遅れに遅れまくった第七回

渉部：『ＴＲＩＧＵＮ』のサントラＣＤを買ったらすこぶるゴキゲンな内容だったので気分最高（帰宅部奥義）な渉部が送る定例青毛推進委員会第七回です！
虹野：渉部君、お金無いのにＣＤなんて買って大丈夫なの？　確か今月はもう……。
渉部：いやあ、明日は晴れるかなあ。
虹野：そうやって現実逃避しないの。あっ、そうそう。あのね、私のセカンドシングルが発売されるみたいなの。
渉部：「みたいなの」って、そんな他人事みたいに……。
虹野：そ、そうなのよね。でも、また出すことになるとは思ってもみなかったから……。
渉部：それは同感です。にしてもコナミ、もうすっかり虹野さんは"切った"のかと思ってたのだが……。でもまあ、虹野さんは人気あるんだから当然といえば当然かもね。
虹野：そんな、人気なんて無いってば。
渉部：そういえば朝日奈さんも出すみたいじゃのう、ＣＤ。
虹野：うん、そうなの。朝日奈さんは私と違って歌上手なのよね。
渉部：やはり１７８％の人が予想したとおり、次のドラマシリーズは朝日奈さんが主役ってことですな。
虹野：そうなるのかなあ。私は出れるかな？
渉部：どうですかね。『彩』も出たっていうにはちょっと露出少なかったですから。っていうか今回はそういう話ではないので、まあ、そのことについては後でゆっくり話しましょう。

今回ちょっとネタ苦しいです

渉部：さて、今回は前回やるはずだった『虹野沙希芸能活動推進計画』の続きです。
虹野：この前のことはあまり思い出したくないなあ……。
渉部：今回は、前回途中だった「ラジオ」はやめて、「テレビ」に移りたいと思います。いいネタが浮かばなかったもんで。ただ、「テレビ」というメディアを文章で上手く表せるか少々不安ですが。
虹野：テレビかあ。そういえば前に『ランク王国』に藤崎さんが出演したよね？あの時、ラルフ君が藤崎さんをデートに誘ってて、それを軽くあしらう藤崎さんがよかったなあ。
渉部：まあ、そのことに関して弊社はコメントを差し控えさせていただきますが、ところで、やはり虹野さんはアニメ絵ですから多少出演できる番組が限定されますな。例えば、「月９」のトレンディードラマに出演して竹之内豊とのラブストーリーなどを演じた場合、かなり違和感が生じますし、虹野さんの、料理が得意、というところから安易に『料理の鉄人』などに出場しますと、非常に内容が胡散臭くなってしまいますな。逆にアニメに出る分にはなんの問題もないです。
虹野：『料理の鉄人』かあ……。今はまだ無理だけど、もっとお料理の腕を磨いて、いつかは挑戦してみたいなあ……。
渉部：あのー、虹野さん？　全然人の話聞いてませんね。
虹野：……え、あ、えっと、なんだっけ？
渉部：まあ、番組に出る以外にＣＭって手もありますな。ＣＭならもっと自由度が高いですから、バーチャルアイドルにはもってこいなのではないでしょうか。

まず、アニメに挑戦！(どこがアニメやねん)

渉部：祥と、例によっていくつかサンプルを考えてみたんで、ためしにやってみましょう。
虹野：この前みたいに"わさび"はやめてね。
渉部：２度も同じことはやらないから心配せずに。まずは無難にアニメでいってみましょうか。
虹野：『ときメモ』をアニメ化するの？
渉部：それはひねりがなさ過ぎてつまらないでしょう。それにその場合、どうしてもヒロインは詩織になっちゃいますから。あくまで"虹野沙希"を主役に据えないとね。んで、これ台本。
虹野：これはどんなお話なの？
渉部：これはですね、落ちこぼれの主人公とそれを応援する虹野さんの心温まるハートフルコメディーです。こういうの虹野さん好みでしょ？
虹野：うん、そういうの好きかな。
渉部：じゃあ渉部が落ちこぼれの少年をやるからね。じゃあいくよ？
（副音声でお楽しみください）

＜　主人公の部屋。虹野さんがいる。　＞
シャッ！（入り口のふすまを開ける音）
部屋に入ってくる主人公。

渉部：沙希ちゃ〜ん！
虹野：どうしたの、渉部君？
渉部：ジャイアソがいじめるよ〜！
虹野：それじゃあ特訓よ！ってこれじゃ『ドラ＠もん』じゃないのぉ！
渉部：ダメ、やっぱ？
虹野："ダメ"とかじゃなくてそのまんまだから、これ……。
渉部：んじゃあ、次。今度ＳＦモノです。ちなみに虹野さん扮する人型ロボットが男の子の協力して悪をやっつけるストーリーです。
虹野：私、ロボット役なの？嫌な予感するぅ。
渉部：ロボットって言ったってまあ、アンドロイドみたいなもんだから。虹野さんはそのままの姿でいいし。男の子役は渉部がやるから。

＜街に巨大ロボットが出現！　街を破壊している。
その前に立ちはだかる正義のアンドロイド虹野沙希！＞

渉部：いけえーっ！パンチだ鉄人！
虹野：ガオーッ！　ってもう！なんで私が鉄＠２８号なのよぉ。
渉部：これもだめ？　むう、いいネタだと思ったんだけどなあ。青いし。
虹野：少しも良くないです！

絵コンテくらいあれば……

虹野：アニメはもうやめて他のにしよう？
渉部：お気に召さなかったようで。じゃあ残るはＣＭですな。
虹野：ＣＭもいいなあ。ＣＭから売れてくる人もいるよね。もし私がＣＭに出るんならやっぱりコナミのＣＭになるのかなあ。
渉部：現実的にはそうなんですが、ここでそこまで現実的になってもつまんないので、ここはいっそ他業種のＣＭでいきましょう。
虹野：私にはどんなＣＭが似合うかな？　自分じゃ良くわからないね。
渉部：やはり、虹野さんの"やさしさ"を前面に打ち出して、風邪薬のＣＭなんていいんじゃないでしょうか。虹野さんに「これ飲んで、はやくよくなってね」なんて言われた日にゃあ、男だったら買わずにはいられないでしょう。
虹野：えっ、そ、そんなこと無いと思うけど、そう言ってくれると嬉しいな、ちょっと。
渉部：当然この他に、虹野さんが風邪ひくバージョンもあります。
虹野：え、えっと、あの……。
渉部：虹野さん、ナニ照れてんの？　あ、わかった。修学旅行の時のこと思い出しちゃったんでしょ。えーっと、あの時虹野さんなんて言ったっけかなあ。
虹野：あーっ！　あ、あのときは、えっとその、あの……。
渉部：まあ、そのことは置いといて、んじゃあ、試しにこのＣＭやってみようか？
虹野：あ、んと、商品名『リポ＠タンＤ』……。ってちょ、ちょっと！
渉部：それじゃあ、このジープでも引っ張ってもらいましょうかね。
虹野：そんなの無理だよぉ！
渉部：あ、激流下りのほうがいいかな。
虹野：それも無理です！
渉部：冗談ですよ、冗談。でも、栄養ドリンク系もいいかなと。
虹野：もっと普通のはないの？
渉部：あとは、お料理系で、調味料とか冷凍食品とかなんかが似合うんじゃないですかね、つまんないけど。
虹野：そういうのなら私にも似合いそうね。
渉部：あとは髪の毛の染色剤とかカラーコンタクトなんかいいんじゃないですか？これなら詩織とも競演できるし。つまんないけど。
虹野：あの、別につまらなくていいと思うんだけど……。