「Weekly Needs」1995.11.12号(Vol.2 No.8)

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−韓国の息吹き− 「黒田福美写真展」と同時開催イベントあれこれ


※以上、とっても賑やかな3連休でした。


あきちゃん・かんちゃん「すたあと勉強室」No.8

−こうべの復興を勉強しよう−

あき
「まちづくり協議会」に出ていると、土地や家のことを、ABCで言っているけれど、あれなあに?」
かん
土地を所有している人を「A」、土地を借りている人を「B」、家を借りている人を「C」と言っているようだ。
あき
なんだかむつかしそうね。
かん
それぞれの人の法律上の権利をはっきりさせようとしているんだ。
あき
借りていた家が燃えてしまったり、全壊してしまった人にも権利はあるの?
阪神大震災では、特別の保護がされている。
あき
「罹災都市借地借家臨時処理法」というのが新聞にも載っていたわ。(神戸新聞10/23)
かん
借りていた家が全壊・全焼しても、その敷地に建築される建物が完成する前に、他の人に優先して相当な借家条件で、その建物の賃借を申し出できるようだ。
あき
借りていた土地も、建物がなくなっていても、罹災から5年間は権利を主張できるらしいわ。諦めないで勉強しましょうよ。


すたあとスタッフ”ちゅうりん” −いも掘りに行く−


 11月3日、私”ちゅうりん”は、秋の行楽”おいもほり”に揖保郡へ行ってまいりました。下関在住のすたあとスタッフ・江上さんのお誘いで、南駒栄公園のご家族と共にちゅうりん(あだな)、ばかぼん(あだな)、みつ(なまえ)の3人が参加。この日はお天気もよく、朝9時過ぎに長田を出発しました。

いも畑到着!
 お昼頃、そうめん「揖保の糸」で有名な揖保郡の農家の三木さんとこに到着しました。まず始めに、畑の雑草・芋のツル等を取り払う。そしておもむろに鍬を振り下ろす。これがなかなか難しい。私は小さい男の子たちと一緒に、掘り出された芋を拾い集める係に・・・。はじめは人見知りしていた彼らも、一緒に遊んでいるうちにどんどん打ち解け、仲良くなることができた。自分たちで重い鍬を使い、さつまいもがちょろっと顔を出したときの彼らは、まるで宝石でも掘り出したかのように大喜びをしていた。
 お昼に農家のおばちゃん(三木さん)家で、そうめん(揖保の糸だよ、やっぱり)のおつゆをごちそうになりました。食べ盛り、育ち盛りのハラペコ芋掘り隊は、さわやかな自然の味のするおばちゃん手作りシソジュースとともに、おいしいおつゆとおにぎりで腹ごしらえを済ませたのでした。

実は大人が楽しんでる?
 昼からになるとすっかり仲良しになった子ども達。すでに芋畑にはおらず、1〜2両しかないローカル電車に手を振ったり、土手を駆け登ったり、服に付いたクッツキ虫を取りっこして遊んでいる。畑に残ってるのは、大人の方々。子どもら放ったらかしで真剣だ。コイモの葉の部分を鎌で切り取り、ひたすら掘る。切り取った茎の下にいもがあるので、面白いようにどんどんコイモが出てくる。あぁ、楽しい。「これはうまいぞぉ」とおっちゃんが袋にたくさん持たせてくれました。

おばちゃん、どうもありがとう!
 バスに乗って帰る私たちに、おばちゃんは「また来年も来てね」と温かい言葉をかけてくれ、ずっと手を振って見送ってくれました。時期はずれで、ちっちゃくて、探すのも難しい、ネズミみたいなさつまいもは、私たちを喜ばせてあげようとおばちゃんが2ヶ月遅れで植えてくれたモノでした。長田に戻り、土を落としてさっそく蒸したその芋は、ホカホカでとても甘く、おばちゃんの暖かさが伝わってくるものでした。

(中林 加奈)


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