「Weekly Needs」1995.10.29号(Vol.2 No.7)

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ついに実現!寅さん長田ロケ


 日本の正月の顔−フーテンの寅さんが、ついにこの長田にやって来ました!山田監督・渥美清さんあてに「寅さんラブコール」の手紙が送られたのは4月下旬頃。しかし、初めはこの震災のはらむ問題のあまりの重さに、「実現は無理か?」とも言われていました。しかし、長田で実際にあったある人情話が、山田監督の心を動かしたのです。新聞などでも大きく報じられたとおり、8月、長田ロケが決定しました。

●ようこそ、長田へ
 そして、ロケ当日!雨で順延された前日とは打って変わって、長田の街は、気持ちの良い秋空に恵まれました。舞台となった菅原市場には、朝早くから寅さんを一目見ようと千人以上の見物客が押し寄せ、大変な賑わいようでした。

●たくさんの夢が!
 山田洋次監督は長田の印象を、「震災があろうとなかろうと、長田は人情の街、ということが、ここに来てとてもよく分かりました。」と語っていました。「もっともっとひどくなっているのかと思ったら、復興が早く、立派なものだなあ、と感じています。」とは、寅さんを演じる渥美清さん。パン屋の主人役の宮川大助・花子さんは、「たくさんの夢を頂きました!」。そのほか野球解説者のパンチ佐藤さんや、芦屋雁之助さんらも長田ロケに参加しました。

●長田は映画の額縁
 今回ロケをしたのは、テレビに映った、ボランティア活動をする寅さんの様子と、震災後1年たった新春に、寅さんが再び長田を訪れて再会を喜ぶシーン。それぞれ、映画の冒頭とラストの場面で、長田のシーンは合わせても5分程度しかないけれど、「ちょうど長田が映画の額縁のようになります。これを観て、ああ震災があったんだなあ、多くの人が亡くなったんだなあ、と感じてもらえればと思います」(山田監督)。

●すたあとが銀幕に
 新春の彩りは、「長田マダン」が愉しく派手に添えました。ところで、おまけが一つ。寅さんやパンチ佐藤さんが炊き出しで参加するボランティア団体が、なんと「すたあと長田」!腕章にもしっかりその名が刻まれました。

我が長田の登場する、この「男はつらいよ 寅次郎紅の花」は、全国松竹系で12月23日公開予定。乞うご期待!
(菅原=キンバラ特派員)


あきちゃん・かんちゃん「すたあと勉強室」No.7

−こうべの復興を勉強しよう−

あき
区画整理や再開発地形を勉強してきたけど、「自分の家」が欲しいのはみんな同じね。
かん
神戸市は3年間(平成7〜9年)で、8万2千戸の復興住宅を用意しようとしているんだ。
あき
全部、県や市が住宅を建ててくれるの?
かん
3万戸くらいは補助を出したりして民間が協力して住宅を建ててくれるのを期待している。
あき
長田区内にも復興住宅がたくさん建ったらいいのにね。
かん
「自分の家」と呼べるものを、早くたくさん欲しいし、それも長田になかったらあかんね。
あき
土地を持っている人にはどんどん建てて欲しいわね。
かん
復旧は遅いので、僕もイライラしてるけど、建築申請や建坪率のルールはみんなで守りたいものだ。2人で勉強したことをまとめてみよう。


個人で建てる人
 個人で住宅を新築・購入する場合は、住宅金融公庫の
「災害復興住宅資金」等や、市や県の長期低利融資が受
けられる。一定の条件を満たす場合、5年間または10年
間の利子補給が受けられる。
あき
つまり、少し安い利子で住宅用の資金が借りられるということね。
かん
利率なんかも変わるから、相談所に行けば親切に教えてくれるけど。

<相談>

<神戸市中央総合住宅相談所>
神戸市中央区東川崎町1-1-3
神戸クリスタルタワー5階
078-360-2536
毎日 10:00〜17:00

<神戸市西総合住宅相談所>
神戸市長田区浪松町3-2-5
県西神戸財務事務所敷地内
078-731-6962
月〜土 10:00〜17:00(祝日除く)


共同で建てる人
 向こう三軒両隣と一緒に住宅を再建したり、住民の総
意で街づくり計画を作成する場合、市から専門家を派遣
、手伝ってくれる。
あき
お隣の人と話し合って、街づくりや建て替えのルールを決めることが先ね。
かん
ある程度まとまった面積が必要だけど.....。全員の敷地がうまく使えるし、設計費や舗装・植木など建設費の一部補助もあるようだ。

<相談>

<こうべすまい・まちづくり人材センター>
078-361-4377
日・火・木・金のみ


借家を建てる人
 個人住宅・木造賃貸住宅や店舗などを建て替えて、新
たに賃貸住宅や、分譲住宅と併せて建設したい場合、助
成制度がある。駐車場や未利用地を有効に活用する場合
も適用される(特優費など)。
あき
マンションや文化住宅を建てる場合のことね。
かん
設計費や共用廊下・階段などの費用の補助が出たり、利子の補給もある。敷地面積(2〜300平方米)とか、住宅面積や戸数に基準があるよ。

<相談>

<神戸市住宅局住環境整備部>
078-272-5223


借りる人
あき
長田では、アパートや、文化住宅を安い家賃で借りていた人もたくさんいるわよ。
かん
被災者なら、所得に応じて市が家賃を4〜5割ほど補助してくれる制度も近々できるって、新聞に出てたよ(1995.9.29 神戸新聞)。
あき
家を借りるとなると、家賃だけでなく、場所や間取りも気になってくるわね。
かん
10月下旬から、”災害復興住宅”という名前で募集の窓口が一本になる。広報誌などの情報に気をつけよう。

<相談>

<神戸市住宅局管理局>
078-272-5207


十月十五日秋晴れ「南駒栄公園の秋」


大運動会
 10月15日、秋風の気持ちの良い晴れた日曜日に、南駒栄公園内で大運動会が催された。南駒栄公園には現在テント村と仮設住宅があり、住民が共に紅白に分かれて種目を競い合った。玉入れあり、綱引きあり、決して広いとはいえないグラウンドでも工夫して競技が行われていた。運動会は、笑いと歓声と応援の絶えない盛り上がりをみせた。久々に大声を上げて走り回った人々の心も、この日の空のように晴れわたったに違いない。

沖縄からのエール
 運動会の終わった後、同公園内で午後1時半から、「沖縄舞踊、沖縄民謡、奄美本土・徳之島島歌で被災者を励ますみんなの集い」が無料で行われ、様々な伝統舞踊や民謡が披露された。
 色鮮やかな民族衣装をまとい、太鼓や三線(さんしん)に合わせて優美な踊りを舞ったり、唄を歌ったりと盛りだくさん。集まった観客は舞踊の見事さにみとれ、唄に込められた想いに聞き惚れ、舞台に上がって思わず一緒に踊りだしたりする人も。最後の曲が終わったのは日もすっかり暮れた午後7時近くだったが、楽しい時の時間はあっという間に過ぎるものだと思ったのは、私だけではなかっただろう。
(とく)


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