なにやら考え中のようですが……？
虹野：うーん……、これじゃあ日本語おかしいよね……。
渉部：む、珍しく虹野さんが机に向かってなんかやってるぞ。
虹野：……これだと入りきらないし……。
渉部：にーじのさん。
虹野：「がんばれ！ ファイト！ エイエイオー！」って"エイエイオー！"はないよねえ、さすがに……。はぁ……いいのが浮かばないなぁ。やっぱり私には無理だよぉ……。
渉部：もーしもーし？
虹野：ううん、がんばればきっといいのが書けるよね。渉部君にだって書けるんだから私にだって……。うん、沙希、根性よ！
渉部：こらーっ！ 虹野沙希１７歳―っ！
虹野：ハ、ハイ!? えっ、わ、渉部君？ どうしたの、突然大きな声出して？ ビックリするじゃない。
渉部：いや、呼んでもなかなか気づいてくれないもんだから。
虹野：ごめんなさい。ちょっと考え事してたから。
渉部：ふーん。で、なにやってたの？ なんかノートに書いてたみたいだけど。
虹野：な、なんでもないのよ。ちょ、ちょっとね。
渉部：あ、教えてよ？
虹野：だ、だめよ、そんな、恥ずかしいもん。わ、私、ちょっとのど乾いちゃった。み、水でも飲も〜っと、はは、はは……。
渉部：恥ずかしいねえ……。で、虹野さん？
虹野：なに？
渉部：歌詞は書けたの？
虹野：ブッ！ ゲホゲホゲホッ！ど、どうして？
渉部：いや、今度出る虹野さんの２ｎｄシングル、作詞"虹野沙希"って聞いたから、もしかしたら今書いてたのかなーって思って。
虹野：ち、ちがうよ、うん、ほんと。そ、そう、あれよ、クラブ！ クラブの買い出しのリストを作ってたのよ。うん、そうよ、そう。何が必要か紙に書いておかないと買い忘れしちゃうでしょ、ほら、私ってドジだから、は、ははは……。
渉部：ふーん、そうなんだ。でも虹野さん？
虹野：なに？
渉部：歌の歌詞に"エイエイエオー！"はやめた方がいいよ。
虹野：あ、あれは……ちょっと思いついた言葉を言ってみただけで、その、べ、別にあれを『涙のエール』で使おうなんて思ってなくって、っていうか、いい言葉が浮かばなくってそれで、で、でもさすがに私も変かなぁなんて、あ……。う〜、渉部君のいじわるぅ……。
如月さんな感じ←そうか？
渉部：さて、なんか、かつてないほど長い前振りになっちゃったんですが、まあ、ネタが無いとこういう無意味な展開になりがちだぞ、と。
虹野：根性が足りないからね。
渉部：あ、なんか虹野さん、怒ってません？
虹野：別に怒ってません。
渉部：う、怒ってる。
虹野：だって、最近渉部君いじわるなんだもん。
渉部：なんつーか、ほら、好きな娘をいじめたくなっちゃうという悲しい男の性なんですよ。
虹野：男の子ってそういうものなの？あ、でもやっぱりいじわるはしないで欲しい……。
渉部：ってなわけで、今回は虹野さんの機嫌を直すべく、これを持ってきました。
虹野：なーに、これ？ けっこう使い込んだノートだね。
渉部：これはですね、渉部が高校のときに使ってた作詞ノートなんですよ。まあ、なんで渉部が作詞なんてリリカルなことやってたかはここでは説明しませんが、今回の委員会ではこのノートの中からいくつか作品を紹介しつつ、虹野さんの作詞のヒントにでもしていただこうかな、というわけです。
虹野：そういえば私も見せてもらった事なかったね。うーん、参考になればいいんだけど。でも渉部君ってすごいね。恥ずかしいとかは思わないんだ。私、恥ずかしくって……。
渉部：ネタがなくってなりふりかまってられない渉部の心情を察して……。
ほんとは恥ずかしいんですがねえ……
渉部：まあ、そんなわけでこのノートの中から比較的見られるやつを３つほどセレクトしてみました。各タイトルをクリックすると新しいウィンドウが開くようになってます。
虹野：え、えっと、なんかちょっと恥ずかしいかも、このタイトル……。
渉部：恥ずかしいとは失礼な。
虹野：あ、そうじゃなくって、なんていうか、日頃の渉部君のイメージからこういうタイトルって想像できないもんだから……。
渉部：全然フォローになってないんですけど……。
虹野：三つとも恋愛がテーマなの？
渉部：そういうことになりますな。っていうか渉部が書くヤツは９０%以上が恋愛モンです。たまーに、「がんばってこう！」みたいのも書いてたけどね。
虹野：でも、そういうのの方が参考になりそうなんだけど。
渉部：あ、そうか、そういう考えもあったな。でもあれなんですよ、"数が少ない"＝"質が低い"なんですよ。見せられるモンが無いという。基本的に恋愛モン書くのが好きだし。しかも振られたり別れたりするのがほとんどです。まあ、でもなぜか今回チョイスしたのは前向きな恋の歌用のやつですんで、近いものがあると思います。
支離滅裂でスマヌ……
渉部：どう、参考になりそう？
虹野：うーん、どうんだろう？ 渉部君のはやっぱり男の子の視点で書いてるでしょ？だから……あ、でも協力してくれる気持ちは嬉しいのよ。
渉部：まあ、確かに男と女の違いってのは大きいかもね。でもまあ、なんつーか、表現方法のヒントになればいいかなあ、と。
虹野：うん、そういうのは参考になるかも。
渉部：とはいえ想ってる事をストレートに書くのが虹野さんらしいんだけどね。でも、それ言っちゃうと今回の企画の意味が無くなっちゃうからねえ。
虹野：ところでこれって、やっぱり渉部君の経験をもとに書いてるの？
渉部：まあ、そういう生々しいのも書いたことあるけどね。でも、そういうのはほんの一握りです。自慢じゃないけどノート２冊分くらい書いてるから。別にオレとかって毎日のように恋だの愛だので悩んでたりしてませんし。ちなみにこの３つの中にはそういうのはないです。
虹野：あーあ、そういうのを読んでみたかったなあ。
渉部：恥ずかしいからイヤです。まあ、知らない人が見てもなにも言わなきゃわからないだろうけどねえ。あ、でも３つのうち１つ、見る人が見ると「あ、コイツヤベエぜ〜。壊れてるぞ」っていうのがあります。かなり"まんま"です……。
虹野："まんま"ねえ……。うーん、私にはどれのことを言ってるのかわからないなあ。渉部君、どれ？
渉部：教えません。っていうか虹野さんにだけは知られたくないです。
虹野：え、どうして？ なんで私はだめなのぉ？
渉部：とにかくだめなの。さて、拙者はゲームで忙しいから帰るよ。じゃあ、虹野さん、これを参考にがんばって作詞するように。発売日は近いぞ。では、おつかれ〜。
虹野：あ、ちょっと、ねえ！あーん、私も一緒に帰るー！
そんなわけで、
虹野さんの２ｎｄシングルを楽しみにしていよう！
※ 注ウィンドウの閉じ忘れに気をつけましょう！
定例青毛推進委員会