浦和レッズはアカか? 
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今朝(2008/05/11)のテレ朝「サンデープロジェクト」は土井たか子、中曽根康弘、不破哲三の3名が出ていて、なかなか面白い話をしていた。背後には、若者が数十名並んで、時々、○×のボードを上げさせられていた。しかし、ここでは、その話の中身ではなくて、不破氏の話を聞く若者の顔を見ていて思ったことを、昨日試合があったJリーグのサッカーとの関係で書いてみたい。サッカーの話も、サッカーそのものではなく、小さな偶然についてである。

不破氏といえば、言わずと知れた日本共産党の指導者である。私たちの世代には、共産党というと特別の感情を抱く人がいて、そのなかには、とてもきつく嫌悪感を抱く人も時に見られる。ところが、最近の若者は、そういう嫌悪感を余り感じないようだが、本当だろうか、としばらく前から気になってきた。今日も、大政治家3人の後ろに並ぶ若者が、特に不破氏の話にも他のふたりに対すると同様に、顔を背けることなく、むしろ熱心に聞き入る姿を見て、やはりそういうことを思ったのである。

サッカーの話の方は、単なる偶然のような話なのであるが、サッカーのTV中継を観てのことである。

浦和ダイヤモンドレッズという強豪チームがある。今年、監督が解任されて、後任としてエンゲルス監督が指揮を執っている。彼は、ドイツから来られて、1991年に滝川二高のサッカーコーチを手始めに、Jリーグのいくつかのチームで監督、コーチを歴任された。そんなわけで日本のサッカーファンにはおなじみで、TVでのインタビューにも流暢な日本語で対応している。

選手の中に、闘志溢れるプレーとリーダーシップで貢献するディフェンダー(エンゲルス監督のもとではミッド・フィールダーのボランチを勤めるが)の田中 マルクス闘莉王がいる。

つまり、浦和にはマルクスとエンゲルスがいるのである。そして、応援を聞いていると、大合唱の中に「ウィー・アー・レッズ」を繰り返しているように聞こえる。「私たちはアカだ」とあらん限りに叫んでいるのである。浦和レッズはアカらしい。

要するに、一種のジョークであるが、今年の浦和レッズは、マルクス、エンゲルスが率いる共産主義集団なのである。

政治とは、一見関係ないところでの話ではあるのだけれど、私たち世代の共産党嫌いには顔をしかめたくなるようなジョークも、今の若者には、ジョークとも思わない自然なことのようである。このことは、ヒョッとすると、政治情勢にとっても、意味を持ってくるかも知れないと、サンデープロジェクトを観ながらふと思ったのであった。


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