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南ア、北岳から白根南嶺へと歩く
2016年8月11日(木)〜14日(日)
地図はこちら
 
 仙丈へ行った後、どこへ行こうかとWebをウロウロしていて、笹山の記録を見つけました。 白根南嶺を歩いたのも2003年とずいぶん前です。 新しい路がついて、歩く人も増えたようなのですね。 歩いたことのない笹山ダイレクト尾根を降ることにして、北岳から南嶺に入るコースを組み立てました。 熊ノ平小屋に泊って、農鳥小屋へ回るトラバースルートをたどってみます。

第1日目:
広河原(0910)→二俣(1145-1200)→草すべり分岐(1410-15)→小太郎尾根分岐(1435-40)→北岳肩ノ小屋(1520)
 比較的すいている甲府駅7時のバスで広河原へ。大樺沢をたどって、二俣から右俣へ回ります。 北岳肩ノ小屋では、テント場は目一杯で、どうにか一張分の隙間を見つけました。
大樺沢から見上げる北岳 振り返ると高嶺があった 右俣を登る 北岳肩の小屋へ、山頂はガスの中
 大樺沢〜草すべりは名に負う花の路。途中でたくさんの花たちを見つけました。 全部は載せられないけれども、少しでもお楽しみ下さい。
ジャコウソウ? コガネギク?? フジレイジンソウ センジュガンピ
タカネグンナイフウロ キタザワブシ? ミヤマハナシノブ? トウヤクリンドウ
第2日目:
北岳肩ノ小屋(0330)→北岳(0410-0520)→北岳山荘(0610-45)→中白峰(0720-35)→間ノ岳(0835-0900)→三峰岳(0930-40)→三国平(1015-20)→熊ノ平小屋(1100)
 未明に出発して、北岳の山頂で陽の出を迎えました。絶好の展望です!。
富士山 未明、鳳凰三山のシルエット 陽の出前 御迎光
甲斐駒ヶ岳に朝陽が当たる 茜の仙丈ヶ岳 北岳の影、遠景は中央アルプス 北岳山頂を振り仰ぐ
 北岳を後に、北岳山荘で朝食を摂り、再び稜線をたどって間ノ岳へ。 今日はここから三峰岳に回って、熊ノ平小屋への路、ゆっくりと昼前には到着して、お昼寝してました。
間ノ岳へと続く稜線 仙丈ヶ岳に陽が射す 北岳を振り返り見る 塩見岳へと稜線が続く、遠景は荒川三山
ミネウスユキソウ? シラネヒゴタイ?? タカネツメグサ?? キンロバイ??
富士山、間ノ岳から 仙塩尾根が続く、足元に熊ノ平の赤い屋根
第3日目:
熊ノ平小屋(0330)→三国平(0410-20)→水場(0515)→農鳥小屋(0630-50)→西農鳥岳(0750-0800)→農鳥岳(0845-0900) →大門沢下降点(0930-40)→広河内岳(1020-30)→大籠岳(1205-10)→白河内岳(1305-10)→笹山(1430)
 未明に小屋を出て、三国平から初めてのトラバース道へ、ほぼ水平な路を水場をへて農取小屋へと進みます。 西農鳥岳、農鳥岳と足早に進み、大門沢下降点から白根南嶺への路に歩きだしました。 あいにくとガスが上がってきて、展望は台無しでしたが、静かな雰囲気に浸って歩いていました。
塩見岳、トラバース道から 西農鳥岳を背に 間ノ岳を返り見る トラバース道を望む
天空へと続く階段?? 岩角で見つけたタカネビランジ、遠景は塩見岳 大門沢下降点 広河内岳への路
白河内岳へと稜線は続く ライチョウの親子を見つけました 白河内岳から稜線を振り返る 白河内岳を降る
チングルマの綿毛 ホウオウシャジン?? クロマメノキ?の黒い実 タカネビランジ
第4日目:
笹山(0430)→2256m?(0525)→水場分岐(0637)→1344m(0705)→奈良田(0800)
 最終日、前夜からグズっていた空は回復せず、早々に下山となりました。 急坂を降り、水場を見送り、降り一方の路を足任せに歩いていたら、バスの時間に悠々と間に合ってしまいました。
ダイレクト尾根上部 道標を見つける 送水管脇の登山道、手すり 最後のつり橋
 奈良田からはバスで下部温泉に出て、甲府で電車を乗り継いで帰ってきました。 一度くらい、広河原に周ってみるのも面白いかもしれませんね。
 
 十数年ぶりの白根南嶺、新しく笹山ダイレクト尾根がついたためでしょうか、人が増えているようですね。 前回(2003年)は誰にも会わなかったのに、笹山〜広河内岳間で6人の人に出会いました。 大門沢下降点から白河内岳までは稜線なので、展望が得られれば迷うことはないし、ペンキもちゃんと付いています。 白河内岳〜笹山は樹林帯なのでテープを見失わないように気を付けて下さい。 笹山ダイレクト尾根でもテープはしっかりしていますので、問題なくたどれると思います。
   前回の仙丈ヶ岳の時にも増して混雑は酷かったようで、肩ノ小屋、北岳山荘、熊ノ平の各テンバは大混雑でした。 なんでも、北岳山荘では布団一枚に3人だったとか。 何といっても夏山最盛期だからしかたないのでしょうか。 それだけに、落ち着きのある白根南嶺の静けさにホッとしました。 笹山南峰では、テント一張りのみの静かな一夜でした。

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制作:加藤 輝男 2016年8月20日
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