「Weekly Needs」1997.3.6号(Vol.3 No.25)
「まち」から「仮設」へ。「仮設」から「まち」へ。
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- ──庄田橋かいわいをあるいたら、長田のおもいが伝わってくる
- 『しょうだばし』あたりは、ながたの情緒をまだまだ残している。
新湊川は、けっして美しい川とはいえないけれど、陽だまりに、さぎのような水鳥が休んでいたり、かもめも浜のほうから、群れをなして飛んでくる。
阪神高速の大橋のインターチェンジを出たあたりに、記念として残してある、神戸の市電が目じるしである。浜のほうへ歩けば『みなとや』という<おかきや>がある。明治40年の創業で丹波黒の豆おかきなどがおいしい。
- ──静かなお寺もあり、やきにくの材料もそろう
- 高福寺はオープンなお寺で、庭の散歩が楽しめる。かねつき堂の横には水仙がさいていたり、梅もかわいらしく、しずかな気分にもどれるところである。
庄田橋のあたりは、なんといっても焼肉である。ホルモン店、ぶたにく店、精肉店どこもプロフェッショナルの専門店である。やき肉店も多い。庄田園、焼肉富士、大山焼肉店と三軒もならんでいる所もあり、わざわざ、大阪あたりから食べに来る客もあると聞く。キムチをおみやげに買うのもいいだろう。うまいもんがある町である。
(和田 幹司)
長田でやきにく
じゅうじゅう じゅう
カルビ 塩タン
じゅうじゅう じゅう
テッチャン 赤セン 上ミノに
ピビンバ ユッケで
じゅうじゅう じゅう
名物やきにく ばんばんざい
長田にゃおいしい音がある。
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高福寺 |
−御蔵通−
下町情緒
神戸の西の方に位置する御蔵通五・六・七丁目は、取り立てて自慢の出来るところは何一つ無い普通の下町だったと思う。だけど町内の事なら何でも知っている生き字引のような長老が何人かいて、世話好きな人がまた何人かいる。ありふれた町でありながら潜在的な連帯感は強いものがあったように思う。
町内は町工場・商店などの混在で、昼は不法駐車が列をなし道路の<この場所は俺の車の駐車する所>とおたがい暗黙の了解がなり立っていたように思われた。
人の通りといえば私の家の前など通る人は予め決まっていた。朝の通勤男女の内、ショートカットの熟女、後ろ姿の美しいセンスの良い女性だが歩き方が少し荒い。いづこより来たりていずくに行く人ぞ。昼前には市場に買い物に行く老女はいつも着ている服が変わっていたように思えた。昼になれば近くの工場の人達の昼食に行く姿、いつもグループで声高にシャベリ大きな声で笑う一団、楽しそうに聞こえる。
午後五時を過ぎればお好み焼き屋でホラを吹きながら女将を肴に一杯やる事業主の○○さん、少し離れた酒屋の店先でコップ酒を呑む人、又ある人はビールを呑み思い思いのつまみでうまそうにやっている、世間話に花を咲かせ情報の発信地その物である。となりのグループは今日の仕事を同僚と自慢げに語り合う者、まるで夕方の並木に雀が止まってガヤガヤ鳴いているようで騒がしい。彼達は何事でも語り合い物事を良く知っている。何杯かを飲み干し一人去り又一人と家路につく。午後八時頃ともなれば家のあかりばかりで人通りはマアない。
このような平凡で平穏な毎日のくり返しも平成七年一月十七日で全て終わった。一瞬にして家々は倒れ、火の手が上がり約十時間程で町のほとんどが焦土と化してしまった。人々は只我が家の焼け落ちるのを茫然と見つめるのみ、声すら出ない。
これからの出来る下町、どのような風情に蘇るのだろうか、知るよしもない。
(御蔵通五丁目在住:白崎 弘二)
イベントのお知らせ
『長田どんちゃん春祭り』を開催します。
フリーマーケットを行うほか、プロのミュージシャンによるコンサートや民族舞踊などを予定しています。
長田のコミュニティを蘇らそう!
【日時】3月29日(土)
【場所】菅原市場駐車場
【問い合わせ】長田どんちゃん実行委員会事務局(すたあと長田)
【電話】078−521−7170
インフォメーション
- ◆災害復興賃貸住宅の一元化募集◆<3月19日(水)〆切>
- 災害復興を目的とする市・県営住宅、公社住宅、公団住宅の入居者の募集をまとめて行っています。
申し込み資格などの内容については、2月17日発行の『広報こうべ特別号 第47号』をご覧いただくか、各区役所や住宅供給公社などで配っている申込案内書をご覧下さい。
神戸市外に避難している方で神戸ブロックの申込案内書をほしいという方は、神戸市営災害復興住宅募集の係(電話:078−322−1300)まで電話かハガキで申し込み下さい。
申込をわかりやすくする『応募の手引き』を“震災・活動記録室(電話:078−681−6231)”が作りましたので、ご希望の方はお問い合わせ下さい。
- ◆酒害ほっとライン◆
- 酒によっておこる健康問題、家庭問題に同じなやみを持つ人や家族がこたえます。土・日曜日は休みです。
【電話番号】
午前9時〜午後5時 078−651−5909
午後5時〜午後10時 078−681−8325
- ◆市外避難者のなやみごと相談◆
- 市外での生活上のなやみの相談、市政情報の提供をします。
【電話番号】0120−36−8833
【時間】午前10時〜午後5時 土・日・祝は休み
- ◆県外避難者のための広報誌『ひょうご便り』◆
- 県外避難者用の県の広報誌です。無料です。
【申し込み】県 生活復興 推進課
【電話】078−341−7711
※市外、県外へ避難された友人、知人の方にも知らせてあげてください。
- ◆保健所の健康相談◆
- 病気は予防、早期発見が大事です。不安なことはどんどん聞いてみましょう。
【毎週 火曜日】
- 成人・老人健康相談:午前9時30分〜11時
- 成人栄養相談:午前9時30分〜11時
- 血液検査:午前9時〜11時
【毎週 水曜日】
【問】長田保健所
【電話】078−579−2311
公郷小(6の1)新聞・ウィークリーニーズ版 No.1
このたび、すたあと長田・ウィークリーニーズ編集部宛に、神奈川県の小学6年生からお便りをいただきました。「地震から2年がたった今も生活に不自由している人がたくさんいると知り、自分たちに何かできないか、と学級会で話し合っています」という内容でした。
そこで公郷(くごう)小学校6年1組のみなさんがこの『ウィークリーニーズ』に投稿してもらうことになりました。
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公郷小新聞 6の1 No.1
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- 1.こんなことやってます<牛乳パック>
- うちのクラスでは「エコクラブ」という活動をやっています。そこで自然を守るために牛乳パックをひろげてほしてリサイクルに出しています。そうすると、少しでも自然に協力できたと思います。
私たちはもう小学校を卒業してしますますけど、次の6年生にもこの活動をやってもらいたいと思っています。
- 2.鳥夫婦&動物王国(植物)
- うちの教室では、たくさんの動物や植物を育てています。その中の「十しまつ」のあおいとピー子の夫婦に卵が生まれるかもしれません。今までは卵を生んでもすぐこわしてしまったので、こんどこそは新しい命が生まれるといいな!!
- 初めまして
- 私達は神奈川県横須賀市の公郷小の6年生です。すたあと長田のウィークリーニーズを読ませていただき、私達も投稿させてもらいました。
今回は教室の様子を2つお知らせしました。もうすぐ春ですね。私達は4月から中学生になります。長田町のみなさまにもよい春が来るといいですね。
(神戸のみなさまと仲よくしたい大原裕美・築井聡子・古敷谷恵からでした!!)
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この「ウィークリーニーズ」は以下の皆様の協力により配られています
- ◎新聞販売店様のご協力で長田区内に折り込み戸別配布
- ・読売新聞 丸山IC ・読売新聞 新長田IC
・神戸新聞 五位の池専売 ・毎日新聞 丸山販売
・毎日新聞 尻池販売 ・読売新聞 御蔵IC
- ◎地元ボランティア団体・個人の協力により、
各地区(市内広域・姫路・大阪など)の仮設住宅に配布
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▽姫路「心のケア」ネットワーク:玉手・新白浜(姫路市)
▽鹿の子台ボランティア連絡会:鹿の子台第1〜8(北区)
▽有野台ボランティア:有野台第1〜3・五社・東有野台・有馬(北区)
▽神戸女子大学ボランティア活動本部:桜木町(須磨区)
▽北須磨ボランティア:西落合1〜2・名谷2(須磨区)
▽SVA神戸:長田区内各仮設
▽兵庫商会:南落合第1〜3(須磨区)
▽阪神高齢者・障害者支援ネットワーク:西神第7(西区)
▽りんくうネット:大阪府りんくうタウン内仮設
- ◎すたあとスタッフによる配達(仮設住宅・店舗など)
- 長田区内各仮設および店舗等・東白川台(須磨区)・学園東町第5(西区)・
星和台南ほか(北区)
- ◎コープこうべ様のご協力で店頭に据え置き
- ▽コープミニ ポートアイランド店
▽コープミニ 鹿の子台店
今号の制作スタッフ
- 編集長: 小野 幸一郎
- 副編集長: 吉田 信昭
- 編集: 沖 かをり
- タイトル: 吉田 信昭
- 見出し・イラスト:瀬戸綾子・橋本吏賀
- ワープロ入力: 中川久美子・横田ゆり・和田幹司
numata@sakuraia.c.u-tokyo.ac.jp