伊那谷の老子 加島祥造(著) 淡交社 (1995/07)

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「老子」の加島流自由闊達読書法, 2004/8/2


英文学書の翻訳が多く、詩もお書きになる加島祥造さんが、「老子」とどのように出会い、その思想にとても大切な大きなものを発見し、伊那谷でどのように暮らし、そこで「老子」をどのように読んでいるのかを綴った本。加島作の水墨画文も数葉。全3章中の第2章は、加島訳「老子」抄、原文つき。全81章のうち、代表的な13章をあたかも詩のように訳している。この本は、「老子」の加島流読み方、「加島老子」のエッセンス、「加島老子」入門編といってよい。

 偉大な書物や思想は、汲み尽くせない。だから、「老子」も人によりいろんな読み方が出来る。しかし、これほど自由闊達に「老子」を読んだ人を私は知らなかった。

 現在、朝日文庫版もでている。しかし、文庫版では画文と加島訳「老子」抄の章は省かれた。その反面、住んでいる伊那谷の地図とたくさんの写真、それに第1章の解題を含む文庫版へのはしがきなどがついた。



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