突然思い出しように更新するから愉快で仕方ねえという噂が無きにしも有らずな定例青毛推進委員会!!定例青毛推進委員会ゲーム野郎の憧れとも言えるゲームライターになるための方法を模索する第二十三回!!
第二十三回

ゲーム業界を目指してみたい!!

渉部:やあ、みんな! 元気してたかナ? 青毛推進委員会の時間だヨ!!
虹野:えーと、どちらさまですか?
渉部:うわっ! ヒ、ヒドイッ!!
虹野:冗談よ。あんまりひさしぶりだったから、ちょっといじわるしてみただけ。ふふふ……。
渉部:去年の夏に更新してから何もやんなかったからねえ。ま、そこらへんは大人の事情ってことでひとつ。
虹野:それで、今回はなにをやるの? これだけ期間が空いたんだから、することはいっぱい考えられたよね?
渉部:あのー、別にオレとかって年がら年中ずーっとこのコーナーのことを考えてたわけじゃないんで〜。
虹野:それはそうだけど。
渉部:さて、いわゆる『ときメモ』が好きでインターネットを利用して積極的に『ときメモ』関連のサイトを閲覧し、あまつさえこんな更新頻度の著しく低い末端的サイトまでチェックなさっていらっしゃる方というのは、やはりゲーム好きな人が多いのではないでしょうか?
虹野:そうね。伝言板とか見ても、「『ときメモ』以外のゲームはほとんどやったことがない」って人はいないね。
渉部:で、まあ、ゲームを好きになると隙ができますという駄洒落は置いといて、子供の頃からゲームが好きな人の場合、おそらく1度はゲーム関連の仕事に就きたいと思ったことがあるのではないでしょうか。
虹野:野球少年がプロ野球の選手を目指すのと一緒よね。
渉部:一口にゲームのお仕事といっても、その種類はさまざま。そこで、具体的にどんなことがあるか、思いついた職種を下の表にまとめてみました。

■ゲーム業界に関わる仕事の例■
ゲーム開発  オレたちゃ命がけでゲームを作る、命がけのゲームクリエイター!! 1本ヒットを飛ばせばウハウハでコレもんだぜ!! という気合と情念で、日々面白いゲームの開発にいそしむ命がけの職種。ゲーム業界の花形的存在ですが、最近は業界全体が下火ゆえ、そうも言ってられないようです。
ゲーム会社広報  オレたちゃ命がけでゲームを宣伝する、命がけの広報さん!! っていうか、「オレ」というより「アタシ」な広報さんのほうが多いと思われるが、“会社の顔”になるだけに美人さんである確率はわりと高いような気がするけど、業界自体はわりと男社会なので、女性に飢えてるからそう見えるだけかも。
ゲームショップ店員  オレたちゃ命がけでゲームを販売する、命がけの販売員!! こんな時代やさかいゲームの売り上げも下がり気味だわSCEIの影響がアレだわ中古販売がナニだわで、わりと難儀してるという噂もあります。わりと業界人度は高くないが、手軽にゲーム業界へ入れるかも。
ゲーム雑誌制作  オレたちゃ命がけであらゆるゲーム情報を提供する、命がけの雑誌編集者&ライター!! 独占スクープスッパ抜き!! みたいなことはまずあり得ず、独占スクープなどはメーカーとの交渉によって決まるようだ。ともあれ、発売前のゲームを一足先にプレイできるというのは、ゲーマーならやはり憧れるはず。

虹野:えーと、「ゲーム制作」「ゲーム会社広報」「ゲームショップ店員」「ゲーム雑誌制作」の4つね。
渉部:まあ、厳密にはもっとたくさんあると思いますが、メジャーどころってことで。あんま増やすとオレがかったるいですし。
虹野:こっそり本音が出てるね。
渉部:これを読んでみますと、基本的にゲーム業界は命がけということがわかります。
虹野:そんな、大げさな……。
渉部:ああ、アンタ全然わかっちゃいねえよ! ゲーム業界は命がけ!! これは絶対!! ゲームは命がけで制作しないとクソゲーになるし命がけで宣伝しないと話題にならないし命がけで売らないと商売上がったりだし命がけで出版しないと雑誌は休刊になるけど休刊してから復活することってないよねと言われているのです!! これは定説なんですよ奥さん!!
虹野:はいはい。それで、ゲームのお仕事のことはわかったけど、結局今回はどんな話なの?
渉部:ようするに、「憧れのゲーム業界に手っ取り早く入るためにはどうすりゃよかんべえ」ということを無駄に考えていきたいと。なんとも邪な企画です。


目指すならやっぱゲームクリエイター!?

渉部:さて今回、青毛推進委員会ゲーム業界命がけ潜り込み方法研究室では、さっき挙げた4つの職種のなかから、「ゲーム雑誌制作」を題材に選びました。
虹野:それはどうして? 
渉部:今から説明しましょう。まず、ゲームばっかやってるゲーム野郎としては、やはり自分でゲームを作りたくなるものなのです。となれば当然、ゲーム野郎がもっとも希望する職種というのは「ゲーム開発」になるわけです。
虹野:うん、それはなんとなくわかるわ。でも、「ゲーム雑誌制作」についてやるんでしょ?
渉部:ゲーム開発者を目指すゼということで、「オレはプログラムを勉強するぜ」とか「僕は絵を描くのが得意だからCGの練習をしよう」とか「ワタシは音楽が好きだからコンピューターミュージックを極めるわ」という風に、独学で勉強する人はいいんですが、大抵の人はなんとなく「将来ゲームを作りたい」と思ってるだけで、いざ「じゃあ、チミはなにができるの?」とか聞かれると「いやえーとそのー今はなにもできませんけどとにかくなんでもやります情熱なら誰にも負けません!」みたいな展開になりがちです。なにもできねえヤツがなんでもやるとかいうんじゃねーよってやつですな。
虹野:「なりたい」って思ってるだけじゃ、夢はかなわないものね。プロ野球の選手もJリーグの選手も、ずっと練習してきたからプロのなれるんだもん。ほんとにプロになりたかったら、ちゃんと自分から勉強とか練習とかしなきゃ。何事も根性あるのみよ!
渉部:根性はいいんですが、そんなわけで、つまり、ゲーム開発は、わりと、敷居が、高いぞ、と。なかには、「そんなもんオレには関係ないなぜならオレはゲームプランナーを目指してるからだしかもオレが編み出したアイデアはすでに大学ノート2冊分にもなるし例えばこのRPGの設定は遥か昔に光の神と闇の(以下略)」みたいな気合と情熱に満ちた人もいるとは思いますが、そういう人が実際にプランナーになれる確率というのは、残念ながらわりと低いのが現実のようです。
虹野:そうなんだ。多分それって、スポーツと同じで基礎ができてないと上手になれないっていうのと同じことなのかな。
渉部:まあ、そんな感じですな。結論として、ゲーム開発者というのはゲーム業界人度数はブッチギリ高いですが、“今日思い立って明日なれる”職業ではないのです。
虹野:でも、それが自分の夢なら、難しいといってもあきらめないでがんばってほしいなあ。
渉部:そうなんですけど、そんな人はほっといても夢をかなえると思うのでほっときましょう。それに今回のネタのコンセプトである「簡単に」というのと合わないので。さて、ゲーム開発者の話が長くなってしまいましたが、簡単にまとめると、ゲーム開発者は一朝一夕ではなれないぞ、と。となると、なにか別のことでゲーム業界を目指さなければなりません。
虹野:えーとじゃあ、次はゲーム会社の広報さんね。
渉部:ところがそうはならなくて、“ゲーム野郎”としては、「業界人だろうが広報なんてやってられるか! ゲームはプレイするもんだ宣伝するもんじゃねえ!!」というような思考が働くので、広報になろうとは思わないのです。
虹野:そ、それほんとなの?
渉部:ゴメンナサイ、てきとーです。
虹野:ほら、またぁ〜。
渉部:確かに、わりと現実的な職業ではありますな。ゲームを作る技術はない人でも、人と接するのが好きな人に広報は向いてるかもしれません。ゲーム業界人度も高いですし。広報のなかにはゲームクリエイターよりも雑誌なんかに露出してる人いますからね。もしかしたら、一番堅実且つ簡単な方向かもしれません。
虹野:広報の人なら開発の人から直接ゲームについて聞けるしね。
渉部:ただ、中小のゲーム開発会社の一部には、開発兼広報って人もいるみたいです。自分の担当するゲームの開発チームが動いてるときは開発、それ以外のときは広報、みたいな。
虹野:おっきい会社に入れば大丈夫よ。ほら、例えば、えーと……。
渉部:どうせわかんないんでしょ。
虹野:わ、わかるもん。……コナミ。
渉部:それはわかって当然。


バイトするならゲームショップもいいけど……

渉部:ていうか広報は、普通に大学入って普通に新入社員の試験受けて「志望は広報ですゲームを自分の手で大ヒットさせたいんです」とか面接で語って合格する以外に、なにか特殊な方法があるとは思えませんので今回は却下。もしここ読んでる人で「そんなことはねえ」というゲーム会社の広報さんがいましたらご一報を。
虹野:そもそも、ここを読んでないと思うなぁ。
渉部:いるとある意味困りますな。んで、残った「ゲームショップ店員」ですが、まあ、これもこまめにお店行って、バイト募集の張り紙をチェックするのが吉と言えましょう。ゲームショップの店員さんとお友達になるとさらにベターです。
虹野:ゲーム屋さんのアルバイトなら簡単になれるかもしれないね。特に資格も必要なさそうだし。あ、でも、渉部君って昔、ゲーム屋さんのバイトの面接受けて落ちたよね。
渉部:いらんこと言わんでよろしい。確かに、ゲームが好き→じゃあゲームショップでバイト、というのもわりと安易な発想ですので、同じことを考えている糞馬鹿下衆野郎がほかにいるとも限りませんから、倍率が高いという噂も無きにしも有らずですが、それでも手軽であることは事実ですな。しかも、ひたすらバイトに明け暮れれば、場合によってはそのまま就職してしまえるかもしれません。
虹野:ただ、おうちの近所にゲーム屋さんがいっぱいある人じゃないとうまくいかないかもね。
渉部:まあ、そういう地方とかに住んでて近くにゲーム屋なんざありゃしねぇんだよバカヤロウという方は、憤慨する前に自分でゲームショップを作るなりしていただくとして、問題はゲームショップの店員は比較的簡単にゲーム業界に入れる分、ほかの業種と比べて比較的ゲーム業界人度数があんまり高くないということです。
虹野:そうなの? でも、えーと、その、ゲーム業界人……だっけ? 一応はそれなんだよね。
渉部:実際、渉部はゲームショップで働いたことありませんので、偉そうに話しておいて、実は多少というかほとんど空想で話してますが、常識的に考えて、ゲームショップで働いていて入手できる情報なんて、ソフトの発売日くらいなものなんじゃないでしょうか。まあ、影響力の大きい大手チェーン系のゲームショップの偉い人とかなら別にですが、バイトくんが入手できる情報なんてたかが知れてますな。よくて、年2回行われる「東京ゲームショー」で、空いてるビジネスデーに入れるとか、そんなもんなんではないでしょうか。ていうか今年の春のTGSは、ビジネスデーが金曜日の午前中だけとは何事だふざけんじゃねえよという感じでしたが。
虹野:……なんか、さも本当のことを話しているようで、実は全部予想っていうのもどうかと思うんだけど……。
渉部:知りません聞こえませんぷっぷくぷー。
虹野:なんかむかつくぅ……。
渉部:虹野さんが「むかつく」なんて下品な言葉使っちゃいけません。まあ、確かに予想ではありますが、わりと間違ってないという気がしないでもないフィーリングです。そこらへんぜひ、実際にゲームショップで働いたことあるかたの投稿をお待ちしております。更新のネタにもなりますし。
虹野:更新しませんできませんぷっぷくぷー。
渉部:あ、むかつくぅ……。


ていうかいくらなんでも適当過ぎですか?

渉部:まあ、そんなわけで、本題の「ゲーム雑誌制作」です。
虹野:ここまで、ほかのお仕事のことを話してきたけど、結局「ゲーム雑誌制作」って仕事には就きやすいの? 就きにくいの?
渉部:微妙。
虹野:なにそれ。
渉部:一言で雑誌制作といっても、すっげー乱暴に分けると「編集者」と「ライター」がいます。で、どっちのほうが難易度が高いかというと、これは絶対編集者のほうなわけです。
虹野:というか、編集者さんてどんな仕事なのかイマイチわからないんだけど。
渉部:基本的にはページの体裁を整える仕事ですな。わかりやすいところでは、ページの色を指定したり、文字の書体を決めたり。ライターが書いた文章に間違いがあった場合、それを直すのも最終的には編集者の仕事になります。そのほか、ゲームメーカーや印刷所、デザイナーさん(ページのデザインをしてくれる人だヨ!)、そしてライターの間に入る掛け橋的存在とも言えましょう。
虹野:とっても忙しそうだね。
渉部:対してライターは、ゲーム雑誌の場合、ぶっちゃけた話ゲームやって原稿書くだけですから、普通に日本語の文章が書ければOKとも言えます。そんなわけで、なるならライターのほうが簡単なのでは、と。
虹野:ふーん、そうなんだ。で、実際にどうすればいいの?
渉部:ライターという仕事に就くのは、どうも難しいと思われているようですが、これが意外と簡単です。具体的にはゲーム雑誌を愛読し、ライター募集の告知を発見したらすかさずそれに応募する、これです。
虹野:な、なんだかほかの仕事とあんまり変わらないんだけど……。
渉部:そういえば確かにそうですな。んではその2! とにかくゲームに上手くなる!! それで、雑誌の記録投稿コーナーに自分の超絶記録を投稿するのです! または、ゲームの全国大会で優勝する!!
虹野:あ、それでゲームが上手いってことを、雑誌編集部の人に知ってもらうのね。
渉部:そうですな。例えばレースゲームがよい例なんですけど、人気あるゲームは各雑誌で大抵「うちの編集部ではこのぐらいの記録を出しました!」みたいなノリになります。全誌そういうことをやりますと、結局「あそこの編集部はゲームが上手い」とか、比較されるわけです。読者的には"ゲームが上手い=攻略記事が使える"という印象を与えますから……。
虹野:当然、そっちのゲーム雑誌を買うよね。
渉部:つまり、ゲームが上手い人は編集部的に珍重されるぞ、と。つまり、ゲームの達人として知られていれば、編集部からスカウトされる可能性も無きにしも有らずなわけです。
虹野:でも、ゲームが得意じゃないって人はどうすればいいのかな?
渉部:そうですなあ。例えばこんな手はどうでしょう。その3! ネットでゲームレビューを公開しまくる!!
虹野:だんだんいいかげんになってきた気がするけど……。
渉部:な、何を言ってるんですか虹野さん。そんなことはないです。ネットとはいえ、本当におもしろいゲームレビューはけっこう話題になるものです。クソゲーのレビューはいい例ですな。雑誌の編集者の多くはネット見てますから、あなたのレビューを見て、「コイツは即戦力になりそうだ」と連絡してくるかもしれないよね、みたいな。可能性は相当低いですが。
虹野:うーん、それはそれで遠回りな感じかも。やっぱり、募集に応募するのが確実なのかな。
渉部:まあ、そうなりますな。自信がある人は、応募してなくても、適当にゲーム紹介文書いて送ってみるのもいいかもしれません。大抵はゴミ箱にポイという感じですが、意外にこの業界は人手不足なので、編集部の目に止まればシメたもの。連絡をくれるかもしれません。
虹野:とりあえず実行することが重要よね。なんでも積極的にやらなきゃ!
渉部:応募するときは文章も重要ですが、当然履歴書の送ります。というか、むしろこっちが重要という気さえします。というのも、「ゲーム好き」なのはいいんですが、「ゲーム以外は本格的にダメそう」と思われたら確実にアウトです。
虹野:ゲームライターっていっても、ゲームだけやってるわけじゃないものね。
渉部:そうです。オレみたいにコミュニケーション能力が不足してると、わりと苦労しますので注意しましょう。あ、あと、雑誌についてるアンケートハガキに「ゲームライターになりたいのでボクを使ってください」みたいなことを書いても、100%使ってもらえませんのであしからず。そのほか、大抵のところは18歳以上じゃないと雇ってもらえません。18歳以上でも高校生だったりするとダメな場合が多いです。
虹野:学生の間は勉強に専念しなきゃね。
渉部:というわけで、今回も案の定いいかげんなこと話して終わりましたが、では最後に、我が青毛推進委員会ゲーム業界命がけ潜り込み方法研究室が、ライター志望者に向けて「ゲームライター度診断票」を作成しました。さらに、ライターになるまでの道のりをA君を例にとって日記っぽくまとめてみましたので、これらをチェックして、自分がどれだけライターに向いてるか確認してみるヒマがあったら履歴書書こうぜと思った。
虹野:ちゃんちゃん♪

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