モンテーニュ私記―よく生き、よく死ぬために
保苅 瑞穂 (著) 筑摩書房 (2003/10)
入門書としては贅沢すぎるかもしれないけれど・・・ 2004/3/8
モンテーニュの「エセー」って、どんな本?と思う人に、モンテーニュの生きざまをこんな風に読みとれる本ですよ、と示してくれる本。 モンテーニュって、昔の人でしょ、今とどう関係あるの?と思う人に、16世紀のモンテーニュが「エセー」で言ってることを21世紀問題群を考える糧にすることが出来ませんか、と暗示掛けてくる本。 「エセー」を読んでみようかな、と思う人に、私はこんな風に読んだけれど、あなたはきっと別の切り口から読み解くことも出来ると思いますよ、と誘ってくれる本。・・・・・・ 要するに、モンテーニュのすごさと親しみやすさの両面を描き出してくれるとともに、本文にあたってみようと思わせる「エセー」への第1級の入門書。入門書としては贅沢すぎるかもしれないけれど・・・。 |