「Weekly Needs」1995.8.6号(Vol.2 No.1)

Vol.2 No.1 表紙

前号へVol.2目次次号へ


「すたあと長田」そして「ウィークリーニーズ」の今後について


 震災から半年を迎え、私たち「すたあと長田」の活動も、ひとつの転換点を迎えました。マスコミが震災報道から離れたことにより、地方からの被災地支援活動は停滞していく一方で、各ボランティア団体とも、人・モノ・金は慢性的に不足している現状とは裏腹に、被災地の抱える問題は、複雑・かつ困難になる一方です。
 これらのことを踏まえ、「すたあと長田」は活動を継続していくこととなりました。これからも、地域の復興のために、努力していきたいと思っています。そして、この「ウィークリーニーズ」ですが、前回お知らせした通り、8月より隔週の発行となります。そして、以下のことを目指して新聞をつくっていきたいと思います。
  1. 地元の復興を地元住民の目でとらえ、深刻な問題にも決して目をつぶらずに、情報を集約し、それを伝えていきます。
  2. 中立的な立場を守り、しかしその上で主体性のある意見を述べることの出来る新聞を目指していきます。
  3. 長田をひとつに......この新聞によって、少しでもあたたかい町を取り戻すことが出来たらと思います。

 また、長田だけでなく被災地全域をカバーし、郊外の仮設等に出て行かれた方々に、かつて住んでいた町の様子を伝えるといったことを考えております。
 これからも「すたあと長田」は、地元の復興のための様々な活動を行っていきます。
 どうか、皆さんのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

 平成7年8月6日
          すたあと長田代表・ウィークリーニーズ編集長 河合 敏雅


あきちゃん・かんちゃん「すたあと勉強室」No.1

−こうべの復興を勉強しよう−

あき
ウィークリーニーズを長田で配っていると、「区画整理って何?」って、よう聞かれるの。
かん
区や市の「まちづくりニュース」なんかも、易しく書こうとしてるけど、まだ難しいね。
あき
「建ぺい率」や「容積率」とかも、お年寄りの人には難しい言葉ね。
かん
法律を実行することやから、間違わんように書こうと思たら、難しい言葉使いになるんとちゃうか。
あき
「ちょっとの間違いはごめんなさい」という気持ちで、二人で復興計画を勉強してみない?
かん
長田区全部で区画整理があると思てる人がいるくらいやからね。勉強してみるか!
あき
やっぱり区画整理のこと知りたいの。
かん
昔ね、国道2号線を50m道路にするとき、僕の家が区画整理に会ったんや。
あき
道路の幅を広げるのに土地を整理されたの?
かん
敷地が小さくなったんや。お金もろたか、代わりの土地もろたか、なんせ、おばあさんの代のことやから忘れてもた。
あき
道路を広げたりするのに、自分の土地を別の土地と交換したり、土地の一部を提供したりするのが”区画整理”なの?
かん
そうや。ええ街を作るんには、大きな道路や公園がいるのは分かるけど.....。自分の敷地が変わったり少なくなることもあるんやから、その人にとっては大変なことやね。
あき
私、夏休みやから、長田でどこが区画整理が行われるか、調べてみるわ。
かん
市や県の「総合住宅相談所」へ行ってみよう。

<参考>神戸西相談所
長田区浪松町3-2-5
西神戸財務事務所敷地内(JR鷹取駅近く)
月〜土曜 10時〜17時
TEL 078-731-6962


インフォメーション


電話による相談
○「心のケア」相談室
 (総合教育センター3階)
 TEL 078-360-3106 または 360-3404
(8月11日〜24日を除く月〜金曜13時〜17時)
※来所の際には事前に連絡を。

ボランティアDJ募集!
「FMわいわい」ではDJを募集中です。12時から1時30分まで放送できる人。素人も大歓迎!特に在日韓国・朝鮮人の君を待っています。
鷹取カトリック教会内「FMわいわい」
長田区海運町3-3-8
FAX: 078-737-3196 (担当:青山まで)



numata@sakuraia.c.u-tokyo.ac.jp