(ファミリーコンピューター)
人類文明終焉の後の世界を舞台にしたARPG何だけど、とにかくファミコンにしては頑張ってました。特にフォースを溜めているときに、主人公の周りを、原子の周りの電子みたいにぐるぐる回る演出とか、魔法の演出とか(特にいかずち系)。
あと、画面下にウインドウが出ている状態で、全方向にスクロールできる(画面切り替えとかじゃなく)って言うのも、ファミコンのARPGじゃ私の知ってる限り他に類を見ないし。それと、建物の陰に隠れたときの処理がちゃんとしていて、FF3みたいに、ぱっともぐってぱっと現れる(スプライトを背景の手前に描くか、後ろに描くかを物陰に隠れるときに切り替えてる)のではなくて、スターソルジャーのトラップゾーンに潜るときみたいに、スムーズに処理をしてるってのもすごい技術です(じつは横からには弱いけど)。敵キャラとかにも同じ処理をしてるし。
あと、音楽も結構良くって、オープニングとか、最初の草原とか、鉱山のとことか、海とか、最後の塔とか。打楽器の音が元気がいい感じでいいです。
ゲーム本体の方も、バランスがちょっときつめと言えばきつめですけど、結構いいです。風、火、水、雷の4つの属性を持つ剣を切り替えて使うのなんかはいいアイディアだと思うし(LRボタンがないファミコンだと、切り替えが面倒だけど)。
ストーリーも、冷凍睡眠から目覚めた記憶喪失の主人公が、滅亡前の人類が造った天空に浮かぶ塔をめぐり、モンスターがうごめく世界を、4賢者の助けを借りて、塔と自分の秘密の鍵を握る少女を探し、塔を我がものとしようとする敵の帝国と戦うという、波乱に満ちたもので、いい感じです。
このゲームは、ファミっ子大集合(?だっけ、堀内賢雄と誰だかの堀堀コンビがナレーションやってて、ビックカメラの島村店長が出てたやつ)の紹介で見て、なんか一目惚れして発売日に買ったんだけど、結構満足でした。でも、1〜2年ぐらいしたら1000円ぐらいに下がってたけど(; ;)。
で、ぜひとも続編を出して欲しかったんですけど、その頃すね毛がNEO・GEOの方に専念しちゃったからな。
(ファミリーコンピューター)
だいぶ昔に出た(まだバッテリーがもってたけど)、ありし日のHAL研の推理アドベンチャーゲームです。
ストーリーの方は、主人公の私立探偵・樫畠がソフトウェア会社に勤める親友の西川の殺人を調査するというもので、「ソフトハウス連続殺人事件」というサブタイトルのように、それが新たなる殺人を引き起こしていきます。
で、主人公の樫畠なんですけど、コイツが28歳といういい年した大人のくせに、ポケットモンスターのサトシ君みたいな帽子をかぶってます。っていうか第一印象は(ありし日の)高橋名人って感じです。
で、舞台となるソフトハウスは、「パワーソフト」というところで、ロゴマークが「PS」という文字をデザインしたものなのはいいとして、フェアリーコンピュータというドリーミーな名前のプラットフォーム上で「スーパーマルクスブラザーズ」や「イメルダの伝説」(って無事発売できたのかな)という、なんか左よりなタイトルのソフトを出しています。資本主義国家の日本においてこんな、タイトルに赤の人物名を冠したソフトを出すなんて前代未聞です。赤のカンパニーです。せっかくだから、おれはこの赤のタイトルを選ぶぜ!って感じです。
まあ、くだらないつっこみはおいといて話しを元に戻します。
西川の殺人は最終日に犯人が割と素直にゲロってくれるんですが、この殺人が別の犯人に3つの殺人を起こさせてしまいます。内訳は2つが口封じ、1つが復讐(じつは勘違い)というかなり不毛なものです。
で、3つの殺人のそれぞれの現場に残された手がかりを元に、そのもう一人の犯人を割出していきます。
それで、無事事件解決めでたしめでたしかと思ったらどんでんがえしがあって、2人目の犯人を、本人に自覚させることなく操った、殺意の階層(ってタイトルの意味がわかると、ものすごくなるほどと感心します)のルートディレクトリにいる悪魔のような人物がいます。
その人物を指し示すのは、電子オルゴールの奏でる音色。
さらにそのオルゴールの中にはその人物さえ知らない隠された秘密が。
そして、せつなさ炸裂のエンディング。
といったように、このゲーム、ストーリーがかなりいいです。グラフィックはしょぼいというか、同人っぽいというか、まあ、といった感じなんだけど。
あと、難易度の方はかなり高くて、まず、時間という概念があって、コマンドを選択するごとに3分の時間が経過するので、コマンド総当たりという芸当ができません。
さらに最後の取調室での推理は、ただフラグを立てればいいだけではなくて、選択肢を選ぶ(複数回等もあり)ことによって、自分で推理を組み立てていかなくてはなりません。その際、今までの捜査の時になにげに画面に表示されてた情報なども必要だったりして、かなり難しいです。
あと、このゲームの原作は、主人公の樫畠の知合いの推理作家の「佐伯市高」という人物(多分実在の人物じゃないと思うけど)が樫畠の実体験をもとに書いたということになっていて、ゲームの終盤に、古畑任三郎みたいにスポットライトを浴びながら現れてプレイヤーに挑戦状を叩きつけたりします。
せっかくだから、佐伯市高シリーズとしてあと何本かだしてほしかったところです。
(PCエンジン)
そういえば購入動機は、ダンジョンV(下北沢6000(でいいんだっけ?)がでてたやつ)というゲーム番組でやってた、新作の紹介で見た時に、クロスのアイテムクラッシュで、でっかいクロスにちゃんとキリスト像がはりついてたのになんかひとめぼれしたってところです(なんか妙なところにほれてるな)。
で、大学入試が終わったら速攻買うリストに入れてました(他にダンジョンV見て欲しくなったものとしては、メガCDのシルフィード(メガCDごと)、メガドライブのバンパイアキラーなどがあったけど、結局ドラキュラXに大満足して買わなかったな)。
で、まずはゲーム本体なんですけど、ものすごくいいです。今までのシリーズを忠実に踏襲しつつ、さらにパワーアップしています。個人的にシリーズ最高峰だと思います(シリーズの中で結構やってないのがあるんだけど)。
特に、隠し通路や、捕らわれの女の子を探したりするのが、ものすごく熱いです(攻略)。
グラフィックの方も、炎上する村や、礼拝堂のステンドグラスなんかがすごく綺麗です。
演出もすごくかっこいいです。蛾がたかる街灯に攻撃すると自分にたかる(別にダメージを受けたり、動きが遅くなったりするわけじゃないけど)とか、上を歩くとたわむ釣橋とか、椅子に座っていて、さわると崩れる骸骨とか、並んでいる鏡に自分が映っていて、最後の一枚だけ敵の骸骨の姿になる(スプラッターハウスチックだけど)などといった感じです。
これらの演出を支える技術力も何かすごくって、ラスタスクロールやスプライトをうまく組み合わせて、背景が1枚しかないPCエンジンで多重スクロールを当然のように実現しています(所で、ビックゴースト(ステージ3’に出てくる3つ目の骸骨)がゆらゆら揺れてるのってどうやってるんだろう?)。
ボスの演出もかっこよくって、デス様(死神のことね)の「そなたの力、試して進ぜよう」とか「この次は、こうはゆかんぞ」とか「ここから先には行かせぬ」とか、倒したときに、最後の力を振り絞って襲いかかる狼男やミノタウルス、骨になっても突き上げてくるサーペント、跳ね上げた大鎌によって自分の首をはねられるデス様といった感じです。
BGMのほうはCD-DAの力をフルに活かしていて、どれもものすごくかっこよくて、メニュー画面の鎮魂歌はぞくぞくするくらい綺麗だし、今までのシリーズに出てきた名曲(Vampire KillerやBloody TearsやBeginning)のアレンジがあったり、ドラキュラ玉(ボスを倒すと出てくるやつ。正式名称は魔力の玉)を取ったときやゲームオーバーのサウンドが初代ドラキュラのものだったりしてものすごく懐かしかったりします。
で、PCエンジンお得意のビジュアルシーンなんだけど、1つ目のオープニングデモ(ドラキュラに生贄を捧げるやつ)を見たときは、ドラキュラシリーズ独特の雰囲気が出てて、よくわからない英語のナレーション(ドイツ語だって)もかっこいいけど、生け贄の女性の塗りがちょっとアニメっぽいかなってのが第一印象です。で、2つ目のオープニングデモ(リヒターが地図を見たりしてるやつ)は、完全に他のPCエンジンのゲームみたいなアニメ絵になってるけど、まあ、ハードの問題もあるし、かっこいいからOKですってとこです。
っていうか、それどころじゃないです。説明書のキャラクター紹介のところをみると、なんか66.66666…がギャルです(捕らわれてる女の子)。とくにマリア・ラーネッド(12歳。CV:鉄炮塚葉子)はなんかは完璧にドラキュラのキャラじゃ無いです。
で、このギャル達を助けたときにビジュアルシーンがちゃんとあります(リヒター、マリアの両方)。あと、ゲームの途中でドラキュラがアネットを口説く場面があるけど、「城内に曲者でございます」って中断されたときのドラキュラがなんか不機嫌そうなのがいい感じです。
ってことで、ビジュアルシーンがシリーズのファン(一応私もそう)には不評らしいです(私はOKっていうか大満足っていうかマリア萌えっていうか)。
しかも、マリアはプレイヤーキャラとしても使えます。
で、プレイヤーをマリアにするとなんかものすごく別のゲームになります。スライディングが出来たり(崩れる橋のところなんかものすごく楽勝)、二段ジャンプが出来たり(いろんな所でショートカットができるし)、通常攻撃が飛び道具(鳥)(ヒットアンドアウェイが簡単にできる)だったり、じつはスタンド使い(パワータイプ)だったりします。
それで、エンディングの方なんだけど、リヒターエンディングは女神転生シリーズで言うとロウエンディングってかんじで、ドラキュラに向かって、開口一番「滅びよ、ここはおまえの住む世界ではない」とか相手の立場も考えずに言ってるし、ドラキュラの「私は自らの力で蘇るのでない。欲深な人間共によって蘇る。そして力によって統率し力が唯一の正義となるのだ」(こいつはカオスだな)に対して、「それはおまえの勝手な言い草だ。人々は同じ信念のもとで求めあい、集い、歩んでいくのだ。決して邪悪なものであってはいけないのだ」って、なんか空々というか、きれいごとという感じだし、それでもって、「だが現にわたしはここにいる。そなたには欲望というものがないのか?」って反論されても「そ、それは…」って口ごもって言い返せないし。
だからプレステ版の月下の夜想曲の方で、ドラキュラがいないくて退屈だからよみがえらすとか言ってた時は(じつは、シャフトに操られてた)、やっぱりと言うか、なんというか、妙に納得できてしまいました(危うく達成率70%強でゲームを終わらすとこ)。
それに引き替えマリアの方は、いきなり「あなたが悪いのよ。みんなをいじめるからよ。」だし、ドラキュラの言い分に対し、「難しいこと言ったって、悪いことは悪いことなんだから」って言ってるけど、こっちほうが説得力がありますよね。
あと、マリアエンディングだと、ドラキュラってちょっといいおじちゃんってかんじですね(とても何百、何千単位で人殺してるようには見えない)。
といったように、PCエンジンもまだまだ捨てたもんじゃないなって思わせてくれたソフトです。次世代機に匹敵するぐらいの出来です。
っていうかコナミはPCエンジンでいろいろと一生懸命ソフトを作ってくれたなあって感じです。なんかサターンではやる気がなかったけど。
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