん:
それにね、駅のホームから、周辺の町の様子も見てほしいんだ。工事現場も、仮設も、更地も、震災後1年半後のいろんな〈苦労〉が見えてくるよ。
あき:
震災のあと立ち直った駅自身にも、やさしさが感じられるわ。ポスターや看板に〈励まし〉の言葉があるし、〈通り抜け型エレベーター〉も車イスの方は楽だわ。
かん:
駅から一歩出るとね、更地で勢いよく伸びている雑草の、その高さには、驚かされるよ!! この草花の生きる力も見直したいものだね。
※JR新長田駅の応援メーセージのタイルは、上り・下りそれぞれのホームの進行方向の前の方の壁にある。さくらももこさん・浅野ゆう子さん・石ノ森章太郎さん・吉永小百合さんらのタイルもある。

(和田 幹司)


『JR新長田駅の新駅舎』


この「ウィークリーニーズ」は以下の地域に配られています


◎長田区内
▽新聞販売店様のご協力で折り込み戸別配布
   ・読売新聞 丸山IC   ・読売新聞 新長田IC
   ・神戸新聞 五位の池専売 ・毎日新聞 丸山販売
   ・毎日新聞 尻池販売   ・読売新聞 御蔵IC
▽仮設住宅、店舗(個人協力・すたあとスタッフによる配達)

◎各地区の仮設住宅(地元ボランティア団体などの協力)
▽玉手・新白浜(姫路市)
▽有野台・鹿の子台・星和台(北区)
▽西神第7・学園東町第5(西区)、東白川台・南落合・桜木町(須磨区)ほか

◎コープこうべ
▽ポートアイランド店
▽鹿の子台店

《お詫び》
 前号までのこの欄に「読売新聞 新長田IC」を誤って、「長田IC」と記載しておりました。また、「読売新聞 御蔵IC」が記載されてませんでした。
 関係される方々に、御迷惑をお掛けしたことをお詫びして、訂正いたします。


今号の制作スタッフ


編集長:     小野 幸一郎
副編集長:    河合 敏雅
版下:      吉田 信昭
タイトル:    加瀬 久美
見出し・イラスト:家田 慈子・橋本 吏賀
ワープロ入力:  吉田 信昭
※インターネット・ホームページ:
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numata@sakuraia.c.u-tokyo.ac.jp