「Weekly Needs」1997.2.20号(Vol.3 No.24)

「まち」から「仮設」へ。「仮設」から「まち」へ。

前号へVol.3目次次号へ


「コレクティブ住宅」と「グループ入居」

〜2/27より一元化募集始まります〜

 2月27日より、3回目の公営住宅の一元化募集が始まります。

 今回の募集の大きなとくちょうとして「グループで応募できる」ことと「コレクティブ住宅」とよばれる新しいタイプの公営住宅の募集が行われることなどがあげられます
(その他ペットの飼育が可能な住宅の募集もあります)。

 ここではそれらについて簡単にご説明さしあげたく思います。

 

《「グループ募集」について》

 (兵庫)県営住宅では8団地約1100戸、(神戸)市営住宅では1団地100戸について、グループによる申し込みを受けつけます。
 条件や内容が、県と市では少しちがうので、ご注意ください。共に対象は仮設住宅におられる方のみです。

▼県…10世帯まで
 市…シルバーハイツへの申込資格を有する世帯が必ずふくまれる5世帯まで。
 (ただし、住宅はシルバーハイツではありません)
▼グループで応募された方は個人では申し込みできません。
▼申込書は1世帯ごとに書いて、まとめて1つの封筒でお送りください。
 封筒には代表者の名前と申し込み枚数を記入してください。
 郵便料金には気をつけてください。
▼抽選はグループの代表者の申込書で抽選します。
▼のこった部屋の数がグループの人数より少ない場合は、
 グループの内1世帯でも希望があれば、グループ内で抽選します。
▼審査(しんさ)のとき、グループ内で失格者がいれば、その方のみ失格となります。
▼全員が収入基準の範囲内にあるグループを優先して抽選を行います。
▼当選し入居される住宅は、号棟・階数が異なることがあります。

 

《「コレクティブ住宅」について》

 「コレクティブ住宅」とは、それぞれが独立した住宅と協同の部屋(台所・食堂・だん話室など)がある集合住宅です。
 住まわれる方々が、この部屋を使いながら、おたがいに協力しあって孤独に陥ることのない、安心して生き生きとした生活を送られるようにくふうされています。今回募集されるのは以下の2団地です。

★片山ふれあい住宅(県営・長田区片山町・全6戸)
■ シルバー(高齢者用)住宅です。
■ 洋室(4戸)と和室(2戸)で1DKのみ。
■ 仮設住宅入居者で6世帯グループであること(個人応募はできません)。
■ 60歳以上の単身者世帯で、自炊可能なていどの健康状態であること。
※ あとは「グループ募集」の内容と同じです。

★ 浜添住宅(市営・長田区浜添町・29戸)
■シルバー(単身・世帯向きあわせて21戸)と一般(世帯用8戸)に分かれます。
■ シルバー型は、60歳以上の方が対象です。
■ 一般型は面積による申込み制限以上の世帯が対象です。
■1世帯でもグループでも応募できます。
 (ただしグループは仮設にお住まいの方のみです)
■ グループは一般世帯の方同士でも可(親族関係は不可)。
■ グループの規模は2〜5世帯です。
■当選者および補欠者となった方は、入居の時まで協同居住についての
 トレーニングに参加していただきます。
 参加されない場合は資格を取り消されることがあります。
■ 抽選はコレクティブの特性上最初にグループの中から3グループ抽選します。
※グループについてはあとは「グループ募集」の内容と同じです。

********************************

 

  • 何よりも大切なことは「コレクティブ住宅」の主旨(しゅし)を理解(りかい)してくださる方が応募されることでしょう。
  • また、同じ「コレクティブ」でも2つの住宅は内容が大きくちがいます。戸数も、きわめて限られてもいますので、充分にぎんみして頂ければと思います。


もっとくわしくお知りになりたい方は
“まち・コミュニケーション事務局”
【電話】(078‐578‐1100)

へご連絡下さい。

 一元募集全体(計8313戸)については、広報などを参考にされるか、市民団体で作成中の(本誌記事参照)応募の手引きを参考にしてください。

(小野 幸一郎)


インフォメーション


◆離職者 生活安定資金の貸付◆
 震災で仕事をなくした人に生活資金を貸しつけます。5年以内に返す必要があります。
【対象】次の条件すべてにあてはまる人 【限度額】100万円
【利率】3パーセント
【申し込み】兵庫労働金庫の本店、支店
【問】県労働福祉課:078−341−7711

◆酒害ほっとライン◆
 酒によっておこる健康問題、家庭問題に同じなやみを持つ人や家族がこたえます。
【電話】月〜金曜
    午前9時〜午後5時:078−651−5909
    午後5時〜午後10時:078−681−8325

◆市外避難者のなやみごと相談◆
 市外での生活上のなやみの相談、市政情報の提供をします。
【電話】0120−36−8833
【時間】午前10時〜午後5時(土・日・祝は休み)

◆県外避難者のための広報誌「ひょうご便り」◆
県外避難者用の県の広報です。無料です。
【申し込み】県 生活復興 推進課
【電話】078−341−7711
※市外、県外へ行った友人、知人の方にも知らせてあげてください。

◆須磨離宮公園 梅見会◆
 もう春ですね。梅の季節です。甘酒のふるまいもあります。
入場料は、いります。木曜はお休みです。
【日時】2月21日(金)〜3月5日(水)午前10時〜午後3時
【問】須磨離宮公園
【電話】078−732−6688


わかりやすい応募の手引き作成中!!


 待ちに待った「復興住宅」の募集が、また月末にせまりました。今回も、「申込案内書」が配られますが、これがまた難しいものになりそうです。
 「震災・活動記録室」では、前回の夏の募集にひきつづき、公営住宅「応募のてびき」を作成します。

★内容は→

  1. 応募にあたっての基本的な注意事項や抽選方法
  2. 「どのような住宅が、どこに、どれだけ募集されるのか」(仮設用・仮設外居住者用)
  3. 特別な要項が条件となっている住宅の説明など
 以上のような情報をかんたんにまとめるとともに、いくつかの住宅については、団地別の「周辺マップ&周辺案内」の作成を考えています。
これには、
  1. 交通機関(バスの本数なども)
  2. 近くの病院や学校、お店などの場所
  3. 防災施設やまわりの環境
なども、もりこもうと考えています。


★「応募のてびき」の入手方法は→

  1. 電話で申し込み
  2. 郵便で申し込み
  3. ファックス情報サービス「しみん情報玉手箱」での利用
1.2.のみ、送料+作成実費(300〜500円ていど)がかかります。
3.は、078−681−6232にファックス機からかけて、音声案内にしたがえば情報がひき出せます(24時間)。
 団地別の「周辺マップ&周辺案内」については、「応募のてびき」やマスコミでお知らせします。

お申し込みは2月27日より、
「震災・活動記録室」
〒653 神戸市長田区東尻池町1−11−4
電話 078−681−6231

 


みんなの伝言板


 みなさんの「声」と「声」をつなぐコーナー。「ゆずります」「求めます」「集まってください」などなど、多くの人に呼びかけたいことがあったら、ぜひ連絡をください。
 (電話・FAX・郵便で「すたあと長田」までご連絡ください)

★ありがとう 永遠に輝け 苅藻中 〜閉校に伴う同窓会総会〜★
【日時】1997年(平成9年)3月2日(日)

《第一部》総会(一般の部…全卒業生、職員)
   【時間】午後3:00〜4:00
   【会場】苅藻中学校 体育館
《第二部》レセプション(成人の部)
   【時間】午後5:30〜7:30
   【会場】シーパル須磨

連絡は、神戸市立苅藻中学校(神戸市長田区東尻池町1−13−15)
【電話】078−671−3757

★「長田どんちゃん春祭」★
【開催日】3月29日(土)
【場所】(長田区)菅原市場 駐車場
※くわしくは、次回のウィークリーニーズでお伝えします。


あきちゃんかんちゃん、街へ出る 第24回


あき:
苅藻(かるも)中のひがしの門のよこの梅がほころびだしたわ。春ももうすぐね。まちどおしいわ。
かん:
苅藻中は、ぼくの母校だ。卒業して、だいぶなるけど、このところ、よくクラス会をやってるんだ。
あき:
中学のときの友人って、みんな純すいだったから、仲間で集まっても、きらくに話せるし、とっても、いいものね。
かん:
あのゴンタックレが、いま、市バスの運転手! だいじょうぶ? なんて、ひやかしたりして。安全運転なんだけどね。
あき:
この4月から、苅藻中と大橋中がいっしょになるのでしょ。なんにんもの卒業生にとっては、母校がなくなるので、さみしいことだわね。
かん:
だけどね、しばらくしたら、新しい校舎になることだし、震さいで、全国的に名がしられた〈長田〉中学校という校名だし、いい学校になるよ。これも〈まちづくり〉のたいせつなところなんだ。
※〈かるも〉の名は、藻を苅った新湊川のむかしをおもわせるものだし、〈おおはし〉も、むかしは西国街道(さいごくかいどう)にかかっていたらしく、由緒がある。

(和田 幹司)

苅藻中の校舎


この「ウィークリーニーズ」は以下の皆様の協力により配られています


◎新聞販売店様のご協力で長田区内に折り込み戸別配布
  ・読売新聞 丸山IC   ・読売新聞 新長田IC
  ・神戸新聞 五位の池専売 ・毎日新聞 丸山販売
  ・毎日新聞 尻池販売   ・読売新聞 御蔵IC

◎地元ボランティア団体・個人の協力により、
 各地区(市内広域・姫路・大阪など)の仮設住宅に配布
▽姫路「心のケア」ネットワーク:玉手・新白浜(姫路市)
▽鹿の子台ボランティア連絡会:鹿の子台第1〜8(北区)
▽有野台ボランティア:有野台第1〜3・五社・東有野台・有馬(北区)
▽神戸女子大学ボランティア活動本部:桜木町(須磨区)
▽北須磨ボランティア:西落合1〜2・名谷2(須磨区)
▽SVA神戸:長田区内各仮設
▽兵庫商会:南落合第1〜3(須磨区)
▽阪神高齢者・障害者支援ネットワーク:西神第7(西区)
▽りんくうネット:大阪府りんくうタウン内仮設

◎すたあとスタッフによる配達(仮設住宅・店舗など)
長田区内各仮設および店舗等・東白川台(須磨区)・学園東町第5(西区)・
星和台南ほか(北区)

◎コープこうべ様のご協力で店頭に据え置き
▽コープミニ ポートアイランド店
▽コープミニ 鹿の子台店


今号の制作スタッフ


編集長:     小野 幸一郎
副編集長:    吉田 信昭
タイトル:    加瀬 久美
見出し・イラスト:家田慈子・瀬戸綾子・橋本吏賀
ワープロ入力:  横田 ゆり
印刷:      横田 ゆり



numata@sakuraia.c.u-tokyo.ac.jp