南米の旅500日―69歳のチャレンジ   光陽出版社 (2003/04)  雨宮啓子(著)

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熟年のみなさん、ガンバロウ;中年のみなさん、今から見習おう, 2003/6/15

69歳の「おばさん」が、自の体力の限界ぎりぎりのところで楽しんでいる姿がとっても輝かしい。言葉もまったく不十分でも、できるだけ現地の庶民生活に近いところに身を置いて、好奇心旺盛におもしろいことを見つけて、時には強盗に大事な住所録を持っていかれたり、息子夫婦にはぐれて森の中でひとり夜を明かしたり、危険な目にもあって、500日の旅を続けた。ボリビアを中心に人々の暮らしを素直に、暖かく眺めている。それらを、実にあっさりした文体でけろりと書いてくれている。だから、とても読みやすい。

ツアー旅行やパック旅行では味わえない良い旅を実践して見せてくれた69歳に拍手を送りたい。そして、私も少しは体力を衰えさせないよう鍛えて、こんな冒険でないにしても、実のある旅をしてみたいと思った。

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