高熱が出ると頭がおかしくなるのでは?
そんなことはありません。もともとの病気(脳炎など)の後遺症で脳障害を起こすことはありますが、この場合熱を下げたからといってよくなるものではなく、かえって発見を遅らせることになります。
でも高熱だと心配です。
ご心配はわかりますが、熱の高さと病気の重症度は無関係です。熱は病気を知らせる症状の一つです。お母さんは体温計を見て驚きますが、ぐったりしているとか他の全身状態が大事なのです。
発熱の時は暖めた方がいいの、冷やした方がいいの?
どちらも正しくどちらも間違っています。体が熱を上げたがっている時は、それを手助けするように暖めてあげてください。逆に下げようとしている時は、冷やしたり涼しくしてあげてください。
 
 
解熱剤(げねつざい)を使うのはどんな時ですか?
熱は体がバイ菌をやっつけるために出しているので無理に下げない方が良いのですが、それでもあまり苦しそうにしている時は、がまんしないで使って下さい。
何度になったら使えばいいのですか?
よく38.5℃以上といわれていますが、元気なら40℃でも使う必要はありません。つらそうだったら使って下さい。
他にすることは?
  1. 部屋の温度は快適に。夏は冷房、扇風機は直接風が当たらないように。冬は暖房をしてかまいませんが暑すぎないようにしてください。
  2. 氷枕・氷のう・冷えピタシートを当てる? 冷やす面積が小さいのであまり効果はありません。お子さんが嫌がるようなら無理にしなくてもかまいません。
  3. お風呂はエネルギーを消耗しますのでやめておきましょう。ぬるま湯で体を拭いてください。これも熱を下げる効果があります。
  4. 水分の補給を。汗をかくと脱水気味になっています。脱水も熱が上がる原因の一つです。