塗ります

 磨いて息が上がってしまったので、少し休憩し、いよいよ塗りへ。タイムリミットも近づいているし、せっかく広げたから、一日で研ぎ迄終わらせたいところ。
 チークオイルをポリ容器に出して、スポンジに含ませ突板に塗っていきます。じゅわあ〜っとしみ込むように気持ちよく塗れます。突板の茶色味が濃くなり、赤みも出てきました。ぐっと、スピーカーっぽくなって「なかなかいいねえ〜」と思いながら作業が進みました。


 来客あり。


 また大げさに、マスクをしています。塗るときに必要だったかどうかはわかりませんが、臭いがした覚えがないので、そういう点では効果があったかもしれません。が、そもそもチークイルはそんなに臭いは強くないかな…?


 塗りむらのように見えるのは、陽が当たっている部分とあたっていない部分です。塗りむらはほとんど気にすることなく塗れました。オイルをしみ込ませるという感じでしたから。


 これはたぶん、一度塗りが終わったところ…かな?


 チークオイルを塗って、大変なことが起こっていました。15ミリ幅の部分の突板がかなりの部分で反ってはがれてきたことです。これは、一大事!頭に血がのぼって、今回のネッシー製作中、一番やばいと思った瞬間でした。「あ〜あ」とかいいながら、はがれを確認したりしたのですが、ここが肝心!なにかというと、結果的に、はがれた部分もオイルが乾いたときには何故だかしっかりとまた貼り付いていました。なぜだかわかりませんが。それで、この「あ〜あ」と言いながら、はがれを持ち上げてみてしまったりした部分に関しては、乾いた後もはがれたままでした。この経験からすると、塗りの段階で突板がはがれてきても、いじらないのがよろしいかと思います。相当ドキッとしますが、ほっておいた方がよいかと思います。結果として、はがれたままだったら、オイルが乾いてから対策を施すのがいいでしょう。
 さらに付け加えるならば、突板の種類のこと。今回はシール式のものを使いましたが、もしかして木工用ボンド+アイロンでつける突板を使ったならば、はがれたりしなかったのかもしれないと思います。これはやってみないとわかりませんが、試してみる価値はあると思います。


 ちょっとわかりにくいですが、下に台を置いて少し浮かせてあります。


 さて、2度塗り目にとりかかります。突板の反りやはがれは増しますが、慌てないで無視することです。はがれた部分には、やさしくオイルを塗ります。


 また、前髪が揃っている…。それはさておき、スェットのポケットにキッチンタイマーをつけているのが見えるでしょうか?1度塗り目から2度塗り目までの間隔が20分〜30分とチークオイルの容器に書いてあったので、キッチンタイマーをセットして臨みました。それほど厳密にやらなくても大丈夫そうな気もしましたが、念のため。


 来客の正体は、有限会社PAUの社長でレコーディング・エンジニアの櫻井卓氏でした。塗っている間じゅう側で見ていてくれたので、がぜん元気になって、塗りまくりました。興味を持って見ていてくれる人がいるところで工作ができるのはなんとも幸せな気分がするものです。


 そうそう、チークオイルを塗るときに、水中ボンドの時に使えなかった手袋をはめています。ここで重宝しました。素手でやったら油男になってしまうことでしょう。手に持っているのはスポンジです。生活雑貨売場で売っている物です。これに含ませて塗ります。正式な塗り方は知りませんが、スポンジで快適に塗れましたし、支障もなかったです。


 見入る…。塗り具合に満足しているのか…、突板のはがれにガックリきているのか…。


 塗りは、これでいいかな、のポーズ。


 塗り終わり、と。記念撮影(っていうほどのことでもないけど)。櫻井卓氏とは、完成の暁には試聴とスピーカーセッティング等のアドバイスをしていただくことを約束しました。
 今回は、母や義兄にデジカメで撮影してもらったので、自分がたくさん登場しました。もうちょっと身だしなみを整えて出ればよかったと後悔もしますが、このような作業をするときはそんなこと言ってられませんものネ。仕方ない…。