「Weekly Needs」1997.3.20号(Vol.3 No.26)
「まち」から「仮設」へ。「仮設」から「まち」へ。
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「住みなれた街に戻りたい」
〜地域住民みんなでつくった共同住宅〜
待望の〈従前居住者(元々そこに住んでいた人)〉用公団住宅『ルネタウン御船』が今年12月に完成します。
長田区御船通4丁目と大道通3丁目にまたがる約9千平方メートルの敷地内(県立体育館より東 約100メートルの所)に建てられます。7階建てで住居84戸と店舗8戸と、地域住民が合意のもとで建てた共同住宅の中では最大級の建物で「住宅市街地 総合整備事業区域」のため建築費の約6割が国庫補助となっています。
地域内は60世帯が住んでいましたが、うち40件ほどが全焼してしまいました。小さな宅地が多かったため個別の再建はむずかしく、地域のまちづくり協議会は1995年(平成7年)8月より、100回程もの役員会を開き話し合いをし、土地所有者へ再々のお願いをし合意を得た結果、住都公団と神戸市、そして地権者100人が協力して公団住宅を建てる運びとなりました。多数の権利者が合意しての共同住宅建設は、被災地では初めてのことです。
「住みなれた街に戻りたい」熱い想いがまとまり よろこぶと共に、今後の参考になればと思うところです。
(金田 百合子)
インフォメーション
- ◆阪神高速 道路公団からのお知らせ◆
- 阪神高速道路の沿線にお住まいの方には、空調機器の復旧工事助成が公団より助成されます。
【対象機器】冷房器具および換気扇
【助成額】設置費用の10分の8(限度額あり)
【申請期限】1997年(平成9年)3月31日まで
【問】阪神高速道路公団 道路管理課:078−331−9801
または土木局 建設課:078−272−5018
- ◆社会保険・年金相談、4月から変更◆
- 区役所で行っていた社会保険・年金相談業務が3月末で終わります。
4月からは市役所 1号館 2階 市民相談室をご利用ください。
【問】市民相談所:078-321-0033
- ◆第2回「おもしろ音楽博物館」参加者募集◆
- 箏(こと)とバイオリンをとおして、弦楽器のうつり変わりをトーク(お話)と演奏でお楽しみください。
【日時】4月13日(日) 午後1時30分開場 14時開演
【場所】長田区 総合庁舎 7階(長田区北町3-4-3)
トーク:網干毅、正岡健二
演奏 :日比淳一(バイオリン)、加藤理彩子(ピアノ)、尾崎千津子(箏)、
近藤真佐子(箏)、新田喜子(箏)、富田富子(箏)
曲名 :ベートベン「スプリングソナタ 第一楽章」、
宮崎道雄「春の海」ほか
【主催】ほたる火コンサート協会(後援:長田区役所)
【申し込み方法】往復ハガキに住所、氏名、年齢、参加人数
(1枚に2人まで連記できます)を書いて下記までお便りください。
3月28日(金)当日消印有効です(※抽選で100名)。
【問】〒653 神戸市長田区北町3-4-3
長田まちづくり推進課「おもしろ音楽博物館係」
【電話】078−579−2311
※情報をくわしく知りたい方は、それぞれの問い合わせ先へ。
あの大震災から早くも2年の月日がたち、まちのようすも少しづつ変化してきました。しかし、まちが整備されていく反面、人の数は震災前にくらべて はるかに少なく、人が集まり笑い声の聞こえるような場面を見ることも あまりありません。
今、このまちに住んでいる人達と、住んでいた人達とが、楽しみながらそれぞれの想いを伝い合えるようなコミュニケーションの場を作り出せたら……そんな想いでこの「祭り」を企画しました。
長田に想いを寄せるすべての人達に楽しんでもらえるように、老若男女・国籍問わずのお祭りにしたいと思います。とくに長田区は、たくさんの国の人が住んでいるので、そういう特徴を生かした内容にしたいと思います。
さまざまな文化がまじり合い、でもそれが異なるものではなく、長田が作り上げた新しい“まち”の新しい文化として存在できるような、そういうまちを作るための第1歩としてこの祭りを楽しんでもらえればと思います。
ぜひぜひ、みなさん遊びに来てくださいね。
(すたあと長田イベント企画部:吉岡 順子)
長田どんちゃん春祭り |
【日時】1997年(平成9年)3月29日(土)あさ10時〜夕方6時まで
【場所】菅原市場 東側 駐車場と周辺(長田区菅原通り4丁目)
【主催】長田どんちゃん春祭り実行委員会(ボランティア団体 多数参加)
兵庫県生活復興支援事業実行委員会(フェニックス・リレーマーケット)
【共催】菅原市場
【後援】社会福祉法人 神戸市長田区社会福祉協議会
【問い合わせ先】長田どんちゃん春祭り 実行委員会事務局
【電話】078−521−7170(すたあと長田)
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みんなの伝言板
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みなさんの「声」と「声」をつなぐコーナー。「ゆずります」「求めます」「集まってください」などなど、多くの人に呼びかけたいことがあったら、ぜひ連絡をください。
(電話・FAX・郵便で「すたあと長田」までご連絡ください)
- ★としっこひろばに遊びにおいで★
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子どもたちやおとしよりの方々 みんなで楽しく過ごしましょう。
とき:毎週日曜日 午後1時〜5時
ばしょ:聖公会長田センター(長田区御蔵通6丁目162)
問い合わせ:078−576−8448(担当:吉川)
- ★GAMA−月桃の花 OKINAWANフェスティバル★
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【日時・内容】3月30日(日)
第1部 12:30〜14:30 映画「GAMA−月桃の花」上映
第2部 14:30〜15:30 トーク「沖縄は今!」
第3部 16:30〜17:40 琉球舞踊とエイサー
第4部 18:00〜20:00 映画「GAMA−月桃の花」上映
【場所】神戸新聞社 松方ホール
【主催】3/30 OKINAWANフェスティバル実行委員会
【問】畑 廣昭(実行委員)
けいたい でんわ:030−494−5923
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長田どんちゃん春祭り ボランティア スタッフ募集
『長田どんちゃん春祭り』の開催にあたり、設営(準備)やかたづけなどの お手伝いをしてくれる人を募集します。
3月27日(木)から30日(日)まで、1日だけでも大歓迎!! 連絡下さい。
【連絡先】すたあと長田
【電話】078−521−7170(担当:吉田)
- あき:
- 『すたあと長田』のプレハブのある、御蔵通(みくらどおり)5丁目の更地にも、あめがふり、かぜがふき、花がさき、しん災後、3度目の春がやってきたわ。
- かん:
- となりのプレハブで、全国のボランティアをあつめて、仮設の訪問や被災者のおてつだいをやってくれたSVA のなかまが東京にもどってゆくんだよ。
- あき:
- さみしくなるけれど、東京の事務所から つづけて活動してくれるんだから、SVAのみなさん、これからも よろしくね。
- かん:
- SVAのおかげで、《慰霊祭》や《花まつり》には、たくさんのお坊さんもきてくださったし……。ありがとうございました。
- あき:
- たくさんのお友だちができたし……あとは、わたしたちが、がんばる番だわ。
- かん:
- われわれの『すたあと長田』にも、時間をみつけててつだってくださる地元の方もあり、そういう人が、これから増えてゆけばありがたいね。 待ってまーす。
※「SVA(曹洞宗 国際ボランティア会)」は“同じ今を生きる地球上のなかまとともに”をモットーに、アジア地区もふくめて、活躍している。
【SVA東京事務所】03−3945−0981
(和田 幹司)
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SVAが活動拠点と
しているプレハブ |
この「ウィークリーニーズ」は以下の皆様の協力により配られています
- ◎新聞販売店様のご協力で長田区内に折り込み戸別配布
- ・読売新聞 丸山IC ・読売新聞 新長田IC
・神戸新聞 五位の池専売 ・毎日新聞 丸山販売
・毎日新聞 尻池販売 ・読売新聞 御蔵IC
- ◎地元ボランティア団体・個人の協力により、
各地区(市内広域・姫路・大阪など)の仮設住宅に配布
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▽姫路「心のケア」ネットワーク:玉手・新白浜(姫路市)
▽鹿の子台ボランティア連絡会:鹿の子台第1〜8(北区)
▽有野台ボランティア:有野台第1〜3・五社・東有野台・有馬(北区)
▽神戸女子大学ボランティア活動本部:桜木町(須磨区)
▽北須磨ボランティア:西落合1〜2・名谷2(須磨区)
▽SVA神戸:長田区内各仮設
▽兵庫商会:南落合第1〜3(須磨区)
▽阪神高齢者・障害者支援ネットワーク:西神第7(西区)
▽りんくうネット:大阪府りんくうタウン内仮設
- ◎すたあとスタッフによる配達(仮設住宅・店舗など)
- 長田区内各仮設および店舗等・東白川台(須磨区)・学園東町第5(西区)・
星和台南ほか(北区)
- ◎コープこうべ様のご協力で店頭に据え置き
- ▽コープミニ ポートアイランド店
▽コープミニ 鹿の子台店
今号の制作スタッフ
- 編集長: 小野 幸一郎
- 副編集長: 吉田 信昭
- タイトル: 加瀬 久美
- 見出し・イラスト:家田慈子・橋本吏賀・吉田信昭
- ワープロ入力: 沖かをり・澁江美貴・吉岡順子・和田幹司
- 印刷: 澁江 美貴
“すたあと長田”と“すたあと長田のウィークリーニーズ”に対するご意見やご感想をおよせください。
今後の活動をしていく中で、参考にしていきたいと考えております。ご連絡は、でんわ・ファックス・おてがみ なんでも。お待ちしています。
(すたあと長田 スタッフ一同)
numata@sakuraia.c.u-tokyo.ac.jp