「Weekly Needs」1997.11.20号(Vol.3 No.43)

「まち」から「仮設」へ。「仮設」から「まち」へ。

前号へVol.3目次次号へ


=かんちゃんの ながたものがたり (第11回)=


==新湊川公園で ながたの《古代のひかり》をみっつけた==

 苅藻川と合流する新湊川のあたりは、震災後も、熱心に散歩コースの整備がすすめられている。ひなん所になっていた旧区役所の横に《御船山(みふねやま)旧跡》の石碑がある。

 古代【ナガタノクニ】とよばれたころ、神功(じんぐう)皇后が、朝鮮(新羅:しらぎ)への遠征のあと、海から苅藻川をさかのぼり、ふねが着けられた所とか、船具を埋められた所という話がのこっている。

 3世紀初めのころの説話である。もっとも、このころは【日本】という国もなまえも、まだなかった。われわれが、いま住む、この列島も、ひとつの国ではなかった時代の話である。朝鮮半島も、新羅(しらぎ)、高句麗(こうくり)、百済(くだら)の3国にわかれていたときの話でもある。

 《じんぐう皇后が、朝鮮を侵略した。》という書きかたをする本もあるが、むしろ、このころ、大陸や、半島や列島にある、東アジアの諸国は、ひとびとも、まぜこぜで、いくさをしたり、仲良くしたりしていたのであろう。
 川沿いの公園を、朝の陽をあびながら、歩いていると、木々の間から、そんな古代の光がもれて来て、じつに、気持ちがいい。

(和田 幹司)

ふねをあやつり かわをくだり
 いっぱいの みやげを積んで
うみを渡り 行き来した日々。

 大陸も、半島も、列島も、
みんな 私のふるさとだった。

いまも、ながたには 人が集い
 そして 震災にたちむかう。
 ながたも そら ふるさと
そこに住むひと 力合わせよ。

▲《御船山 旧跡》の石碑
▲川沿いの紅葉


お風呂やさんの独り言


 最近の風呂屋は、お客さんの人数がめっきり減ってしまって、どうしたものかと思います。以前はたくさんお客さんが見えていました。

 風呂屋といえば、以前はお客様の社交の場、情報交換の場、そして1日の疲れをいやす場として、たいそう繁盛しておりました。
 それがいまは核家族化が進み、各家庭に浴室が付き、家庭でお風呂に入るようになりました。たくさんの人の前で裸になれない人が増えています。俗に言う「裸のつきあい」がなくなってきたのかな?

 今まではお風呂の中でコミュニケーションをとることにより、子供も大人もたくさんの情報を持っていました。それが今では、家庭にある風呂には裸になって話をするという機会が少なくなったと感じます。母親と子供、父親と子供、親子の間でのコミュニケーションが、何となく少なくなったかなあと思いますが、いかがでしょう、みなさんは? どう思われますか?

 小学校低学年ぐらいまでだったら父親・母親とお風呂に入る機会もあったと思いますが、高学年になればなるほど入りづらくなります。でも銭湯では、同級生同士で入ることが多々ありました。思春期の悩み事、また友達のこと・恋人のこと、色々なことを友達としゃべったものです。両親には言えないことでも、湯につかりながら何時間もしゃべった記憶がないでしょうか。

 今、友達同士、また親子同士のコミュニケーションが少ないように思います。みなさんも一度、友達同士や家族みんなで銭湯でのコミュニケーションというものを見直してみたらいかがでしょうか。思いもしてみなかった話題が出るかもしれません。

(鷹取『幸せ湯』:古西 隆裕)


インフォメーション


◆ペットボトル回収 始まりました◆
 11月から、空き缶回収をしているところでペットボトル回収が始まりました。ペットボトルは中をきれいに洗ってキャップをはずしてください。中のすけて見えるポリ袋で出してください。
【問】環境局 計画課:078−322−5284

◆震災復興支援 無料相談会◆
 弁護士、税理士、不動産鑑定士、行政書士、司法書士、社会保険労務士、建築士、土地家屋調査士が相談をうけます。
【日時】11月29日(土)
【場所】兵庫県 司法書士会館(神戸市中央区楠町2丁目)
【問】市民相談室:078−321−0033

◆大腸ガン検診◆
 40才をすぎたら大腸ガン検診を受けましょう。痛くありません。
【申し込み】生年月日を書いて400円切手を同封し、次の住所まで送ってください。
      65才以上の人はハガキで申し込んでください(切手はいりません)。
【送り先】兵庫県 予防医学協会
     〒658 神戸市東灘区御影本町4−4-20
【しめ切り】1998年1月31日(土)
【問】健康増進課:078−322−5257

◆所得税の年末調整説明会◆
納めすぎた分の税金は返してもらいましょう。
自分にあてはまる項目がないか、はなしを聞いてみましょう。
【日時】11月27日(木)・28日(金)◎午前10時〜 ◎午後1時30分〜
【場所】長田区役所7階 大会議室
【問】長田税務署 源泉担当:078−691−5151


みんなの伝言板


 みなさんの「声」と「声」をつなぐこのコーナーでは「ゆずります」「求めます」「集まってください」などなど、多くの人に呼びかけたい情報を募集しています。

電話・FAX・郵便などで「すたあと長田」までお気軽にご連絡ください。

 

FMわぃわぃ
77・8MHz
−−長田の情報 宅急便−−


御蔵通5−5

ボランティア団地


ボランティア団地(イラスト)

(クリックするとイラストが現れます!)

(画:友弘 至子)


この「ウィークリーニーズ」は以下の皆様の協力により配られています


◎新聞販売店様のご協力で長田区内に折り込み戸別配布
  ・神戸新聞 板宿北専売 ・毎日新聞 丸山販売
  ・毎日新聞 尻池販売  ・読売新聞 新長田IC
  ・読売新聞 丸山IC  ・読売新聞 御蔵IC

◎地元ボランティア団体・個人の協力により、
 各地区(市内広域・姫路・大阪など)の仮設住宅に配布
▽姫路「心のケア」ネットワーク:玉手・新白浜(姫路市)
▽鹿の子台ボランティア連絡会:鹿の子台第1〜8(北区)
▽有野台ボランティア:有野台第1〜3・五社・東有野台・有馬(北区)
▽神戸女子大学ボランティア活動本部:桜木町(須磨区)
▽北須磨ボランティア:西落合1〜2・名谷2(須磨区)
▽春風会・ひまわりの会:長田区内各仮設
▽兵庫商会:南落合第1〜3(須磨区)
▽阪神高齢者・障害者支援ネットワーク:西神第7(西区)

◎すたあとスタッフによる配達(仮設住宅・店舗など)
長田区内各仮設および店舗等・東白川台(須磨区)・学園東町第5(西区)・
星和台南ほか(北区)

◎コープこうべ様のご協力で店頭に据え置き
▽コープミニ ポートアイランド店
▽コープミニ 鹿の子台店


今号の制作スタッフ


編集長:     小野 幸一郎
副編集長:    吉田 信昭
タイトル:    吉田 信昭
見出し・イラスト:加瀬久美・友弘至子(ボランティア団地)・家田慈子・橋本吏賀
ワープロ入力:  横田ゆり・和田幹司
印刷:      友弘至子・横田ゆり

《すたあと長田 ウィークリーニーズ編集部より》
「すたあと長田」は、いかなる政治・宗教団体ともつながりを持たず、また、どのような営利団体とも特別なつながりは無く、ボランティアスタッフにより全くの自主管理で運営しています。みなさんのお役に立てればと、情報発信活動として「ウィークリーニーズ」を無料発行しております。



numata@sakuraia.c.u-tokyo.ac.jp