ネッシー仮組。ついにその姿を…。

 基部完成から、仮組までの間が約1ヶ月あいています。この1ヶ月は、
 1,共鳴管がトップパイプにも基部にもささらなそう…という予感からくる恐怖で何もできなかった数日間
 2,それから、実際さそうと思ってあてがってみたら本当にささらなくて呆然とした数日間
 3,紙ヤスリをかければ入るかな?と思ってやってみて全然話にならなくて路頭に迷った数日間
 4,頭にきて電気かんなで削ったる!と電気かんなを購入して、爆音を立てて削ること数回の数日間
 で構成されています。

 楽しいはずの工作が、なぜかこの辺から息切れ。でも、初めて音が出たときの感動、stereo誌に出れちゃった喜び、インターネットを通じて同じスピーカー工作を趣味とする方々と出会えた喜び、等々を考えれば、息切れすることはなかった…。もし、工作に行き詰まってしまったら、完成したときのことを想像して奮起して下さい。


 トップパイプはもうささってますが、トップパイプをハメルのもけっこう大変でした。共鳴管の下部が汚らしくなっているのが、基部に差し込むために削った痕です。トップパイプ側(トップパイプの上部)も同様に削ってあります。
 削る部分の採寸は正確に。でも、電気かんなの迫力に圧倒されてムギッと曲がってしまったりもしました(涙)。


 これ、右。


 近景。痛々しい。シナの突板がほとんど削り取られています。


 かわいそうに…。私の場合は、最終的に4面それぞれ1.25ミリ削り取りました。3回の作業で。
 少し削っては差し込みチャレンジして、だめで、また削って、を繰り返しました。


 仮組、できたあ!!無事にささった時は、なんとも嬉しかったですねえ。冬なのに汗だくになって。
 横向きに寝かせて、基部を壁に押しつけるように置いて、共鳴管を上下に揺するようにしながら押し込んだらうまく入りました。決して水平にスーッと入るような代物ではありませんでした。はまっちゃったら、ガッチリ入っているようで、ガタつくようなこともないです。ほとんど。たぶん。きっと。ひょっとすると。えへへ。
 追伸 抜くのも大変でした。


 基部と共鳴管のはまり具合は、こんな感じ。まあまあでしょうか。


 トップパイプと共鳴管のはまり具合。ま、いいでしょ。


 和室の工房では天井高の都合で立ち上がらないので、寝たままで失礼します。形はもう完成時と同じ。やっぱりデカイ。凄いもの作っちゃったなあ〜、としみじみ思ったものでした。
 仮組できた段階で、シアタールームの天井高にあわせて全高をできるだけ正確にチェックして(トップパイプをどのくらい深くハメルことになるか)、突板を貼る部分を確定しました。

 ここでの共鳴管を削った工具については、別ページを設けました。

 ところで、AUDIO BASIC vol.12(FMfan別冊、1999 SUMMER)の「長岡鉄男のオーディオ諸国漫遊記」にAE86さんが登場していらっしゃいますが、その記事の中で、ネッシーの差し込みに関し、「はめこみ部分は抜き差しともスルリと行えて、しかも全くガタがない。さすが工作名人。」(P.140上部)とあります。この差し込みをピタリとできてしまうというのは驚異的!!AE86さんに秘訣を教えていただきましょう!!