Tenuta di Trinoro

今日は話題のテヌータ・ディ・トリノーロ。
ワイナートのトスカーナ特集の表紙を飾って以来、あちこちでひっぱりだこでしたが、この日飲んだのは98年。スポッツウッドのカベルネ・フラン(ナパヴァレーのバレル・オークション用のスペシャルロット)と一緒に飲みました。


トスカーナにヴァランドロー登場!とセンセーショナルにデビューした新鋭のワイナリー。エチケットが明るくきれいで、青い空にシエナ(ご存じ、世界遺産に登録された中世そのままのトスカーナの都市ですね)色の煉瓦屋根というワイナリーのイラストが描かれています。1997年が初リリースで、セパージュはカベルネ・フランが中心。ビンテージ毎にブレンド比率が違いますが、フランの他、メルロー、カベルネ・ソービニオンとプチヴェルドがブレンドされています。清澄・濾過をせずにフレンチオークの新樽で14ヶ月熟成させるとのこと。
ヴァランドローのオーナーのテュヌヴァン氏とリベラ・デル・デュエロのル・パン、ピングスのピーター・シセック氏がコンサルトしているということで、まさに注目のブランドワインとなり、さらにロバート・パーカーのお墨付きとなれば、ワインファンが黙っていません。
99年は空前絶後のトスカーナ、との評でWA99点。97年は93点。98年の記載はなしでした。
飲んだ感じ、98年は極めてスパイシーで凝縮感がありポテンシャルは高いものの、まだまだ堅く、青茎と樽の香りが強く、Hold!という印象。
いくつものワインショップからオファーが来ましたが、99年の価格についてはやはり、うなり値となりました。


ちなみにオーナーのアンドレ・フランケッティさん、好きなワインは90年のプティ・シュバルとのこと。シュバル・ブランの90年はとびぬけていい年のひとつではありますが、メルローの比率が高い。しかし、セカンドワインのプティ・シュバルにはフランが80%入れられたとのことで、やはり、フラン一筋の方なのですねえ。

TDT のもうひとつのブランド、パラッツィはメルローが主体。しかし、トリノーロの土地ではメルローが向かないという結論に達し、99年で生産を中止したそうですが、こちらも飲んでみたいワインです。

 

 

 

 

一緒に飲んだワイン達。
1 Bollinger NV
2 Meursaut1999 Francois Mikulski
3 Saint-Romain 1989 Remoissenet Pere et Fils
4 Tenuta di Torinoro 1998
5 Spottswoode 1997 Cabernet Franc

スポッツウッドは拍手〜!!のおいしさ。
なめらかでやわらかく、ふくよかでおいしい。
豊かな果実味、パシュミナのように肌触りのよいタンニン、うま味と香りがまろやかにとけあってベルベットのようなシルクのような…。マダム・スポッツウッド、実に本領発揮の一本でした。

このSpottswoode Caberbet Franc はCF100%で作ったナパヴァレーのバレルオークション用ロットで60本のみの生産でした。見つけていただいたzoukさん、ほんとうにありがとうございました。 

 

 

飲んだ日 2001/9/19
スコア 17.5/20