元旦よりも大事な日だっ!
渉部:ども、更新がかったるくて仕方ねえ定例青毛推進委員会第十六回です。それにしてもねえ、1月の中旬に入ったらなんだかめっきり寒くなっちゃいましたねえ。オレを殺す気か!って感じですな。
虹野:そ、そうね。13日って言うともう中旬よね……。
渉部:そう! 今日は1月13日!
虹野:うん……。
渉部:1月13日と言えば!
虹野:うん……。
渉部:なんと言ってもTRFのSAMの誕生日!
虹野:うん……。って、ええっ!?
渉部:SAMとか言って安室と結婚したら仕事増えてませんか?それから太川陽介の誕生日でもあるんだよね〜ルイルイ!ってわかるかなあわかんねえだろうなあ他にもびゅてぃふぉ〜さ〜んで〜♪なんつったりしてな後は西武ライオンズの鈴木健も1月13日なんだよねえ鈴木健って怖い顔してんだよねえアレ? 虹野さんどうしたの? 暗い顔して。
虹野:……ううん、何も……。
渉部:それならいいけど。あ、あと知ってる? アイドルの虹野沙希も今日が誕生日なんだよ。
虹野:へえ、そうなんだ……。見かけに拠らず詳し……、あ……、それって私……。
渉部:というわけで、虹野さん、誕生日おめでとう!
虹野:……。
渉部:う、ヤバイ。さすがに怒っちゃったか……。
虹野:ううん、違うの。ありがとう……。ちゃんと覚えててくれたんだね……。
渉部:当たり前田のクラッカー!(古い) 渉部が忘れるわけはずないって。虹野さんの誕生日じゃなかったら1月13日生まれの有名人なんて調べないって。あ、虹野さんもしかして泣いてるの?
虹野:え、だ、だってぇ……。
渉部:はい。これ、プレゼント。たいしたもんじゃないけどね。
虹野:ううん、ありがとう……。凄く嬉しいな……。ねえ、開けてもいい?
渉部:もちろん。
虹野:なにかな? なんか、本みたいだけど……。
ガサガサ……。
虹野:……あの……、これ、なに?
渉部:なに?って、タイトル、なんて書いてある?
虹野:……バーチャルラジオ番組『虹野沙希のさきっちょセンセーション』台本……。
むう、またやっちまった……。
ピピッ……キュウーン……。
♪(オープニングテーマ『出会えて良かった』が流れる)♪
虹野:……みなさん、こんにちは。虹野沙希のさきっちょセンセーションの時間です……。
渉部:あ、全然やる気無いですな。
虹野:だ、だって、また前みたいに変な物食べさせられるのヤだもん……。
渉部 心配御無用! 今回はあくまで虹野さんの誕生日を祝うための企画ですから。他にやる事思いつかなかったってのもあるけどさ……。
虹野:私は、普通に祝ってくれればそれで十分なんだけどなあ……。
渉部:だってさあ、普通に祝ってもネタにならないっていうか〜。まあ、そんな事はいいから進めて進めて。虹野さんは一応パーソナリティってことなんで。
虹野:う、うん。じゃあ最初は……っと。え、お祝いのメッセージが来てるの!? わぁ、すごく嬉しいなあ。えっと、これは誰からかな? 「沙希ちゃん、お誕生日おめでとうございます。身体の弱い私を、いつも気遣ってくれてありがとうござます。これからも仲良くしてくださいね。いつまでもやさしい沙希ちゃんでいてください。如月未緒より」 ああ、未緒ちゃんからだぁ。未緒ちゃんほんとにありがとう。私こそ、未緒ちゃんにはお世話になりっぱなしだもんね。こちらこそ仲良くしてね。未緒ちゃんとはいつまでも友達だからね。
渉部:はいこれ。如月さんからのプレゼント。
虹野:あ、嬉しいなぁ。ありがとう未緒ちゃん。ずーっと大切にするね。
渉部:あのー、番組的にはプレゼント開けてもらえると助かるんですけどぉ。
虹野:え、う、うん。わかった。
ガサガサ……。
渉部:あ、なんか本ですね。
虹野:古典の参考書みたい……。あ、これにも手紙が入ってる。なんて書いてあるのかな? 読むね。「先日行われた古典のテスト、沙希ちゃんあまり良くなかったみたいだったので、良かったらこの参考書を使ってください。私も使っていて、とてもわかりやすく書かれていますので、きっと役に立つと思いますよ。クラブの方で大変なんでしょうけど、勉強もがんばってくださいね」……。
渉部:あの如月さんが指摘するくらいだから相当悪かったんだ、テスト。
虹野:え、あの、そんな、ちょっと、ほら、だって、あう……、がんばります……。
やっぱりファンは怒るんだろうか?
虹野:な、なんか汗かいちゃった。あ、まだあるんだ。これは……っと、誰かな? とりあえず読むね。えっと、「真の青毛のヒロインは私よ!」……ってそんなこと言われてもぉ! あの……、これ、誰からなのかなぁ? 名前も書いてないし……。
渉部:なんかプレゼントも届いてますよ。
虹野:え、ほんとに!?
渉部:これがそうみたいです。
虹野:こ、これ、バケツ……だよね? あ、これにも手紙が入ってるみたい。「水を被って反省しなさい!」ってだから何の事なのぉ……。ねえ渉部君、この手紙誰からかわからないかなぁ?
渉部:さ、さあ……。
虹野:なんだかなぁ。でも、わからないんじゃしょうがないよね。あ、バケツは……、ありがたく使わせてもらおーっと。後、この手紙は……、あ、藤崎さんからね。……あれ? 何にも書いてないよ。白紙のまんま。
渉部:あー、詩織なんですけどね、一応『ときメモ』の代表として虹野さんへのメッセージを貰いに行ったんですけど、なんか、入院してるみたいなんですよ。
虹野:入院!? そんな、じゃあお見舞いに行かなきゃ! でも、どうして入院なんて……?
渉部:何でもですね、ポリゴンの飲み過ぎで副作用があったらしくてですね。
虹野:ポ、ポリゴン!? そ、それって……?
渉部:いや、なんか急にポリゴンにならないといけない仕事があったらしくて、ちょっと無理して飲み過ぎちゃったみたいなんですよ。それに、高校生とアイドルの二足のわらじで疲労が重なったらしくて。幸い大事には至らなかったんですけど。しばらくは病院で安静にしてないといけないみたいです。
虹野:そうなんだ……。藤崎さんかわいそう……。今度、お見舞いに行かなきゃね。
渉部:そうですな。ネタにもなりそうだし。
虹野:だ、だめよ! 人の不幸をネタにするなんて絶対にだめ!
渉部:じょ、冗談でんがな。そんな青筋立てて怒らんでも。
虹野:ううん、今の渉部君の顔は絶対本気だったもん。でもポリゴンって飲む物?
渉部:多分ね。
あれ、全然ラジオっぽくないぞ
虹野:さてと、お祝いのメッセージのコーナーはこれでおしまいかな……。あれ、えーっと……。
渉部:あ、みのりちゃんからのメッセージなら無いです。
虹野:え、そうなんだ。みのりちゃんならくれるかなぁーってちょっと期待してたんだけど、みのりちゃんも忙しいもんね。でも残念。それじゃ、気を取り直してっと。次のコーナーは……ゲストの人とトークするコーナー、だって。あ、もしかしてここでみのりちゃんかな?
紐緒:その女なら39.2秒前にすれ違ったわよ。
虹野:紐緒さん!
渉部:どうしたんですか? 呼んでもいないのに珍しい。
紐緒:モルモットの分際で"呼んでもいないのに"なんて、なかなか不愉快な言い方を覚えたじゃない。
渉部:あ、いや、別に深い意味は……。
紐緒:まあ、いいわ。今日は実験が成功して気分がいいのよ。
虹野:渉部君、結局ゲストって誰なの?
渉部:ええ、虹野さんのお察しのとおり、毎度の事ながらみのりちゃんを呼んでおいたんですけど。紐緒さん、何か知ってます?
紐緒:さっきすれ違ったって言ったはずよ。その時1.34ミリも肩がぶつかったのに謝ろうともしなかったわ。私が作った被支配者階級教育プログラムで再教育ね。
虹野:1.34ミリって、ぶつかった内に入らないんじゃ……。
渉部:紐緒さんも1.34ミリなんて良くわかるな……。
紐緒:そもそも、頭髪に必要以上に髪飾りを付けてるのも知能が足りていない証拠ね。非能率的もいいところだわ。でも、あのバッテンの仕方はしっかり観察しても良くわからないわね。もしかしたら異次元の未知な力を行使している可能性があるわ。もしそうなら実験材料として使えそうね。
秋穂:なんですってぇ!
虹野:み、みのりちゃん!
秋穂:ちょっと! 誰が知能足りてないっていうのよっ!
紐緒:あなたよあなた。そんなこともわからない程足りてないとは思わなかったけど。
秋穂:わかってるから怒ってるんじゃないのぉ!
虹野:みのりちゃん、気持ちはわかるけど落ちついて!
秋穂:虹野先輩離して下さい! ここまで言われたら黙ってなんていられません!
紐緒:その言葉、私に対する宣戦布告と見なすわよ。
秋穂:そんなのとっくにしてるわよ! 第一最初にふっかけてきたのはそっちじゃない!
虹野:ねえ、お願いだから二人ともやめて!
紐緒:ふふ、さっそく今日の実験の成果を試す時が来たようね。私のバイオテクノロジーの結晶。遺伝子操作によって人工的に作り出した、人より造りし者。来なさい、人工ゾンビ!
ゾンビ:アア〜……。
虹野:キャーッ!
紐緒:ふふふ、これが私の作った人工ゾンビ。名づけて「スプラッ太」よ!
ゾンビ:アア〜……。ヂェッグダヂェッグ〜……。
秋穂:なによ! ただの優美のお兄さんじゃない! こんなの全然こわくないわ!
紐緒:さっき廊下でヘラヘラ歩いていたから実験台になってもらったのよ。
虹野:あ、そういえば……。でも、それでも十分怖いと思うんだけど……。
紐緒:さあ、スプラッ太、行きなさい! そこの低能なバッテン娘に誰が1番偉いかわからせてやるのよ!
秋穂:誰が低能なのよ誰が!
虹野:だから二人ともやめてってばぁ!
渉部:乱闘のため、これ以上放送できそうにありません! それではみなさんごきげぐわっ! いってー! イスを投げるなイスをっ! マジで二人ともやめてくれ〜っ!
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