タオ―ヒア・ナウ 老子(著) 加島祥造(訳) PARCO出版 (1992/12)
老子もこんな風に読むとよく分かるよ, 2004/8/2
偉大な思想は含蓄が深いので、それを現す本はいろいろな読み方が出来て、一回読んで終わりというわけにいきません。この本を読むと、『老子』も「こんな風に読むとよく分かるよ」という加島さんの声が聞こえてくるようです。そして、『老子』が新しい、つまり、21世紀の中頃から末にかけて、どんどん注目度が上がってくるかも知れない、などと思えるかも知れません。
区切りに挟み込まれた写真(表紙も)とその見返しページに対のように添えられた短い英文も老子の思想(加島さんの読みとったこと)を伝えているように見えます。また、末尾には解説風エッセイや、この翻訳(?)から省かれた章のリスト、参考文献などまでチャント添えられています。