「Weekly Needs」1997.4.17号(Vol.3 No.28)

「まち」から「仮設」へ。「仮設」から「まち」へ。

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こころもボロボロ 蓄えも底つく

〜生活保護は恥じゃない〜


 長期の仮設生活で身も心もボロボロ。遠隔地仮設では就労場所も少なく、仕事に就けた人も、職場での嫌がらせ、過酷な労働、低賃金などを切実に訴えられる住民もおられます。

 イライラがつのるなかで、蓄えも底つき、経済的にも緊迫度は高まるばかりです。生活保護を受けることをちゅうちょされている人がいますが、生活が困難になれば当然の権利として受けるべきだし、何ら恥じることはありません。生活が困窮する前に、担当の民生委員に相談したり、市・区役所の民生保護課などに早めに相談する事が必要です。年金額の少ない方も相談してみてください。

《申請主義》といって本人からの申し入れがないかぎり行政は助けてくれません。待っていても誰も助けてくれません。自分から積極的に動いてください。周囲の人もそのような人を見かけたら、教えてあげてください。今一度、震災直後のことを思い出してください。無我夢中で助けあったこと・悩みを分かちあったこと・情報交換したこと。『いたわりとやさしさにあふれた思いに立ち返り、共に生きることの大切さ』を再認識してください。

 微力ながらボランティアも生活再建のために協力させていただきたいです。何なりと相談してください。

(姫路「こころのケア」ネットワーク代表: 岸岡 孝昭)

▲姫路で熱心にボランティア活動
をされている岸岡孝昭さん

インフォメーション


◆阪神・淡路大震災 復興基金による家賃補助◆
 阪神・淡路大震災によりお住まいをなくした方が民間住宅に住む場合の家賃の支払いを少なくするための「家賃 負担軽減 補助金の制度」の対象がひろがりました。
【変わったところ】

 そのほか、くわしい条件や申請方法は、4月1日発行の「広報こうべ 4月号」に載っています。
【問】市住宅供給公社 家賃助成 担当室
【電話】078−332−3321
    市住宅供給公社の一般賃貸住宅の場合は、
    住宅サービス課:078−332−2413

◆生け垣・壁、屋上の緑化助成◆
【条件】市街化区域内の一戸建てか小規模共同住宅で、3メートル以上植物を植えること
【申し込み】 花と緑のまちづくり推進センター、区役所、出張所
【問】花と緑のまちづくり推進センター
【電話】078−351−6755

◆鷹取東 第2地区 土地区画整理 審議会委員選挙  選挙人名簿の縦覧◆
【日時】4月15日(火)〜28日(月) 午前9時〜午後5時
【場所】現地相談所、市役所 西部復興 区画整理課

◆須磨海浜水族園 割引入園券つき市バス乗車券◆
 水族園の入園券(2割引)と、市バスの乗車券2枚のセットです。5月6日(火)まで販売しています。
【値段】おとな1200円、高校生880円、中学生720円、
    小学生520円
【販売場所】地下鉄定期売場、駅売店、
      ハローステーションKobeなど


いっしょにあるいていきたい


 こんにちは、はじめまして。<阪神・淡路大震災「仮設」支援NGO連絡会>というのをご存知でしょうか? 事務所は<すたあと長田>と同じ 敷地内(御蔵通5‐5)にあるんですが、たぶんあまり知られていないのではないかと思います。そこで少しご紹介をしたいと思います。

 私たちの連絡会は、主に仮設住宅を支援するボランティア団体(大阪から姫路までの約30団体)の連絡調整役をしています。
 たとえば、どういった支援の仕方がいいのか? 孤独死をどうしたら防ぐことができるのか? 被災者の生活が公営住宅等へ移行していくにあたって仮設住宅以外の支援をどうしていくのか? これでいいのか? といったような「ボランティアとは何か?」という話し合いをしたり、全国からの支援物資などをみんなで調整して配ったりといったことを月2回行う《全体会》という会議の中で話し合っています。

 今回の震災で見えてきたことのひとつとして、人とのつながりの大切さがあると思います。もっと となりの人と仲良くしていれば……と思うことが、かなりあったのではないでしょうか。そういった人のつながりというのをひとつのキーワードとして仮設住宅の支援をしたり、全国で講演やイベントなどを行って伝えていったりしています。
 もちろん仮設住宅だけでなく、まちで必死に生活をされておられる方や、県外に避難され、全く情報の入ってこない中で苦労されている方たちの支援もやっていこうと考えています。
 けれども30団体といっても、現実は1団体の構成メンバーが2〜3人といった小さな団体が多く、なかなかきちんとできないのが私たちの悩みです。これから公営住宅へ移られる方も増え、またまちに戻られる方もいるかと思います。前よりももっと人とのつながりができて、そして住みよいまちが戻るまで、できる限りみなさんと一緒に歩いていきたいな、と考えています。
 もしよかったら気軽にのぞいてみてくださいね。

(阪神・淡路大震災「仮設」支援NGO連絡会: 山田 光


みんなの伝言板


 みなさんの「声」と「声」をつなぐコーナー。「ゆずります」「求めます」「集まってください」などなど、多くの人に呼びかけたいことがあったら、ぜひ連絡をください。
 (電話・FAX・郵便で「すたあと長田」までご連絡ください)

★ひとつになろう民族のマダンで
〜第8回 長田マダン〜★
 今年も長田マダンの季節がやってきました。みんなで一緒に踊り、歌い、食べて、飲んで、遊ぶ。どうです?かんがえただけでもワクワクしてきませんか?
 今年の出し物は『マダン劇』に決定! 同胞のみなさん、地域のみなさん、ぜひお越しください。

日時:4月27日(日)午前11時〜午後4時
場所:神戸市立 志里池小学校
(長田区真野町9‐18)
主催・問:長田マダン 実行委員会
電話:078-643-4787

 

すたあと長田のサタデーエクスプレス
 地域に密着した放送をしているFMラジオ局「FMわぃわぃ」
77.8MHzより放送中!

4月19日(土)の放送から時間を延長。

毎週土曜日 午後1時30分から3時まで生放送。ぜひ聞いてください。

 


あきちゃんかんちゃん、街へ出る 第26回


あき:
雨が多かったので、さくらの下でお弁当をいただくことができなかったわ。だけど、お花見でもしようかなーーという気持ちになれたのは、昨年とちがうところだわ。
かん:
この休みは、晴れたので、高取山のほうへむかって五位ノ池のあたりを歩いてみたんだ。
あき:
長田も山手のほうは坂の多いまち、見晴らしの良いまちって 気づかされるでしょ。
かん:
更地も多いけど、あたらしい住宅もあり、家を探している人にも出会ったよ。
あき:
3丁目のあたりの、大きな《くすのき》しってる? くすのきは兵庫県の〈県の木〉なんだけど、更地の横で、倒れてきた電灯を抱きかかえながら、この木は、すくっと立ってるの。
かん:
震災で残ったものも、たいせつにしたいね。五位ノ池は、小学校の近辺も、たくさん大きな木々があるから、わかばの季節が楽しみだね。
※神戸史学会の本《新・神戸の町名》によると、五位ノ池町の由来は、名のように、ここはむかし池があり、ゴイサギがよく集まったからではないかという。

(和田 幹司)

▲大きなくすのきのまわりには
あたらしい家も多く建ちならぶ


この「ウィークリーニーズ」は以下の皆様の協力により配られています


◎新聞販売店様のご協力で長田区内に折り込み戸別配布
  ・読売新聞 丸山IC   ・読売新聞 新長田IC
  ・神戸新聞 五位の池専売 ・毎日新聞 丸山販売
  ・毎日新聞 尻池販売   ・読売新聞 御蔵IC

◎地元ボランティア団体・個人の協力により、
 各地区(市内広域・姫路・大阪など)の仮設住宅に配布
▽姫路「心のケア」ネットワーク:玉手・新白浜(姫路市)
▽鹿の子台ボランティア連絡会:鹿の子台第1〜8(北区)
▽有野台ボランティア:有野台第1〜3・五社・東有野台・有馬(北区)
▽神戸女子大学ボランティア活動本部:桜木町(須磨区)
▽北須磨ボランティア:西落合1〜2・名谷2(須磨区)
▽春風会:長田区内各仮設
▽兵庫商会:南落合第1〜3(須磨区)
▽阪神高齢者・障害者支援ネットワーク:西神第7(西区)
▽りんくうネット:大阪府りんくうタウン内仮設

◎すたあとスタッフによる配達(仮設住宅・店舗など)
長田区内各仮設および店舗等・東白川台(須磨区)・学園東町第5(西区)・
星和台南ほか(北区)

◎コープこうべ様のご協力で店頭に据え置き
▽コープミニ ポートアイランド店
▽コープミニ 鹿の子台店


今号の制作スタッフ


編集長:     小野 幸一郎
副編集長:    吉田 信昭
タイトル:    加瀬 久美
見出し・イラスト:家田慈子・橋本吏賀
ワープロ入力:  田中洋子・沼田英俊・横田ゆり・和田幹司
写真:      金原 雅彦

 “すたあと長田”と“すたあと長田のウィークリーニーズ”に対するご意見やご感想をおよせください。
 今後の活動をしていく中で、参考にしていきたいと考えております。ご連絡は、でんわ・ファックス・おてがみ なんでも。お待ちしています。
(すたあと長田 スタッフ一同)



numata@sakuraia.c.u-tokyo.ac.jp