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南ア:白根三山から南嶺へチャレンジ?
2024年8月2日(金)〜3日(土)
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 白根三山を歩きたいと思ったものの、農鳥小屋が営業していないようなので、それならば、 もう一度白根南嶺を笹山まで歩いてみよう、と計画を作成しました。 比較的空いていそうな甲府駅7時のバスで広河原へ。一日目は少し頑張って北岳山荘、 二日目は農鳥岳を越えて、稜線を笹山まで歩く計画です。三日目は奈良田まで下りればいいだけ。 一度は歩いているコースなので問題もなく、南アの稜線歩きを思う存分楽しむことができそうです。 それでは、始発電車で甲府駅に向かいます。

第1日目:
 広河原(0910)→白根御池小屋(1225-30)→二俣(1245-55)→八本歯ノコル(1630-40)→分岐(1715-20)→北岳山荘(1810)
 甲府駅6:55のバスの乗客は8人のみ、ラッキー!。 大樺沢沿いのルートは通行止めになっているので、広河原から白根御池へのコースに入ります。 急登が続く尾根コースですが、約2.5時間で水平路に変わって、しばらくで白根御池小屋に到着しました。
 今回は北岳山荘に向かうので、二俣に回った後、大樺沢コースを八本歯ノコルへ。 ボロボロの雪渓の脇の路をドンドンと登るのですが、足が重く時間だけが過ぎて行きます。 深呼吸しながら上部の木梯子を越えて、コースタイムの二倍かかって、やっと八本歯ノコルに到着しました。
 八本歯ノコルへの時間が遅れたのと、北岳頂上付近だけガスに巻かれていることもあって、北岳山頂をあきらめて、巻道を通って直接北岳山荘に向かうことにしました。 それでも北岳山荘に着いたのは6時を過ぎていました。
 テントを張り終わるとすぐに陽の入りの写真撮影時間となってしまい、夕食をいただいたのは薄暗くなってからでした。あ〜〜ぁ、疲れたなぁ・・・。
第2日目:
 北岳山荘(0330)→中白根岳(0415)→間ノ岳(0535-0615)→農鳥小屋(0715-20)→西農鳥岳(0825-30) →農鳥岳(0915-20)→大門沢下降点(0950-1010)→沢分岐(1120)→大門沢小屋(1205-10)→吊橋(1435) →奈良田第一発電所(1505)
 今日は笹山までの十時間コース。午前三時前、隣のテントが撤収する物音に目が覚めてしまい、私も撤収してヘッドランプで歩き始めました。 振り返ると北岳のシルエットが控えています。 中白根岳を過ぎたものの、間に合わなくて陽の出を迎えたのは間ノ岳手前の小ピークになりました。 間ノ岳からの展望は素晴らしく、南アの南半分が丸見え。中アも遠く北アの稜線まで見えています。 当然、東に富士山の展望を楽しむことができました。 中食をいただいた後、農鳥小屋へ。さらに西農鳥への急登をこなした後、農鳥岳を目指します。
 大門沢の下降点までたどり着いて今日の行程のほぼ半分。 昨日の疲れが残っており、笹山までは遠いので、どうしようか考え込んでいたら、 奈良田のバスに間に合うかもしれない、との考えになってしまいました。 走るように尾根を降りたら、沢出合まで二時間とちょっと!。 あとは、大門沢の沢沿いの路を、ドンドンと歩き、吊橋を経て、第一発電所に到着。 広河原からの登山バスに丁度間に合って、奈良田に向かいました、よかった・・・。
 奈良田から町営バスで下部温泉駅へ。 電車の待ち時間の夕食をいただいた後、甲府へ出て、電車を乗り継いで八王子に到着しました。 さすがに夜も九時過ぎれば熱さも少しばかり楽に。また、八王子まつりだとかで人出の多い雰囲気でした。
 
 北岳から間ノ岳・農鳥岳を歩く白根三山のメインコース。 振り返ってみれば、15年ぶりです。 初日の北岳山頂こそガスに巻かれてしまいましたが、富士山を始めとして、南アの南半分、中ア、遠くは北アの稜線まで展望することができました。 天候にも恵まれたおかげで、随分多くの人達を見かけました。
 こんな貴重な行程を計画途中で切り上げてしまったのは、ひとえに体力不足、でしょうか。 白根御池、二俣まではほとんどコースタイムだったのに、二俣から八本歯ノコルまではコースタイムの二倍かかっています。 更に、急な登りでは足が前へ出なくなってしまい、数歩歩いては深呼吸するような状態で、「空気が足りない!」というのを身に染みて歩いていました。 それでも、大門沢下降点からの急降りは結構丈夫だったのに・・・
 北岳山荘では水は無料でしたし、それだったら、広河原から水を担ぎ上げる必要はなかったのですよね。 そうすればあれほどバテなかったのかも。 そもそも農鳥小屋も営業していたのだから、普通に白根三山の計画を立てればよかったのかもしれません。 事前の情報収集の不足だったかな・・・と悔やんでいます。

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制作:加藤 輝男 2024年8月4日
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