私の青春文学紀行 松本侑子(著) 新潮社(とんぼの本) (2008/07)
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まさに「私の青春文学紀行」, 2010/1/16
この本は、単なる旅行案内書でなく、松本さんが、実際にそこを訪ね、その作品との全く個人的な係わり、感想などを生き生きと描いています。
誰も、好きな文学の舞台に立つと、しばしば大きな感動を味わいます。主人公にいっそう近づいた気がします。作品の理解も深まります。本書を読むと、松本さんの経験を通じて、それに近い体験をすることとなります。
でも、実際にそこに立ってみるに及くはありません。その感動は、しばしば何にも比べようがありません。実際に訪問を計画するための情報(略地図、アクセス法、ある場合には関連インターネット・アドレス
など)が示されます。
参考までに、登場する作品名を全部並べておきます:
「赤毛のアン」
「あしながおじさん」
「はるかなるわがラスカル」
「トム・ソーヤーの冒険」
「風と共に去りぬ」
「若草物語」
「故郷」
「月と六ペンス」
「若きヴェルテルの悩み/野ばら」
「ハイジ」
「車輪の下」
「わたしが子どもだったころ」
「アンネの日記」
「サウンド・オブ・ミュージック」
「ヴェニスの商人」
「蛍の光」。
まさに『私の青春文学紀行』と題する所以です。