「Weekly Needs」1997.2.6号(Vol.3 No.23)

「まち」から「仮設」へ。「仮設」から「まち」へ。

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《すたあと長田 ウィークリーニーズ編集部より》
〜隔号での「カジュアル版」発行について〜


 いつも『ウィークリーニーズ 〜まちから仮設へ 仮設からまちへ〜』をご愛読いただきありがとうございます。

※みなさまのご意見ご感想をお聞かせいただけたら幸いです。
(電話・FAX・お手紙、なんでも)


=かんちゃんの ながたものがたり (第1回)=


──追儺式(ついなしき)で疫(やく)をはらい、春を待つ
 “ブー ドン”“ブー ドン”とほら貝とたいこの音をきき、七匹の鬼さんがふりかざすたいまつの火の粉をかぶらなければ、長田には、春がやってこない感じがする。
 ウバ鬼やホースケ鬼とかユーモラスな面、一番太郎は名前も元気だ。あか鬼、あお鬼もいて、大将のもちわり鬼に、そのよめさんの尻くじり鬼など、子供のころからのなじみである。鬼たちにたくし、その年の無病息災、五穀豊穰を祈る。

──室町時代からの伝統をうけつぐ
 ついな式奉賛会(ほうさんかい)の大久保正会長に、その由来をおききしたら、どっさりと資料をいただいた。ながたの薬師堂(いまの福じゅう寺)で、少なくとも、室町時代、江戸時代をつうじておこなわれた古式ゆたかな行事なのである。
 1994年(平成6年)には、オーストラリアまででかけ『デーモンダンス!』と、おおきな感動をあたえた。
 おどる人、おしえる人、まもる人、みんなボランティアだ。震災のボランティアのかたが、たくさんかけつけてくれたが、もともと長田には、たすけあって、いろんなものをまもってゆく気持ちがみなぎっているのだろう。

(和田 幹司)

 鬼がおどる 人の心がおどる
  長田の鬼がおどる
   長田の人の心が踊る
 たいまつの火の粉が舞いあがる
  火の粉が悪を追い払う

 きっと 良い町になる
  きっと 良い町にする

 鬼がおどる 人の心がおどる

昨年の鬼追いの様子
今年の鬼追いの様子
(1997.2.3)

 


謝辞 ─御菅地区 三回忌慰霊祭より─


(前略)
 地震直後より御菅の人達と一緒に働き、いろんな人々との出会いを持ち、心を豊かにして頂きました。
 そしてこの「三回忌」直前にも、会場の件で御蔵小学校の細瀬校長先生、そして先の立派な追悼文をいただいた後藤さん、とり持って下さった苅藻中学・藤田校長先生、さらにこのあとの精霊流しを三十余年の禁を破って許可下さった市環境局、遠方よりの導師をつとめて下さった桜井会長、法話の池田老師、僧侶の皆さん方、祭壇を前回に続いての川嶋本店の皆さん、外では生野町栃原から餅つきボランティアの皆さん、そして本日裏方の地域の皆さん方、それぞれのその思いをひとつにした結果が、この追悼式であります。

 震災で得た教訓は、他の人の苦しみや悲しみ、痛みを自分のものと感じられる力、思いやり、想像力が如何に大切であるかということでした。今、復興のもとに失いつつある震災直後のあの素直さ、やさしさ、純粋さ、ぬくもりを、もう一度取り戻そうではありませんか。

 亡き山内瑞江ちゃんの作文『二年生との交流』に、

「もう二度と同じ失敗をくり返さないようにします。何事にも精一杯努力して頑張ります」

と、ありました。
 この御菅地区も、同じ失敗をせずみんなで汗をかいて精一杯努力し、楽しいまちにしようではありませんか。

(中略)

そして思いをひとつにして下さった皆々様、ほんとにほんとに有難うございました。

 

1997年(平成9年)1月15日

(御菅地区 三回忌追悼慰霊祭 実行委員長:田中 保三)


インフォメーション


◆高齢者向け 不動産処分型 特別融資◆
 この融資は、返せなくなったとき(死亡したときも)担保(かた)になった不動産を処分する(とられる)のが条件です。また、すでにその土地を担保にしている場合(二重ローンになる場合)は借りられません。
【対象】次の条件すべてにあてはまる人 【融資限度額】100〜1500万円
【連帯保証人】担保になる不動産を相続する人全員、または十分返す能力がある人1人
【申込期間】2月3日から来年(1998年)3月31日まで
※そのほか、利率などのくわしいことは
【問】市役所 住宅局 住宅環境課: 078−322−5609

◆夜間ちゅうがっこう せいとぼしゅう◆
【対象】中学そつぎょうまで、べんきょうできなかった人で市内にすんでいる人
【もうしこみ】ごご2時〜7時まで
 ・兵庫区からひがしの人
   兵庫中学校 北分校:  078−577−4390
 ・長田区からにしの人
   丸山中学校 西野分校: 078−736−2521

◆御菅東・西地区 土地区画整理 審議会委員 選挙◆
 選挙人名簿が見られます。
【期間】東地区 2月15日(土)〜28日(金)
    西地区 2月8日(土)〜21日(金)
【場所】現地相談所か、市役所 復興区画整理課
【問】復興区画整理課: 078−322−6263


「重油流出事故」関連

すたあとスタッフ吉田のぶの「現地レポート」

 すたあと長田では、現在「『重油流出事故』に関連して何かできることはないか」と模索をしています。
 そこで、現地の状況を把握するために、ぼくは、さる1月27日(月)から31日(金)の5日間、福井県と石川県の現場に行ってきました。

ナホトカの船首 船首への仮設道 漂流物と重油塊 吉田のぶ

 27日と28日の2日間、ぼくも、重油回収作業に参加してきました。
 沖の方をながめても重油を見ることはなく、普通の海のようですが、波打ち際には重油のかたまりや重油のこびり付いた海草などの漂流物がたくさん打ち上げられていました。

 砂浜では、これらのものを小さなスコップとちりとりで拾ってバケツに集めていきます。また、石がしきつめられたような場所では、ちりとりは使えず、棒で石の下に埋まった重油のかたまりを掘り出しながらバケツに集めていきます。石がぬれていると油が取れやすいのですが、乾くと石と油がくっ付いて取れなくなります。どちらにしても手作業でしかできない地味な作業で、そのほか地形に合わせた作業が要求されます。

 29日からは天気が悪くなり波も高くなったために、ほとんどの現場で作業を中止していました(数ヶ所で自衛隊は作業をしていたが)。今の季節の日本海沿岸は、海が荒れやすいので、今後も作業のはかどり具合が心配されます。

 29日からあちこちの市や町の役場に行き、ボランティアの受け付け状況などを聞いてきましたが、ボランティアセンターの開設されている三国町と美浜町以外のほとんどのところでは、ボランティアの登録のみをしており、すぐに人手を欲しがるところはないようすでした。というのも、漂着する重油の量も少なく、毎日作業をする必要のないところもあるので、役場や消防などの職員をはじめ、地元の漁協や自治会の方々が回収作業のほとんどをこなしているから…ということでした。ただ今後、地元の方々の疲労などが心配です。

※他のボランティアの受け入れ先など情報をお知りになりたい方は、すたあと長田 にお問い合せ下さい。

(吉田 信昭)


この「ウィークリーニーズ」は以下の皆様の協力により配られています


◎新聞販売店様のご協力で長田区内に折り込み戸別配布
  ・読売新聞 丸山IC   ・読売新聞 新長田IC
  ・神戸新聞 五位の池専売 ・毎日新聞 丸山販売
  ・毎日新聞 尻池販売   ・読売新聞 御蔵IC

◎地元ボランティア団体・個人の協力により、
 各地区(市内広域・姫路・大阪など)の仮設住宅に配布
▽姫路「心のケア」ネットワーク:玉手・新白浜(姫路市)
▽鹿の子台ボランティア連絡会:鹿の子台第1〜8(北区)
▽有野台ボランティア:有野台第1〜3・五社・東有野台・有馬(北区)
▽神戸女子大学ボランティア活動本部:桜木町(須磨区)
▽北須磨ボランティア:西落合1〜2・名谷2(須磨区)
▽SVA神戸:長田区内各仮設
▽兵庫商会:南落合第1〜3(須磨区)
▽阪神高齢者・障害者支援ネットワーク:西神第7(西区)
▽りんくうネット:大阪府りんくうタウン内仮設

◎すたあとスタッフによる配達(仮設住宅・店舗など)
長田区内各仮設および店舗等・東白川台(須磨区)・学園東町第5(西区)・
星和台南ほか(北区)

◎コープこうべ様のご協力で店頭に据え置き
▽コープミニ ポートアイランド店
▽コープミニ 鹿の子台店


今号の制作スタッフ


編集長:     小野 幸一郎
副編集長:    吉田 信昭
タイトル:    加瀬 久美
見出し・イラスト:瀬戸綾子・橋本吏賀
ワープロ入力:  横田 ゆり
版下:      澁江 美貴
印刷:      横田 ゆり



numata@sakuraia.c.u-tokyo.ac.jp