恒例の「年間ベスト」の話など

中:という話も出たところで、次は「年間ベスト」の話にいきましょう。
青:20枚くらい持ってきたんですよ。何か選んでたら止まんなくなっちゃって(苦笑)。

今:(CDを見て)メイシー・グレイって良いですか?
青:何だか売れてるらしいですね。店で聴いたら凄い格好良く
  て、買っちゃったんですけど。スンゲェ格好良いから。
  うぉ〜って。
中:では、そろそろ。順番通りに行きますか?
青:ああ、これ、順位は適当ですわ(笑)順不同ですね。
中:(順位見て)やっぱりロス・ロボス周辺、多いですよねえ。
青:だってもう…ねえ、本当に好きなんですわ。
中:私はこの中ならハウンドッグが一番好きですかね。
青:そうなんですか。
MACY GRAY"ON HOW LIFE IS" 中:一番ドロドロのブルースですけど、音の感じだけで、ああ、ロス・ロボスっていう   のが一番強くて。 立:何か聴きますか? 中:じゃあ、まずはロス・ロボスを。 青:これだとやっぱり1曲目が好きかなぁ。これは、前作に比べ   るとインパクトは無かったんですよ。 中:何だか懐かしいなあというか、サックスの入れ方とかに   '80年代っぽさを感じたりしました。 青:全体的に地味なんだよね。基本的にオーソドックスなブルース   みたいなのが多いし。 中:確かにインパクトは『コロッサル・ヘッド』の方が強かった   ですね。 青:でもギターとか好きなんだよねぇ。ダメなんですよ…。 中:レコーディングでもかなり参考にされてますか?
LOS LOBOS "THIS TIME" 青:いや、鳥羽君は参考にしてたみたいだけど、直接曲作りに影響を与えるものじゃあ   ないですね。 中:でも"one or six"の頃の曲にはかなり影響が出てましたよね? 青:ああ、あの頃は"KIKO"を聴いたばっかりだったもので。   ロス・ロボスって最初の頃よく聴いてたんですよ。"WILL THE WOLF SERVIVE"とか。   でもその後結構間が空いてて、ある時突然(笑)。 中:ルーツ探究という意味では今も昔も一貫してるんだけど、まさかこんな風に なるとは…っていうのはありましたよね。ザ・バンドに行くか?とか。 青:突然リヴォン・ヘルムが参加してたり、とかね。それでもあまり真剣には聴いて なかったんだけど。 中:やっぱりラテン・プレイボーイズってのが 青:デカいっすねぇ。 中:今回のラテン・プレイボーイズは割と普通というか、まあ   こっちが慣れてしまったというのもあるかも知れないん   ですが、インパクト薄かったんですよ個人的には。 青:ポップな感じでしたよね。 中:ラテン・プレイボーイズの1stと『コロッサル・ヘッド』を   セットとすると、2ndと今回の「THIS TIME」はそれらに   比べて共に軽くなってるかなぁという印象ですね。 青:気楽に演ってる感じがするよね。楽に演りすぎてて   「面白くない」って言ってた人もいますけど(苦笑)。
LATIN PLAYBOYS "DOSE"

「あ、最後の曲はロケンロールですよ(笑)」

中:青山さんの新作も、気楽に演ってる感じなんですか?
青:余計なことはしてない、結構シンプルな感じだとは思いますけど。もう、パッパと
    作った(笑)。
中:前作と比べて制作期間はどうでしたか?
青:同じくらいだけど、あまり迷ってないですね。
中:迷ったというと、前作は割と作り直しとかされてるとか?
青:前のアルバムも割とパッパと作った(笑)んですけど、それ以上にサクサクと、
    考え込まずに。
中:それはやはり、前作での教訓が生かされている?
青:鳥羽君とのやりとりが、テイクを重ねる毎にスムーズになっていったからね。
中:曲の雰囲気はどんな感じになってますか?
青:今までに比べるとヘヴィーな曲は減ってるような気がします。
  ギターがガン!と入る曲も、ま、あるにはあるけど。
中:前作でいう"SMASHING MY HEAD"的な曲が減ってる、ということですか?
青:う〜ん、少し演るけどちょっと違う、かな?ブルースも演ってるんですけど、
    何と言えばいいかなぁ…?
中:今回は全編バンドですか?それとも打ち込みも
青:打ち込みが2曲くらいあって、後は弾き語り+αみたいなのが1曲。
  "HIDEAWAY"ですけど、基本はバンド、ですね。
中:勿論BM'Sで。
青:うん、玄さんが今回ちょっと少ないんだけどね。スティールパン1曲、スティール
  ペダル1曲、かな?スティールパンはシングル曲に入ってるんですけど。
  あ、最後の曲はロケンロールですよ(笑)。
中:えぇ〜っ。じゃあライブで盛り上がりそうですね。
青:バカロック(笑)。

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