ときメモGSの小説のレビュー



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ときめきメモリアル Girl's Side

(相坂ゆうひ 電撃文庫 580円(税別))

ということで、早速GSの小説がでましたね。

で、珪タンが相手役のお話です(って一通りのキャラは出てきます。って瑞希ちゃんが仲間はずれっぽいけど)。舞台は2年目の修学旅行と文化祭(春からの準備期間を含む)あたりです。

で、主人公は、一ノ瀬ナオ(以下ニャオたん)という、文化祭実行委員長なんだけど、なんか香ばしい性格をしていて、実行委員会のしょっぱなの会合の挨拶で自分のことを「悪の女帝」宣言し「文句があるなら革命でも起こしなさいよ、平民ども!!」とかおっしゃられる、電波キタ─wwヘ√レvv〜(゜∀゜)─wwヘ√レvv〜─な女の子です。で、同じクラスで副委員の珪タンを「闇の王子」呼ばわりしてます。なんか大波乱な予感です。

っていうか、ニャオたんの行動ってめちゃくちゃっぽいけど、なんかやる気の無い実行委員会を(ってはば学って自主性とかってものすごくありまくるような気がするんだけど)合理的に進めるために、ものすごく強い意志をもってやってることなんですね。なんか張り切りすぎっぽい気もするけど。で、ニャオたんって結構頭が良くて、パス・カードなどのルールを決めて、立派に委員長の務めを果たします。で、それに気づいた奈津実ちゃんやさくやタンが協力してくれて、委員会の方は順調に進んでいきます。

で、実はニャオたんが張り切ってるのって、去年珪たんが委員会を抜け出して、モデルの仕事に行こうとしたら、上級生に絡まれたからなんですよね。で、その時もニャオたんが助けたりしてるんで、『3』の牧原さんみたいに、なんだかんだで微妙に割といい感じになってます。

で、夏休み。幸か不幸か1学期に委員会の仕事を張り切ったせいで、夏休みは委員会が無しで、珪たんとは会わずじまいで、放置プレイってことで、傷心度補正+15で、珪たんとの仲が元に戻ってます。あーあ、デートにでも誘えばいいのに。っていうか、なんかニャオたん、そうできない理由があるみたいですけど。なんか過去の約束があるらしいです。

で、修学旅行に。ニャオたんは、珠美ちゃんと、奈津実ちゃんと、あと一人ぼっちで寂しそうな珪たんと一緒に廻る事に。で、雨が降ってきたとたん、途中であった野良猫のところへ心配になって向かう珪たんをおっかけて、雨の中はぐはぐ、ぎゅっで、なんかいい感じになります(あ、頭の悪い文章で流してるけど、ちゃんとした山場です)。でもなんかニャオたんには恋をしてはいけない魔法がかかっているらしいです。

で、なんだかんだで文化祭当日。珪たんと二人っきりで、珪たんのことを好きになってく自分に動揺しながらもなんとかやってたけど、そこに珪タンファンの腐れビッチから「氏んでください、おながいします」メールが来たりとか、金券盗難事件などのトラブル大発生があったりして、二人の仲が急接近して、恋をしてはいけない魔法も解けてきました。

で、卒業式当日。式終了後、もう珪たんとも会えなくなるかと感傷に浸りながらニャオたんが例の教会に行くと、なんか扉が開いてます。で、中に入るとステンドグラスがあって、それを見て、昔ここに来たことがあって、ここで男の子と再会する約束をしたことを思い出します。っていうか、ニャオたんにかかってた恋をしてはいけない魔法ってその約束のことでした。っていうか、なんでそんな子供のころの約束に縛られてるの?アンタは『2』の光かよ。引越しし直しで再会できなかったらどうするつもりだったのかと、光ともども小一時間問い詰めたい気分です。で、教会内を良くみると例の絵本がありました。あとついでに珪たんもいて、密かに例の男の子だったっという驚愕の事実も判明します。ってことでめでたしめでたしです。

ということで、いいお話でした。で、ニャオたんなんかすごくいいなあ。ちょっとヘンだけど、珪たんのかたくなな心を溶かす、強い信念を持った女の子で。自分もときめきラヴかも。あと、小説の地の文体がニャオたんの口調で、なんか読んでてニャオたんに感情移入できます。あと、絵本の内容ががところどころに挿入されているけど、結構効果的な演出ですね。ゲーム本編のオープニングでは黒岩よしひろ的10週エンドな尻切れトンボだったけど、なんかその後王子がカエルになって、他の人と意思疎通が出来なくて苦しんでいるところが描かれていて、トクベツな存在に見られて苦労している珪たんの苦悩とうまくオーバーラップしています。

ところで、話は変わるけど、やっぱり、まどかタンってセクースやりまくりなの?


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