ボルガ いのちの旅 日本放送出版協会 (2002/05) 澤地 久枝(著)
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澤地さんがそのままの生をボルガで語る, 2002/6/29
澤地さんが、若い日から求め続けたいのちの源泉のようなボルガ、ネクラーソフが詠ったボルガ。
ヴォルガのほとりに行ってみよ 誰のうめきが
ひろがっているか このロシアの大河の上に
いのちがいつ終わるかも知れないという病を秘めつつこの地を訪ねた紀行。ボルガ流域のいくつかの土地と歴代の首都をたどりつつ、19世紀ロシア文学を生んだ人々の思いを自分の人生とつきあわせ、ロシア革命とその後の逸脱の中に翻弄される人々の生と死を思い、未来があるかどうかも言えないようなソ連崩壊後のロシアに生きる人々と語らい・・・23日間の旅。
「憎まれっ子」とナターシャに言われて「ばれたか」という澤地さんは、彼女にも特別の意味を持つこの旅の記を、携帯しやすい文庫本型にして、この(2002年)初夏、私たちに届けてくれた。