「Weekly Needs」1997.5.15号(Vol.3 No.30)

「まち」から「仮設」へ。「仮設」から「まち」へ。

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「被災者の生活基盤回復」のために国の援助を!

〜「黄リボン」をつけて「公的援助法」の実現を〜


 大震災の『復興』の要(カナメ)は、被災者みんなの生活が再建できることです。
 みんなが生活再建できて、いきいきと安心してくらせるようになることで、街もイキイキと活性化し、社会が再生できます。

 ところが、自然災害列島といわれるこの国で、災害直後の救済(避難所・仮設住宅の設置、炊きだし、ガレキ処理など)は行われましたが、生活再建を援助するための法制度は、何もなしです。

 くやしいしいことに、震災直後から、「資本主義国では個人補償はしない」と政府が言って、多くの人々がそう思いこまされました。住むところがない。職場ごと仕事がなくなった。店を再建したいが金融機関にことわられる。借金したいが返すあてがない。……生活基盤を根こそぎ失って、自力では生活の見通しがたちません。自助努力するにも、その土台とするものがすっかりなくなってしまった。それが大自然災害のおそろしさです。

 ところで、アメリカでは、大災害にあった被災者が生活再建できるように、一定のまとまった金額(最高2万2千ドル)が給付されていることをごぞんじでしょうか。

 この日本でも、公的援助が行われるべきです。災害危機にうちのめされ、根こそぎ失った生活の基盤となるものを回復して、生活を再建していくために、国が被災者に対して公的援助をするのは当然なのです。

 この1年間、「被災者の生活基盤回復のため公的援助法をつくりましょう」と、私たち市民が呼びかけて、賛同する国会議員がふえて、参議院に、「公的援助法案(災害被災者支援法)」が提出されようとしています。

 私たちは、この法案の実現を強くもとめていることを示すために、胸に・バックに・ベビーカーに・自転車に「黄リボン」をつけることを呼びかけています。ご協力ください。

中島 絢子(あやこ):「公的援助法」実現ネットワーク・078-577-8890)


インフォメーション


◆移動 経営相談◆
 事業経営上の問題(経営、法律、金融、技術)などの相談に専門家が応じます。
相談される方は事前に【問】に連絡してください。
【場所】@兵庫勤労市民センター
    A浜山地区まちづくり相談所
【日にち】@6月3日(火)4日(水)
     A6月17日(火)18日(水)
【時間】午後1時〜9時
【問】中小企業 指導センター:078−360−3210

◆手話奉仕員の区役所 窓口への配置◆
 手話ができる人が、区役所にいる曜日・時間がかわりました。
【新しい曜日、時間】毎週月・木曜日 午前9時〜12時
【問】市役所 育成課
【電話】078−322−5231
【FAX】 078−392−0701

◆機械 製図技術 基礎講座◆
 不況の今、技術を身につけましょう。申込用紙は下記の【問】にあります。
【日時】6月3日〜 火・木曜日 午後6時〜 全11回
【費用】6000円
【問】中小企業 指導センター
   神戸市中央区東川崎町1−3−3
【電話】078−360−3202

◆第7回 板宿寄席◆
【出演者】笑福亭仁福、露の団四郎、露の団六、露の吉次
【日時】6月1日 午後2時30分開場 3時開演
【入場料】1000円 ただし、チラシ持参の方は100円びき
     チラシは板宿市場、そのほか板宿近辺にあります。
【場所】立正寺 (阪神銀行の山側)
【問】板宿寄席 実行委員会 事務局(手打ちうどん よど)
【電話】078−737−0881


市民版ひっこしプロジェクト スタート!!

フリーダイアル ひっこしはしみん
0120 − 154043

さあ、ひっこしの準備!!

 ・運送屋さんは?       ・ひっこし荷物の用意は?
 ・荷造りに足りないものは?  ・後片付けは?
 ・ひっこし先のようすは判っていますか?

そのほかひっこしのことで、どこに相談すればいいか判らない方、
市民版ひっこしプロジェクトネットでご相談ください。

市民版ひっこしプロジェクトネットワークとは、仮の住宅にお住まいの方で

そんな悩みをお持ちの方を、市民ボランティア団体・グループが中心となって「ふれあいのまちKOBE・愛の輪 運動 推進委員会」、「元気アップ神戸」、「兵庫県 社会福祉 協議会」、「兵庫県 生活復興 県民ネット」、「神戸市 社会福祉 協議会」、「民間企業」「労働組合」などが、力を合わせて、みなさんのお手伝いをするものです。

お気軽にお電話ください。

市民版ひっこしプロジェクト事務局
神戸市北区北五葉1−13−1
関西スーパー レ・アール店3階「mikスペース・V」内


みんなの伝言板


 みなさんの「声」と「声」をつなぐコーナー。「ゆずります」「求めます」「集まってください」などなど、多くの人に呼びかけたいことがあったら、ぜひ連絡をください。
 (電話・FAX・郵便で「すたあと長田」までご連絡ください)

★第3回 フェスタin湊川★
 震災で被災された障害者の方々を支援しようとはじめた、市民参加のフリーマーケット『フェスタin湊川』も、今回で3回目の開催となります。
 障害者共同作業所の仲間による“焼きそば”や“たこ焼き”などの模擬店も多数出店します。
 昨年の11月に開催された2回目と同じく、豪華な出演者のステージ演奏などもあります。
 みなさん、今回も、ぜひ遊びに来てくださいね。 ※入場無料
【日時】5月18日(日)午前11時〜午後5時30分
    (雨天の場合、5月25日(日)に順延します)
【場所】湊川公園(兵庫区役所となり)
【主催】障害者支援フリーマーケット実行委員会
【問】青い空★KOBE 【電話】010−079−5014

 

すたあと長田からの
〜〜メッセージ〜〜
『ウィークリーニーズ』配達スタッフ大募集

(2週間に1度、ご自分のご都合に合わせたボランティア活動)
是非お電話下さいませ……078-521-7170

 


あきちゃんかんちゃん、街へ出る 第27回


あき:
こいのぼりが泳ぎ、こどもの日や母の日がある5月なんだけど、もうひとつ元気がでないわ。わたし、五月病にかかったのかしら。
かん:
震災のあと、いっしょうけんめい働いてきて、自分のまわりや、町を見て、まだまだやし、ほかの人はもうとっくに立ち直っているようやし。
あき:
このまえ、読者の方から「仮設だけやなしに、ふつうの者でも、ごっつう困っとんやさかい、その苦しさも書いてほしい」という電話いただいたわ。
かん:
連休に、室内商店街から、西のほう、高取山に登り、長田のまちを見ながら、妙法寺町のほうへ歩いたとき、ぼくも、同じ気持だったよ。 ほんとは、まだまだだ。
あき:
住む家ができた人も、これからお金を借りる方も=大変がいっぱい=だわ。みんな同じよ!
かん:
気分の転換は、自分の足で町を歩いてみることだ。町の人に声をかけたら、元気がでてくるよ。

 

※長田区役所3階にゆけば『すこやかマイロード・長田のげんきくん』という散歩の地図がもらえる。

(和田 幹司)

▲苅藻川にかかる第二宮川橋
わたる、下校中の子どもたち


この「ウィークリーニーズ」は以下の皆様の協力により配られています


◎新聞販売店様のご協力で長田区内に折り込み戸別配布
  ・読売新聞 丸山IC   ・読売新聞 新長田IC
  ・神戸新聞 五位の池専売 ・毎日新聞 丸山販売
  ・毎日新聞 尻池販売   ・読売新聞 御蔵IC

◎地元ボランティア団体・個人の協力により、
 各地区(市内広域・姫路・大阪など)の仮設住宅に配布
▽姫路「心のケア」ネットワーク:玉手・新白浜(姫路市)
▽鹿の子台ボランティア連絡会:鹿の子台第1〜8(北区)
▽有野台ボランティア:有野台第1〜3・五社・東有野台・有馬(北区)
▽神戸女子大学ボランティア活動本部:桜木町(須磨区)
▽北須磨ボランティア:西落合1〜2・名谷2(須磨区)
▽春風会:長田区内各仮設
▽兵庫商会:南落合第1〜3(須磨区)
▽阪神高齢者・障害者支援ネットワーク:西神第7(西区)
▽りんくうネット:大阪府りんくうタウン内仮設

◎すたあとスタッフによる配達(仮設住宅・店舗など)
長田区内各仮設および店舗等・東白川台(須磨区)・学園東町第5(西区)・
星和台南ほか(北区)

◎コープこうべ様のご協力で店頭に据え置き
▽コープミニ ポートアイランド店
▽コープミニ 鹿の子台店


今号の制作スタッフ


編集長:     小野 幸一郎
副編集長:    吉田 信昭
タイトル:    山田 光
見出し・イラスト:家田慈子・瀬戸綾子・橋本吏賀・山田 光
ワープロ入力:  小野幸一郎・横田ゆり・和田幹司

 「すたあと長田」は、いかなる政治・宗教団体ともつながりを持たず、また、どのような営利団体とも特別なつながりは無く、ボランティアスタッフにより全くの自主管理で運営しています。
 みなさんのお役に立てればと、情報発信活動として「ウィークリーニーズ」を無料発行しております。



numata@sakuraia.c.u-tokyo.ac.jp