SPOTTSWOODE Cabernet Franc Napa Valley 97 NVWA


毎年2月にナパ・バレーで開かれるNVWA主催のバレル・オークションは、各ワイナリーが 趣向を凝らした珍しいロットが出品されるので有名である。
今や泣く子も黙るShafer CS Hillside Select、その極上のワインの中でもさらに陽当たりの 良い区画のブドウのみを厳選した“Sunshine Spot Vineyard”やHarlan Estateのカベルネ・ フラン(100%)など、どれも涎が出そうなワインばかり。しかもすべてが5ケースもしくは 10ケースのみなので、大枚をはたいて落札した者だけが味わうことのできる、まさに"幻"の ワインというわけだ。

ところが落札者がワインショップなどの業者である場合、そのうちの何本かが市場に出回ることがある。価格は物にもよるが、$50〜400といったところか。しかも限定1本で早い者勝ち みたいなことが多いのだが、今回はラッキーなことに大量の在庫が残っていたのだ。

Spottswoodeといえば、1982年の設立以来、一貫してカベルネ・ソーヴィニョンとソーヴィニョン・ブランの2種類のワインだけを造り続けているワイナリー。

カベルネ・フランは、ブレンド用にごくわずかな量だけが自社畑で栽培されているのだが、それが単独でワインに仕上げられるなんて、まさにオークション・ロットならではのこと。
そしてその味わいも、期待を裏切らない素晴らしい出来であった。Marcassinのピノ・ノワールやBryant Familyにも通じるような完成度の高さ、絶妙のバランス。
自分にとっては今年のNo.1と言えるワインとなった。生涯の中でもベストのうちの1本に入るワインであろう。


「カベルネ・フラン会 Vol.2 2001/8/30」

これはもう別格。妖艶で魅惑的な果実の香りにクラクラきそう。ひっかかるものが何もない、非常にクリアな酸が印象的。包み込むようなやわらかな口当たりといい、派手さはないものの、落ち着いた大人のワインといった感じ。カベルネ・フラン単体でこんなに美味しいのかと実感させられるワインで、本当に溜息しか出ない素晴らしさ。これもアンコールという声多し。


「伊仏フラン対決 2001/9/19」

SWは大人の余裕というか風格というか、決してパワーで圧倒するのではないけど、やわらかな口当たりと華やかな香り、潜在的な果実のパワーと熟成感のバランスが絶妙。
例えるならMayaというよりHarlanに近い感じか? 前にも書いたけど、Marcassinのピノを彷彿させる完成度の高さ。これは熟成を待つより、果実味が十分残っているうちに飲んだほうが良いのだろうと思う。今がちょうど飲み頃という感じ。