終わりからの旅  辻井 喬著  朝日新聞社 (2005/04)

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あの戦争とその後の日本の半世紀、そして恋, 2005/4/17

あの戦争とその後の日本の半世紀の歴史、それは、例えば中国における反日運動の激化などを前に、グローバル化の流れの中で私たちが生きてゆく現代において、好むと好まざるとにかかわらず面と向かわされる課題となっています。加えて、愛と恋、これは永遠の課題。それらを辻井さんは、ファストフードチェーンを率いる兄と新聞社に勤める異母弟とを主人公にしてひとつの物語に織り上げました。

これら主人公たちとともに半世紀の時間をたどりながら読み終わった時、私も同じ課題のなかで同じ道を歩いていることに改めて気付かされました。

この本は、エンタメの愛読者には退屈に見えるでしょうが、本当は、そのような本の愛好家をも含めて読んでほしいと思うのです。が、やっぱり、ちょっと無理でしょうか。

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